元祖ポトフ [フランスのグルメ]
今年の中秋の名月、美しかったですねえ〜。ジムに行った帰り道、真正面にお月さまが・・・。
あまりの美しさに足を止めて見とれてしまった。ビルと電線の間から見えていたけど、そんなこと忘れさせてくれるようなみごとなお姿でした。
さて、まだ完全には夏が終わっていませんが、季節は休まず歩を進めているようです。
夏の間、手を洗うのは冷たい水が当たり前でしたが、近頃はお湯が出てくると心地よく感じます。
そうなると火を使う料理も増えます。
本日は、秋から冬にかけてフランスの家庭で食べられる定番の鍋料理ポ・ト・フ(pot-au-feu)の正しい作り方を教えてもらいましょう。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2020年10月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これが元祖ポ・ト・フ。
この5時間前、ミッシェルさんは材料を揃えに市場へ向かいました。
「ポトフを作りたいんだが、キクイモはあるかい?」
これがキクイモ。たくさんありますね。
「秋の野菜がオンパレードですよ」とミッシェルさん。
「ジャガイモ、ネギ、ニンジン、カブ、パネ、キクイモ、これで全部ですね?」と八百屋さん。
香り付けになるセロリも忘れてはいけません。
野菜の次に必要なのがお肉。本場は色んな部位を使うんですよね。
「ポトフに使うんなら、牛のすね肉、肩肉、しっぽ、そして骨髄だね」とお肉屋さん。
材料がそろったら自宅の厨房で調理の開始!
ミッシェルさん、まずは玉ねぎをフライパンで焼き始めました。玉ねぎにはクローブが差してあります。
「こうして少し焦がしてから煮るとスープが良い色になるんですよ」
お肉はフライパンで周りを焼いてから鍋に入れます。
ポトフと言えば、野菜もお肉も全部一緒にぶちこんで、後は煮るだけというのが多いですが、ミッシェルさんの場合はちゃんと順番があります。ネギ、ニンジン、キクイモ・・・といった具合です。
「これがこの辺りの作り方です」
そんな事を言っていたら、ミッシェルさんのお母さんが様子を見にやってきました。
「こんな作り方じゃないわよ。全然前違う!」とお母さん。
あれえ〜、これじゃ身も蓋もないですねえ〜。ということは、やはり人によって作り方はいろいろってことかしら???
ミッシェルさんのお母さんの場合は、まずお肉を煮て、それから全部の野菜を一度に入れてしまうそうです。
骨髄は、ネギで包んでお鍋の中に入れます。こうして3時間程コトコト煮たらできあがり。
まずは包丁を研いでお肉を切り分けます。柔らかくなってますね。これならお年寄りも楽に食べられます。
秋から冬は鍋料理を囲んで皆で食べるのが心も体も暖かくていいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ニンジンをさいの目に切ってから、皮を向いた・・・
」
![[あせあせ(飛び散る汗)]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/162.gif)
VDM(Vie de Merde)より
寝る間際の夜中、ベランダに出て空を見ると、煌々たる月が1つ出ていました。春樹の「1Q84」なら2つ出ているはず。二つぐらいの明るさでした。地方に住んでても、見事に感じました。
by t-toshi (2020-10-02 12:01)
t-toshiさん
あの満月は本当にきれいでした。肉眼でクレーターがみえるんじゃないかと思ったくらいです。全国的に空が澄んでいたんでしょうね。あれならおまんじゅうの1つや2つお供えしておけばよかったかなと思ってしまいました。どうせ後で自分で食べます(汗)。
by carotte (2020-10-04 14:26)