週末はトロワで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はランスの南100キロほどのところにあるトロワ（Troyes）を旅します。
パリからは列車で1時間半弱。昨日登場したウィビュスなら2時間20分ほどかかりますが7ユーロという破格のお値段！
中世の頃はテキスタイルの町として名を馳せたようですが、その技術は今も職人さんに受け継がれているそうです。では出発！
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。（フランスのTV局TF1で2018年6月23日に放送）
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
中世の頃に栄えたというのがよく分かるこの町並み。古い木骨構造の建物が通りを埋め尽くしています。
中でも見逃せないのがここ、Maison du boulangerと呼ばれる建物（青印）。16世紀に建てられたもので、1964年にこの界隈で最初に修復が施されました。今は文化センターになっています。
そのはす向かいにある塔のある建物（赤印）も同時代のもの。現在はクレープのお店になっています。
トロワに来たらこの界隈は必ず見ておきたい場所ですが、1960年代には危うく全部取り壊されるところだったそうです。ガイドのマルセルさんが見事な中庭に案内してくれました。木造の螺旋階段、素晴らしいですねえ〜。
そして、職人の町を象徴するかのような博物館Maison de l'Outil et de la Pensée Ouvrièreを訪ねてみましょう。ここには職人さんたちが使う様々な道具が展示されています。またどのようにしてこれらの道具を使っていたかも教えてくれるそうです。
次は現代のトロワを求めて現代アートセンターへ（水色印）。ここは19世紀のメリヤス製品製造所を改造して造られたアートセンターです。芸術家たちは作品を展示するだけでなくアトリエで創作することもできます。
トロワの中心街は徒歩で見学するのがベスト。徒歩なら古い建物に施されたこんな面白い装飾を見つけられるかもしれません。
さて、そろそろお昼の時間。こちらのお店で地元の料理をいただくことにしましょう。冷たく冷やした白ワインでホッと一息ついていると、お料理が出てきました。アンドゥイエット・・・。トロワのアンドゥイエットは有名らしい。豚の大腸や胃袋を使った腸詰料理。
「フライパンでこんがり焦げ目がつくくらいに焼くのがコツです」とシェフ。
美味しそうに見えますが、私はこれが少々苦手。かなり癖のあるお味なのですよねえ〜。
お腹いっぱいになったらまた町歩き。大聖堂（黄緑印）へ向かって歩いていると、酒蔵Cellier Saint Pierreの古い看板を発見（オレンジ印）。
ここでは100年以上も前からスピノサスモモという果物を使ったリキュールPrunelle de Troyesを醸造しています。ここでは見学も試飲もできます。
次はちょと変わったところへ行ってみましょう。ここはMaison du dauphin（こげ茶印）。トロワでも古い建物一つ。そしてよく見ると・・・傾いています。なんと建てられたのは1472年。傾くのも当たり前。この建物の一室が今晩の宿です。窓も斜めに傾いています。
「ここはもともと運河があった場所なんです。ですから地盤が緩いんです。そのために建物が傾いてしまったんです」とオーナーの女性。
さて翌日は、ユダヤ教の寺院Synagogue Rachi（紫印）を訪ねます。トロワ独特の中世の建物の中を入っていくと・・・見事な礼拝堂がありました。天井はガラス張り。ここでは11世紀のユダヤ教研究の第一人者だったRachi（ラシ）の勉強会が開かれています。
最後に、こんなバーを訪ねてみました。若い人たちの集まるバーではライブ演奏も行われています。人口60,000人のうち10,000人が学生というトロワ。古いばかりの町ではありませんでした。
さて今回の旅の費用は、博物館などの入場料が32ユーロ、ランチのアンドゥイエットが17.50ユーロ、飲み物代が20.50ユーロ、宿泊代が70ユーロで、締めて140ユーロ（約18,000円）でした。
＊＊＊＊＊＊＊ フランス人のつぶやき ＊＊＊＊＊＊＊
「今日、部屋に鍵をかけた瞬間、鍵が壊れてしまった。僕は鍵屋なんで自分で直せるはずなのだが、道具は部屋の中・・・ ![[ふらふら]](https://blog.ss-blog.jp/_images_e/144.gif)
」
」VDM（Vie de Merde）より
