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ミコクリエの熊手 [フランスのお宝]

 首都圏は鬱陶しい天気が続いてます。しかも、緊急事態は解除されず・・・。

 腐っちゃうなあ〜、もう一週間待つのか・・・。

 となるとジムの再開も来月からってことになりそうな。区切りがいいと言えばいいけど、そろそろプールで泳ぎたい。

 周りが解除となると、なんだか浮き足立ってしまいます。

 さて、フランスのテレビニュースにもコロナウィルスとは関係ないお話が登場するようになりました。

 本日は、中世から作り続けられている熊手のお話です。

Paris_Sauve.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年5月19日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

fourche.jpg

 フランス南部の人口2000人ほどの小さな村ソーヴ。

 その100%木製のフォークの形をした熊手はこの村で作られています。

 材料となるのがこの木、フランスで “ミコクリエ” と呼ばれています。

 なんだか既に熊手の形をしてるような・・・。形も素材も熊手に適しているそうです。

 小枝がたくさんついているものは全て切り取ります。

 こちらの枝は熊手の形をしていますが、まだ細いですね。もう少し育つのを待たなくてはならないようです。

 小枝を切り取り形を整えたら、かまどの火で表面を焼きます。

 ちょうどいいくらいになったところで火から取り出し樹皮を剥いていきます。

 そしてまだ熱いうちに美しい熊手になるように形を整えます。

 この熊手が初めて歴史の資料に登場するのは12世紀の頃。ずいぶんと昔から使われてきたもののようです。

 植物の形を利用して道具を作るのは昔から行われてきました。

 しかし、現在、手作りでこの熊手を作っているのはこの工房だけ。年間で100本ほど製作しているそうです。

 ちょうど三つ又の根元の辺りに樹皮で模様をつけます。工房のロゴマークの一種らしい。

 こうしてできたものをもう一度、二時間ほどかけて火にあぶったものがこれ。これを1年ほどかけて乾燥させたら完成です。

 しかし、一体、何に使うのやら。

 こちらは馬を飼育している牧場です。あっ、ありました、あの熊手が。ワラを運ぶのに使われているようです。

 「これなら馬を傷つけることはありませんから安心なんです」と女性。

 後ろでおじさんが馬をカキカキしてました。確かに鉄ではこんなことはできないですね。それにインテリアにしても良さそうです。

 一本、おいくらくらいなんでしょう?


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、妻から手にフォークを突き立てられそうになった。彼女のお皿のフライドポテトを一つ食べようとしただけなのに[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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