さよなら電報 [トピックニュース]
ゴールデンウィークも後半に入り冬物の片付けがひと段落して、やっとのんびりできるようになりました。
お天気も、5月の嵐と聞いて警戒していたのですが、東京はあまり影響がなかったようです。
さて、フランスでは先月の4月30日をもって、139年間続いてきた電報サービスに終止符が打たれました。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年5月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
昔懐かしい白黒映像。
あれ、イヴ・モンタンさんじゃないですかね。電話で電報を依頼しているようです。
映画の中のワンシーンのようなそうじゃないような・・・。
ま、とにかく昔はこうやって電報を打っていたのです。
当時はメッセージを送るにはこれが一番早い手段でした。
フランスで電報サービスが始まったのは1879年のこと。
ここは郵便局の電報受付窓口。男性が依頼にやってきました。
「こちらはお祝い用の美しいイラスト入り電報です」と受付の女性。
依頼されたメッセージはオペレーターが書き取り、郵便局や電話を通じて送信先に転送していました。
こうして、2005年までは毎年90万通の電報が送られていたそうです。
しかし、ケータイやスマホの普及で利用されなくなり、サービスを終了することになりました。
世界ではじめて電報が送られたのは1844年5月28日のこと。送ったのは電報の発明者であるアメリカ人のサミュエル・モールス。当時の機械がこれ。
モールスと言えばモールス信号。最初の電報はモールス信号でした。メッセージを信号で送り、その信号を解読してメッセージに戻し配達していたわけです。
調べたところ発祥の地アメリカではすでに2006年1月に電報サービスは廃止されていました。
これに遅れること12年あまり、フランスでもその幕を閉じることとなりました。
これが最後に送られた電報です。
「これは電子通信が新しいテクノロジーへと転換する歴史の一頁となる。このサービスを運営し続けてくれた皆さん、お疲れ様、そしてありがとう。終わり」
さて、日本の電報はといえば、付加価値をつけることでまだまだ続いているようです。運営しているのはNTT。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの4才になる娘とパパは、モールス信号で楽しそうに会話する。プップップッ、プープープー、プップッ、プープー、プップップッ・・・・。そう、オナラで」
VDM(Vie de Merde)より