外出禁止の街9 [コート・ダジュール地方]
「接待を伴う飲食店」ってなんだろう?と思っていたけど、そういう意味か・・・。
症状が出ないのに感染してたというのは本当にどうにもならないですね。しかも、感染者によって人に感染させる人とさせない人がいるという。謎の多いウィルスです。
今日も感染者の数が増えましたが、回復した人の数もだいぶ多くなってきました。一刻も早い治療薬の開発を願うばかりです。
さて、今回の外出禁止の街は、地中海沿いにあるエズ(Èze)。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
崖の上にできた集落は「鷲の巣」とも呼ばれています。標高は429メートル。
麓に見えているのは地中海。上から見るといつもとちょっと違った感じに見えます。
よくこんなところに集落ができたもんです。でも、高いところだからこそ外からの侵入を防ぐことができたのでしょう。
しかし今は、毎年、外から150万人の人たちが訪れるという一大観光地。とは言っても、フランス全土で外出が禁止されていることもあり、観光客の姿はありません。
春を迎え、花が咲き小鳥のさえずりが聞こえてきます。
「小さな村ですから端から端まで知ってますよ。でも今回は誰もいないので、ゆっくりあちこち見物して改めて村のよさを知ることができます。蝶々が飛んで小鳥のさえずりが聞こえてきて幸せです」
あれえ〜、ここはコロナウィルス騒動とは無関係???羨ましい。日本にも似たような場所がきっとあるはずですね。感染者が拡大しているのは大都市だけですもんね。
「こんなに人がいないのは例外ですよ。いつも人で溢れてますからね」と男性。
村にある植物園ではサボテンの花が咲き始めました。コロナウィルスは植物には関係なさそうです。
しかし、ほおっておいては枯れてしまいます。ステファヌさんは毎日、植物の手入れをしています。外出禁止中のため、最低限できることをやっているそうです。
「この時期、普通なら毎日600から800人の観光客がやってきます。誰もこないなんていうのは初めてですよ。来るのは猫くらいですね(笑)」
静けさというのは人の心を癒してくれる時もあれば、逆に重くのしかかってくる時もあります。
19世紀末、ニースに滞在していたドイツの哲学者ニーチェがよく歩いた道がエズにあります。今では “ニーチェの小径” と呼ばれているそうです。
その道を元気よく走っていく人がいます。外出禁止では運動不足になりますから、こうしてジョギングすれば体も心もリフレッシュできそうです。
いいところですねえ〜。今の東京からすると天国みたいなところです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、会議の真っ最中に、小さなクモが一匹、そしてまた一匹と私の首筋を上がってきた。驚いたことにベストのポケットにクモの巣が!崖以来、私は事務局員に “スパイダーマン” と呼ばれている」
VDM(Vie de Merde)より