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クリスマスツリー騒動 [トピックニュース]

 急に涼しくなりました。

 でも、昔の夏(私がまだ子供だった頃)ってこんな感じじゃなかったっけかな。

 30℃を超すなんてことはそうそうなかった。28℃とかそんなもん。

 そして昼間は暑くても朝晩は冷えるから寝冷えに注意などと言ってた。ああ、昔が懐かしい〜。

 30℃にならなくても暑いと言ってカキ氷を食べてた。いい時代だった。コロナもなかったし。

 それはさておき、先日、ボルドーの市長さんが、毎年恒例になっていた市庁舎前の大きなクリスマスツリーは今年は取りやめにする、と発表したことで、今度はモミの木の生産者から「的外れ」と非難されています。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

20200915.jpg

 ボルドーの市長さんはエコロジスト。死んだ木を飾り付けたツリーなど見たくない、しかも高額の費用がかかる、今年はもうツリーは設置しません、てなことを言い出しました。

 クリスマスのシンボルを止めてしまうなんてやりすぎというのが大半の市民の反応。

 そして今度は、生産者が声を上げ始めました。

 こちらはヴォージュ山地にあるモミの木の栽培場。ローランサンとファビアンさんは林業ではなく、モミの木の栽培という農業を営んでいます。

 数ヘクタールの畑で1万本ほどのモミの木が植わっています。9月になると、ツリー用に収穫するモミの木に印を付けていきます。

 2人にとってボルドー市長の主張は不可解でなりません。

 「我々は森の木を切り倒しているわけではありません。栽培して提供しているんです」

 「木を切ったあとは必ず同じ場所に苗木を移植しています。ですから森をなくしているわけではありません」

 生産者にとって市長の言い分は的外れで、ツリーは自然破壊ではなく、むしろ環境保護に一役買っていると言います。

 「この地域で9万本のモミの木が栽培されています。その分、二酸化炭素を酸素に変えてるんですよ。環境保護に」

 フランスではクリスマスツリーのために年間約550万本のモミの木が切り倒されていますが、そのほとんどが栽培者からのものだそうです。

 もちろん、大都市のツリーとして使われる大きなモミの木は森から切り出されます。

 しかしこれもむやみやたらに切り倒しているわけではなく、専門家が時間をかけて調査し、これなら大丈夫というモミの木を切り倒しているらしい。

 そして、使用後のモミの木は細かく砕かれ肥料や燃料としてリサイクルされています。

 念のため、あのクリスマス市で知られるストラスブールのクリスマスツリーは例年通りクレベール広場に設置されるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ある女性が買ったモミの木を返すから返金してくれという。その理由は、モミの木が死んでいるから」

VDM(Vie de Merde)より


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