シャンゼリゼ通り2020 [パリ]
シャンゼリゼ通りのクリスマスのイルミネーションが灯ったようですが、少し寂しい点灯式になってしまったようです。
Covid19感染拡大での影響は、世界で一番美しい通りと呼ばれている場所も免れることはできません。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年11月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
先週の日曜日、例年通りシャンゼリゼ通りのイルミネーションが点灯されました。街路樹が赤い色に染まっています。美しいですねえ〜。
しかし、写真を撮る人たちの数が圧倒的に少ない。つまりは観光客が姿を消してしまったということ。
このイルミネーションが始まったのは今から40年も前のこと。毎年、点灯式には大勢の人が通りに集まり、明かりが灯るのを今か今かと待っていました。今年のこの光景は異例のことです。
フランスでは今月に入って二回目の外出制限が始まり、通りをゆくのはジョギングをする人たちばかり。高級ブティックも休業中で今は中に入ることはできません。
「日曜日にはよくショッピングに来るんですが、閑散としていてぞっとします」と女性。
「散歩するのに最適なんですが、いつもと様子が違いますね」と別の女性。
二回目の外出制限で致命的な打撃を受けた商店もあります。
こちらはシャンゼリゼ通りの風景の一部にもなっていたほどの土産物店。閉店を余儀なくされました。
店内には観光客向けの品物がまだ並んだままです。20年の歴史もこの6ヶ月で途絶えることになってしまいました。
10人の従業員を解雇しても、30㎡で月々2万ユーロの家賃を支払うことはできません。
東京の繁華街もかなり高いですが、パリも同じですねえ。
閉店するのはこの店だけではありません。11月の頭にはアバクロンビー&フィッチが閉店しました。
今のところ、シャンゼリゼ通りの20%が空き店舗になっているそうです。商店街の会長さんによれば、これはコロナの影響だけではないとか。
「クリスマスシーズンの売上は年間の20〜40%を締めています。この3年のシーズンがどんなだったかご存知でしょう?」
確かに、2018〜2019年はジレ・ジョーヌの激しいデモで商売どころではありませんでした。そこにきてこのコロナ禍です。持ちこたえられない店舗があっても不思議ではありません。
惨憺たる状況のシャンゼリゼ通りですが、計画によれば2030年には、こんな通りに生まれ変わることになっていました。
しかし先立つものは資金。15億ユーロが必要ですが、調達の目処はたっていないそうです。
突然のウィルスの出現で、こんなことになるとは去年の今頃は想像もしていませんでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ちょっとセクシーな口紅が欲しくなって娘と一緒にショッピングにでかけた。娘が言った。『わお〜、ママ、その口紅ステキ!ハロウィーンにぴったりだわ』明らかに選択を間違えた 」
VDM(Vie de Merde)より