福を呼ぶフクロウ [ブルゴーニュ地方]
増えそうで増えない日本のコロナ新規感染者。
第6波はいつ来るのやら。来ないでくれたらどんなに良いかと思うけど、来ない!と言い切れないところが困りもの。
フランスはついに一日の感染者が4万人をこえてしまい、ディスコテーク(日本ならクラブ)は今週金曜日から4週間の休業となるそうだ。
ということは大晦日も休業。どう考えても放っておいたら感染拡大だもんなあ。致し方なし。
それはさておき、本日は幸せを運んでくるフクロウのお話。

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらが幸運をもたらすフクロウ。
「こうやって手で触ると幸運に恵まれるのよ」と自転車の女性。
次から次へと人がやってきて触っていきます。こちらの男性は健康を願って毎日ここに来て触ってるそうです。
「何をお願いしてるんですか?」
「言わないですよ。実現するまでは誰にも言いません」と女性。
色んな人に触られてもはやフクロウかどうかも分からない・・・。この習慣、17世紀から続いているんだそうです。
「心臓に近い左手で触ります。触ったら、こちらの方向に行ってはいけません。なぜなら、ここにサラマンダーがいるのでせっかくの運がなくなってしまうんです」
フクロウもサラマンダーも教会の壁に彫られた装飾です。こんなところにどうしてフクロウが彫られているのか?理由はわかっていないそうです。
そんなフクロウですが、今ではディジョンのシンボルになり、こんな具合にあちこちにひょっこり現れます。そして下着にも、チョコレートにも。
商品化しない方がおかしいですねえ〜。私がもしディジョンに行ったらお土産でこのチョコを絶対に買っちゃいます。
小さい子もちゃんと約束事を守って左手で触ってます。
「子供の試験があるときなんかここに来てお願いするんです」
「私はあっちにあるリセに通ってるんですが、ここを通るんで必ず触ってます」
「どんなことをお願いするんですか?」
「自分にとって大事なことはなんでもお願いしますよ」
一方、こちらはアーティスト。自分の作品の中にも取り入れています。
「祖父がよくここに来てフクロウを触ってましたねえ」
なんとこのフクロウ、中世の頃は不幸を呼ぶと言われていたそうです。それがいつの間にか幸運を呼ぶフクロウに変わって行き、今では監視カメラが設置されるくらい大切にされています。
「2000年にハンマーで叩かれて一部が壊れてしまいました。そのため別の石をつかって修理されたんです」
確かに修理した跡がわかります。
ちょっと背伸びをして手をのばすと届く感じで触りやすいのかもしれませんね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5才になる娘ルイーズが言った。『ママ、いつかはママも死ぬんだよね』すると6才になる息子アリックスが言った。『それは運がいいよ。そうなりゃ本物のキリストに会えるんだからさ!』」
VDM(Vie de Merde)より
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