週末はサンタンデールで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はスペイン北部の海辺の都市サンタンデール(Santander)を旅します。
パリからは、なんと直行便が週に4回飛んでいるらしく所要時間は1時間半あまり。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年11月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ほお〜、こんなところかあ。
海に囲まれた半島にある都市。マリーナにはたくさんのプレジャーボートが停泊しています。
そして海に突き出た小さな半島にはスペイン王室が夏を過ごす宮殿があります(青印)。美しい!
サンタンデール市から、当時の国王夫妻アルフォンソ13世と英国から嫁いできたヴィクトリア・ユージェニー妃に贈られた宮殿だそうです。
中は見学できます。こちらはボールルーム、そしてこちらは宴会場。50人ほどが会食ができるとか。そして結婚式や演奏会の会場としても使われているそうです。もちろん国王夫妻が私的利用する区域もありますが、さすがにそこは見学不可。
では次は、せっかくですから海に出てみましょう。観光船は少々高いので、湾の向こう側とこちら側を結ぶ定期便のボートに乗りましょう。往復で5.20ユーロと破格の値段。
「車で往復したらガソリン代が余計にかかりますよ」
「教会と山の景色を眺めながらのんびりできますよ」
このボート、一日に6往復するそうですが、その目印になっているのがモウロ島とその灯台(赤印)。今は静かですが、冬は嵐で近づくこともできなくなるようです。
さて、そろそろお腹が空いてきました。地元の料理を頂きましょう。やってきたのはこちらのお店(オレンジ印)。お店の中には生け簀があり、そこで食べたいものを選ぶと鉄板焼にしてくれます。このあたりの海は荒れることが多く水温も低いためカニやエビは味が凝縮されて美味しいそうです。
お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう。ここはハイキングコースのある山の中。泊まるのはこちらのツリーハウス(こげ茶印)。イグルーみたいな形をした木製のハウス。一人一泊85ユーロ。これは寛げそうなお部屋ですね。季節ごとに窓から風景を楽しむことができます。
さて翌日は、サンタンデールから車で20分くらいのところにある自然公園にやってきました(緑印)。ここでは120種類の動物たちが放し飼いされています。こちらは象。年齢は46才、体重は6トンほどあるそうです。
見学は車かロープーウェイ。ゴンドラに乗れば、かつて鉄鉱石の採掘場だった場所が眼下に見えてきます。また動物たちと間近で触れ合うこともできます。
さて次は街の中心に戻って、ちょっと変わった形の近代的な建物に行ってみましょう(水色)。ここは美術館。古典から現代アートまで様々な作品が展示されています。
最後は、海のスポーツを楽しみましょう。海のスポーツと言えばサーフィンですが、旅人は今回が初めて。インストラクターにビーチでしっかり指導してもらいます。そして、いざ海へ!
おお、なんとか水面をサーフできたような・・・。空には虹が・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、スキーの初日。3箇所に擦り傷、肩に打撲、顔には青あざができた。ゴンドラ乗り場を探していただけなのに」
VDM(Vie de Merde)より
週末はウエサン島で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回は、ブルターニュ地方のウエサン島を旅します。パリから行くとなると、列車、車、船を乗り継いでいかなくてはならず、所要時間は割り出せず・・・。
とにかく島へと出発しましょう!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年11月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
歴史のありそうな美しい灯台。104段の階段を上がって展望台まで行ってみましょう(青印)。
ここからは海と大陸を360℃で見渡すことができます。爽快ですね!
ウエサン島は全長8キロ、幅4キロと、フィニステール県の島の中では最大です。
こちらのご家族は何度もこの灯台に来ているそうです。島には複数の灯台があるようですが、この灯台は17世紀に建てられ、フランスでも最古の灯台の一つだそうです。
今は無人ですが灯台守がいた頃はこんな感じで暮らしていたそうです。当時は電気がなかったため、暖房用の薪を何度も階段を上がって運んでいたそうです。
ブルターニュ地方には50基もの灯台が集中しています。言ってみれば灯台銀座。
なにしろこのあたりは海の難所。そこを航行する船に欠かせないのが灯台です。
こちらは海の岩の上に立つ灯台(赤印)。ここも古そうですね。
ブルターニュの海は冬に荒れることが多く、大きな波が襲ってきます。この日もボートが揺れました。
次はボートを降りて島の中心街に行ってみましょう。ここに今晩の宿があります(緑印)。
オーナーはこの伝統的な家を15年ほど前に購入して少しずつ改築し宿をオープンさせました。
こちらのお部屋で一泊朝食付きで67ユーロ。壁にはミニチュアのロープの結び方が飾ってあります。
ここでは25ユーロで食事もできます。魚やカニなど海の幸の料理。スープ・ドゥ・ポワソンが美味しそう!この日は宿泊客が結構いましたね。
灯台の明かりが空を照らしてくれる夜。温かい食事と居心地の良いベッドで一夜を過ごします。
翌朝は、スニカーの紐をしっかり閉めて、水を片手にハイキングに出かけましょう。島は一日もあればぐるりと一周できるそうです。
都会では見られない自然の風景が堪能できます。こちらは岩がゴロゴロ。しかも面白い形をしています。
「あっちのはリスで、こっちのはサメに見えるね」
島には羊飼いもいます。秋になるとこのように野に放し飼いにされます。この羊たちからは毛糸が作られます。
こちらはその毛糸の販売店。お土産に毛糸のスリッパを購入。
そろそろ大陸に向かう船が出発する時刻です。島に別れを告げて帰宅の途につきます。
因みに今回の旅の費用は一人分で200ユーロでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、今週末ランチに来ないかと同僚を誘ったら、車が故障してるから来られないと言う。その日の夕方、車で帰宅する彼の姿を確かに見た・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はリエージュで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はベルギー第5の都市リエージュ(Liège)を旅します。パリからは高速列車で約2時間半。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年10月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
いきなり急勾配の道!そこには374段もある階段が作られています。
かつて丘の上には城塞がありました(青印)。今では街が一望できる観光スポットになっています。
眺望を堪能した後は階段を降りて中心街に行ってみましょう。ここはサンポール大聖堂。ステンドグラスは16世紀のもの。教会には珍しく悪魔の彫像が設置されています。
そして特別にこんなところにも案内してもらえます。そこは地上23メートのところにある教会の屋根裏。骨組みに使われているのは樫の木。小さな窓を開けると、正面に別の教会が見えます。リエージュには教会が7つもあるとか。眼下には四角の広場。
この広場で待ち合わせていたのがガイドのシャンタルさん。導かれるままに狭い路地を進んでいくと、のどかな界隈にやってきました。ここは先ほど上がっていった丘の麓。
かつてリエージュには裕福な一族が屋敷を構えていましたが、自分たちの家に使用人を住まわせるのを嫌がり、このような小さな建物で生活させていたのだそうです。
次にやってきたのは司教の宮殿(緑印)。なんとも豪華な建物。柱には彫刻がほどこされています。
「これはアメリカを発見したとされるコロンブスが現地からお土産としてヨーロッパの宮廷に持ち帰ったものです」とシャンタルさん。
その作物は今では市場の店先に並んでいます。市場はムーズ川沿いに延々と続き、食事もできます。しかも10ユーロ以下という安さ。ここのサンドイッチは大人気。食事の後のデザートはもちろんワッフル。日本でワッフルと言えばこの形。リエージュが発祥の地だそうです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこは、かつて鳩小屋として使われていた建物。昔は食用に鳩を飼ってました。現在は住宅に改造されています。広さは12㎡と狭小。上の階にはガラス張りのシャワー室が完備されています。そのすぐ横が寝室になってるようです。
ここで横になる前に、夜のリエージュを楽しんできましょう。大聖堂の北側にあるル・カレ(le Carré)地区には数多くの飲食店がひしめき合っています。今回はそこから少し外れたお店に行ってみました(オレンジ印)。
ここは1930年まで薬局だった場所。インテリアにはその面影を残す品々が飾られています。夜の8時になるとなにやら片付けが始まりました。これ以降の時間はクラブに変身。
リエージュのナイトライフを楽しんで、狭小住宅でぐっすり眠った翌朝は、車で移動。20分ほどすると目的地に到着(水色)。ここは洞窟の入口。中に入ってみましょう。侵食によってできた洞窟の気温は一年通して12℃。ボートで中を見学することができます。狭くて暗くてちょっと怖い・・・。
最後は地上に出てベルギービールで締め!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、子どもたちがいないので階段にペンキを塗った。一番下の段のペンキを塗り終わってふと見上げると、わが家のニャンが階段からこちらを見ていた」
VDM(Vie de Merde)より
週末はジェラルメで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はヴォージュ地方の町ジェラルメ(Gerardmer)を旅します。パリからは列車なら5時間半、車なら4時間半ほど。
森林の広がるヴォージュ地方、どうやら自然を満喫する旅になりそうです。
今回は、情報が著しく不足しているため、残念ながら訪ねた場所を地図上で特定することが叶いませんでした。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年10月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずはパラグライダーで空からヴォージュ地方の眺めを楽しみましょう。おお、足元に広がる大自然。ちょっとしたスリルも味わえます。少々強風が吹き荒れてるような・・・。
地上に降りてやってきたのが湖のある町ジェラルメ。週末やバカンスのシーズンになると人口が3倍に膨れ上がるそうです。
まずはボート、ではなくボードで湖に出てみましょう。上手くバランスが取れるようになると湖面を自由に動き回ることができます。でも慣れないと冷たい水の中にぼちゃん!
こちらはボートで釣りを楽しむ方もいます。ガイドさんが釣れるスポットへ案内してくれます。狙っているのはカワカマス。釣れたらランチでいただけそうですが、だめな場合も心配無用。美味しいものはほかにもあります。
こちらのお店でいただくのは、生ハムとチーズの盛り合わせ。ここは地元の特産品を販売するお店ですが、テラスでお食事もできます。特にチーズはこだわりの品揃え。
このお店で教えてもらったのが森の中の宿。ここはキャンプ場です。様々な建物がありますが、こちらのバンガローで一夜を過ごします。木材はすべて再利用したもの。ストーブも同様。週末は一泊250ユーロと高めですが8人まで泊まれます。そうすると一人31ユーロほど。
さあ、次は森林地帯に行ってみましょう。ここはジップラインに乗ってひとっ飛び。1分45秒の速さで木々の間を滑り降りていきます。木にぶつかる!なんて心配はなさそうです。
そう言えば、ストラスブールのクレベール広場に飾られる巨大なツリー用の樅の木は、毎年ヴォージュの森林から切り出されるのでした。
その森林の中に突然現れたサメ!ここでは海の写真が展示されています。ハイキングを楽しみながら海の生き物に出会えます。
また、こちらの畑では薬用の花の栽培が行われています。花の種類は40種ほど。今はこちらの花が収穫の時期を迎えています。収穫された花はこの部屋で乾燥させます。
最後は、体力勝負のトレイルに挑戦。なんだか殺伐とした風景ですが、迷わないように道標が取り付けてあります。山の頂上から見る町の風景が身体の疲れを癒やしてくれます。
******* フランス人のつぶやき *******
「週末を彼の部屋で過ごすことになった。ひどくとっ散らかっていて、私が掃除している夢をみてしまった」
VDM(Vie de Merde)より
週末はオビュソンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス中部の小さな町オビュソン(Aubusson)を旅します。パリからは車で訳4時間、列車なら6時間ほど。
小さな町とは言え、世界的に知られるタピスリーの生産地だそうです。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年10月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
町の中を流れるクルーズ川。そこに架かるこの橋が出迎えてくれます。17世紀に作られ現在は歴史的記念物として登録されています。中程にはテラスのようなものが見えます。
橋を渡ったその先にテラド地区があります。人通りも少なくのんびりと散策を楽しみましょう。
東に向かえばオビュソン城があります(赤印)。お城と言って一部が残っているだけ。さらに丘の上にはこんな時計塔もあります(緑印)。そしてこちらはアールデコ調のファサードをもつ町役場(水色)。ウクライナの国旗が掲げてありますね。
その少し先にあるのがタピスリー博物館(黄緑印)。タピスリーの制作は14世紀にフランドル地方からこの地に伝えられ、長い歴史をもつ産業になりました。
次は川の反対側にあるタピスリー美術館に行って見ましょう(紫印)。ここでは、ピカソ、バザレリ、コルビュジエなどの名作とともに、タピスリーも新しいものから古いものまで展示してあります。さらにその下絵も展示されています。この下絵の技術は日本のアニメーションにも生かされているとか。映像に出てきたのは宮崎駿のアニメ。
実際にアトリエに伺って作業の様子を見せてもらいましょう。どうやら絵を見ながら絵の具で色付けするように様々な色の糸を操りながら織り込んで行くようです。
次はあまり馴染みのない場所に行ってみましょう。ここはタピスリーの古い下絵を修復する工房です。こんな図柄のタピスリーをフランスでよく見かけますね。古いものは放っておくと傷んでしまうため修復が必要だそうです。
さて次は劇場を訪ねてみましょう(黒印)。コロナ感染で休演が続いていましたが、今年の夏から再開しました。この日はマリオネットを使った演目のリハーサルが行われていました。
あちこち見学していたらお腹が空いてきました。やってきたのはフードトラック。シリアからやってきた一家が中東料理を作って販売していました。
意外なものが登場しました。ここには地元特製のグルメはないみたいですね。
トルティーヤのように包んで食べるようですが、あの生地はひよこ豆の粉で作ってあるようです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。こちらはかつての富豪の邸宅をレストランに改築したもの。お店の上に宿泊用の客室があります。一泊80〜120ユーロ。優雅なアンティーク家具が揃えてあります。
最後は、オビュソンを後にして20キロほど北上したところにあるお城を訪ねてみましょう(オレンジ印)。これも歴史的記念物にされており15世紀に建てられました。
ここには興味深いものが2つあります。一つはこちらの椅子、ではなく昔のトイレ。日本のトイレのように水が出て洗ってくれるそうです。
そうしてもう一つが、ルイ14世時代に制作されたというこのタピスリー。見事な作品ですねえ。オーナーによると、これは「タピスリーのモナリザ」だそうです。
なんだか今回はいつもと違い、色々見どころがあって慌しい旅でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「私の寝室には抽象画のタピスリーが飾ってある。見ているうちのモチーフの一つが怒っている人の顔に見えてきた。今晩は眠れそうにない・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はジェノヴァで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はイタリアのジェノヴァを旅します。パリからは空路の直行便で1時間半。
大きな港とグルメの街で知られる都市ジェノヴァですが、実際はどんなところなのでしょうか?
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年10月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
歴史が刻まれたこの灯台(黄色)。ジェノヴァのエンブレムのような存在です。
ここは地中海でも指折りの港。待ち合わせていたのは今回ガイドを務めてくださるマリーナさん。
「港は私達の歴史であり文明化の象徴であり文化なんです」
まずはこちらの海の博物館を見学してみましょう(青印)。海の玄関口としてベネツィアと肩を並べていたかつての姿を知ることが出来ます。
大航海時代に活躍したコロンブスはジェノヴァ出身と言われています。当時のジェノヴァの商業拠点は地中海だけでなく中東にまで広がっており、2世紀に渡って欧州でも有数の商業都市として繁栄を遂げていました。
そのジェノヴァで権勢を誇っていたのが2つの一族でした。その一つバルビ家(Balbi)のかつての邸宅がこちら(赤印)。奇跡的に当時の姿のまま残っているとか。中はまるでヴェルサイユ宮殿。それもそのはずモデルはそのヴェルサイユ宮殿。4つのみごとな彫刻がおいてあるのは寝室だそうです。そのただならぬ繁栄ぶりがよくわかります。
次にやってきたのがガリバルディ通り(緑印)。かつては12の宮殿が立ち並んでいた地域。現在でもそのまま個人の住宅として使われているものもあれば、アパートや事務所に改築されているものもあるそうです。
その中の一つが今晩の宿(黄緑印)。そこは最上階にあるロベルタさんのご自宅。宿泊用のお部屋は一つだけ。一泊120ユーロと少々お高めですが、素敵なテラスで朝食を取ることもできます。
宿で一休みしたところで、日の入り間近の街へ出てみましょう。小さな路地が張り巡らされ、そのあちこちに昔ながらの小さな商店が店を構えています。大都市でありながら落ち着きがあります。
ではこちらのお店で夕食をいただくことにしましょう(オレンジ印)。スペシャリテは、シェフのロベルトさん特製のペスト・ジェノベーゼを使ったパスタ料理。
ペストの材料は、バジル、オリーブ油、松の実、ニンニク、チーズ2種(ペコリーノ、パルメザン)。すり鉢で擦りながら作ります。時間が立つに連れ徐々にペースト状になってきました。これをパスタに絡めれば出来上がり。
スパゲティと思いきや、これはジェノヴァではトリニティと言うそうです。美味しくて繊細なお味だとか。
お腹がいっぱいになったところでケーブルカーに乗って坂の上に行ってみましょう。ケーブルカーを降りてさらに上がっていくと、お目当ての薬局があります(水色印)。ここはカルメル派修道院でもあり、昔からハーブを使ったセラピーが行われていました。かつて庭にはハーブが植えられていたそうですが、現在は美しいバラが咲いていました。そのそばにはマリア様の像。
最後は港の近くの小さなビーチで海水浴を楽しみました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、地中海クルーズ船の旅が当たった!!!だがしかし、学校が休みの日以外に予約しなくてはならない。私は教師なのに」
VDM(Vie de Merde)より
週末はグシュタードで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はスイスの山村グシュタード(Gstaad)を旅します。パリからは列車で6時間20分ほど。
山村とは言ってもセレブもやってくるというリゾート地です。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年9月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
グシュタードはスイスらしい風景に囲まれたリゾート地。そして目抜き通りは欧州でも一、二を争う高級ブティック街です(赤印)。こんなところにこんなお店がズラッと並んでいるとは!
しかし、スイスの伝統がしっかり村を支えています。なにやら花束のようなものを頭にくくりつけられた牛の集団が・・・。
あの花束はここで作られています。住民だけでなく観光客も参加できます。
「すごくきれいでしょ。村の伝統行事なんです」と女性。
専用の木製の帽子(?)に花をくくりつけて、牛の頭に取り付けるとこうなります。
これは、夏の間、山で放牧されていた牛が麓の牧場に戻ってくるお祝いの行事。約3,000人の観客が見守る中、この姿で村の大通りを練り歩きます。もちろん、スイスのあの歌声も堪能できます。
次は村から南に移動してゴンドラに乗り、岩山の頂きへと向かいましょう(緑印)。ここには2つの岩山の頂きを結ぶ橋があります。標高は3000メートル。通行料は49ユーロ。人一人が通れるくらいの幅。
「時速250メートルの強風に耐えることができます。雪が積もっても問題ありません」と関係者の方。
そして、更に南に移動したところには氷河もあります(グレー印)。ここには”悪魔の岩”と呼ばれる岩があります。悪魔がボーリングをして楽しんだために岩がゴロゴロ落ちてきたという逸話があるそうです。
さて、次は長いコースターですべりおりて午前の旅を締めくくりましょう(青印)。
そろそろお昼の時間になりました。スイスの伝統料理チーズフォンデュを頂きましょう。とは言ってもお店に入るわけではありません。材料と道具一式をリュックに詰め込みハイキングへと出発!これで費用は18ユーロ。
この辺りは200キロにも渡るハイキングコースが整備されています。山の中を歩いているとラウェネン湖が見えてきました(水色印)。ここは自然保護区。こちらのエリックさんのような自然保護官の手で守られているそうです。
山道を登ったところにあるのがチーズ工房。山の上とは言え、チーズが熟成されているのは地下25メートルのところ(オレンジ印)。そしてチーズの数は3,000個もあるそうです。白ワインと一緒に試食もできます。
地上に上がってこちらのテーブルでフォンデュをいただきましょう。青空の下のフォンデュも面白いですね。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。1時間ほど歩いたこちらの山小屋です。寝室がこちら。一泊80ユーロと少々高め。疲れた足をいやしてくれるのはミルク。足湯ならぬ足ミルク。
最後はこちらのアトリエを訪ねてみましょう。そこは切り絵工房。レジーナさんは12才の頃から切り絵をはじめました。かなり複雑な文様ですが、17世紀頃から続いているスイスの伝統だそうです。1作品で150ユーロほど。レジーナさんの切り絵には自然豊かな山村の風景が描かれています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、リモコンにミルクをこぼしてしまった息子が、水と石鹸でリモコンを洗った」
VDM(Vie de Merde)より
週末はエヴィアンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はレマン湖のほとりにある保養地エヴィアン=レ=バン(Evian-les-Bains)を旅します。パリからはジュネーヴ経由の列車で4時間半ほど。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年9月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
対岸が見えないくらい広い湖。
湖畔で釣りや散策を楽しむ人たち。この時はまだ夏だったようです。
さてエヴィアンと言えばあのミネラルウォーター。その水源に行ってみましょう(青印)。
この水が発見されたのが1789年。以来、常時水が湧き出しています。水温は11.6℃。無料で飲むことができます。
「49年前から通ってます。飲料水として毎日使ってますよ」と住民。
冷たい水で喉を潤したところで、こちらの帆船に乗ってみましょう(赤印)。
第2次世界大戦まで様々な商品や原料、特に石を積んで航行していたバルク・ラ・サヴォワ号のレプリカだそうです。フランスとスイスを往復する1時間ほどのツアーで料金は13ユーロ。帆の上げ下ろしなど体験もさせてくれます。
体力を使ったらお腹が空いてきました。こちらのお店のテラス席でランチをいただきましょう(オレンジ印)。湖で2時間ほど前に釣れたばかりの魚を使った料理。う〜む、これは美味しそうですねえ。
デザートはこちらのお店でいただきます(こげ茶印)。3年ほど前にこのお店で生まれたチョコレートには ”レマン湖のしずく” という名が付けられています。この中には、お酒や水ではなく、とろりとしたチョコが入っているそうです。
エネルギーをチャージしたところで、ケーブルカーで高いところに行ってみましょう。かつては湯治客をのせて往復していたというケーブルカー。到着すると、そこにあるのは5つ星の豪華ホテル(黄緑印)。
わあ〜、中のモザイクが上品で美しい!開業は1909年。先日なくなったエリザベス女王の曽祖父エドワード7世のために作られたそうです。とは言っても、残念ながらエドワード7世がここに来ることはなかったそうです。部屋のバルコニーからはレマン湖を見渡すことができます。宿泊代は540ユーロ!
週末旅の予算ではここには泊まるのは無理。森の中のロッジに泊まることにしましょう(水色印)。ジャグジーやサウナがついてるらしい。鳥のさえずりを聞きながらのんびりできそう。
さて、レマン湖の向こうに太陽が隠れ始めました。毎週日曜日にはこちらで無料でタンゴを踊ることができます。
そしてこちらは木造のコンサートホール(紫印)。森をイメージして作られました。ここなら15ユーロでクラシック音楽を鑑賞することができます。バルコニー席も特別席ではなくシンプルな作り。
翌朝は、標高1674メートルの峠を目指して出発です。ちょっと大変そうですが、峠からの眺望がこれです。
「がんばった甲斐がありました!」
こうなると温泉で疲れた足を癒やしたくなりますね。
******* フランス人のつぶやき *******
「ダイエット中の僕の彼女は、エヴィアンのボトルにカロリー数が書かれてないのに怒り出した」
VDM(Vie de Merde)より
週末はエグ=モルトで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス南部カマルグ地方にあるエグ=モルト(Aigues-Mortes)を旅します。
パリからは列車で約5時間。中世の美しい町並みが人気です。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年9月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エグ=モルトの中心は城壁に囲まれています。
美しい中世の趣を残すこの町は、毎年100万人あまりの観光客が訪れる人気の町です。その観光客が必ず体験するのが城壁巡り。全長1.6キロ、高さは11メートル。壁の向こう側にはラグーンが、こちら側には瓦屋根の家々が立ち並んでいます。
「こんな素敵なところがあるなんて知りませんでした」
町の建設が始まったのは13世紀の中頃。最初に建てられたのがコンスタンス塔(青印)。この塔はそのうち灯台として使われるようになります。そしてもう一つ、牢獄としても使われていた時代がありました。
信仰を諦めなかった新教徒の女性たちがここに閉じ込められたのでした。その数100人ほど。
「カトリック教徒だと言ってしまえば開放されたのですが、拒否し続けため出られなかったのです」
さて、こちらはサン=ルイ広場。町を作ったサン=ルイの銅像が設置されています。サン=ルイはここから十字軍に参加したそうです。
町中を散策しているとこんなミュージアムをみつけました(緑印)。アメリカの列車のミニチュアです。80才になる館長のジャン=マリーさんは子供の頃からアメリカの列車に夢中だったそうです。
さて、エグ=モルトは美食の町でもあります。こちらのレストランに入ってみましょう(オレンジ印)。焼き魚、タコ、牡蠣など海の幸を堪能することができます。中でも名物なのがこちらのムール貝。香草入りバターやアーモンドで味付けしたスペシャリテ。お供のワインはカマルグ産の白ワインが合うそうです。
そしてデザートはこちらのお店でフーガスをいただきましょう(黄緑印)。
「ブリオッシュの生地にオレンジフレイバー水を混ぜて焼いたものです。軽くて甘みもあって美味しいですよ」と店主。
お腹が一杯になったらそろそろ今晩の宿へと向かいましょう。そこはピンク色の塩田(グレー印)。町の中心から海に向かって3キロほどいったところにあります。塩田の岸辺に建ったバンガローが今晩の宿。キッチン付きですが、テレビもインターネットもなし。これで一泊100ユーロ。
「塩田はパリと同じくらいの広さがあります。外界から遮断された静かな夜を過ごすことができますよ」
翌朝は塩田を散策してみましょう。ここは30メートルほどの塩の丘。ここからの眺めが爽快です。
「海の色がピンクやグレーでしょ。初めて見る風景で感動しました」と観光客。
塩の濃度と日の当たり具合で海の色が変わるそうです。ここでは200種類の鳥類が生息しています。その中の一つがフラミンゴ。海の色に染まったフラミンゴ・・・。
パリと同じ広さの塩田なら自転車で回るのもいいですね。
次は、観光船でカマルグ地方を見物してみましょう。湿地帯を進んでいくと牛の放牧地帯が見えてきました。白い馬にまたがる牛飼いと黒い牡牛。カマルグならではの風景です。
ツアーの最後は牡牛の名物料理で閉め。お米はカマルグ米。かかっているのはカレーではなさそうです。あの黒い牡牛の肉を煮込んだガルディアヌ・ドゥ・トローという料理。
最後は音楽を楽しんで週末旅が終わりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、隣の席の女性に塩を取ってくれと頼んだら、ナンパの手口だと誤解され、女が連れてきた夫にしこたま殴られた。本当に塩がほしかっただけなのに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
週末はロデーズで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス中南部アヴェロン地方の都市ロデーズ(Rodez)を旅します。
パリから飛行機と車を乗り継いで約3時間半ほど。さて、どんな旅が待っているのでしょう?
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年9月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
町の中心にはピンク色の石で出来た大聖堂が空に向かってそびえ立っています。そしてこちらの美術館の現代アート。黒は黒でも様々なニュアンスをもつ黒・・・。
今回は、スケッチブックと絵筆を手に旅することになりそうです。まずはこちらのアンジェリックさんが町を案内してくれます。
町のシンボルである大聖堂を水彩画に描いています(赤印)。場所によって様々に変化するピンクを捉えます。
そして大きなバラ窓。ここから生まれたのがラ・マンダレル(La Mandarelle)という焼き菓子です。ロデーズはグルメの町ですが、これと行った名物はありませんでした。そこで5軒のパティスリーが協力してこのお菓子を世におくりだしました。4年ほど前のことです。
生地を型に流し込んだら、カラメリゼしたリンゴを埋め込むようにのせていきます。この上を生地で覆ったら砕いたナッツ類をトッピングし焼きます。材料はすべて地元産。試食させてもらいましょう!
次はアンジェリクさんが、昔のブルジョワの邸宅で現在は博物館になっている建物を案内してくれます(青印)。ロマネスクとゴシックが共存する趣のある建物。装飾が施されて贅沢な作りです。
古い建物を堪能したあとは現代アートを鑑賞してみましょう。ここは「黒の画家」としてしられるピエール・スラージュの美術館(黒印)。500点もの作品が展示してあり、70年に渡る画家としての活動の変遷を知ることができます。最後にたどり着いた表現がこの手法だったのでしょうか?
「この黒は場所を変えながら鑑賞していくと光の具合で微妙に変化します」と美術館の方。
こちらの作品は高さが4メートルもあるそうです。
次はちょっと変わったものを体験してみましょう。そこはアイスクリーム店(オレンジ印)。チーズとジャガイモをねって混ぜ合わせたアリゴと呼ばれる地元名産の食べ物がアイスクリームになりました。チーズの香りがして美味しいらしい。
エネルギーをチャージした後は、ゴルフを楽しみましょう(緑印)。市街地から車で10分足らずで来られるゴルフ場です。初心者なら無料で教えてもらえるとか。気軽にゴルフが楽しめそうです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう(黄緑印)。ここは古い羊飼いの農場を2年かけてリノベーションした宿泊施設。古い木材も捨てずに再利用しています。一泊74ユーロ。
翌朝は雄大な自然を堪能してみましょう。ここは100メートルほど下に広がる谷(焦げ茶印)。
「ここに座って、ふと下を見ると、巨大な穴がぽっかり空いてるじゃないですか!驚きましたよ」と男性。
「数百万年も前から川の流れによって作り出された谷なんです」とガイドさん。5ユーロでこの谷をジップラインでひとっ飛びすることもできます。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、いつもと違って平和な週末をすごしている。夫が黙々と庭の芝刈りをした後、携帯でゲームやビデオ鑑賞にひたっていたから」
VDM(Vie de Merde)より