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30ユーロで晩ご飯22 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 22回目の今日は、マルセイユのレストランLa Piscineの女性シェフがチャレンジしてくれます。

 4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ります。予算は30ユーロ(約4000円)。

Paris_Marseille.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがその女性シェフ、ジョルジアナさん。30ユーロを渡して材料を揃えてもらいます。

 二人がやってきたのは港。今朝、水揚げされたばかりの魚が売られています。どうやらメインは魚料理になりそうです。

 シェフが目をつけたのはセヴロー(sevreau)という魚。1キロで7ユーロ。アジに似てますね。

 白身魚で身が厚く美味しいそうです。2尾(約600グラム)で4.40ユーロ、残りは26.60ユーロ。

 次は中東の食材の揃ったお店に向かいました。これだけのものが並んでいると、シェフとは言え何を買えばいいか迷います。

 まずは何やら燻製にするためにユーカリの葉を、次に前菜用にタジン・スパイス(十数種類のスパイスをブレンドしたもの)とメイン用にオリーブを、さらにデザート用にローズ・ウォーターをひと瓶購入。全部で6ユーロ、残りは19.60ユーロ。

 さて、今度はチーズ屋さんにやってきました。前菜用にヤギの乳で作ったチーズ “ブルス・デュ・ロヴ(Brousse du Rove)” を購入。4人分で4.40ユーロ、残りは15.20ユーロ。因みにロヴはヤギの品種。

 最後に八百屋さんで、イチゴ、ほうれん草、アスパラガス、玉子、バジルを購入。これが合計で14.80ユーロ。

 お財布に残ったのはわずかに0.40ユーロでした。

 これでお買い物は終了。さあ、調理のためにお店の厨房へ!

 まずは前菜を作ります。

 アスパラガスを3分ほどフライパンで炒めます。その間に玉子の黄身を取り出し醤油に漬け込みます。

 お皿にヤギのチーズ、炒めたアスパラガスを盛り付け、タジン・スパイス入りのビネグレットソースをかけたら、醤油につけた黄身を添えます。これで前菜の出来上がり。

 次にメイン料理。

 魚を三枚におろします。バットにユーカリの葉を入れバーナーで火をつけたら、ナイフで数カ所穴を開けたアルミホイルでふたをします。そこに魚をのせ、さらに上からアルミホイルでふたをして煙で燻します。こうして燻した魚をオーヴンに入れ焼きます。

 その間に、ほうれん草とオリーブをフライパンでさっと炒めたら、魚と一緒に盛り付けます。

 最後はデザート。

 イチゴはスライスしておきます。残った玉子の白身、砂糖、ローズ・ウォーターでメレンゲを作ります。メレンゲを薄く伸ばしてオーブンで焼きビスケット状になったら割ってイチゴの上にのせます。ここに、バジルの葉をちぎってふりかけたら、イチゴのカルパッチョの出来上がり。

 今回もおいしそうな晩ご飯が30ユーロ以内で完成しました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ダイエットを始めた。しかし生まれながらの食べ物好き、欲望に負けそうになる。これではいかん!と、台所でメレンゲの入った袋を一心不乱に踏みつけていたら、驚いた顔でママがぽかんと見ていた


VDM(Vie de Merde)より


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週末はソフィアで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はブルガリアの首都ソフィアを旅します。パリからは空路の直行便で3時間ほど。

 いざ出発!

Bulgaria_Sofia.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月21日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ソフィアの街を走る路面電車。東欧の香りが漂います。それにしても上下左右に激しく揺れているような・・・。

 運転手さんはこの道30年のベテランですが、テレビに映るのは今日が初めてだとか。

 本日は、カメラマン、リポーター、通訳の三人でソフィアの街を見て回ります。カメラマンさん、自撮り?

 最初に訪ねたのは、1567年に建てられたモスク、バーニャ・バシ・ジャーミヤ(青印)。欧州でも最も古いモスクの一つです。ブルガリアは5世紀にわたってオスマン帝国の支配下にあったことを思い起こさせます。

 また、モスクの近くにはユダヤ教の寺院もあればロシア正教会もあります。

 しかし、何と言っても圧倒的な存在感を示しているのが、黄金のドームも持つアレクサンドル・ネフスキー大聖堂。入り口のところでアントニー神父が待っていてくれました。

 神父さんによれば、ここは宗教施設であり、ブルガリア国民のシンボルでもあるそうです。19世紀末、オスマン帝国の支配から解放された当時、市民の寄付によって建てられたのがこの大聖堂でした。

 ここにはブルガリア王国時代の王座も展示されています。

 こちらでは何かぐるぐるかき回しています。一体何をしているんでしょう?

 「洗礼用の水を作っているんです。9年前からずっと同じ水を使っています。水の底には様々な香辛料が入っています」とアントニー神父。

 さて、ソフィアで水といえば・・・こんなところもあります。

 「ここで水をためて持ち帰るんですよ。無料ですし、健康にもいいんですよ」と地元の女性。

 そこで旅人さんも飲んでみました。

 「おいしいけど、めちゃ熱いよ!」

 ということは、これは温泉ってことですね。ソフィアでは温泉を楽しむこともできそう、と思ったら2012年に温泉施設は閉鎖されてしまったそうです。残念。

 仕方がないので、ちょっとおいしいものでもいただきましょう。バニッツァと呼ばれるパン。見かけはフランスのパン・オ・ショコラに似てますが、中身はチョコではありません。

 「フェタチーズに似たブルガリアのチーズです」と通訳さん。

 なんだかとっても美味しそうに見えます!食べたい。

 さて、ブルガリアの人々が最も誇りにしているのがキリル文字。9世紀にブルガリア人が発明し、ロシアに伝えた文字です。

 その返礼(?)として、ソビエト連邦となったロシアはソフィアのあちこちに社会主義を感じさせる建物を建てていきました。1944年、ブルガリアはソ連の侵攻を受け社会主義国の一員になったのでした。

 かつて共産党本部(こげ茶印)のあった建物の上にはブルガリアの国旗がはためいています。

 ソフィアの中心街から少し離れたところにあるのが社会主義芸術美術館(Socialist Arts Museum)(紫印)。ここには共産主義にまつわるモニュメントが展示されています。

 「これはベルリンの壁崩壊の時に取り外されてここに持ってこられました」と美術館館長さん。

 70体もの石像はかつてはソフィアの街角あったものですが、全てがここに集められ展示されています。

 「国民の意識はまだちょっと微妙です。社会主義時代の方が安全で仕事もあったと考える人もいますからね」と館長さん。

 さて、そろそろお腹がすいてきました。食事をいただくことにしましょう。旅人さんたちが食べているのは、豚肉とキノコベースに煮込んだ料理カヴァルマ。このお店では料理だけでなくブルガリアのダンスも堪能できます。

 お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう。ここはユースホステル。なんと地下にはバーがありました。お部屋はこちら。ちょっとベッドが小さいですね。でも一人一泊15ユーロと破格のお値段です。

 翌朝は一番に市場に向かいました。ここは中央市場(オレンジ印)。お土産にブルガリアのちゃんちゃんこみたいなのを買い込んだ後は、ぜひともこれを食べなくては!そう、ヨーグルト。ブルガリア独特のヨーグルト菌でできているらしい。

 次はゴンドラに乗って先ほど見えていたビトシャ山へ向かいます(緑印)。標高は2,200メートル。乗車時間は40分とかなり長いですが、上へ着くとスキー場がありました。眼下にソフィアの街も望めます。

 記念の写真もたくさん撮りました。そろそろパリに戻りましょう。

 さて今回の旅の費用は、飛行機代が90ユーロ、トラムが0.80ユーロ、ロープーウェイが6ユーロ、博物館が3ユーロ、食事代が10ユーロ、宿泊代が15ユーロで、締めて124.80ユーロ(約16,000円)でした。



******* フランス人のつぶやき *******

今日、子供たちのためにヨーグルトのデザートを用意した。バニラエッセンスとラム酒を間違えたのに気付いたのは、子供たちが食べ始めてからだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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立体横断歩道 [トピックニュース]

 今週の水曜日、土砂降りの中を長靴を履いて15分ほどの道のりを急ぎ足で往復したところ、翌日には太ももに筋肉痛が・・・。

 長靴を履くとどうもいつもと感じが違って変な歩き方になり、普段は使わない筋肉を使うようです。

 この筋肉痛、かなり堪えます。今日辺り治ってほしいものです。

 さて、フランス・ブルゴーニュ地方の小さな村ジュジー(Jugy)では、こんな横断歩道を作ってしまいました。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Frace 3で2018年4月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらの男性、何やらスプレーで道路に落書き???

 いやいや、これは落書きなどではなく、ご覧の通り横断歩道の白線を描いていたのです。

 とは言っても何だか立体に見えます。しかも浮き上がって見える。まるで飛び石を置いたよう。

 先ほどの男性が白いペンキだけでなく、黒っぽいペンキを使っていたのはこのためでした。

 ジュジー村では車にスピードを落としてもらうため、試験的に、ここだけこんな横断歩道にしたのだそうです。

 「立体的に見えるのは一つの視点から複数の異なるラインを見るからなんです。それに色もそれぞれ異なります。そうなると錯覚が起きるわけです」と専門家。

 では、この横断歩道、車からはどんな風に見えるんでしょう?

 ちょうど10メートルほどまで近づくと立体になって浮き上がってくるそうです。

 となるとどこに設置しても効果的というわけではなさそうです。

 「時速30キロの制限のあるゾーンに設置するのがいいでしょう。それ以上のスピードになる交通安全の観点からすると適しません」

 この立体横断歩道、すでにインドやアイスランドに設置されているそうですが、今回は国の推進するテストの一環で行われています。

 「私は都市の道路に興味があり、このテストを実施することで歩行者やドライバーの注意を喚起し、都市の道路を地方の道路に導入できるのではと思ったからです」と村長さん。

 それでは実際にどこまで有効かドライバーの方に聞いてみましょう。

 「どうですか、あれが立体に見えますか?」とリポーター。

 「ええ、立体に見えますよ。ゆっくり目に運転するとわかります」と男性ドライバー。

 「あれが浮き上がって障害物のように見えますか?」とリポーター。

 「う〜ん、私はここはあまり通らないんで、気がつかなかったですね」と女性ドライバー。

 しかし、歩行者の方にはすぐに気がついてもらえます。

 物珍しさで渡っていく人たちがいるみたいです。



******* フランス人のつぶやき *******

今日、横断歩道に車を止めたからと罰金を払わされた。なんでそうなったかというえば、僕が車を止めた時、地面は雪に覆われていた。それがそのうち解けて・・・こうなった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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ワインの生産量減 [フランスのワイン]

 マクロン大統領、アメリカ議会で演説しました。その様子に興味のある方は→こちら

 マクロンさんもあのトランプさんとうまくやってるらしい。

 それはさておき、ワインの生産が世界的に少なくなっているそうです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月25日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 そもそもの要因は何にあるのか?と言えば、ヨーロッパの生産量が減ったのが影響しています。

 欧州の三大ワイン生産国と言えば、イタリア、フランス、スペイン。

 そのそれぞれの国で、−17%、−19%、−20%と生産量が減っているそうです。

 原因は気候。

 例えばフランスでは春先に霜が降りたり、雹が降ったりしたためにブドウの木に被害が出ました。同じようなことが他の欧州の国でも起きました。

 さらに、ブドウ園の減少も影響しています。

 フランスの場合、この10年間で6%減。ブドウは気候や環境の影響を受けやすく、病気にもかかりやすいため、栽培は簡単な仕事ではありません。

 また、最近では量を減らして良質のものを生産するという傾向もあります。

 そう言えば、ワインの消費量も減っているという話をよく耳にするのですが、それも生産量が減ったことに影響しているのでは?

 確かに以前はそいう話もありました。しかし、経済の復調の兆しが見え始めたこの3年くらいはワインの消費量は増加傾向にあります。

 欧州で最も消費量の多い国がポルトガルで、大人一人あたり年平均51.4リットル。次はフランスで51.2リットル。

 ポルトガルが一番とはちょっと意外。とは言っても、他の国とそれほど量に大きな違いがあるとも思えません。フランスとの違いもわずかに0.2リットルですもんね。

 ま、とにかくフランスは自分たちが飲む分については国内生産で確保できているから大丈夫!

 いやいや、そうとも言い切れません。

 フランスは年間で15億4000万リットルを輸出していますが、輸入量も7億6000万リットルとかなり高い数字。輸出の約半分に達しています。

 これまではひたすら輸出するだけだったのが、最近では輸入国にもなってしまったようです。

 解説者の話によると、中国人が輸入しているとか言ってます。フランス在住の中国人が外国のワインを輸入しているということ???

 それだけでこんなに輸入が増えますかね?ちょっと疑問。



******* フランス人のつぶやき *******

今日、大事な仕事を徹夜で片付けるために、コーヒーを数リットルも飲んだ挙句に気がついた。コーヒーがカフェイン抜きだったことに・・・

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5月1日の花 [トピックニュース]

 わが家の最寄り駅はきれいな紫陽花が咲くことで知られています。

 先日、電車が来るのを待っていたら、冬の間は枝だけになっていた線路の土手の紫陽花が、立派な緑の葉をつけているのに気がつきました。

 毎日、通勤で使っている駅なのに、今頃気がつくなんて情けない!目の前に緑があふれていて呆然。

 とにもかくにも、後一ヶ月もしたらきれいな花を咲かせてくれることになりそうです。

 さて、この時期になるとフランスではこの花の話題が必ず登場します。

Paris_Nantes.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 フランスで5月1日に欠かせない花がこれ、スズランです。

 その日は幸運を願ってこの花をプレゼントするというのが習慣になっているからです。

 1日まで後一週間を切りましたが、こんな風にしっかり花を咲かせてくれています。

 今年は早すぎず遅すぎず、ちょうどいいくらいに開花が始まりました。

 生産者のフィリップさん、一ヶ月ほど前までは成長が遅く、どうなることかと心配していましたが・・・。

 「本格的な春になったらあっという間に成長してつぼみをつけてくれました」

 見せてくれたのは一ヶ月ほど前のスズラン畑の様子です。

 「この時はまだ2〜3センチくらいの丈しかなかったんですよ」

 確かに、今と比べるとちょっと寂しい畑でした。

 そう言えばここ数日のフランスは夏日が続いてましたっけ。

 あの小さなスズランもそれを感じ取っていたのですね。こんなに元気な姿になっています。

 しかし、これからが大切です。5月1日に合わせてベストな状態で出荷しなくてはなりません。

 「スズランの状況に合わせて、このカバーを黒い方にしたり白い方にしたりして調整しなくてはなりません。まだまだ気が抜けませんよ」とフィリップさん。

 そして30人ほどの人々が花の収穫を手伝っています。

 「朝はそれほどでもないんですが、午後になると日差しがちょっと厳しいですね」と男性。

 こうして収穫された花は作業場に運び込まれます。ここでは、スズランを保存するための作業が行われています。

 花と香りを長く保つためには室温0℃の保管庫に入れておかなくてはなりません。

 メーデーには、こんなブーケがあちこちで売られることになります。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、海で知り合った彼女を家族に紹介した。すると父が言った。『お前、ついてるね。世界で最も美しいマグロにあったんだから』

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ロウソクを巡る戦い [トピックニュース]

 今週あたりからすでに黄金週間モードに入ってしまってます。

 そうなると27日の金曜日までが少々きつい。

 仕事で延々と続いていた複数のゴタゴタ案件が一気に片付いてしまいホッとしている時期なだけに、緊張の糸が切れ、もうだら〜っとなりそうです[あせあせ(飛び散る汗)]

 それはさておき、本日はフランス南部にある町ルルド(Lourdes)のお話。

 ルルドと言えば奇跡を起こしてくれるカトリックの巡礼地として有名ですが、毎年、600万人がこの町を訪れるそうです。

 観光で来る人もいれば、奇跡を信じて祈りを捧げにくる人たちもいます。

 そして、祈りにつきものなのがロウソク。このロウソクがちょっとした問題を引き起こしています。

Paris_Lourdes.jpeg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月23日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 たくさんのロウソクが供えられています。

 こちらの女性、ロウソク立てに立てようとしますが・・・うまくいきません。

 「ぎゅっと押しても全然ダメ。さっきあちらのお店で買ってきたんですが、これじゃどうにもならないですね」

 なんかちょっとロウソクが細すぎるような・・・。

 ポー川の岸辺に設置された専用の施設。ここに火のついたロウソクを立てるようです。

 ここまでの数になるとロウソクとはいえ、周りの空気はかなりの高温ですよねえ。

 でも問題はその空気ではなく、支えているロウソク立て。

 ロウソクを手にして遠くからやってきた人たちの中には、先ほどの女性と同じように、そのロウソクを立てることができない人もいます。

 今月の4月4日に新しく設置されたこのロウソク立て、ここで売られているロウソクしか立てることができません。そのため聖域の周辺にあるお店で問題が発生しています。

 「巡礼者はロウソクを買ってくれなくなりそうなんです。何しろうちで買ったロウソクがあちらで使えないので苦情が来てるんです」とお店の方。

 「うちは1.50か2.50ユーロで売っています。聖域の洞窟では3ユーロします。でも、ロウソク立てがあれですから、お客さんは3ユーロのを買うしかないんです」と別のお店の方。

 聖域で売られているロウソクは3ユーロ、6ユーロ、12ユーロの三種類。

 これにより、年間500万ユーロの収益が聖域の運営者に入ることになります。

 運営者が出したコミュニケによれば、ロウソクの価格には寄付金が上乗せされていて、収益はもっぱらこの寄付金から得ているのだとか。

 そして、しっかりとした台にロウソクを立てて安全にお参りしてもらうための措置であり、ひいいては聖域で働く人たちの労働環境の改善にもなっている、ロウソクの製造業者は施設に合わせてロウソクを作ればいいんじゃないですか、とのこと。

 いやはやどうも強気の発言。小売業者の方々は納得されるんでしょうか?


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ルルドにやってきた。気がつくと一緒にいたはずの子供たちがいない。慌てて周りを探し回ってやっと見つけた。二人はロウソクでチャンバラをやっていた。お恥ずかしい・・・

VDM(Vie de Merde)より



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遊園地コレクション [パリ]

 ウィリアム王子とキャサリン妃の第三子は男の子でした。あっという間に生まれましたよね。

 どんなお名前になるんでしょう?ブックメーカーによると一番人気はジャックだそうです。

 テニスの錦織圭選手も戻ってきましたし、大谷選手もヒットを打ちましたし、明るい話題で嬉しいですね。

 さて、フランスで指折りの移動遊園地の経営者マルセル・カンピオンさんが、自身のコレクションを競売にかけることになりました。

 コレクションとは、もちろん移動遊園地関連のものばかり。その数400点ほど。

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下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Francetvinfoで2018年4月23日に配信)

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 ここはその展示会場。大型のものが並んでいます。

 フランス人の大人にとっては小さい頃、遊んだことのあるものばかり。

 「収集を始めたのは22〜23歳頃のことでした。それからかれこれ50年ほどになります。公共の博物館で展示するのが夢でした。文化大臣ともお会いしてそうしましょう、という話にはなったのですが実行に移すところまではいきませんでした。まあ、そこまで面白いと思ってくださる方がそれほど多くないということなのかもしれません」とマルセルさん。

 そんなわけで、今回は興味のある方に譲って有益に使ってもらおうと言うことのようです。

 コレクションはパリ近郊にある倉庫に保管してあります。

 「ヨーロッパでこれだけの規模のコレクションを保有している人はわずかです。このコレクションは、1900〜1980年の移動遊園地の変遷を物語っています」と専門家。

 コレクションの中でも注目されているのが回転木馬とルレット。

 「これが1925年製のルレットです」

 ルレットとはトレーラーのようなものを言うようです。中に入ってみましょう。

 「凝った装飾が施されています。こちらはストーブ兼調理器です」

 娯楽の場を提供する移動遊園地の文化があちこちにちりばめられています。

 回転木馬の馬一頭についても腕をふるった職人たちの息吹が伝わってきます。

 これだけのコレクションを続けてきたマルセルさん。どこかで聞いた名前と思ったら、パリのコンコルド広場に設置してある大観覧車のオーナーでした。

 「パリ市が設置を許可してくれないのであれば、赤の広場に設置しますよ」とマルセルさん。

 あれえ、あの大観覧車、ロシアに行っちゃうのかしら???ちょっと残念な気がする・・・。

 長年大衆に娯楽を提供し続けてきたマルセルさん、ギター演奏もプロ並みの腕をお持ちのようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、4歳になる娘を回転木馬に連れて行った。娘の隣で回転木馬に乗った30代のわが妻が、木馬の上で飛び跳ねていた

VDM(Vie de Merde)より



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30ユーロで晩ご飯21 [お料理実践編]

 仏大統領夫妻は今、アメリカにいるらしい。

 FOXニュースのインタビューにマクロン大統領が流暢な英語で答えていました。

 4月23日にはマウントバーノンでトランプ夫妻と夕食を共にするらしい。ゴルフはやらんのでしょうな[あせあせ(飛び散る汗)]

 さて、月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズです。

 30ユーロ(約4,000円)でフルメニューの晩ご飯(前菜+メイン+デザート)を4人分作ります。

 今回チャレンジしてくれるのは美食の街リヨン住む料理好きのマリーさん。

 どんな料理が出来上がるのでしょうか?

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月14日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 「マリーさん、30ユーロを渡しますから100%リヨン料理をお願いします」と取材班。

 「オーケー、やってみましょう」とマリーさん。

 二人がやってきたのはリヨン中央市場。

 最初に訪ねたのは加工肉のお店SIBILIA。評判のお店らしい。

 前菜用に豚の鼻を使ったハムのようなものミュゾ・ドゥ・ポール(museau de porc)を購入。これが4.87ユーロで残りが25.13ユーロ。

 さらにセルヴラ(cervelas)というリヨンのソーセージも購入。0.79ユーロで残りは24.34ユーロ。

 セルヴラは豚ひき肉とトリュフかピスタチオを詰めたソーセージ。

 そして同じお店でメイン料理用に牛の第一胃袋(ミノ)を購入。たくさん買ってましたね。これが7.68ユーロで残りは16.66ユーロ。

 次はデザートです。どうやらリヨン名物プラリネのタルトを作るようです。プラリネを300グラム購入。3.86ユーロで残りは12.80ユーロ。

 次は八百屋さんに向かいました。ここは市場とは言っても何かちょっとお洒落で高級感が漂いますねえ。

 ま、とにかく八百屋さんでジャガイモ(2.23ユーロ)、パセリ(1.99ユーロ)、チャービル(0.99ユーロ)を買って残りは7.59ユーロ。

 そして最後は瓶詰めのレンズ豆が4.99ユーロで2.60ユーロ残りました。

 買い物はこれで終了。では調理の開始です。

 まずは前菜を二種類。

 ひとつはミュゾのサラダ。ミュゾをさいの目に切ってパセリを加えフレンチドレッシングで和えます。

 もうひとつはセルヴラとレンズ豆のサラダ。セルヴラは茹でてスライスするようです。

 そしてメイン料理の牛の胃袋。縦に4分割して、衣をつけフライにします。

 ソースは、お店のおじさんが教えてくれたようにチャービルで香りづけしたマヨネーズソース。付け合わせはジャガイモ。

 最後はデザートのプラリネのタルト。温めた生クリームにプラリネを加え透明になったら生地の上に盛り付けて出来上がり。

 さあ、いただきましょう!

 牛の胃袋のフライのお味は???

 美味しいらしい。



******* フランス人のつぶやき *******

今日、私はリヨンでも人通りの多い繁華街のお店で働いている。今朝、開店してからたったの4人にしか会っていない。上司、親友、恋人、それから窓に映る自分・・・

VDM(Vie de Merde)より


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週末は・・・庭見学 [フランスのお宝]

 オランド大統領時代に首相を務めたことがあり、その後、フランス大統領選にも名乗りを上げたことのあるマニュエル・ヴァルスが、来年のバルセロナ市長選に出馬する可能性を示唆したそうです。

 驚き!もし本当に出馬するとなるとフランスの国会議員を辞めるということになります。

 そもそもスペイン生まれのスペイン国籍だったようですが、1982年にフランスに帰化。スペイン国籍はその後、取り戻したんでしょうかね?

 ちなみに、バルセロナはヴァルスの生まれ故郷。カタルーニャ地方の中心都市バルセロナの市長になれば独立運動を沈静化させ、国の分裂は回避できるということのようです。

 それはさておき、今週の日曜日もまた週末旅はお休みです。放送がありませんでした。でも来週は大丈夫そうです。

 本日は、ロワール渓谷にあるヴィランドリ城(Château de Villandry)の見事な庭をご覧ください。

Paris_Villandry.jpg



下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年4月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 緑の中に赤いチューリップの花が咲いています。春らしい風景。

 しかし、何よりこのお城を有名にしているのがこの幾何学模様の庭。

 10人ほどの庭師がこうして手入れを欠かしません。こちらの庭師はカナダからやってきました。

 「英国式庭園とは異なるフランス式庭園についてはケベックで学びました。正確に決められた形に整えていくのは大変勉強になります」

 このお城、建てられた時からずっと美しい庭を維持してきたわけではありません。20世紀初頭、城は放置され庭はご覧の通りの普通の平らな土地になっていました。

 1906年、一人のスペイン人男性と一人のアメリカ人女性が、元々あった庭の再建に乗り出しました。

 この二人、現在の城のオーナーのご先祖だとか。

 これだけの庭を再建するとは、かなりの気力と財力が必要だったでしょうね。

 「当時は英国式庭園に変えられていました。そこで二人は16世紀の庭園に関する書物や設計図などを調べ上げたんです。そしてできたのがこの庭です。向こう側には菜園もあります」と現在のオーナー。

 春になると24種類の植物が花をつけます。そして6月には菜園の野菜が収穫の時期を迎えます。

 菜園もこんな風に幾何学模様に野菜が植えられます。昔、僧侶がこうやって野菜を育てていたそうです。

 毎年35万人がこの庭を見学にやってきます。

 「美しい庭を維持するために働いている人たちの作業にも見とれてしまいます」と女性。

 それにしてもタンクトップとは夏を先取りですね。

 このお城もまた国境を超えたお話でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、妻が家のインテリア用にガーデン・ノームを買ってきた。これで9体目だ

VDM(Vie de Merde)より



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夏気分 [トピックニュース]

 不退転の覚悟で、コート類やセーター数枚をクリーニングに出してきました。いくらなんでもダウンコートはもう着ないでしょうね。

 来週末からは黄金週間に入ります。夏のような暑さが襲ってくるんじゃないでしょうかねえ〜。

 さて、今週の木曜日、フランスは各地で異例の暑さに見舞われたようです。

Paris_chaude.jpg

 

下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年4月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここは地中海に面したカマルグ地方の町ル・グロ=デュ=ロワ。

 「朝起きて海を眺め、波の音を聞いて、太陽の日差しを浴びていますよ」と女性。

 気温は24℃まで上がりました。すごいですね、パンにヌテラをべったり。

 「夏が来たみたいで、楽園にいるような気分です」と女性。

 フランス南西部のラカノーは27℃。

 海の水はまだちょっと冷たいですが、この陽気に誘われて水着や夏の出で立ちで海岸に人が集まってきました。

 「この数日仕事が忙しかったんで、今日はこの日差しの下でゆっくりしますよ」と男性。

 「今年は冬が長かったですかね?」と取材班。

 「ええ、長かったですよねえ」と男性。

 日本は冬の間にも太陽の日差しが絶えませんが、フランスや欧州はどんよりとした日が続きます。その反動でしょうか?

 さて、フランスの首都パリも気温が上がったようです。なんと28℃。

 お昼休みには公園の芝生の上でランチです。 

「会社の同僚と一緒にピクニックに来ました」と女性。

 「このまま日差しの下でのんびり昼寝でもしたところですが、残念ながらオフィスに戻らないといけません」と男性。

 別の男性がそのお昼寝を実践しています。かなり日焼けしそうですね。

 そうかと思えば、パソコンを持ち出して、芝生の上で仕事をしている女性もいます。

 「オフィスよりこっちの方がいいですか?」と取材班。

 「ええ、こうして外にいる方がいいですね。何しろパリでは冬の間、太陽が顔を出した日はわずかでしたから」と女性。

 芝生の上でお仕事・・・とても私には務まりそうもありません。寝っ転がって草の匂いを嗅ぎながら寝てしまいそう。

 一方、この暑さで登場したのがアイスクリームの屋台。

 「いいお天気ですからアイスクリームでも食べて楽しんでもらいたいですよ」と屋台のおじさん。

 そしてこちらはフランス中部の山岳地帯。山々にはまた白い雪が残っていますが、気温は23℃まで上がりました。

 湖の水は冷たそうですが、子供達、半袖Tシャツに短パン姿で船を浮かべて遊んでいました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、外に置いてある温度計がいつ見ても同じ温度なのに気がついた。よく見たら、それは温度計のシールだった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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