看板広告禁止 [地方の小さなできごと]
1776年、ラファイエット公爵を乗せてアメリカに向かったエルミオヌ号。
21世紀に蘇ったその実物大レプリカが、今年4月、同じようにアメリカに向かってフランスを出港しました。
そして、6月2日、無事アメリカに到着したそうです。予定より3日早い到着となりました。
事故もなく天候にも恵まれ、スムーズな航海だったようです。
これからアメリカの幾つかの都市に寄港し、また大西洋を渡ってフランスに戻ってくることになっています。
さて、本日もまたフランスのローカルな話題です。
フランス西部のサルト県では、7月13日から道路沿いの看板広告が禁止になるそうです。
心配しているのはレストランやホテルなどを経営している皆様がたです。看板なしにお客がきてくれるでしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年6月3日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
看板を頼りに、おめあてのホテルを探します。
県道をはずれて村のせまい車道を1キロほど走ると・・・目指すホテルがありました。
なんだか牧歌的で素敵なホテルですね。レストランも付いています。
しかし、看板がなかったらどうでしょう?ここまでたどり着けたかどうかは大きな疑問。
「看板がなかったら、絶対にここまで来れませんよ。お客様がおみえにならなければ、私どもは店を閉めるしかないです」とレストランの方。
ここは従業員19人を抱えるレストラン。お店がしまってしまえば19人全員が失業します。
看板を出すのを許されるのは、その土地の特産品を売るお店、文化活動の団体、歴史的建造物のみ。
ホテル、レストラン、ガソリンスタンドや自動車修理店などは禁止。
その理由は景観を損ねるから。
自動車修理店は車道に看板が出せないとなると商売上がったりです。
「田舎の真ん中で車が動かなくなり、修理工を呼ぼうにも電話番号なんてすぐにはわからないですよね。看板があれば、ああ、ここに行けばなんとかなるとなります」と修理工。
ただしこの条例、人口10,000人未満の町村に適用されるとか。
限定なら問題ないかと思いきや、小さな村のお店にとっては打撃です。
「ここにお店があることなんてわかりませんから、大きな看板の出ている量販店にみんな行ってしまいますよ」と肉屋さん。
日本の看板に比べたら、それほど景観を壊している風にも見えませんが、条例になるほどですからそれなりの問題があったのでしょうか?
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、“事故に注意!”の看板が、頭の上に落ちてきた!」
VDM (Vie de merde)より
広告用野外モニター [地方の小さなできごと]
コート=ダジュールの小さな町カップ=ダイユ(Cap-d’Ail)で、広告用の野外モニターを巡って、町長と広告業者の間でちょっとした争いが起きてしまいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年5月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがそのモニター。
6㎡と言いますから、縦2メートル、横3メートルほどのモニターでしょうか。
数ヶ月前から海岸沿いの町のメインストリートに掲げられています。
これを見た町長さん、画面が明るすぎて、車の交通に危険すぎる。よってただちに取り外すべし、とおっしゃっています。
「まず第一に、あの場所に広告を出していいという許可は出していません。第二に、交差点に近い場所に強烈な明かりを発するようなものを設置するのは、道路交通法に違反しますから許可は出せません」と町長さん。
しかし、業者は取り外しを拒否。
そのため町長のグザビエさん、訴訟を起こすことにしたそうです。そして、一日204ユーロの罰金を請求することにしています。
一方、業者の方はといえば、国の法律に則って設置された正当なモニターであり、地方の法令は時代遅れで、先端の技術を使った広告には合わないと主張しています。
当然、モニターを取り外すなど論外。あくまでもこの場所にこのまま設置するというわけです。
裁判所の決定が下るのは9月17日とまだずっと先の話。それまで業者と町の応酬は続きます。
町はモニターを見えなくするために、この通り木を植えてしまいました。
「カップ=ダイユの美しい庭を維持するというのも一つの根拠になりますよ」と町長さん。
「木を切り倒すなんて違法はことはしませんよ。モニターを少し上に移動させるだけのことです」と業者。
とは言うものの、移動させるのはそう簡単なことではなさそうです。
秋までは木で半分隠れたまま広告を放映するというのが続きそうな気配です。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの通りに“駐車禁止”の看板が現れ・・・間もなく僕の車が消えた」
VDM (Vie de merde)より
ATMがない [地方の小さなできごと]
3月の下旬から4月にかけてなかなか気温が上がらず寒い日が続いたので、ゴールデンウィークはどうなるんだろうと思っていたら、いつものように初夏の陽気になりました。よかったです。
そして、ロイヤルベビーは期待通り女の子でしたね。これを記念してロンドンのタワーブリッジの照明がピンク色になってました。
おめでたい話でこれまた良かったです。
さて本日は、フランス中部の人口740人ほどの小さな村のお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年5月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
お肉屋さんにレストラン、タバコ屋さんにパン屋さん、だいたいのお店は揃っているのに、この村にはATMがありません。
かつてあった銀行は閉まってしまい、それ以来、ATMがなくなってしまいました。
現金が必要な時は、15キロほど離れた町まで行って引き出してこなくてはなりません。
「あちらへ行って現金を引き出したら、あちらで買い物をすませてくることになります。わざわざここまで戻って買い物をするなんてしないですからね」とパン屋さん。
そこでこのパン屋さんではツケで買ってもらうことにしたそうです。
まとめて月に一回小切手で払ってもらうとか。
そして、こちらの食料品店では少額でもカードでの支払いを受け付けることにしました。
カードの場合、手数料として63サンチームユーロを銀行に支払わなくてはならず、少額になればなるほど利益率が下がります。
その上、ちょっとした銀行まがいのことまでしているそうです。
「30ユーロの現金が必要になって、小切手を切ってお店に渡し、現金をもらったりしてます」とお客の男性。
どうも銀行はあるにはあるようですが、口座を持っている人だけに限られておりATMはないそうです。
そこで、ATMの設置に向け署名運動が始まりました。
公共サービスの一環としてATMを置いてもらえるよう行政に働きかけるつもりのようです。
なんでも銀行振込の時代にATMがないとなると不便ですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、自転車をすぐ後ろに止めて、ATMでお金を引き出そうとした。気になって後ろを振り向くと・・・自転車が消えていた。そしてATMを見ると、カードが消えていた」
VDM (Vie de merde)より
オーシャンビューのはずが・・・ [地方の小さなできごと]
東京は、やっと今日から晴れの日が続くみたいです。
あまりに雨の日が続いたので、晴れの日のありがたみが身にしみます。
ゴールデンウィークの頃には初夏の陽気になってくれるでしょうか?
これからは夏に向かって一歩ずつ季節も進んでいきます。
フランスでは暖かくなりバカンスシーズンに向けビーチの準備が着々と進んでいるようです。
しかし、フランス南部の海岸に面した小さな町ではちょっとした問題が発生してしまいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年4月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ジャクリーヌさんは、パラバス=レ=フロに住んで40年になります。自宅はオーシャンビューのアパート。
海側の窓を開けると海が見える・・・はずだったのですが、目の前には囲いが作られ、オーシャンビューどころではなくなってしまいました。
数日前から工事が始まり今ではこの有様です。
「これ、ひどいでしょう。信じられませんよ。前は海が見えていたのに今は視界が遮られてしまいました」とジャクリーヌさん。
囲いを作っているのはビーチにお店を構えるレストランです。
ここには前にもお店があったのですが、視界を遮るほどではなかったとか。
しかし今回ばかりはひどすぎると住民は怒っています。
「このアパートは決して安くはないですよ。しかもそれにかかる税金は値上がりしてます。それなのに、4月から9月まで海が見られなくなるなんてあんまりですよ。海が見えるからいいと思って買ったアパートですからねえ」と男性。
とは言っても、レストランの工事はきちっとした手続きを経て行われています。
町は6年契約でここにお店を出すことを許諾しています。
「町から許可を得て工事を始めました。建物についての制約などいろいろありますが、すべてそれを守った上で工事を行っています」と関係者の男性。
住民の皆さんは許諾の取り消しを求めて町議会の議員に訴えています。
海が見えなくなったのは気の毒ですが、レストラン側も今更許諾を取り消されては大損害でしょう。
困ったことになりました。何か良い解決策が見つかるといいのですが・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、天気がいいのでビーチに座って読書を始めた。すると小さな男の子がやってきて言った。『本を読んでるの?』もちろん僕はそうだと答えた。するとその子はこんなことを言いながら去っていった。『まったく、ここには変な奴ばかりいるよ』」
VDM (Vie de merde)より
小さな村の村おこし [地方の小さなできごと]
フランスの県議会選挙。先週の日曜日に第2回目の投票が行われ、大勢が判明しました。
社会党は改選前と比べて議席を半分に減らし、その分UMP(右派でサルコジが党首)が大幅に議席を伸ばし、勝利を宣言しています。
目に見える成果をなかなか出せないオランド大統領。この辺りが能力の限界か・・・。
他国のことながら気になります。
今回の県議会選挙、男女ペアで立候補することを義務付けた革新的な選挙だったようです。
目的は、議員の数を男女同数にするため。
この方式を推し進めてきた代議士によれば、議会は社会を反映させたものでなければならず、このまま放っておいても男女同数は達成できないため、この方式を採用したそうです。
フランスって保守的な国だと思ってきましたが、ずいぶんと大胆なことをしますね。
さて、話は変わって、今日はブルゴーニュ地方の小さな村の話題です。
コート・ドール県の北西部にあるアラン(Arrans)は人口70人足らずの小さな村。
過疎化を食い止めようと、村をバラの花でいっぱいにしようという計画が進んでいます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年3月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ニワトリが朝を告げるとは、なんとも趣のある村ですね。
庭仕事に必要な道具を持って村人たちが集合しました。
「いいですか、ここまで土に埋めるんですよ」とバラの苗木を持って村人に教えるインストラクターと思しき女性。
植える花はバラだけではなさそうです。ピンクのかわいらしい花や、キイチゴ、グロゼイユなどもあります。
この調子でいけば、村全体が花壇になるとか。
その目的は、観光客を呼び込み、あわよくばそのまま住み着いてもらおうというわけです。
アランにはかつて学校も商店もあったのですが、今はどちらもなくなってしまいました。
過疎化を食い止めるためにはとりあえず村を明るくしなくては!ということになったようです。
というのも、それで成功を収めた村があったのです。
隣の隣、そのまた隣の県の小さな村シェディニーは、努力の甲斐あって2014年に「見事な庭のある村」としての称号を獲得しました。
おかげで人口も増加に転じ、村にはパン屋さんまでできました。
それに続けとばかりにアラン村も挑戦を開始したのです。映像からもその意気込みが感じられます。
苗木を手に入れるために村人たちは少しずつお金を貯めたのだそうです。このための予算は4年間で15000ユーロ(約180万円)ほど。
しかし、植物が相手ですから時間がかかります。シェディニー村は称号を獲得するのに10年はかかったそうです。
時間はかかっても、アラン村もうまくいくといいですね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日は、母の日。で、母に素敵なバラの花束を贈った。しかし、花屋が配達先と請求書の送付先を取り違えてしまい、私がバラの花束を、母が請求書を受け取る羽目になってしまった」
VDM (Vie de merde)より
マリア像撤去 [地方の小さなできごと]
「フランス共和国は宗教から独立している」フランス憲法にはそう明記されています。
昨年のクリスマス。役場にクレッシュ(キリスト生誕のシーンをミニチュアで再現したもの)を飾るのはいかがなものか?と問題になりました。
公共の場に特定の宗教に関わるものをおいてはいけないのでは?というわけです。
このクレッシュ、結局、そのまま飾られることになったようです。
しかし、今度は公園に作られたマリア像を巡って同じような問題が発生しました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 3で2015年2月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
レマン湖のフランス側の岸辺にある町ピュブリエ。
2011年、町の税金を使って設置されたのが、このマリア像。
当時、ピュブリエの町長さんは、この場所は静かに祈りを捧げるのに適した場所だと思ったそうです。
しかし、翌年の1月、ある市民団体によって、公共の場に町の税金を使ってマリア像を設置したのは“行き過ぎた権限の行使”だとして訴訟をおこされてしまいます。
「なんであろうと公共の場に宗教の印やシンボルになるようなものを建てるのは禁じられているはずです」と市民団体の代表者は述べています。
そしてこのほど、グルノーブルの裁判所は、“このマリア像は宗教のシンボルであり、公共の公園に建ててはならない。よって即刻撤去するべし”という裁定を下しました。
これに納得できないのは町長さんです。
「今のフランスは反テロリズムの風潮におされて少し過敏になってるんじゃないでしょうか?私たちの国はユダヤ・キリスト教の国ですよ。ちょっと立ち止まってお祈りをする場所があったっていいんじゃないですか?」
一方、市民団体の方は、これが良い判例になればと歓迎しています。
この問題、これで決着となるかどうかまだわかりません。
税金を使って建てたのはまずかったと思ってはいるものの、納得しない町長さんが上告する可能性もあります。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、2時間もエレベーターに閉じ込められた。しかも、私を訪ねてきた裁判所の執行官と一緒に」
VDM (Vie de merde)より
プラタナスを残す?残さない? [地方の小さなできごと]
シャルリ・エブド銃撃テロ事件はあっさりとは片付かない事件になってしまいました。
とにかくこれ以上死者が出ないように、できるだけ早く犯人グループが捕まることを願うばかりです。
さて、前回は古い橋をめぐるお話でしたが、今回は古い木です。
トゥルーズに近い、人口25,000人ほどの小さな町ミュレ(Muret)では、駐車場を作るために樹齢100年のプラタナスの木100本ほどが切り倒されることになってしまいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年1月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
プラタナスの並木が続くこの大通りは、ミュレのシャンゼリゼ通りのような場所です。
年々、往来する車の数が増え続けたため、このままでは保たないと、町は再開発する計画を発表しました。
この再開発に含まれるのが樹齢100年を超えるプラタナス100本の除去です。
これを聞いた住人の一部が反対運動を開始しました。
「樹齢100年を超えるこのプラタナスは、私たちのアイデンティティですし、宝なんです。」と反対運動の女性。
すでに署名運動が始まっており、数百人の署名が集まっているそうです。
とは言うものの、住民の意見は割れているとか。
「これは自然に対する暴力です」と赤いジャケットの女性。
「ここに来るたびに車を止める場所がなくて困っています」と別の女性。
そして、町長さんにとって再開発は絶対必要です。
「できる限り木を残しながら行う予定です」
また、通りにお店のある方も再開発に賛成です。
「我々にとっては将来のために必要なことなんです」
計画では大通りの地下に駐車場が作られることになっているようです。
間もなく、この再開発計画は町議会で審議が行われ、結論が出されることになっているそうです。
計画を阻止は少々難しい感じがしますね。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、オーストラリアに来て3ヶ月になる。ちょっと変わった木のそばを通ると、大きくて黒い実をつけているのに気がついた。当然、その実を取ってみた。しかしそれは果物ではなく・・・こうもりだった」
VDM (Vie de merde)より
古い橋は保存か?建て替えか? [地方の小さなできごと]
パリで起きた銃撃テロ事件を受けて、ロンドンで活躍するアーティストのバンクシー(Banksy)が下記のような作品を発表したそうです。
この銃撃でまだまだ将来のある方々が亡くなってしまったようで、残念です。
さて、ノルマンディ地方のディエップでは、一本の橋をめぐって保存運動が活発化してきました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2015年1月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
その橋がこれ、コルベール橋です。
1889年に建設された鉄骨の橋は、大型船が通るときはこうして回転しながら片側に移動し道を譲ります。
重量800トンのこの橋が移動するのにかかる時間は90秒ほど。
コルベール橋は、欧州で最後に残る回転式の橋だそうです。
エッフェル塔と同じ技術を使って作られましたが、あちこちサビついて、だいぶ傷んでしまっているようです。
「エッフェル塔は錆止めの工事を7年ごとに行っていますが、こちらは20年も前から何も行われていません。またエッフェル塔はすべてのリベットを新しいのに取り替えました。この橋だってそうすればいいんです」と保存運動推進派の方。
この傷んだ橋をより近代的な橋に作り変えるべく、建築家もすでに決定していますが、保存派の方がたは納得していません。
新しい橋を作るより、今あるコルベール橋を修復する方がよいと考えています。費用も安くで済むとか。
傷んだとは言え、100年以上も現役でその役割を果たしているのはりっぱです。
1944年にはドイツ軍によって一部が破壊されましたが、2年後には元の通りに修復されました。
橋は第二次大戦からの町の復活のシンボルでもあったのです。
保存派の皆さんは何が何でも建て替えを阻止する構えです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの猫は、冷蔵庫はなま物を保存しておくためのものだというのがわかったようだ。冷蔵庫を開けて夕食は何にしようかと考えていたら、半分食べられた鳥が入っていた」
VDM (Vie de merde)より
プロットの騒音 [地方の小さなできごと]
11月11日、第一次世界大戦の終戦記念日に、ロンドン塔の周りはセラミック製の赤いひなげしの花で埋め尽くされたそうです。その映像に興味のある方は→こちら。
ものすごい数ですね。赤いひなげしは、この大戦で犠牲になった人たちの象徴です。
約100万人ものイギリス兵がフランスの地で犠牲になったそうです。
死者の数は第二次世界大戦時の比ではなかったようです。
さて、フランスのバスク地方では、この地方伝統のスポーツ「プロット(pelote)」を巡って、ちょっとしたいざこざが起きてしまいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年11月13日に放送)(▸をクリックしても該当の映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ブガルベ(Bougarber)は人口700人ほどの小さな村。広場にはプロットのコートが設置されています。
プロットはスカッシュに似たバスク地方伝統のスポーツ。詳しくは以前の記事を→こちら。
週末も含めて休まず使われてきたこのコート、今日から週末は決められた時間以外は使うことができなくなってしまいました。特に日曜日は午前10〜12時までしか使えません。
なぜこんなことになってしまったのか・・・。
近隣の住人から音がうるさいという苦情が出てしまったのです。
確かに、この音が四六時中聞こえていたのではちょっとつらいかもしれません。
しかし、愛好家にとってはちょっと不便です。
「仕事があるのでゲームができるのは週末だけなんです。日曜日の午後にできないなんてちょっと困りますね」
「もっとうるさい音なんて他にもあるでしょう?車の音とか教会の鐘の音とか」
しかし、村は使用を制限することを決定しました。
この通り、日曜日の午後はコートには誰もいません。近隣の住人はほっと胸をなで下ろしています。
「人によっては夜の9時とか10時までやってますよ。そんな夜遅くまでやられたんじゃ堪りませんよ」
コートが作られたのは7年前。それ以来、仲間でゲームを楽しんだり、競技大会が開かれたり、多くの人たちに利用されてきました。
しかし、近くに住む人たちはあまりいい気持ちではなかったと言います。
「近くに住んでる者としてはちょっときついですよ。一日中何時間もあの音を聴かせられるのはストレスなんですよ」
村では、今度は平日の使用時間も制限することを考えているそうです。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、数ヶ月前からデートに誘おうとして断られ続けているお隣さんが、少々賑やかなパーティを開いた。そこで僕は家まで行ってこう言った。『音楽の音を小さくするか、僕をパーティに招待するかどちらかにしてくれない?』するとお隣さんは音楽の音を小さくした」
VDM (Vie de merde)より
夏のちょっと怖い話 [地方の小さなできごと]
今週の水曜日、フランス北部の小さな町のとあるお宅で、物がひとりでに動き出し、家の中が見るも無惨な状態になってしまいました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2014年8月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
その家は、モーゼル県の県庁所在地メッスから数キロの町アンネヴィルにあります。
今週の水曜日午後1時、突然、物がひとりでに動き出し、あらゆる物がバタバタと床に落ちてしまいました。
その結果がこれです。まるで竜巻が通ったかのような有り様。
「二階の別の部屋にいたのですが、突然ここで物が次から次へと落ち始めたのです」とショックを隠せないこの家のご主人のドミニクさん。
この状態が9時間も続いたそうです。
床の上は壊れた茶碗やお皿が散乱しています。
慌てて警察に電話して来てもらったそうです。
この現象はお隣さんにも分かるくらいすごかったようです。
「この家の外からも音が聞こえてきました。お皿が落ちる音がしっかり聞こえてきたんです。別に怖くはないですが、ちょっとぞっとしましたね」とお隣さん。
「本当に奇妙でした。お巡りさんがここに来てくれた時にはテレビが倒れました。誰もなにもしていないのにです」
一方、庭を見てみると、やはりこちらも置物が倒れて壊れています。
町の助役さんも様子を見にやってきました。
「こうなるきちんとした原因が何もないんです。説明がつかないんですよ」と助役さん。
この家にだけこんなことがおきるなんて、やはりこれはお化けの仕業なのでしょうか・・・
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、突然、スプーンが消えてなくなった。お化けの仕業か・・・いやいや、弟がヨーグルトのパッケージと一緒にゴミ箱に投げ捨てただけだった」
VDM (Vie de merde)より