カーニバルのお菓子 [フランスのお菓子]
昨晩は用事があってやむを得ず渋谷を夜の9時ころに通ったところ、人通りはあるものの人の数は思ったより少なかった。
皆、なんとなく8時というのを意識して自粛しているんだろうなと思う。
一日の新規感染者数が2千人なんてもう聞きたくない。どうせなら二桁くらいまで下げてから解除を考えてもらいたいところだ。
さて、2月はカーニバルの季節だ。しかし、コロナ禍では開催は難しい。恐らくほとんどのカーニバルが中止されることになるんだろう。
しかし、中止しなくてもいいものがある。それはカーニバルの美味しいお菓子を食べること。
本日は、この時期、昔からリヨンで食べられてきたビューニュ(bugne)を紹介しましょう。

下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがそのビューニュ。生地を薄く伸ばして四角に切ってパリパリに揚げて粉砂糖をふりかけたお菓子です。2月のマルディグラの少し前くらいから、お菓子屋さんの店頭に必ず並びます。
「とっても美味しいわ」と女性客。
「パリパリの食感に甘いお砂糖の味がして美味しいよ」と男性客。
確かに、見ているだけで美味しそうに見える。こちらのお店のビューニュの作り方は19世紀からずっと同じです。それにしても薄いですね。
「カリカリにするにはこれくらい薄くないといけないんです」と菓子職人。
このお菓子の期限は古代ローマ時代に遡るそうです。ローマによる支配とともにリヨンにはイタリアの様々な物資が運ばれてきました。その中には玉子や油があり、四旬節の40日間も保存できなかったため、それらを使い切るために生まれたのがこのお菓子なんだそうです。
こちらはリヨンのとあるご家庭。お母さんと娘さんがビューニュを作っています。
普通の一般家庭に伝わっているビューニュはパリパリではなくふわふわで柔らかいそうです。
材料は、玉子、バター、牛乳、砂糖、小麦粉、イースト菌。そして各家庭によって隠し味があるとか。このお宅ではラム酒をひとさじ入れました。
出来た生地は1時間ほど寝かせてから薄く伸ばします。でも、あのお店のように薄くするわけではなさそうです。
四角に切ったら油で揚げます。最後にお砂糖をかけたら出来上がり。
「パリパリじゃなくてふんわりしてるところが気に入ってます」と男性。
ついつい手が伸びてしまいそうなお菓子ですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、カーニバルでトイレットペーパーに化けた。完璧を目指して使ったロールは120個あまり。が、雨が降り出した
」
![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
VDM(Vie de Merde)より
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