がんばれ運転手! [トピックニュース]
昨日、自宅から10分ほど歩いたところにあるスーパーでトイレットペーパーを入手することができてホッとした。
そのスーパー、しばらく休業していたようで、何が起きたのかなと思ったら、従業員自身ではなく、その家族がコロナウィルスに感染したとかで営業を自粛していたようだ。
2週間の休業は痛かったろうなと思いますが、ここでクラスターが発生したとなったらダメージはもっと大きかったかもしれません。
狭い店内にごちゃごちゃと商品を陳列している他のスーパーに比べると、そこはわりに余裕のある店内で、必要な時には来ようと思っていたので再開して良かった。
さて、フランスは厳しい外出禁止が続いていますが、生活必需品を買いに行く時は外出が許可されます。
ということは、その関連のお店は営業を続けていることになります。ということは、商品を流通させている人たちがいるということになります。
つまりそれはトラックの運転手。
多くのレストランが休業している中、これらの運転手さんのために営業しているレストランがあるそうです。その中の一つを訪ねてみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大きなトラックがレストランの駐車場に入ってきました。ここは宿泊施設も付いているレストランLa Petite Auberge。
店の主人が出迎えます。運転手さんは顔なじみのようです。
外出禁止令下ではお客様を店内に迎えることはできません。店内はご覧の通りがらんとしています。
しかし、ご主人のミッシェルさんはキッチンで料理を作り始めました。特例でトラックの運転手さんたちに料理を出すことが認められているからです。
「マクロンが戦争だと言っていたけど、確かに戦争だね。食べるのもシャワーにかかるのも難しいくらいだからね」と運転手。
ミッシェルさんが通り沿いにお店をオープンさせてから10年になります。最近、運転手が困っているという話を聞いて、温かい食事とシャワーを提供することにしました。
「運転手がいるから私たちが生活していけるんです。彼らは我々のために食品を運んでいるんです。彼らがいなかったらスーパーなどのお店はやっていけませんよ」とミッシェルさん。
ウィルス感染を恐れてトイレやシャワーなどを使わせるのを断る店や施設が多い中、ここは自由に使うことができます。
「4〜5日シャワーにもかかってない運転手もいますよ。トイレもシャワーも使わせないなんてひどい話です」と奥様。
食事は店内は禁止なのでテイクアウト。運転席で食べなくてはなりません。
「暖かくて美味しい食事ができて、お店の主人と少しおしゃべりもできた上にシャワーも使えて言うことありませんよ」と運転手。
いつもなら1日100食以上を売り上げるお店ですが、今のところ12食ほど。外出禁止が解禁されたらお客さんがまた戻ってきてくれるといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、タクシーに乗っている運転手が言った。『お客さん、何して暮らしてるんだい?』『ビデオの編集をしてます』と僕。『へえ、かっこいいねえ〜。で、将来はどんな仕事をするんだい?』・・・」
VDM(Vie de Merde)より
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