タイムのリキュール [プロヴァンス地方]
連休中、鉢植えのラベンダーでも育ててみようかなとふと思い立って、苗を売ってそうなお店に行ってみたところ、すごくきれいな鉢植えがありました。
値段を見てみると・・・8000円!どうも母の日のプレゼント用らしい。
とてもじゃないけどそんなもの買えないとなり、結局、某100円ショップで2袋100円という種を買ってきました。
発芽用に玉子パックに穴を開け土を入れ、下から水を吸わせるようにして種を蒔き、室内の日当たりのいい場所に置いておきました。
それから一週間ほど経った昨日、芽がひょろっと出てきました。全部、けなげにも窓側に向かって伸びています。もやしのような感じがするので、今日は外の日の当たる場所に出してみることにします。
これが育って花を咲かせてくれたら、部屋中がいい香りでいっぱいになってくれるかも。楽しみ。しかし、それまでに少なくとも2年はかかるらしい・・・(汗)
さて、わが家はラベンダーの話で盛り上がってますが、南仏ではタイム(香草)の収穫が始まったそうです。
そして、収穫したタイムをこんな風に使うなんて初めて知りました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
タイムと言っても、葉っぱではなく花を収穫します。タイムの花ってピンク色してたんですね。
摘み取っているのはリキュールのメーカーの従業員。この花を使ってリキュールを作るために収穫していたのです。
摘み取ったタイムの花は袋に入れて持ち帰りますが、あまりにギュウギュウ詰めにするとリキュールの味が悪くなるらしい。
「タイムの花が咲くと春が来た証拠です」と女性。
皆さん、せっせと摘み取っていますが、リキュールを作るためには90キロものタイムを収穫しなくてはなりません。
今年はちょうど必要な時期に雨が降ってくれたので出来は良さそうです。こちらはメーカーの社長さん。
「タイムの出来がリキュールの質に影響します。今年の冬は寒かったですが、寒すぎるということはありませんでした」
摘み取ったタイムの花は、畑から数キロのところにある工場に運ばれ乾燥され、70度のアルコールに投入されます。
この重要な工程を担っているのがこの道39年というイヴさん。
こうして出来たのがファリグール(Farigoule)と呼ばれるリキュールです。この地域一帯で昔から作られてきたお酒です。
適度の量を食後にいただくのがいいそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、近所の花屋の店員が豪華な花束を手にやってくるところに出くわした。僕は思わず『この花束をもらえる奴は幸運だね』と言った。店員はけげんな顔をして通りを渡り、お葬式が行なわれている教会に入っていった」
VDM(Vie de Merde)より