公現祭の焼き菓子 [フランスのお菓子]
キリストの誕生から12日目が公現祭。つまり今年は1月6日が公現祭だ。
この日に食べるお菓子がガレット・デ・ロワ。
なぜに宗教と結びついてお菓子を食べるのか?これも布教活動の一環?信者になるとこんな愉快なこともありますよみたいな・・・。
それはともかく、今日はそのお菓子を目指してスペイン国境に近い都市ボー(Pau)に行ってみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月2日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ポーの人口は77,000人ほど。それに対してパン屋兼お菓子屋の数は222軒もあるそうです。
公現祭の時期になるとガレット・デ・ロワを手に入れるために市民が早起きをしてお店に並ぶそうです。
こちらのパン屋さんではこのタイプのガレット・デ・ロワを販売しています。
ブリオッシュ生地を焼いたもので、パイ生地のあのガレット・デ・ロワとは異なります。もう20年も前から同じレシピで作っているそうです。
しかし、このお菓子を売るお店はあちこちにあり競争も激しくなってきたため、存在感を出すために今年はフルーツのコンフィを飾ってみることにしました。
高級感出てますね。故にお値段も他のパン屋さんより3ユーロほど高い16ユーロになっています。
「スーパーも含めてこれを販売するお店はたくさんあります。お客様は楽しみを求めて買っていかれます。ですから少し高級感を出してみることにしたんです」
公現祭はパン屋さんにとっては書き入れ時。
「年間売上の20%ほどになります」
こちらのパン屋さんでは1月だけで1500から2000個のガレットを作るそうです。
ポーでは公現祭にはこのお菓子を食べるというのが風習として深く根付いているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「ガレット・デ・ロワを食べても一度もフェーヴが当たったことがなかったので、一人で食べれば絶対に当たると思って食べた。でもやっぱりフェーヴはなかった」
VDM(Vie de Merde)より
ユーロ本格運用20周年 [トピックニュース]
月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったので残念ながらお休み。
今年、欧州でユーロが使用されるようになってからちょうど20年目になるそうだ。
あれ、3年ほど前にも20周年とか言ってたような・・・。そう言えば、ユーロは最初は銀行送金などで使われて、その2年後かに現金の運用がはじまったのでした。
ということは、現金が使用されるようになってから20周年ということらしい。
それはともかく、フランからユーロに変わって以来、何でもかんでも値上がりしたような気がしていたけど、本当だろうか?。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年1月1日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランからユーロに変わる日、エッフェル塔がブルーにライトアップされました。ブルーはユーロの色。
多くの消費者がユーロに切り替わったこの20年で物価が上がったと感じているようです。
「フランの時は色々買えたんですが、ユーロになってからはさっぱりだわ」
「購買力がかなり落ちたと思いますよ」
「パンは1フランとか1.20フランでしたが、今は1.20ユーロですよ。ということは6倍になったってことでしょ?」
えっ、6倍???そんなに???
いやいやそんなことはないようです。そもそも当時、パンは1.20フランではなく、平均で4.20フランでした。
「うちは値上げはしてませんよ。単純にフランをユーロに換算しただけです。例えば、4.20フランは、0.65ユーロにしました」とパン屋さん。
しかし、中には換算の際に端数を切り上げたというお店もありました。
実際、ユーロになってからというもの、パンは34%、地下鉄の乗車券は46%、切手は178%の値上がりとなっています。
しかし、それと同時に給料も上がっているのです。例えば最低保証賃金は57%のアップ。
これをどう解釈すればいいのか・・・。フランス銀行の方にわかりやすく説明してもらいましょう。
「パンがある金額で売られているとします。それを買うために働く時間は、ユーロになってから13%減ったということになります」
ええっ、そういうことですか。
さらに、パソコンの場合、買うために必要な働く時間は20年前に比べて半分に減っているんだそうです。
その代わり、業種に寄っては2倍になったものもあります。それは人の手が必要な場合、つまり人件費が上がったから経費も2倍になったということか。そんなことになっていたとはつゆ知らず。
ちなみに他には映画のチケットやガソリン代も値上がりしているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「僕は毎月もう一回追加でコーヒーが飲めるようになる。というのも、会社が僕の給料を1ユーロだけ値上げしてくれるからだ」
VDM(Vie de Merde)より
コロナ禍の年越し [トピックニュース]
このところ空気が乾燥して湿度が30%ほどしかない日が続いている。加湿器は問題もあるから不要と思っていたけど、ここまで乾燥すると考え直さなくてはならない。
さて、お正月から週末旅はいいなあと思っていたら、以前の再放送だったため残念ながらお休み。
本日は、フランスの年越しの様子を見てみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年1月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
フランス各地でカウントダウンのパーティが開かれたようです。
こちらはパリのシャンゼリゼ通り。世界の各地から1万人ほどの人たちが集まりました。
例年の花火は中止となりましたが、大勢の人たちが新年を祝いました。
「正直、今年はちょっと寂しいね。いつもの花火がないですから」と男性。
一方、こちらは学生さんたちのパーティー。どこかのアパートで開かれているらしい。
マスクもしないで呆れる、って思っていたら、全員が検査を受けて陰性がわかっているため許可されたとか。
しかし、一度の検査で陰性だから大丈夫とは言えないですねえ〜。
ここに集まっている学生さんたち、感染予防よりパーティーが優先してしまったようです。感染が拡大するのも当たり前って感じがしてしまう。
さて、こちらはストラスブールのとあるお宅でのお食事会。美味しいものを食べながら静かに新年を迎えるようです。
「健康が第一ですよ。感染したら寝たきりになる可能性があるんで怖いですよ」
こちらはパリのナイトクラブ。アルコールが入って会話も盛り上がってきた最中に閉店時間の案内が流れました。
国の規制で飲食店は午前0時までしか営業できません。いざカウントダウンと言う時に閉店というわけです。
「0時までだろう5時までだろうが同じことですよ。皆、帰らないんですから」と男性。
「ちょっと残念だけど、このあとは自宅でお祝いすることになると思います」と女性。
なんだか皆さん大騒ぎのように見えますが、例年に比べるとずっと静かだったそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、携帯から新年の挨拶メールを全員に送った。間違えないように去年のメールを再利用した。で、年を変えるのを忘れた」
VDM(Vie de Merde)より
バターの値上がり [トピックニュース]
真夜中に日付が変わって2022年がやってきた。また新しい1年が始まる。
目標にしたいことは色々あるが、なにはともあれ平穏な一年になってほしいと心から思う。
さて、日本は牛乳の需要が減少したため供給過多に陥っていますが、フランスでは、なんとバターが不足しているとか。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年12月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バター不足で心配されるのが、年明け早々の公現祭に、このお菓子が食べられるかどうかです。
ここ数年の間に日本でもパン屋さんやお菓子屋さんで見かけるようになった焼き菓子ガレット・デ・ロワ。
美味しさの決めては・・・バター。生地と生地の間に挟んで、折りたたんでは広げ、折りたたんではまた広げを何度もくりかえして、あのパリパリっとした生地になる。
ガレット・デ・ロワの50%がこのバターだそうです。ところがこのバターの価格が上がり続けています。
「9月には4.50ユーロだったのが、今では6.50ユーロで、ほぼ1.5倍です」
お店にとってバターを減らすということは考えられません。バターを減らす=品質を落とすです。
となるとガレットの値段を上げるしか方法がありません。金額にして0.90ユーロの値上げです。1ユーロが130円ですから、かなりの値上げ・・・。
「品質を落とすことはできません。材料の値上がり分だけ値上げすることにしました。他に選択肢がありませんでした」
値上げとなると消費者には困った事態です。
「そう簡単には買えないですね。自分で作ることも考えなくちゃならないです」
「お店が値上げしなくてはならなくなったのは理解できますよ」
一方、こちらは卸売店。バターの在庫が少ないため、海外から仕入れているようです。
「これはアイルランドから仕入れたものです。品質は少し劣りますが値段は安いです」
それにしてもなぜにバターの値段があがるのか?
どうも牛乳の生産が追いついていないかららしい。
「1キロのバターを作るのに20リットルの牛乳が必要ですが、チーズは同じ1キロでも9リットルの牛乳で済みます。そうなると農家はチーズの生産に行ってしまうんです」
はあ、そういうことですか・・・。
この貴重なバターをたっぷり使ったガレット・デ・ロワは、毎年1月だけで3千万個が売れるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妻がイワシの缶詰を開けて、バターを塗ったパンを缶詰のオイルに浸して食べたあと、イワシを全部捨ててしまった。彼女は問題の本質がわかっていないらしい」
VDM(Vie de Merde)より