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イチジクの収穫2018 [ラングドック=ルシヨン地方]

 テニスの全米オープンが始まりましたが、セリーナ・ウィリアムズのユニフォームがちょっとした話題になっています。

 というのも、今年の全仏オープンで全身黒のキャットスーツを着て戦ったセリーナについて(→こちら)、仏テニス連盟の会長さんが、「あのユニフォームはこれからの全仏オープンでは受け入れられません。もっと試合と場所をわきまえてもらわなくは困ります」と言ったとか。

 それを意識してか、セリーナさん、全米オープンではチュチュを着て出場したらしい(→こちら)。笑っちゃいますね。

 そして、この一件について、ある社会学者は「今もなお、女の肉体を支配したがる男性がいるようですね」と言っています。

 女性のテニスウェアの歴史を遡ると(水着にも同じことが言えますが)、女性解放の歴史が見えてきます。

 長いスカートだったのが短くなって、最新版はキャットスーツ。そのうちこれが当たり前になったりするかもしれません。

 さて、厳しい残暑が続きますが、フランス南部のサン=マメール=デュ=ガールではイチジクの収穫が始まったそうです。

Paris_StMamertDG.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月29日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 手を伸ばし、緑の葉っぱをかき分けると・・・紫の美味しそうな実がなっています。

 緑色だった実は数時間のうちに紫に変わるそうです。割ってみるとご覧の通り、熟しています。美味しそう!

 こちらの果樹園では1日に50キロのイチジクを収穫するそうです。収穫はもちろん人の手で行われます。

 「実の根元のところからもぎ取ります。実が熟しているのがよくわかりますよ」と女性。

 一方、こちらは生産者直売所。

 「甘くて香りがあってとても美味しいです」と女性客。

 お値段の方は1キロ6ユーロ(約780円)。

 「鴨のフィレ肉料理に使います。少し甘みがあるのでわざわざ味付けをする必要がないんです」

 「イチジクは大好きですよ。山羊のチーズと一緒に料理すると甘辛の味になって合うんです」

 様々な料理に使われるイチジク、その種類は18種もあります。収穫は9月中旬くらいまで続くそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、アマチュアのテニスの試合を見に行った。選手の一人があまりにひどいので、一緒に行った友達に、よくもあれでトーナメントに出場したもんだと言ったら、その友達が言った。『あいつは前回のトーナメントで君のお父さんを負かしたやつだよ』

VDM(Vie de Merde)より



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一番暑い村 [ラングドック=ルシヨン地方]

 昨日の暑さはまた格別でしたぁ〜。

 とは言っても、1日の大半をエアコンの効いた室内で過ごしているのですが・・・。

 お昼にちょっとだけ外出したら、外は蒸し風呂状態。身の危険を感じる暑さとはこのことか!不快指数は200%!長くは止まってはいられませんでした。

 正直、もう高気圧はいらない!

 暑いのはフランスも同様のようです。

 フランス南部ガール県にある、フランスで一番暑い村を訪ねてみましょう。

Paris_Monclus.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年8月1日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばk、mらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 8月1日、モンクリュ村の昼下がり。

 教会前の広場は人影もなくゴーストタウンのよう。カフェのテラスにもお客さんはいません。

 石造りの住宅の窓には雨戸が閉められ、し〜んと静まり返っています。

 やっと歩いている人発見。でもたった一人だけ。

 そしてこちらはロジェさん宅のお庭。

 「普通ならいい天気ですねというところですが、そんな気分にはなれないですね。家の中でパソコンに向かって仕事をしてたんですが、もう今日は終わりです。時間が過ぎるのを待つことにしました」とロジェさん。

 画面からはその暑さのほどはわかりませんが、木陰で43℃と言いますから相当暑いです。

 日本に比べたら湿気が少ないからまだもう少しマシかもしれません。でも、40℃を超えてますから楽じゃないですね。

 こちらは村役場。太陽の日差しが入ってくるのを抑えるために雨戸を閉め、ガラス窓も閉めます。

 役場にはエアコンは付いていません。室内の温度は29℃。

 「ちょっと厳しい環境です。いつもより静かにしています。普段はパソコンを使って仕事をしていますが、このパソコンが室内の温度を上げる原因になってますからねえ」とまだ若い村長さん。

 猛暑に苦しんでいるのは人間だけではありません。農家の家畜たちも同様です。

 いつもより多く水を与え、扇風機を回しています。

 「出してくれるミルクの量が少なくなりました。暑さで疲れているんだと思います。それに外に出るのも嫌がります」と農家の女性。

 村にある川で水浴びを楽しむ家族もいます。40℃超えたら川の冷たい水はさぞかし気持ちがいいでしょう。

 リポーターさん、この暑さは8月の末まで続くとかなんとおっしゃってます。

 と言うことは、東京も暑い日が今月末まで続くことになるのでしょうか?

 やれやれ・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、足に傷があることに気がついた。すると父が、家のプールでは絶対に泳ぐなという。猛暑なのに泳げない[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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ユニークなビル群 [ラングドック=ルシヨン地方]

 先日、箱根の露天風呂に入ってきたのですが、あれは夏に行くもんじゃない、とつくづく思い知らされました。

 特に今年のような酷暑では温泉のありがたみが半減します。

 普通なら、しばらく湯船に浸かったら外の椅子かなんかで涼んで、またしばらく湯船に浸かる、というような入り方になるのですが、外にいたら涼めないからひたすらエアコンの効いた室内に逃げ込む!

 何のための露天風呂だかわからん、という感じでした。

 この暑さ、収まる気配もなく、しばらく続くようでうんざりです。

 それはさておき、バカンスシーズン真っ最中のフランスですが、地中海沿いの町ラ・グランド=モット(La Grande-Motte)にはちょっとユニークな建物が集まっているそうです。

Paris_LaGrandeM.jpg



下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年7月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 リゾート地ラ・グランド=モットのビーチ沿いに立ち並ぶ建築物群。

 どんな建物なのか地上に降りて見てみましょう。ユニークですが、どこか懐かしさを感じます。

 こちらの建物、この角度から見るとドゴールの鼻に見えます。そしてこちらの建物にはビキニの水着が隠れています。

 全体を見渡すと三角おにぎりみたいなビルがいっぱい。どのビルも正面は60度の斜度がつけられています。

 「個性的で面白いと思いますよ。見ようによっては船の形をしたものもあります」と男性。

 この地の再開発が始まったのが1968年。5月革命の年です。

 当時ここは砂地が広がっており、蚊の発生する沼地でもありました。

 スペインへと向かうツーリストをフランスに繋ぎとめておくために、当時のフランス大統領だったドゴールが始めた再開発でした。

 60年代後半から70年代にかけて、こんな感じの建物をよく見かけましたよね。それでどことなく懐かしく感じたのでしょう。

 こちらの親子は1968年に、この地に初めてパン屋兼お菓子屋兼喫茶店をオープンしました。本当にお客さんが来てくれるのか不安な中での出発だったようです。

 しかし、結果はこの通り。ドゴールの目論見通りバカンス客の集まる一大リゾート地に発展したのでした。

 70年代の後半にはさらにその規模を拡大させます。

 曲線が印象的なこの建物。当初の三角おにぎりの建物が男性的なら、こちらは女性的な美しさを感じさせます。

 こちらの建物の一室にお邪魔してみました。広々としたバルコニーからは港と町全体を見渡すことができます。

 「すぐ近くには緑でいっぱいの公園があり、サービスも充実してますからとても暮らしやすいですよ」と女性。ラ・グランド=モットは今も拡大し続けているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、うちの母が郵便受けの鍵を持ったままバカンスに行ってしまった。母は、鍵を郵便で送ると言う[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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山頂の気象台 [ラングドック=ルシヨン地方]

 ちょっと前までは浸水のニュースだったのが、このところフランスのニュースの大半は雪。

 こんな昔の映像まで紹介されていました→こちら

 終戦から3年目の1947年に、20センチ以上もの積雪に見舞われたパリの様子です。

 ルクサンブール公園はスケートリンクに早変わり。運河も凍りついて、禁止されているにも関わらず、スケートを楽しむ人たちでいっぱい。なんだかのんびりしてますね。

 さて、本日はアルプス山脈もピレネー山脈も見える稀有な場所へご案内します。

Paris_MtAigoual.jpg

 

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年2月6日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはフランス南部ガール県西部にあるエグアル山(Mont Aigoual)の山頂。

 お城のような建物は気象台です。昔の城塞をモデルに19世紀末に建てられました。

 この気象台からの眺めがこれ!

 展望台からは360℃の眺めを楽しむことができます。

 こちらには遠くアルプの山並みが、そしてこちらにはピレネーの山々が見えています。

 「とにかくここは眺めがいいですよ。遠くに海まで見えますからね」と男性。

 あの塔の上が展望台になっているようです。

 気象台がコクリートの塊のような建物ではなく、こんな素敵なお城のような建物だなんていいですね。

 とは言うものの冬は大変だそうです。雪嵐になると施設が雪に覆われてしまうため、雪かきが欠かせません。

 ここには4人の気象学者が寝起きを共にしているそうです。この作業でスコップの使い方も板についてきました。

 「大切な観測機器が雪をかぶってしまったら観測ができなくなります。ですから積雪があった日は必ずこうして雪かきをするんです」と男性。

 気象観測のほかにも、企業からの依頼で製品の耐久度テストなどもここで行っているそうです。

 山頂の気象台となると雨も雪も風も避けようがないですね。そういう意味ではテストにぴったりの場所。

 「一年のうち140日が靄に包まれていたり強風にさらされたりしています」

 建物の中はこんな感じでほっとできそうです。

 見せてくれたのは1895年から続いているという観測日誌。

 これを見れば、いつ、どんな天気だったかよくわかります。そして気候がどのように変化してきたかもわかります。

 「未来の気象を予測するためには過去のデータが役に立ちます」と女性。

 この気象台は、2020年まで一般市民に気候変動を理解してもらうためのセンターとして活動することになっているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、15歳になる娘に、おばあちゃんが転ぶと大変だからテラスの雪かきを頼んだ。すると娘はホースで水をまき始めた。おかげで雪は無くなったけど、テラスが鏡のようなスケートリンクに変身していた

VDM(Vie de Merde)より



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ブラッスリー2 [ラングドック=ルシヨン地方]

 東京の大雪騒動もやっと収まりました。

 正直、もう雪には降ってもらいたくない!

 ノロノロ運転の満員電車でずっと同じ姿勢のままでいるというのは、かなりキツイ。今度、大雪になったら欠勤するに限ります!

 さて、シリーズの二回目は、フランス南部の都市トゥルーズ(Toulouse)にあるブラッスリーLe Bibentを訪ねます。ここはお料理が魅力のようです。

Paris_Toulouse.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年1月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ただいまの時刻は午前10時40分。

 キャピトル広場からすぐのところにあるブラッスリーLe Bibentのシェフが市場に買い物にやってきました。

 ランチに出す料理の材料を買い出しに来たのです。お肉屋さんにはすでに1時間前に注文を入れておきました。

 手に入れたのは鴨の胸肉。フランス人の一番好きな料理マグレ・カナールです。

 そして、地元産のチーズも購入。さらに季節の果物も欠かせない食材です。

 買い出しを終えてシェフのアレクサンドルさんがお店に戻ってきました。

 ピンク色の街と言われるトゥルーズに相応しい建物。中はお客様でいっぱい。

 お店の開業は1861年。2009年に業績悪化で閉店してしまいますが、その1年後にミシュランの星一つを獲得している料理人クリスチャン・コンスタンが買い取ります。

 そして2011年にLe Bibentは再オープンします。

 ということは、ここで出される料理はクリスチャン・コンスタンの監修???

 その料理に惹かれてやってくるこちらの小洒落た男性は大学の先生。

 「平均で1週間に2回は来てますよ。授業の合間に休憩したり、キャピトル広場の眺めを楽しんだりしてます」

 先生のピカピカ頭が、お隣のピカピカ巨大花瓶に妙に似合ってますね。

 一方、厨房は大変な忙しさです。食事時には150食を出すこともあるとか。

 お店のスペシャリテがこの玉子料理 “ミモザ”。この間の黄色いミモザの花を思い出します。

 また、フランス伝統の料理シュクルートもメニューの一つ。

 「1日に300食ほどを出します。ランチが150食で、ディナーが150食。皆、この忙しさには慣れてます」とシェフ。

 スペシャリテのゆで玉子料理、どんなお味なんでしょう?

 ただ今、午後1時半。テーブルは満席です。給仕係、さすがにプロですね。動きに無駄がありません。

 お客様がたは食べることに夢中になっているようですが、ちょっとお店のインテリアを見てみましょう。

 ブダペストやプラハのブラッスリーを思わせる装飾。

 「ボリューム感のある装飾に目を奪われます。これでもかというくらいに分厚い装飾が施されています。飲んで食べてお金を使いましょう!と言っているようにも思えます」と建築家の方。

 ある伝説によれば、1900年代初頭、ある学生がこのオーストリア風の建物でテロを起こそうとしたとか。

 当時、オーストリアは第一次世界大戦のきっかけを作ったのでした。

 午後2時半、厨房はひと段落したかと思ったら、今度はデザート作りで休む暇もありません。

 「僕の祖母はトゥルーズ生まれで、子供のころ学校に行くのにキャピトル広場を横切っていたそうです。僕がこの店のシェフなんだと言ったら喜んでましたよ」とアレクサンドルさん。

 この時間のお客様はお茶とケーキを楽しみにやってきます。

 「始めの2〜3年はお店の歴史についてはしどろもどろでした。お客様に色々聞かれて答えているうちにどうにかここまでやってこられました」とフロアー責任者。

 お店の建物は1975年に文化財に指定されました。ちなみにBibentとは地元の言葉で「よく飲む」と言う意味だそうです。

 冬のトゥルーズ、風情があっていいところみたいですね。



******* フランス人のつぶやき *******

今日、母が新しいミキサーを手に入れた。おかげでお昼には、ローストビーフ、ブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモ、そして水を食べた。全部がひとつになってグラスに入っていた・・・


VDM(Vie de Merde)より


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コルク栓 [ラングドック=ルシヨン地方]

 昨日は昼間っから吟醸酒の利き酒会に行ってきました。

 全国のものすごい数の吟醸酒が味わえて、おつまみと720mlの吟醸酒1本のお土産も付いています。これで一人5,000円。

 おつまみと言っても、今半の豪華なおつまみで、まるでお弁当のよう。かなりお得です。

 それに何と言っても、楽しい!

 直前に飲んだものと今飲んだもの違いくらいはわかるものの、特に日本酒に詳しいわけじゃない。

 でも、あちこちブースを回って味見するのは、やっぱり楽しい。

 製造元の方に色々質問すると教えてくれますし、集まった人たちも皆んな笑顔になっちゃうところがまたいいんですよねえ〜。

 また行きたい!

 それはさておき、本日は日本酒ではなくワインのお話です。

 ワインと言っても瓶の中に入っている液体ではなく、その液体を瓶に閉じ込めるためのコルク栓のお話。

 最近はバッグ・イン・ボックスのワインの売り上げが伸びているようですが、まだまだ瓶が主流。となるとコルク栓は欠かせません。

Paris_LeBoulou.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年10月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 スペインまで数キロという、カニグー山の麓にある森の中。

 ここはフランスでもコルク栓製造の盛んな地域です。

 アランさんは両親の後を継いでコルク栓の製造を続けています。

 「この木は6月に収穫したばかりの木です。収穫するのは樹齢25年から30年の木です」

 どうやら木の皮を剥いでコルク栓を作るようです。

 収穫した後、また木が元に戻るのに10年から15年かかるそうです。

 収穫された木の皮は選別されます。あまり硬いのは使えません。

 次に2年ほどかけて乾燥させます。思った以上に手がかかります。

 「この辺りは空気が乾燥して風もありますから適してるんです」

 この乾燥した木の皮から型抜きされたのが、このコルク栓です。

 この段階でもう一度品質を確認し洗浄した後、文字を焼き付けます。

 マリーさんは品質のチェックを担当しています。この道20年のベテランです。見事に次から次へと使えないものを取り除いていきます。

 「うちで作ったコルクがワインの栓に使われるのは嬉しいことです」と誇らしげに話すマリーさん。

 とは言っても、生産量は多くありません。

 「確かに生産量は少ないです。でも、とても品質の良いコルク栓ですよ」とワイン農家の方。

 フランスのカタルーニャ地方で生産されるワインには、同じくカタルーニャ地方で作られるコルク栓が使われているそうです。



******* フランス人のつぶやき *******


今日、水の入ったボトルをバッグに入れた瞬間、そのフタがテーブルの上にあるのに気がついた [がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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拡声器は消えない [ラングドック=ルシヨン地方]

 今日は13日の金曜日。

 だからなんなのよ!なのですが、なんとなく気になります。

 ジェイソンという不気味な男が登場するホラー映画「13日の金曜日」なんてのがあるから、余計にまた気になったりして・・・。

 でも逆にこの日は何かいいことが起きると考える人もいるようで、フランスでは13日の金曜日に宝くじを購入する人が増えるそうです。

 さて、本日はフランス南部の小さな村のお話です。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2017年10月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここは人口1000人余りの小さな村ヴィルヌーヴ=ミネルヴォワ(Villeneuve-Minervois)。

 なにやら村全体に響き渡る声。

 「村役場よりお知らせいたします。10月7日土曜日の午後6時・・・・」

 その声は、この拡声器から聞こえてくるようです。

 ローランさんは村役場の職員。毎日2回、正午と夕方6時にマイクに向かって原稿を読み上げます。

 原稿は、役場の担当チームが作成します。

 村人たちに是非とも知ってもらわなくてはならない案件やイベントをこの村内放送で伝えるためです。

 インターネットの時代に拡声器で放送なんてちょっと時代遅れ?

 しかし、村民にとっては欠かせない放送になっています。

 「村の心みたいなものです。ずっと続けていかないといけないと思いますよ」と若い女性。

 この昔懐かしい情報伝達手段は消えるどころか、しっかりとこの村に根を下ろしています。

 最近、新しくできた分譲住宅地も例外ではありません。

 現在、村には15台の拡声器が設置されています。教会の塔(?)には3つも設置されています。

 「住人たちの中には、今週は何かありましたっけ?と聞いてくる人もいます。そういう時は、あの放送を聞いてくださいとお願いするんです」と村長さん。

 「みんながみんな、スマートフォンを持っているわけじゃないですからね。持っていたとしてもどう使えばいいかわからない人もいますよ」と女性。

 確かに、皆んなに知ってもらうという意味では、このような放送の方が役に立つかもしれません。

 災害時の避難連絡などにはこの方が確実ですね。

 しかし、この日は安全な一日だったようで、こんな放送が聞こえてきました。

 「村からのお知らせです。本日は、村の広報のため、テレビ局France 3が村を取材中です」

 ローランさんの冷静な声。このネコちゃんも歩みを止めて聞き入っているような・・・。




******* フランス人のつぶやき *******


今日、僕は市街地に住んでいる。今年、クリスマスシーズンには半日クリスマスソングを拡声器で流すことになったらしい。その拡声器の一つは、うちの窓から1メートルのところにある [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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シーズン直前のリゾート地 [ラングドック=ルシヨン地方]

 フランスは6月が終われば夏のバカンスシーズンがすぐに始まります。

 フランス南部のリゾート地コリウール(Collioure)では、観光客が押し寄せる前の静かな時間を地元の人たちがのんびりと楽しんでいるそうです。

Paris_Collioure.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2017年6月27日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 一年のうち300日は晴れという恵まれた気候の町コリウール。

 ボートで海の散策に出かけていた人たちが港に帰ってきました。

 向こうに見えるのは城塞シャトー・ロワイヤル。この風景は絵になります。

 港にはグループでスケッチを楽しむ人たちがいました。

 どうやら指導してくれる先生もいるようです。

 「そう簡単に美しい風景は描けませんね。この色合いを出すのも難しいです」と女性。

 コリウールは画家に愛された町。

 かつて、マチス、ピカソ、ブラック、デュフィーなど、様々なアーティストが滞在していたそうです。

 「町をぶらぶら歩いて少しリラックスした方がいいですね」と絵の先生。

 人通りはあるようですがまだまだのんびりムード。

 そしてビーチはと言えば、人もまばら。これくらいならちょうどいいですね。

 ビーチの向こう側に見えているのはノートルダム=デ=ザンジュ教会。

 岸壁に立っているのはその教会の鐘楼です。これまた絵になります。

 港には飲食店が並んでいます。

 そう言えば、今年の初め、この辺りに椅子とテーブルを並べて食事を出すのは禁止という話がありましたっけ。

 どうやら本当にそうなったようです。椅子もテーブルも並んでいません。

 「晴れてお天気はいい、しかも人が少ない。最高ですよ」と女性。

 こちらの男性は早くも海水浴を楽しんでいらっしゃいます。

 「バカンスになると駐車場の問題やらビーチの場所取りなんかで色々大変になりますからねえ。今が一番いい時ですよ」

 おっ、こちらのレストランはテラス付き。食べ物を出しているところを見ると、自前の土地のようです。

 カタロニア地方の海の幸と山の幸の盛り合わせ。美味しそうですねえ〜。

 しかもこの美しい風景を眺めながら食べられます。

 「こんないい季節を人の少ない時期に味わえるなんて幸せですよ」と女性。

 「確かに、この時期はまだ平和でのんびりしていて、お客さんへの対応も十分にできます」とお店の方。

 コリウールはコート・ダジュールとはまた違った味わいのあるリゾート地です。



******* フランス人のつぶやき *******


今日、パリでバカンスを過ごすことになった。お上りさんの僕たちは観光の計画を立てた。父は『ルーブル美術館にエッフェル塔、それにモンパルナスにも行かなくちゃ』一方、母は『ラッシュ時に地下鉄に乗ってみんながどうしているのか見てみたい』母は本気だった


VDM(Vie de Merde)より


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満開の果樹園 [ラングドック=ルシヨン地方]

 今日も冷たい風が吹いていました。

 

 まだまだダウンジャケットを押し入れにしまいこむには早すぎるようです。

 

 春は突然にやってきたりはしませんね。さ〜ん歩すすんで二歩さがる〜みたいにしてやってきます。

 

 だから、気がつくと春になっていたなんてことになります。

 

 さて、「フランスで最も美しい村」の一つ、フランス南部のピレネー地方にあるエウス(Eus)の果樹園では、ピンク色の花が咲き始めました。

Paris_Eus.jpg



 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。 



 

 朝9時。山の麓に階段状に建物が並ぶエウス村。それを取り囲むように果樹園があります。

 

 そして遠くには雪をかぶったピレネーの山々が見えます。

 

 一年のうち300日は晴天と言われるほどお天気に恵まれたこの村は、桃や杏の生産で知られています。

 

 「果樹園の花がきれいです。風が雲を運んできてちょっと残念ですが、ここからの眺めは素晴らしいです」と女性。

 

 果樹園から見える村の姿も趣があって素敵なのに、その村からピンク色に染まった美しい果樹園が見渡せるなんて・・・。

 

 しかも、初夏には甘くてみずみずしい実をつけてくれます。

 

 「気持ちの良い日ですねえ。あそこに見えるのがカニグー山ですよ」と古くからこの村で暮らす女性。

 

 濃いピンク色の花を咲かせているのが桃ノ木。淡いピンクが杏だそうです。

 

 これは満開ですねえ〜。

 

 ピレネー山脈やカニグー山からの水と明るい太陽の光を受けて育った果樹は、春が来たことを教えてくれているようです。

 

 「花を見ていると気持ちが元気になりますよ」と果樹園の方。

 

 この日は気温は21度にもなり、元気に花を咲かせた果樹ですが、これから四月の半ばまでは寒の戻りに気をつけなくてはなりません。

 

 「花びらが落ちて雌しべだけが残り、実が育ち始める頃が一番重要な時期なんです。そんな時期にマイナス2度とかになるような時間が2時間や3時間続くと収穫に影響が出ます」

 

 農業は自然との戦いですね。

 

 せっかくきれいな花を咲かせているのですから、このまま無事に育って欲しいものです。

 

 尚、エウス村について以前の記事で紹介しています。興味のある方は→こちら

 



******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、なぜか突然思いついて妻に花束をプレゼントした。すると妻が目に涙をためて言った。『ああ、あなた、気がついていたのね〜』はて、僕はいったい何に気づいていたのか???」

 

 

VDM (Vie de merde)より




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世界最大のワイン蔵 [ラングドック=ルシヨン地方]

 フランスの今年のワインの生産量は、悪天候が影響して例年の10%減となりそうです。

 

 春先に雹が降って被害を受けたぶどう園もあったようです。

 

 自然の力は容赦ないです。

 

 さて、本日はそのワインのお話です。

 

 フランス南部ピレネー=オリアンタル県に世界最大のワイン蔵があります。

 

Paris_Thuir.jpg


 

 下記ウィンドウのをクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2016年8月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。



 

 こちらがそのワイン蔵Caves Byrrh(ビールの蔵)。

 

 特にこれといって人目をひくような建物ではありません。フランスのどこにでもありそうな石造りの家です。

 

 しかし、地下のワイン蔵に入ると・・・長さ150メートルにわたって約20個の巨大な樽が並んでいます。

 

 「驚きました。何がすごいって樽の大きさです。自分が小さく思えてきます」と女性。

 

 この樽の中に入っているのは・・・麦のお酒ビールではなく、ベルモット。ワインに香り付けをした飲み物です。

 

 1866年創業のビール社(Byrrh)がこのワイン蔵のオーナーです。

 

 「そもそもは薬だったんですが薬局には置かせてもらえませんでした。拒否されてしまったのです。でも、食前酒として人気になりました」と関係者の方。

 

 1930年代には、食前酒市場の半分がこのビールだったそうです。

 

 そうなると、需要に応える必要が生じてきます。

 

 「当時、年間4000万リットルが出荷されていました。で、大量のベルモットを貯蔵しておく必要に迫られたのです。それでこの大樽が生まれました」

 

 この樽、樫の木でできているそうです。

 

 樽というよりタンクと言ったほうがよさそう。

 

 「直径は12メートル、高さは10メートルあります」

 

 これは樽を作る作業も大変だったでしょうねえ〜。

 

 蔵の中には過去のポスターも展示してあります。どれだけ人気だったかを物語っています。

 

 このポスターの制作のために有名なイラストレーターが雇われました。そしてコンクールも開催されたそうです。 

 

 見学の最後には試飲もできます。

 

 フレイバーは、カフェ、カカオ、カモミール、シナモンなど。

 

 どんなお味なのかちょっと気になります。

 

 

 

 

******** フランス人のつぶやき *******

 

 

「今日、冷蔵庫が故障してしまった。幸いなことに中には大して入ってなかった。ただし、缶ビールが2本残っていた。そこで私は彼に、寒くて風通しのいい部屋、例えばトイレのような部屋を見つけてそこに置いておこうと言った。すると、彼がいい場所を見つけてきた。今、ビールは便器の中で冷やしてある[がく~(落胆した顔)]

 

 

VDM (Vie de merde)より




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