週末はトリノで [パリから週末旅]
週末しか更新できなくなってしまった当ブログ。何しろ、ニュースを見ながら話題を探す時間が取れず・・・。定期的に放送されるものなら探す手間がなく、かろうじてブログ継続中。
それはともかくとして、日曜日は恒例の週末旅。
今回はイタリアの都市トリノを旅します。パリからは列車で5時間40分弱。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2023年6月17日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
列車がトリノに到着しました。パリからは6時間足らず。少し時間はかかりますが直で市街地に入ることができます。空港への移動など考えたら列車のほうがずっと便利ですね。
歴史のある町並み。そしてひときわ目を引くこちらの塔(青印)。高さ167メートル。1860年代に作ら、当時は欧州で一番高い建物でした。さらに、こちらの奇妙な三角形の建物。通りに面したファサードは幅5メートル、後ろはなんと54センチしかありません。それでも住めるそうです。いわゆる狭小住宅。外観は違っていても似たようなのが日本にもあります。
それはさておき、先ほどの塔に上ってみましょう。展望台まではエレベーターで1分ほど。街を一望できるだけでなく、そのむこうのアルプスの山々まで見渡すことができます。
眺めを堪能してまた下に戻ると、そこは映画博物館。1階のフロアーはこんなことになってました。
「ここで横になっていると、建物もよく見えますし映画を見ることもできます」と博物館の方。
冷蔵庫の扉のようなものを開けて展示室を見て回りましょう。展示方法がユニークで面白いですね。映画の歴史を楽しく学べそう。
19世紀にはイタリア最大の都市だったトリノ。その街並みを眺めながら、今晩の宿へと向かいましょう(赤印)。ここはホテルレストラン。
「マストロヤンニは映画の撮影があるとここにやってきましたよ」と支配人。
どうやらここは有名人に人気らしい。とにかくお部屋に行ってみましょう。各客室は現代アート作品で装飾されています。これで一泊75ユーロ。お部屋の後は料理をチェックしましょう。ここはレストランの厨房。シェフがピエモンテ地方の郷土料理を作っていました。牛肉を低めのお湯で4時間茹でたら薄くスライス。ここに、ツナ、卵黄、ケイパー、オリーブ油で作ったディップを添えたら出来上がり。これとパンだけでお腹いっぱいになりそうです。
さて翌朝は、創業1763年という老舗カフェで朝食です。そこでいただくのは、ビチェリンと呼ばれるトリノのコーヒー。コーヒーにチョコレートと生クリームを加えた飲み物。
「これは混ぜちゃダメですよ。それぞれの味わいを楽しめなくなっちゃいますからね」と女性。
クッキーの盛り合わせと一緒にいただいてエネルギーをチャージしたら観光に出発しましょう。
王宮や美術館など見応えのあるスポットを巡るのに便利なのが屋根付きの通り。合計で18キロほどあるそうです。雨を気にせず、夏の日差しからも逃れられます。
こちらは王宮のすぐとなりにある大聖堂(緑印)。重厚な作りです。王宮の図書室にはこんな貴重な作品が所蔵されています。あのダ・ヴィンチの肖像画。
一方、ここから車で10分ほどのところにあるのがスタジアム(黄緑印)。ここに隣接するのがサッカー博物館。名門ユヴェントスの歴史や選手を知ることができます。あのジダンもユヴェントスの一員として活躍しました。
そのジダンが通ったお店がこちら(オレンジ印)。ほぼ毎日通っていたとか。シェフがジダン特注のパスタ料理を紹介してくれました。シシリー産のプチトマトとバジルを使ったシンプルなパスタ。美味しそう。ここはサポーターにとっては聖地のような場所。会食をしてはサッカーの話題で盛り上がります。
そして、試合の行われているスタジアム。美しい!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、わが家で獣のような奇妙な叫び声が鳴り響いた。父がサッカーの中継を見ていたせいだ」
VDM(Vie de Merde)より