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大聖堂の作業も休止 [パリ]

 新型コロナウィルスとの戦いは長くなりそうな・・・。

 つい1週間前にはコロナ疲れなんて言いながら、心のどこかにそろそろ収束かなんて気持ちがあった。とんでもなかったです。戦いはこれからでした。

 自宅だと会社と同じようには仕事は進まないですねえ。時々もどかしくなります。しかし、通勤電車には乗らないで済むから安心です。

 WHOの感染報告によれば、4月7日までの日本の感染者数は3,906人、死亡者数は80人。一方、フランスは感染者数が73,488人、死亡者数は8,896人。

 明らかに日本とフランスでは状況が異なります。日本は今がんばればフランスのようにはならないで済む可能性が高いですね。

 さて、火災で屋根が消失してしまったパリのノートルダム大聖堂。コロナウィルス騒動で、作業がストップしているようです。

 Paris_Paris.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

NotreDameCF.jpg

 外出禁止なので工事も当然ストップです。ただ、週に一回、作業員がチェックに来るようです。一緒に中に入ってみましょう。

 屋根裏には焼けて墨のようになった木組みが残されたままです。よく見るとコード番号のようなものが書かれた白いテープが一つ一つに取り付けられています。

 大変な作業でしたね。大切な遺産ですから保存するようです。今の時点では動かさずにそのままの状態で置かれています。

 屋根の下にはネットが張られています。もろくなった所からまだ燃えかすが落ちてくるようです。

 「ネットの上に落ちていないか先週も調べました。ご覧の通り今週は何も落ちていません」と作業員。

 大聖堂の室内にはレーザー光線の感知器が取り付けられ、どんな小さな動きも感知できるようになっているそうです。

 チェックに要する時間は4時間。建物全体をくまなく調べます。

 もろくなった建物を傷つけないように気をつけるのと同時に、コロナウィルス感染も防がなくてはなりません。

 あのぽっかり空いた屋根には、テントのようなこんな屋根が取り付けられていました。

 こちらの方は総指揮官のジャン=ルイさんです。

 焼け跡が今でも生々しく残る大聖堂。火事の際に一緒に燃えた足場がぐにゃぐにゃに絡まって残っています。これを取り除く作業は神経を使いそうです。

 ジャン=ルイさんによると、焼けて墨になった屋根裏の木組みを動かすのが一番難しい作業だとか。

 修復までに気が遠くなるような繊細な作業が続けられるようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、世界的なウィルス感染が数カ月も続いた頃に、友人が言った。『コロナウィルスって、ガス???』」

VDM(Vie de Merde)より


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