トリュフのミサ [プロヴァンス地方]
20日の月曜日、ヴェルサイユに世界の企業200社の代表者を集め、マクロン大統領がフランスへの投資を呼びかけたそうです。
この活動、“Choose France” と銘打って実施されたようです。
ブレグジットを機に、フランスにいらっしゃい!ということなのかな?
先日は、トヨタがヴァランシエンヌにある工場にさらなる設備投資をして生産を強化するため、500人ほどの雇用が見込めるとフランスのニュースで言っていました。住民たちはトヨタの工場で町に活気が戻ったとか喜んでいるとか。
それはさておき、フランス南部の村リシュランシュでは、毎年トリュフのためのミサが行われるそうです。

下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TEfで2020年1月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
1月の第三日曜日、大勢の人たちが教会のミサにやってきました。
何のためのミサかと言えば、トリュフ生産者の守護聖人である聖アントワヌを祝福するためのミサだそうです。
そんな守護聖人がいたとは初めて聞きました。
教会の中はトリュフの香りでいっぱい。司祭様もその香りを味わっておいでです。それにしても大きなトリュフですね!
このミサが始まったのは1950年代初頭のことだそうです。
ミサが終わるとカゴを持った方々が寄付金を集めて回ります。コインもあればお札もあります。そして、なんとトリュフも寄付されていました。
気候変動の影響か、今年は豊作とは行かず、例年より少なめ。よって寄付も少なめ。
ミサが終わると次はトリュフを捧げ持って町を行進します。
黒いマントを羽織ってらっしゃる方々は、例のコンフレリーの皆さんです。特産品のトリュフの広報活動が主なお仕事。
行進の後には競売も行われました。
「1キロあたり800ユーロから始まります」とコンフレリーの方。
こちらの方々はどうやら落札できたようです。
「この品質でこの値段は超お得ですよ」と男性。
「落札するために貯金してましたよ(笑)」と女性。
これくらいの大きさとなると300グラムもいかないくらいですかね?そもそもトリュフの重さがどれくらいなのか皆目見当もつきません。
それはともかく、この競売で集められたお金は教会の修復のために使われるそうです。なるほど、そういうことだったのかあ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫が毅然とした声で言った。『トリュフを使った料理は絶対注文しない。だって、動物の鼻を食べるなんて気持ち悪いだろう』夫は大真面目であった」
VDM(Vie de Merde)より
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