小さな村の7月14日 [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]
記者会見というのは、日本ではあれは儀式なんじゃなかろうか?
菅さんやらオリパラ組織委員会の橋本さんやら見ているとつくづくそう思う。用意された原稿を言い間違えないで淀みなく読み上げたら成功なんでしょ。何しろ、儀式だから。
聞いている人に何かを伝えようとしているようには感じられない。
ありゃ、みずからロボットになろうとしてますな。頭に原稿をひゅるひゅるっと入れたら、口が動いて音声が出てくるロボット。
故に、質問しても何も答えられないし、答えなくても良いわけだ。そして、ひとたび記者会見が終わって楽屋に戻ると人間になる。
それはさておき、昨日は7月14日。7月14日と言えば、フランスは革命記念日。パリでの式典は感染対策をした上で、例年通り行われたようです。
フランス北西部にある小さな村では、この7月14日に、ある一風変わった風習が続けられてきたそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
楽団が元気に演奏を始めました。
ここはあるお宅の玄関先。時間はと言えば朝の5時!
こりゃちょっとたまりませんねえ〜。
しかし、この演奏、戦前に始まり、1977年からは毎年続けられているとか。
最初の休憩所は元村役場。朝の5時からこれをやっていたのではお腹すきます。
「ここは小さな村ですからね。続けてきた習慣はずっと続けなくてはいけません」と男性。
エネルギーをチャージしたところで、楽団は次の演奏地へと向かいます。
こちらは30軒ほどの住宅が並んでいる地域。
「ここに住むようになった最初の一年の時はびっくりしました。今ではとてもいい習慣だと思いますよ」と女性。
さらに別の地域では、こんな感じで大歓迎されています。太っ腹なおもてなしですね。楽団の太鼓はヤマハ製。
「7月14日は特別な日ですよ。村で昔から続けられてきた伝統ですからね」と楽団員。
集落から集落へと田舎の道を旅する楽団。最後は、こんなおもてなしが待っていました。
「一日、演奏して回って、最後にこんなテーブルを用意してもらったら、やってよかったなといつも思います」と楽団員。
来年の7月14日の早朝、またこの演奏で目が覚めることになりそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私はミュージシャンになった。なぜなら、ベッドでゴロゴロしながら鼻くそをほじっていたら、その一つがぽ〜んと飛んでいって、部屋の片隅にあったギターをかき鳴らしたからさ。問題は、もう二度と同じ音は出せないってこと」
VDM(Vie de Merde)より
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