オレンジの花の収穫 [コート・ダジュール地方]
フランスではこの一年でバターの値段が25%値上がりしたそうです。
今のところ一般消費者への影響は限られており、もっぱら製造業への影響が大きいらしい。
パンやお菓子など、使用するバターの量を減らせば質が落ちる、かと言って値上げするわけにもいかない、そんな厳しい状況になっているそうです。
日本では、スーパーに行ってもバターの棚は空っぽなんていう大変な時期がありました。
今ではそんなことはありませんが、値段の方は50%近く値上がりしたままで元に戻る気配はありません。お財布に厳しい(涙)。
あの値段はこれからもずっとあのままなんでしょうねえ〜。
バターやチーズの国がこの有様では、日本のバターもどうなることやら・・・。
さて、昨日はサクランボのお話でしたが、今日はオレンジの花のお話です。
コート=ダジュールの町ヴァロリス(Vallauris)では、オレンジの花の収穫が始まったそうです。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがオレンジの花。香りが漂ってきそうです。
この地域では100年以上も前からこの花の栽培が続いてきました。
こちらも収穫は機械ではなく人の手で行います。
このオレンジの木の樹齢は60年ほど。クロードさんは先祖が残してくれた木を受け継いで大切に育てています。本業は学校の先生!
「手入れは一年を通して欠かせません。4月から5月にかけて美しい花を咲かせ、いい香りを振りまいてくれます」とクロードさん。
収穫された花は室内に運ばれ仕分けされます。なかなか根気のいる仕事です。
「仕分けは、昔は子供や老人の仕事でした」
こうして仕分けされた花は、この地域の40軒ほどの生産者で作る協同組合に運び込まれます。
ここでキロあたり約8ユーロ(約1000円)で買い取られるそうです。サクランボより高いですね。
それにしても測りも年季が入ってます。
「ずっとこの測りを使ってますよ。正確なんでね」と男性。
「このオレンジの花を見ると子供の頃のことを思い出します。家族総出で花を摘み、仕分けして、組合に持ち込むんです」と女性。
集められた花は蒸留され、香水用のエッセンシャルオイルや、お菓子づくりによく使われるフレイバー水に加工されます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スタバで隣に座っていた人に、トイレに行く間、ノートパソコンを見ていてくれと頼まれた。引き受けたまでは良かったのだが、慌ててオレンジジュースをこぼしてしまった 」
VDM(Vie de Merde)より