パリ五輪の影で [パリ]
なんとか午前中はエアコンなしでがんばってみようと思うのだが、この暑さでは早々にスイッチを入れないと仕事にならない。
もう少し冷たい大気が日本列島にやってきてくれたらなあ〜。この有様では節電などと言ってる場合じゃない。節約より命が大事。
欧州も似たりよったりの天気で、あちらは空気が乾燥しているせいか山火事になりやすい。
それはさておき、いよいよパリ五輪が来年にせまってきました。開会式はセーヌ川を中心に開催されるようですが、そのあおりを受けて、こんな事になっている方々がいらっしゃいました。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2023年7月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこちらのブキニストの皆さんです。セーヌ川の岸辺で本や絵葉書などを販売しています。
こちらはカップルでお店を営んでいるブキニスト。パリ警視庁からセキュリティのために開会式の間は店を閉めるようにとの要請があったらしい。ただ鍵をかけて休業するだけならまだしも、店舗をここから取り除かなくてはならないらしい。
「一番お客さんが来るときに店を閉めていなくなれってことですよ」と怒りのブキニスト。
このブキニスト、今から300年ほど前の16世紀からすでにセーヌ河岸にいたそうです。行商人から始まって、19世紀にはこの緑色の箱を設置してお店を持つようになったとか。
確か、パリの世界遺産に一役かってるんじゃなかったでしたっけ?
今では、パリを訪れる人達にとって欠かせない記念撮影のスポットです。
「パリならではのお店ね。とっても素敵」と女性。
「ブキニストはパリのシンボルの一つですよね」と女性。
こちらの男性は英国からの観光客。2012年のロンドン五輪を思い出していました。
「あの時は、市民が普通の生活ができるように商店もいつもどおりに営業してました。それを変えてしまおうなんて、何かが間違ってますよ」
セーヌ川で開会式なんてちょっと面白そうと思ってましたが、そのために犠牲になる人たちがいるということですねえ〜。
こちらはブキニスト協会の会長のジェロームさん。古くからある箱型の緑の店舗を移動させるということは、店舗が傷んでしまう危険性があると言います。
考えれば考えるほどひどいやり方に思えてくる。お宝をこんな風に扱っていいもんだろうか?
パリ警視庁はセキュリティと言うばかりでどうにもならず。パリ市の方はといえば、何か他に方法はないか模索中とか。これはなんとかしないとダメですね!
******* フランス人のつぶやき *******
「僕には自分なりの五輪があることに気がついた。4年に一度は大失恋をする」
VDM(Vie de Merde)より