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隣国から見たゼネスト [トピックニュース]

 フランス政府が計画している年金制度改革に抗議するストライキやデモはまだまだ続きそうです。

 改革の詳しい内容まではわかりませんが、要は、退職して年金がもらえる年齢を引き上げようとしているらしい。

 どうもフランスの年金制度は、公務員、一般企業、国鉄、電力会社等々によって、引退して年金がもらえる年齢が異なっているようです。

 今回の改革案では、それを無しにして一つの統一されたシステムに変える計画らしい。そうなると国鉄職員が受けていた優遇措置ももう受けられないことになってしまいます(国鉄職員の中には52歳で引退して年金がもらえる人々がいるらしい)。

 それでこのストライキです。改革反対派は「クリスマスだからといって手加減しない!」とか言ってます。

 年末のフランスはどうなることやら・・・。

 そこで、フランスのこの現状をお隣の国ドイツの市民に聞いてみました。

Germany_Kehl.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはストラスブールからすぐのところにあるドイツの町ケール(Kehl)。この間、週末旅に登場した町です。ストラスブールからトラムに乗って数分で行ける距離でした。

 それはともかくとして、ドイツの皆さんはフランスのゼネストをどう思っているのでしょうか?

 「フランス国民はデモが大好きですが、ドイツ人はそれほどじゃないんですよ」と男性。

 「年金改革について反対の声を上げるべきですよ。もちろん交通機関に支障が出ますね。でもそれくらいは問題ないですよ」と別の男性。

 フランスのゼネストについて大々的に取り上げているドイツの新聞はありませんが、皆さんすでにご存知のようで、ゼネストに理解を示す人たちが多いようです。

 ドイツの年金額はフランスより低く、高齢になっても仕事を続けなくてはならない人たちが大勢います。

 「自分たちの権利を守るためにデモをするのはいいことだと思いますよ」と女性。

 「ドイツ人にフランス人と同じくらい勇気があったら、今とは違った状況になってると思いますよ」と別の女性。

 ドイツ人は衝突を避けるために妥協する傾向があるとか。

 「フランス人は反対のデモを強行しますが、それではことがスムーズに運びません。一方、ドイツ人はまずは様子を見るという姿勢になってしまいます。で、決定された時にはすでに手遅れ。もう何もできません」と男性。

 ドイツでは年金制度は何度か変更されましたが、将来は年齢を69歳にまで延長する案が検討されているそうです。

 この感じからして、日本人はドイツ人に近そうですねえ〜。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、6歳になるわが息子を、夫の母親に預けられないか聞いてみた。なにしろ母は引退して今は年金暮らし。しかしきっぱりと断られてしまった。犬の面倒を見るので手一杯だそうだ [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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