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パリのオベリスク [パリ]

 オミクロン株感染拡大でさらに遠のく海外旅行。

 有効期限残り5年となったパスポート。期限切れ前に使うことになる日がくるのやら・・・。

 さて、パリの観光名所コンコルド広場。ここにあるのが、鉛筆みたいなオベリスク。6ヶ月間の修復期間に入ったそうです。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月13日に放送)動画が見られない場合はこちらをクリック

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 紀元前1,300年にエジプトのルクソールで作られたオベリスク。パリで最も古いモニュメントだそうです。

 へえ、近くで見るとこんなものが彫られているのかあ・・・。

 足場が組まれ、カバーもかけられて修復作業が始まったようです。ここまで大掛かりな修復は初めてのこと。

 エレベーターも設置されたようです。地上30メートルとなると足場だけでは作業はむずかしいですね。

 因みにオベリスクの重さは270トン。ヒビもなく傾いてもおらず状態はいいらしい。しかし、長年の汚れは否定できません。洗浄は必要不可欠。

 「200年も前からずっとここに設置されていましたから、排気ガスによる汚染、太陽の熱、嵐など様々な変動を体験しています」と専門家。

 石に彫られた形がくっきりとしていて、とても古代エジプトで制作されたとは思えないくらい美しい。しかし、よく見てみると、本来はピンクだったのが黒ずんだり風化したりしている箇所がいくつかあるようです。

 まずは、超微粒子の砂を高圧で吹付けミクロ割れを埋める作業が行われます。ドライ洗浄はさらにデリケートな作業になるとか。水をかけて洗うなんてことはやらないらしい。

 こちらの方は古代エジプト美術の専門家。石に彫られたシンボルマークをすらすらと読み解きます。どうやら当時のファラオであるラムセス2世を讃えたものらしい。

 よくよく見ると彫りの深さがそれぞれ異なるようです。

 「深さが違うことで光が乱反射するんです。オベリスクの周りを太陽が移動するとき、この真ん中の柱が一番に輝きます」とルーブル美術館の古代ギリシャ担当の責任者。

 なるほど、そうなっていたのか。あの辺りはしょっちゅう車が走っているし、あまりに高いので何がどのように彫ってあるかなんて気にもしてなかった。

 それはさておき、更に上へと向かうと、てっぺんの金色のピラミッド部分に到達。

 「これを見てください。小さな金箔を何枚もかぶせたことがよくわかります。数にすると数百枚ほどでしょうか」

 よく見ると金箔が剥げてしまっている箇所がいくつもあります。ここも修復されます。そして下の方にある無数の引っかきキズ。これは鳩の仕業。思った以上に鳩がここに集まっていたようです。

 6ヶ月後のきれいになった姿が待ち遠しいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、鳩が僕の肩に止まり、僕の耳をかじったかと思ったら、来た方角へとまた飛んでいった[たらーっ(汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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