ラベンダーの収穫2020 [プロヴァンス地方]
昨日の国内コロナ感染者数は1000人に達する勢い。ああ、気分はブルー・・・。
で、世界はどうなってる?と気になり、WHOの国別感染報告をチェックしてみた。
アメリカ、ブラジルはあまりに多いので置いといて、英国が445人、スペインが1,358人(前日は4,581人)、イタリアが128人、ドイツが454人、フランスも454人(前日は1,810人)。
どうも日によって数字が大幅に変わってくるので、一週間単位で見るべきのような気がしてくる。
いずれにしても増えているのは日本だけではなさそうだ。政府が「これが第2波だ!」と言わないから、誰も第2波と言わないけど、明らかに第2波。
わが家は警戒を怠らず、意識してコロナとともに生きていく。
さて、うす紫色のラベンダーが見る人の心を楽しませてくれましたが、いよいよ収穫の時がやってきました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この時期、こんな音が聞こえてきたら、ラベンダーの収穫が始まったことが分かります。
刈取機が通っていった後は、みごとに紫から緑に変わっています。
この刈取機、40年も前から使われてきたそうです。
「この機械なら、刈り取った後に自動的に束にしてくれます」とジルさん。
束になったラベンダーはこのまま畑に放置され、3日ほどかけて乾燥させます。
回収も機械でというわけには行きません。人束ずつ人の手で回収されます。
ここは何世代にも渡って引き継がれてきたラベンダー農家。ここで蒸留されエッセンシャルオイルが作られます。
「この仕事を初めてかれこれ100年ほどになります。先祖がやっていたように今も同じ方法で作ります」とリシャールさん。
まずはお湯を沸かして水蒸気を作ります。燃料は花を取り除いたラベンダーの小枝。昔から続けられているやり方です。
こちらの大鍋には摘み取った花を詰め込みます。男性3人がかりですごい詰め込み方。蓋をしたらいよいよ蒸留が始まります。温度は130℃。
「この中をお湯と蒸気が通っています。その間にラベンダーの香りのエッセンスが吸収され、こちらから出てくるんです」
これができたてのエッセンシャルオイル。
観光客が見学にやってきていました。
「見学するだけでも楽しいのに、香りも味わえるなんてうれしいですねえ」と男性。
「ここのは手作りですから、特別ですね」と別の男性。
ヴァランソル村のお土産品店にはこのラベンダーを使った商品が所狭しと並べられています。ブーケ、石鹸、匂い袋等々。
「この匂い袋は何年でも使えますよ。こうして中身をもみほぐしてやれば、何年でも香りを出してくれます」とお店の方。
わが家も去年、ラベンダーの種を買ってきて育てていますが、日に当たるたびに背丈がのびているようでしっかり育ってくれているようです。
しかし、花が咲いて香りをだしてくれるようになるまでにはまだ後2年くらいかかるとか。
その日が待ち遠しい・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、化粧品は自分で作ることにしている。クリームもジェラニウムのエッセンシャルオイルを使って作った。すると夫が言った。『なんだか枯れた花壇の匂いがするね』」
VDM(Vie de Merde)より
バカンスは国内で1 [プロヴァンス地方]
日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。来週は大丈夫そうです。
旅と言えば、COVID-19で大打撃をうけている観光業界。日本もフランスも、海外からの観光客より自国民に国内旅行を楽しんでもらうことに重点を置きはじめています。
なんにもないようで必ずなにかある地元の観光資源。
フランスのテレビ局TF1は、こんな旅を紹介しています。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年6月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今回のお薦めの場所は、太陽の光いっぱいのマルセイユ。地中海を満喫できる旅になりそうです。
まずはボートにのってカランク巡り。カランクとは南仏の海岸沿いにできた湾のこと。
この石灰岩の入り組んだ海岸線が南仏独特の風景を作り出し、ここ全体が国立公園になっています。
観光ボートはマルセイユとお隣のカシ(Cassis)から出ていて、料金は16ユーロから40ユーロ。
「海や木があってとっても素敵だと思います」と女の子。
「車や徒歩では行けないような美しい場所をこうして見られるのはいいですね」と男性。
地中海とカランク見物を楽しんだあとは、マルセイユの古い港を散策してみましょう。
ここはかつて漁師さんたちが使っていた港です。カラフルな家が並んでいます。
「これはキャバノンと呼ばれる住宅で漁師が暮らしていました。朝になると、直接、この家からボートに乗って漁に出ていました。そして釣れた魚を売るために妻たちが漁師の帰りを待っていました」とフィリップさん。
フィリップさんはこのキャバノンの一つを宿泊用に提供しています。
築100年ほどのキャバン。広さは25㎡。キッチンと風呂付き。ベッドはダブルベッド。料金は一泊90ユーロ。
地中海の風景を額縁にしたような窓も付いています。
「ここなら本物のマルセイユを味わえますよ」とフィリップさん。
小さな港には飲食店もたくさんあります。
こちらのお店では、今朝、獲れたばかりの魚が登場しました。魚の口にはまだ釣り針がくっついています。他にも海の幸がこんなに!
お食事はテラスでいただきましょう。あのツボに入っているのはスープ・ドゥ・ポワソンかな。
テラス席からの陸地の眺めも素晴らしい!
これはぜひとも行ってみたい。今はまだ行きにくいけど・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、騒がしいパリの生活に慣れきってしまったのか、バカンスで田舎にやって来たらあまりに静かで眠れない 」
VDM(Vie de Merde)より
ラベンダーの村 [プロヴァンス地方]
去年の5月、適当な値段のラベンダーの鉢植えがみつからず、結局、100均で手に入れた種を発芽させて一年あまりが過ぎた。
一株がうまく育って、この一ヶ月の間に新芽が続々と伸びてきた。
しかし、ゴムの木のように猛スピードで伸びてはくれず、亀のような速度でマイペース。
花が咲くまでに3年かかるというのが本当によく分かる。
来年あたり、花が咲いてくれないかなと期待しつつ、やっぱり気長に育てるしかなさそうだ。
さて、そのラベンダーが畑一面に咲いているのがプロヴァンスのヴァランソル。青い花が一斉に開花し始めました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年6月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
風に揺れるラベンダーの花。遠くに見えるのはアルプスの山並み?
毎年、多くの人々がこの景色を心待ちにしています。
「初めは小さな蕾が一つ2つと咲き始めます。そうなると次々に咲き始めて、ご覧の通りの色で一色になります」と栽培者のジルさん。
そのラベンダー畑を地元の方が家族連れで見物にやってきました。気持ちよさそうですねえ〜。
この美しい風景を写真に収めるのも忘れてはいけません。
こうしてラベンダーの花が咲きそろう頃、季節は夏を迎えることになります。
「プロヴァンスの風景を思い切り楽しめる季節です。こんな季節が迎えられて本当にうれしいですよ」とパパ。
「色と香りに圧倒されます」とママ。
毎年、世界中から観光客が訪れる観光スポットですが、今年はご覧の通り、栽培者の方が時々姿を見せるだけ。
「いつもならたくさんの観光客が写真を撮っている時期なんですけどね。でも、まもなくバカンスシーズンに入りますから、観光客が来てくれることを期待しています」とレティシアさん。
お店では夏休みを前にエッセンシャルオイルの瓶詰め作業が続けられています。
そして、村では、やっといつもの生活が少しずつ戻り始めています。
噴水が涼しげでいいですね。しかも年代物。長い歴史がありそうです。
「お店でラベンダーを販売すれば、観光客もやってくるでしょう。先週末は多くの人で賑わいました。おかげで心が元気なりましたよ」とお店の方。
元気になって良かったですねえ。3ヶ月近く休業を余儀なくされましたから大変です。
ここでは、ラベンダーの蜂蜜やタンスなどに入れておく匂い袋など、様々なラベンダーグッズが販売されています。
外出禁止で閑散としていた村に活気が戻ったようです。
ラベンダー色に染まった畑を走り回る子供たち。7月になるとこれらの花は摘み取られ、蒸留されて香りのエッセンスに生まれ変わります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、マッサージ店で働いているが、社長がラベンダーオイルの代わりにパファフィン油を使うことにした。『こっちの方が経済的だし、匂いも同じでしょ』私には値段の方はよくわからないけど、匂いだけはよく分かる。毎日、フライドポテトをマッサージしている気分になる」
VDM(Vie de Merde)より
外出禁止の街11 [プロヴァンス地方]
不要不急の外出は避けるように努力しているのに、東京の感染者が急増してしまい心が折れそうになる。もうがっかりなのです。
そして、WHOのサイトで毎日更新される世界の感染者数をチェックしては、日本はまだマシと自分に言い聞かせています。
フランスは4月3日までに、58,327人が感染して、4,490人がすでに亡くなっています。傷ましい。
単純に日本と比べるわけにはいきませんが、明らかに規模が違う。かなりの数です。
日本でこんな規模には絶対に拡大してはいけないとつくづく思う。もう少しの辛抱かな。がんばらなくては!
さて、日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。本日は外出禁止の街シリーズを続けます。
フランスで正当な理由のない外出が禁止されてから始まったこのシリーズ、人のいなくなった街は、その造形や装飾を際立たせ、不思議に美しく見えます。
今回はプロヴァンス地方の都市アヴィニョンを訪ねてみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年4月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ローヌ川にかかるこの橋がアヴィニョンの橋です。
大昔に半分壊れてそのままになっています。橋としての役割を終え、今は観光の名所。しかし、この時期、人影はありません。
街中に行っても、やっぱり誰もいません。
「こんなアヴィニョンは初めてです。まるで時間が止まったようです」と女性。
おっ、こちらの男性は防じんマスクをしてますね。
城壁の中に入っても、やはり人はいません。そして車の音も聞こえてきません。
「車が走ってませんから空気がきれいですよ。すごくいいことよ」と女性。
この方のマスク、柄ものですね。手作りかしら?
現在、カトリック教の頂点に立つ教皇はローマ(正しくはバチカン)にいますが、かつてこのアヴィニョンにいたことがあります。それがこの宮殿です。
その前を歩いてみると、辺り一帯に足音が響き渡ります。昨年は70万人が訪れたという宮殿も今は静まり返っています。
宮殿前の広場には人っ子一人いません。周辺のカフェやレストランも休業中で誰もいません。今回ばかりはどこに行っても誰もいません。
「誰もいないから出て来てしまいました。静かでいいですよね。あちこち見て回ってますよ」と、やっと見つけた男性。
「いつもなら大勢の人が通るんで、背伸びをしないと宮殿が見えないんですが、今日はそんな必要ありませんね」と別の男性。
ローヌ川沿いの車道はいつも車で混雑していますが、今はこんなにガラガラです。
そして、川沿いの遊歩道も同じ。やっと見つけたのはジョギングに励む女性。
「鳥の鳴く声がよく聞こえます。そして鳩が川沿いに巣を作っているので邪魔しないように走ってます」
こちらは大勢のお客で混雑する大型スーパーの駐車場。しかし、今はこの通り、一台の車も停まっていません。
アヴィニョンの皆さんは外出禁止をしっかり励行しているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、外出禁止になってから20日目。オンライン授業で、初めはきちんとした服装をしていた生徒たちが、そんな必要はないということに気がつき始めたようだ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
外出禁止の街2 [プロヴァンス地方]
欧米などに比べたら、わりに自由に暮らしているつもりですが、やっぱりこのコロナウィルス感染防止体制は疲れます。
いろいろあっても、以前は平和に暮らしていたんだなあと思う。早く元の生活に戻れることを願うのみです。
さて今日は、外出禁止のフランスの街第二弾。プロヴァンスの都市マルセイユを空から見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
マルセイユの港とそこから広がる街の風景。
港のすぐそばにあるのが魚市場。いつもなら漁師や魚屋さん、それに買い物客で賑わっているのですが、今日は四角い屋根が見えるだけ。
「なんて言ったらいいのか・・・驚いたのはこの静けさです。あたり一帯が静けさに覆われています」と女性。
海岸沿いの道路を走る車はパトカー。飲食店は休業、数えるほどの車が道路を走っているだけ。
マリーナと道路の創りだす造形が面白いですね。いつもは渋滞が起きるほど混んでいる道路ですが、今はこんな感じ。
「今は空気がきれいでエコな街になってますよ」と男性。
確かに、排気ガスが極端に少なくなってますから、空気はキレイでしょうね。
海のすぐそばに造られたこの建物は博物館です。昨年は100万人の入場者があったそうですが、人の姿はありません。
海から内陸に向かって2キロほど歩いたところにあるのが国鉄の駅。ここも人の姿はほとんどありません。
「街を歩いているのは警官か数人の人くらいです」と男性。
「生き物のいない空っぽの街です。静か過ぎます」と女性。
「こんなマルセイユを見たことありますか?」と取材班。
「いいえ、こんなの見たのは初めてですよ」と女性。
こちらは商店の並ぶサン=フェレオル通り。昨日のボルドーの繁華街よりさらに閑散としてます。
こちらの広場も同様です。いつもならカフェやレストランの椅子とテレビが並べられ、大勢の人たちが春の日差しを満喫しているはずでした。
マルセイユの南側はすべての飲食店が休業中で、ビーチを歩くことも禁止されているそうです。
寒い冬が終わって日光浴をするのに気持ちのいい季節がやってきますが、今年はそれはできないようです。
道路に目を向けると、ジョギングをする人たちがいました。もう夏の装いですね。でも本当は外出は禁止ですよね。
丘の上にはあのノートルダム・ド・ラ・ガルド教会があります。マリア様が教会の鐘楼の上からマルセイユの街を見守っています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、1歳になる双子と暮らしている。一人は掃除機の音がしないと昼寝ができない。もう一人は物音ひとつない静かな部屋でないと寝てくれない 」
VDM(Vie de Merde)より
手を洗うならこれ! [プロヴァンス地方]
もう一週間もすると暦の上では春。現実にも春になっているかもしれません。
東京の桜の開花日は予想で16日。早いですねえ〜。こんな世の中ですから、美しい花をパッと咲かせてほしいものです。
さて、フランスでも活発化しているコロナウィルス対策。
一番重要なのは手洗いや消毒なのですが、衛生用品が在庫切れになっている薬局が多いとか。
そこで注目されているのがこの商品。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年3月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
「手の消毒用ジェルが欲しいんだけどね」と男性客。
「ジェルは在庫切れです」と薬局の方。
こちらの薬局でも、自家製の商品は売り切れ。
「40個ほど製造して並べておいたのですが、3日で売り切れてしまいました」
どうも製造が追いついていかないようです。
しかし、手を洗うのなら他の手があります。それがこれ、マルセイユ石鹸。
「こちらが製造所です」と会社の方。
コロナウィルスの感染が始まった頃から売上が伸びているそうです。これまでの2倍のペースで製造ラインを稼働しているとか。
「いつもなら1個ずつ購入されるお客様も、今は8〜10個まとめて買っていかれます」と思わず顔がほころぶ女性。
日本ではコロナが始まってからというもの、こんな景気のいい話、聞いていないですねえ〜。
この石鹸の製造がマルセイユで始まったのは1370年頃と言われています。身体を洗うだけでなく洗濯用にも使われていました。
しかし、歴史あるフランス伝統の石鹸とはいうものの、そう大量に売れるわけではありません。今はシャワージェルなんてものも出てますし競争が激しい。
ところがこの品不足に影響で俄然注目され始めています。こちらの石鹸製造会社でも売上が伸びているといいます。
「マルセイユ石鹸はオイルとソーダでできています。汚れを取ったり消毒をしたり、ウィルスだって死滅させてしまいます。アルコ−ル製品と同じくらい効力があるんです」
このくらいの大きさで3ユーロ。数週間持ちます。
「高くないですね。他が在庫切れならこれを使いますよ」と男性客。
マルセイユ石鹸には肌に優しいという利点があります。
「今朝、ジェルを使って手を消毒したんですが、アルコールが入ってるんでカサカサになるんですよ。でもこの石鹸ならオイルを使っているからそんなことにはならないわ」と女性。
確かに、わが家もこの石鹸を使っていますが、洗い上がりがしっとりしてます。
たくさん売れて、製造が次の世代へと受け継がれて長く続くといいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、10歳になる息子が、ひいきのサッカー選手に握手をしてもらって以来、手を洗わなくなった
VDM(Vie de Merde)より
最も美しい通り3 [プロヴァンス地方]
シリーズの三回目は、プロヴァンス地方の小さな町サン=レミ=ドゥ=プロヴァンス(Saint-Rémy-de-Provence)の小さな通りを散策してみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年1月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがそのラ・コミューヌ通り(rue de la Commune)。
入り口にはアーチ型の門があります。歴史を感じさせながらもきちんと整備された通り。こんな感じの通りはフランスでよく見かけます。
サン=レミの場合は、この小さな通りに様々なお店が並んでいます。今回は写真家さんが案内してくれます。
「私の両親はちょうどこの裏あたりで肉屋を営んでいました。私は学校が終わるとこの通りに来て遊んでいました。今でも心のよりどころになっている場所なんです」とマガリーさん。
まずはこの通りにある小さなお店を訪ねました。マガリーさん、店主と3回ビズを交わして、早速、写真撮影です。
この通りに面したお店の方々の写真を撮るのが習慣になっているそうです。素敵な写真が撮れました。写真を撮りながらいろんな話が聴けるのも楽しいんだそうです。
その被写体になった男性フランシスさんは、もう何年も前からここでお店を出しています。
「古いものや面白いものがたくさん並んでいる屋根裏部屋みたいなお店なんです」とフランシスさん。
骨董屋さん、雑貨屋さん、工芸品屋さん等々が渾然一致となったお店ですね。
そうかと思えば、こんなおもちゃ屋さんもあります。
「父がここで働いていた関係もあって慣れ親しんだ通りですし、とても大切に思っています」とおもちゃ屋さん。
ラ・コミューヌ通りから少し離れたところにある博物館の塔からは町を一望できます。
「サン=レミを訪れた方たちは美しい通りながらもどこか統一感がないと感じられるでしょう。というのも通りがまっすぐではないからなんです。南仏特有の冷たい風ミストラルを遮断するためにそういう造りにしたんです」と博物館の方。
ラ・コミューヌ通りにはお菓子屋さんもあります。こちらは果物をお砂糖で煮たコンフィの専門店。
「うちは5世代にわたってコンフィを作り続けてきました」とピエールさん。
5世代とはすごいですね。ピエールさんはサン=レミの通りは目をつぶっても歩けるくらいだそうです。
そしてそのお隣にあるのがオリーブ油のお店。こちらも5世代にわたってオリーブ油を作り続けてきたそうです。
「この通りにお店を出している人たちは皆、お互いよく知ってますし、協力しあってきました」とジルさん。
そしてこの日は同じ通りにあるバーに商店会のみなさんが集合しました。子羊のもも肉が美味しそう!
「うちには地元の人たちがよく飲みに来てくれます。海外からのお客様もいますが、折に触れ地元の人たちが集まって飲み会を開いてくれるんです」とバーの方。
サン=レミに行く機会があったら是非ともこの通りを散策してみたいものです。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、彼女に褒めてもらった。『本当にあなたって素敵。でもね、写真の方がずっと素敵』」
VDM(Vie de Merde)より
トリュフのミサ [プロヴァンス地方]
20日の月曜日、ヴェルサイユに世界の企業200社の代表者を集め、マクロン大統領がフランスへの投資を呼びかけたそうです。
この活動、“Choose France” と銘打って実施されたようです。
ブレグジットを機に、フランスにいらっしゃい!ということなのかな?
先日は、トヨタがヴァランシエンヌにある工場にさらなる設備投資をして生産を強化するため、500人ほどの雇用が見込めるとフランスのニュースで言っていました。住民たちはトヨタの工場で町に活気が戻ったとか喜んでいるとか。
それはさておき、フランス南部の村リシュランシュでは、毎年トリュフのためのミサが行われるそうです。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TEfで2020年1月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
1月の第三日曜日、大勢の人たちが教会のミサにやってきました。
何のためのミサかと言えば、トリュフ生産者の守護聖人である聖アントワヌを祝福するためのミサだそうです。
そんな守護聖人がいたとは初めて聞きました。
教会の中はトリュフの香りでいっぱい。司祭様もその香りを味わっておいでです。それにしても大きなトリュフですね!
このミサが始まったのは1950年代初頭のことだそうです。
ミサが終わるとカゴを持った方々が寄付金を集めて回ります。コインもあればお札もあります。そして、なんとトリュフも寄付されていました。
気候変動の影響か、今年は豊作とは行かず、例年より少なめ。よって寄付も少なめ。
ミサが終わると次はトリュフを捧げ持って町を行進します。
黒いマントを羽織ってらっしゃる方々は、例のコンフレリーの皆さんです。特産品のトリュフの広報活動が主なお仕事。
行進の後には競売も行われました。
「1キロあたり800ユーロから始まります」とコンフレリーの方。
こちらの方々はどうやら落札できたようです。
「この品質でこの値段は超お得ですよ」と男性。
「落札するために貯金してましたよ(笑)」と女性。
これくらいの大きさとなると300グラムもいかないくらいですかね?そもそもトリュフの重さがどれくらいなのか皆目見当もつきません。
それはともかく、この競売で集められたお金は教会の修復のために使われるそうです。なるほど、そういうことだったのかあ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫が毅然とした声で言った。『トリュフを使った料理は絶対注文しない。だって、動物の鼻を食べるなんて気持ち悪いだろう』夫は大真面目であった」
VDM(Vie de Merde)より
クリスマスの南仏の風習 [プロヴァンス地方]
フランスでは昨日から、マクロン大統領の年金制度改革に抗議するため大規模なストライキやデモが始まったようです。
政治家が何か改革しようとすると必ず反対派が声を上げるフランス。政治家も楽じゃないですね。一般市民の声を無視するわけにはいきません。
それに比べたら日本の政治家は、ぬるぬるのぬるま湯に浸かりきってるような気がしてならないです。
さて、一昨日の話になってしまいますが、12月4日は聖バルバラの日でした。この日、プロヴァンス地方では麦の種をまく風習があります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年12月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
聖バルバラは炭鉱夫の守護神でもあるようで、フランス北部ではお祝いの行進が行われたようです。
それはともかくとして、今回はプロヴァンスの風習のお話。
ここはマルセイユのとあるパン屋さん。袋に入った麦の粒、つまり麦の種が売られています。
クリスマスイヴまで残り20日となったこの日、各家庭で麦の種をまくのが習慣になっています。
このパン屋さんでは一袋1ユーロで販売。売り上げはすべて病気の子どもたちへの支援に使われるそうです。
「麦はパン、パンは命ですからね。大切なものですよ」と男性。
「種をまいて芽がでると幸せになれるんだよ」と別の男性。
「子どもたちにプロヴァンスのクリスマスの風習を見せてあげるのはとてもいいことだと思います」と女性。
それではお子さんのいるご家庭にお邪魔してみましょう。
器にコットンを詰めて水で湿らせます。その上に麦の種を並べます。
子どもたち、玉子にもコットンを詰めてます。楽しそう。ここには麦ではなくレンズ豆をまいてます。どうなのかな?芽がでるのかな?
麦の方はしばらくしてこんな具合に育ったら、豊かな一年が約束されます。
この麦の芽は、クリスマスの13のデザートと一緒にテーブルに並べられることになります。
たくさん芽がでるといいですね!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夕食を作っていると夫が仕事から帰ってきた。そして外に食べに行こうという。久しぶりの外食に幸せいっぱいだった。それも、彼がマクドナルドの前に車を止めるまでのこと 」
VDM(Vie de Merde)より
オリーブの収穫2019 [プロヴァンス地方]
寒くなりました。
とは言っても暖房を入れるところまでは至らず、かといってそのままでは寒いのでダウンのチョッキを羽織ったり、ひざ掛けをかけたりして暖を取っています。
近くの公園の木々も数日前よりは色づいてきたようです。秋がどんどん深まって冬が近づいています。
さて、昨日はトリュフのお話でしたが、今日はオリーブのお話です。
プロバンス地方でオリーブの収穫が始まったそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年11月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
高枝切り鋏を持って高いところの実を取っているのかと思ったらそうではなさそう。
何やら先っちょに扇子の骨みたいなものがくっ付いていて、くるくる回って小枝を震わせています。
すると、オリーブの実がポトポト落ちてきます。地面にはネットが引いてあって、ごっそり一度に集められるようになっています。
今まで見たこともないような収穫の方法。
あの小さな実を一つずつ取るなんて大変ですもんね。一気にバサッと済ませてしまいたい。
この器具、通称 “櫛” と呼ばれているそうです。
ここは何世代にもわたってオリーブを栽培し続けてきた農園です。
「剪定したり水やりしたり、一年中休まず世話をしてきましたから、収穫の日を迎えることができて喜びもひとしおです」と農家の方。
この辺りで栽培されているのはサロナンクと言う種類のオリーブだそうです。
このオリーブで作られたオイルは、ヴァレ・デ・ボー=ドゥ=プロヴァンス(Vallée des Baux-de-Provence)という呼称のAOP付き。
収穫された実は、農家が共同で運営している工場に運ばれます。選別されほぐされ、保管庫に移される前にここで数日かけて熟成されます。
「ここは気温が高めなので徐々に実が熟していくのに連れて、香りも進化するんです」と工場の運営責任者。
ひと手間かかってるんですね。
これが終わると洗浄され、砕かれ、圧縮されて、オイルが誕生します。
どんなお味のオイルなのか気になります。
「青臭くもなくちょうどいいくらいに熟したオリーブの味がします」と男性。
この地域では、収穫からオリーブの製造までが数週間続きます。この期間、1日あたり5,000ℓのオリーブ油が作られるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ハチミツとオリーブ油と砂糖を混ぜてスクラブ剤を作った。するとパパがやってきてパンにつけて食べてしまった」
VDM(Vie de Merde)より