冬の終わり春の始まり [アルザス地方]
仕事がかなり忙しい。今頃は老後をのんびり過ごしているはずだったのに・・・。
第二の人生、こんなはずではなかったなあ〜。
それはともかく、東京は寒さが緩んで過ごしやすくなってきた。予報によると、この状態のまま春になるらしい。
海のむこうのフランスは日本より季節の進み具合が少し遅いようで、アルザス地方のとある村では、春が来る前にこんな行事が行われるそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年2月27日に放送)▷が出てこない場合は→こちらをクッリク
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
何やら巨大な焚き火を囲む人たち。
長い棒の先には火の付いた円盤のようなものがのっています。この円盤を石に叩きつけて遠くまで飛ばすらしい。
「谷にむかってできるだけ遠くに飛ばすんです。100メートル以上飛びますよ」と男性。
千年も前からこの地で続けられてきた伝統の行事、その名もシーヴシュラーヴ(Schieweschlawe)。
長い棒を振り回して、ちょうどいいタイミングで岩に打ち付けて飛ばします。
おお、飛んだ、飛んだ。
「マルディグラ後の最初の日曜日、つまり復活祭の6週間前に行われる行事で、春がまた巡ってくるのを祝うためです」と男性。
「でも、宗教的な行事ではないんです。冬を早く追い出すための行事なんです」と別の男性。
火の付いた円盤は太陽を表しているとか。
さてこの円盤、冬の間に着々と準備されてきました。
こちらはその工房。密度の高いブナの木を使ってこのように一つずつ作られます。
「岩にぶつけて遠くまで飛ばすので、両面をこんな具合に削ります」
ははあ、こんな感じなんだあ。これを棒の先につけて焚き火の中にしばらく入れておくと火が付いて太陽になるんですね。
こうしてみているとゴルフのスイングの要領でやると良さそうに思えてきます。
遠くまで飛ばすことに加えて、フォームの美しさも評価したいところですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ヌテラを塗ったパンを落とすか、硬いディスクを落とすかの一瞬の選択で、ディスクを落とした」
VDM(Vie de Merde)より