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シピロン [バスク地方]

 月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは8月一杯お休みです。

 一週間天気予報をみるとずっと晴れの日が続くらしい。日照不足で不作だった野菜もこれからはのびのびと育ってもらいたいものだ。

 スーパーに行ったら旬のナスが一袋300円以上していて驚いた。野菜は軒並み値上がり。変わらないのはモヤシくらい。

 さて本日は、フランス北部ではアンコルネ(encornet)、地中海地方ではスュピオン(supion)、バスク地方ではシピロン(chipiron)と呼ばれる食材のお話です。

 何かと言えば、イカのこと。今回はシピロンを求めてバスク地方を訪ねました。

Paris_StJeanLuz.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月25日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20200803.jpg

 朝、6時。漁師のジェレミーさんとその相棒ペイオーさんと一緒にイカ釣りに出発。

 漁のポイントに到着すると他にも釣り船がやってきていました。

 早速開始。開始と同時にシピロンが釣れました。使うのはこんなルアー。魚と間違えてイカが食いついてきたところを釣り上げます。昔ながらの方法だそうです。

 イカって、釣れる時はものすごい数で釣れるとか。

 こうして釣れたイカが魚屋さんの店頭に並びます。

 こちらは小ぶりのシピロンですが、大西洋の北西部で獲れたもの。1キロ15ユーロほどで売られているそうです。

 こちらの大きい方がバスクの海で釣れたシピロン。1キロ当たり35ユーロと高級品。

 「数が少ないんです。その分、質がいいですよ。食べてみるとよくわかります」と魚屋さん。

 この魚屋さんは料理も作ってくれます。

 ワタと軟骨を引き抜いたら、流水でよく洗います。きれいになったら千切りにします。

 「スパゲッティのように細切りにします」と魚屋さん。

 日本だったらソーメンですが、そこまでは細くないか。

 次に、ニンニクで香りをつけたオリーブ油でさっと炒めます。ちょうど1分くらいだそうです。炒めすぎるとかたくなっちゃいますもんね。

 最後にエスプレットをふりかけたらできあがり。わあ、美味しそう。

 エスプレットとはバスク地方名産の唐辛子。辛味ではなく香りがいいそうです。

 後は食べるだけ。そんな時に登場したのがコンフレリー。

 こんなふうに集まっては作って食べてシピロンの普及活動をするのがその役目。良い役目ですねえ〜。

 ニンニクとオリーブ油のソースが絡まったシピロン、さっぱりして夏食べるのによさそうです。

 そして皆さんが乾杯しているのはバスク地方のシードル。バスク地方にもシードルがあるとは知りませんでした。どんなお味なのか気になります。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、パスタ料理をつくるのに、オリーブ油を洗剤と間違えた [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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