パスタのお値段 [トピックニュース]
このところ、なんでもない普通の日に見るテレビ番組の数が少なくなっているのに、年末年始になると、それに輪をかけて少なくなる。
変なことしないで、普通に毎日の放送をやってくれれば、こっちは勝手に選んで見たいものだけ見るのだが、特別編成だから選びようがない。そこのところが困る。
それはさておき、毎日のように紹介しているフランスのニュース番組。コロナと年末の話題でいっぱいなのに、なぜかこんな話題を取り上げてました。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年12月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランスは、イタリアについでパスタの消費量が多い国。早くて簡単でお値段もリーズナブル。年末年始のごちそうを食べる時期でも、パスタは各家庭で変わらず食卓に登場します。
フランス人の一人が食べるパスタの量は年間で8キロほど。スーパーに行くと様々なパスタがこんなに並んでいます。
でも気になるのはお値段。同じ形のパスタなのに、半額くらい値段がちがっているものがあります。どういうわけ?
「あまり値段は見ないで買ってるのよ」と女性。
「質がちがうんじゃないかと思いますよ」と男性。
本当に質の違いが値段の違いになってるんでしょうか?
それを知るためにやってきたのがストラスブールにあるパスタ工場。取材を承諾してくれたのはこの工場だけだったそうです。
ここで作られてパスタは、競合メーカーの4倍の値段。
「うちではフランスの高品質の原料を使っているんです。プロテインが豊富で、とにかく質がいいんです」と社長さん。
フランスの麦は1トン当たり270ユーロ、カナダ産は255ユーロ。確かにフランスの方が高い。さらに、ここでは玉子も使用しているとかで、値段が高くなるのもうなずけます。
それなら他のパスタはどうなんでしょう?どれも使う材料は同じ。麦をミキサーで砕いて水と混ぜ合わせるだけ。こうして出来た生地を使って様々な形のパスタを作るわけです。
しかし、同じ種類のパスタでも、ブランドによって2〜3倍の値段になっています。例えば、こちらは0.75ユーロで、こっちは1.29ユーロ。パッケージを見ても値段の違いがはっきりわかるような情報は記載されていません。
そこでパスタの有名ブランド、バリラの西ヨーロッパ地域の責任者に、他のに比べてバリラはなぜ高いのか聞いてみました。
「質の良い麦を使い、高度な製造技術を生かして、自然でシンプルな商品を提供しているんです」
なんだかお茶を濁したような答弁。
実際のところは、カザフスタンなど遠方の国や農薬が禁止されていない国の安い麦を使って作られており、消費者が余分にしはらっているのは広告代らしい。
そこで、プロの料理人に2つのパスタを食べてもらってどちらが美味しいか選んでもらいましょう。一つは一番安いパスタ、もう一つは某有名ブランドのパスタ。もちろん料理人にはわからないようにして試食してもいます。
その結果、味に違いはないということに!あれれ・・・。
結局、パスタの決め手はソースってことですかね?パスタ自体も良くないと美味しい料理にはならないような・・・。
因みにわが家はもっぱら、ローソン100で売っている400gで100円(税別)のパスタを買って食べています。いろいろ試してみたけど、これが安くて一番良いということになりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、久しぶりに会った元同僚に「痩せたね」って言われた。ちょっとうれしかったけど、複雑な気分。だって、給料日前の1週間、バターなしでひたすらパスタだけ食べた結果がこれ」
VDM(Vie de Merde)より