ピペラード [フランスの郷土料理]
今日から9月。猛暑はもうやってこないらしい。
8月一杯でいなくなると決めていたかのように夏が去っていった。見事な引け際。
とは言うものの、お天気は下り坂。晴れても暑くない日が来たら秋がきたことになりそうな・・・。
さて本日は、昨日の節約晩ご飯で登場したバスク地方の料理ピペラードのお話。これは色々と役に立つソースのような料理なので少し詳しく追求してみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年8月10日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
プロヴァンスのラタトゥイユと同じじゃないかと思ってしまいますが同じではございません!
材料は、玉ねぎ、甘みのあるトマト、辛味くない唐辛子。まるでパスク地方の旗を象徴しているかのよう。
お店に行くと瓶詰めで売られています。地元の人ならレシピを見なくても空で言えます。
「辛くない唐辛子と辛い唐辛子」
ええっ、辛い唐辛子も入れるんですかね?
「バスク産のハムによく合いますよ。それに赤ワインもね」
ま、とにかくピペラードはバスクの食事には欠かせない料理ということですね。
こちらは地元の農家。ピペラードに必要な野菜を栽培しています。大きなトマト。こちらは唐辛子。生で食べても平気な顔。やっぱり辛くないのですね。
この唐辛子、16世紀にスペイン人によってアメリカ大陸からもたらされました。
「ここの唐辛子はピーマンみたいなものです。例えばシャンパンと普通のスパークリングワインの関係と同じ。より洗練されていて味があり消化もいいんです」と農家の方。
30分ほど鍋で煮込んだらピペラードの出来上がり。基本は同じですが、各家庭によって様々な種類があるようです。
「柔らかいパンを入れることもあります。また多めに玉子を入れてオムレツみたいにして食べることもあれば、玉子は絶対に入れないなんてこともあります」
各家庭によって様々な作り方があるようですが、こちらは某有名レストランの厨房。
シェフがピペラードに濃縮トマトを加えました。美味しいらしい・・・。そして美味しそうなハムをトッピング。
「冷めたピペラードはイワシと合います。シャーベットにして食べても美味しいですよ」とシェフ。
材料も3種類とシンプルだし、作り方も簡単。作って保存しておくと色んな料理に使えそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、猛暑にピッタリのプレゼントを母からもらった。それは温度計。おかげで、何度になったら暑さで死にそうになるかわかった」
VDM(Vie de Merde)より
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