週末はトゥールで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス中西部の都市トゥール(Tours)を旅します。パリからは高速列車で1時間半ほど。
歴史と美食の街トゥールはどんなどころでしょう?
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ロワール川の岸辺にできた都市トゥール。
こちらがトゥール駅(青印)。列車を降り立ったら、まずは足慣らしに花市場を見物しましょう。色とりどりの季節の花が迎えてくれます。
そして、グルメの街にふさわしい食の市場もあります。しかも、15か所も。ここは一番古くからある市場(赤印)。近くには屋根付きのトゥール市場もあります。
初夏に出回るのが山羊のチーズ。そして各種フルーツや野菜がお店に並びます。旅人さんが試食していたのはトマト?地元産だそうです。
「トゥールなら美味しいものが食べらるよ。野菜に美味しいワイン、なんでもあるからね」とお店の男性。
いいお天気ですね。青空市にぴったり。空を見上げると、何やら丸屋根のてっぺんに金箔付きのブロンズ像が・・・。
この方、キリスト教の聖者サン・マルタンです。次は、その聖者が祀られているサン・マルタン聖堂へ行ってみましょう(緑印)。
トゥールの司教だったサン・マルタンは、1700年も前からこの街の守護聖人だそうです。聖堂は数回にわたって壊れてしまい、現在の聖堂はサン・マルタンのお墓を中心に再建されたもの。立派な聖堂ですね。
「世界中から巡礼の方がおみえになります。サン・マルタンはトゥールだけでなく世界中で知られている聖者なんです」と修道女。
この地下礼拝堂にはサン・マルタンの聖遺物が展示されています。それにしても国王並みのお墓ですね。
少しずつトゥールの歴史が分かってきましたが、その歴史と現在の街の両方を一度に見ることができる場所があります。それがプリュムロー広場(Place Plumereau)(黄緑印)。
15世紀頃に建てられた木骨構造の建物に囲まれたこの広場で地元の人たちがくつろいでいます。ちなみにトゥールの人口は136,000人ほど。冷い白ワインもビールも美味しそう!
旅人さんたちもそろそろお昼の時間です。ここから少し足を伸ばしてコルベール通りに向かいます。この通りには何軒もレストランが並んでいます。その中の一つRestaurant Les Canaillesに腰を落ち着けました(オレンジ印)。
おお、分厚いお肉が出てきました。ご馳走ですね!お昼はだいたい25〜30ユーロほどで食べられるそうです。
室内には懐かしいものが飾ってあります。オーナーのオレリアンさんが子供の頃に慣れ親しんだものをコレクションしたもの。音楽を録音したカセットテープ、わが家にも残ってます。
お腹いっぱいになったら、ボートでロワール川を散策しましょう(水色印)。このボート、この地方伝統のボートだそうです。
「これは19世紀末まで荷物を運んでいたボートのレプリカです」と船長さん。
観光客に混じって地元の方も乗っていました。
さて、ボートを降りたら今晩の宿Hôtel du Théâtreへと向かいましょう(こげ茶印)。ここはかつて私立の学校だった建物。ここには当時5歳だったバルザックが読み書きを学ぶために通っていたそうです。こちらが宿泊するお部屋。窓からは何やら立派な建物が見えます。
翌日、その建物を訪ねてみました。ここはトゥール大劇場(紫印)。オープンは1889年。この日はモーツァルトのオペラ「魔笛」をやっていました。現代的にアレンジしてあります。建物はなかなかゴージャス。
「とても感動しました。それにオープン当時の雰囲気が味わえてよかったです」と女性。
こちらは楽屋。歌手が声の具合を確認しています。
「美しい劇場で演じることができてとても嬉しいです。これだけ美しいと演技中にも良い意味で刺激になります」
そしてこちらの女性は演出家。舞台にホットドックの屋台を持ち込むなんて、かなり大胆ですね。
「この演出で、モーツァルトのファンタジックなオペラを味わっていただければ嬉しいです」
次はちょっと変わったところに行ってみましょう。そこはシャルルマーニュ塔(黒印)。248段の階段を上がってみましょう。ここは地上48メートルの展望台。360度のトゥールの街を見渡すことができます。その上、食前酒とおつまみが振る舞われます。料金は20ユーロ。
そして、夏の間、ロワール川の岸辺にはこんな特設会場が設けられているそうです。ビールを飲んだり、コンサートを楽しんだりと夏夜は賑やかですね。
さて今回の旅の費用は二人分で、列車代が116ユーロ、食事代が50ユーロ、見学代が99ユーロ、宿泊代が60ユーロで、締めて325ユーロ(約39,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、旅行にでる前日、車のタイヤに空気を入れて確認するのをすっかり忘れてパニックになった。しばらくして気がついた。今回の旅行は飛行機で行くことを。」
VDM(Vie de Merde)より
100年で最大5回の祭り [スイス]
フランス語で猛暑または酷暑のことをカニキュール(canicule)と言いますが、音の感じからして本当に暑つそうですよね。
先月のカニキュール期間中、最高気温を記録したのはフランス南部エロー県で、なんと46℃だったとか。日向にいたら火傷してしまいそうです。
実際、この熱波で作物が枯れてしまった農園もあるそうです。
ボルドー地域のぶどう園は逆に豊作らしいですが、ローヌ川流域のぶどう園の中にはぶどうの木が枯れてしまったところも多々あったようです。
そんな暗いニュース吹き飛ばしてくれるようなお祭りがスイスのレマン湖沿岸の町ヴヴェ(Vevey)で開催されました。
そのお祭りが、ヴィニュロン祭り(Fête des Vignerons)。
ヴィニュロンとは、ぶどう園でぶどうを栽培し、そのぶどうを使ってワインを作る人たちのこと。
1世紀の間に最大でも5回しか行われないというこのお祭りが、7月18日の木曜日に開催されました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大きなスタジアム。20,000人の観客が見守る中、様々なパフォーマンスが繰り広げられます。まるでオリンピックの開会式のよう。
「とにかく楽しくて素晴らしいです」と男性。
「あまりの素晴らしさに見とれてしまいますねえ」と女性。
なんでしょう、この衣装は。ふざけているわけではなく、皆さん真剣にステップを踏んでいます。
数年かけて磨きをかけたパフォーマンスを、約5,000人ほどの有志が次々に披露してくれます。衣装も手が込んでますね。
最初にこのお祭りが開催されたのは1797年のことでした。ヴヴェにあるヴィニュロン協会がオーガナイズしたそうです。
前回開催されたのは20年前。いつ開催するかは協会の執行部が決定するそうです。だいたい14年〜28年の間隔を置いて開催されるそうです。
2年前の12月1日にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
「私は前回の祭りの時に夫と知り合いました。その後子供ができ、今回の祭りを見ることができました。この地域では本当に大切な伝統行事なんです」と女性。
「大勢の観客の皆さんに見てもらって、仲間たちと一生懸命練習してきてよかったなと思います。何ものにも代え難い経験でした」と出演者の方。
祭りのクライマックスはこの表彰式。優秀ヴィニュロン賞が発表されます。
受賞者にはぶどうをデザインした冠が授与されます。中には女性のヴィニュロンもいます。
「この仕事には苦労がつきものです。こうして表彰されると、その苦労が報われますね」と女性ヴィニュロン。
こんなお祭りがあるとは初めて知りました。次の開催は20年後でしょうか・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私はちょっと肥満体。友達と一緒に音楽祭に行ったのですが、みんなが椅子に座っているのに私だけ立ったまま。だって、椅子が壊れてしまいそうだったんで・・・」
VDM(Vie de Merde)より
小さな村リクヴィール [アルザス地方]
フランスは、日本とは真逆で、かなり深刻な水不足に見舞われているようで、89県のうち67県に節水の処置が取られたようです。
来週にはまた猛暑になるという予報も出ています。
全くもって、日本に降る雨をもらっていただきたし。
さて今日は、アルザス地方にある “フランスで最も美しい村” の一つ、リクヴィル(Riquewihr)を訪ねてみましょう。
人気の観光地であると同時にアルザスワインの生産地でもあります。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月18日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ぶどう畑に囲まれた人口1,200人ほどの村リクヴィール。アルザスワイン街道沿いの70ほどもある市町村の一つです。
そして、木骨構造のコロンバージュ様式の家が並ぶ中世の趣を残す美しい村でもあります。
観光客の誰もがカメラに収めたくなる風景。
「現実とは思えないくらい素晴らしい眺めです。あちこち見ては感動に浸ってます」と女性。
「私たち、いつの時代にいるのかしら?中世?ルネッサンス?時代を飛び越えてしまったような気分です」と別の女性。
あの厳しい審査をパスして、フランスで最も美しい村の称号を維持しているだけあって、美しい村ですねえ。
建物は様々な花の鉢植えで飾られています。ひときは目を引くのが赤いゼラニウムの花。
「お花を飾ってここまで美しく見える村はうちの近所にはないわねえ。この村は愛が溢れてるんじゃないかと思いますよ」と女性。
リクヴィールには美味しいものもあります。それがタルト・フランベ(tarte flambée)。
小麦粉で作った薄い生地にチーズと生クリームと様々な具をのせて焼いたもの。
イタリアのピッツァのようですが、やっぱりどこか違ってます。
「とっても美味しいです。いつも食べているチーズ料理とはまた違ったお味が体験できますね」と女性客。
そして最後はこんなデザートが出てきました。
何かといえば、アルザス地方の名物コウノトリを形どったケーキ。生クリームがたっぷりですね。
「趣があって、歴史もあって、さらに美味しいワインもありますよね」と男性客。
村を出発する前に皆んなで記念写真をパチリ。
アルザスワイン街道はぶどう畑にそって約160キロわたって続いているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、二十歳になった私に、お祖父ちゃんが言った。『赤ちゃんはね、コウノトリがその家の玄関に運んでくるんだよ』・・・」
VDM(Vie de Merde)より
1個240円 [トピックニュース]
昨日はやっと晴れました。
その前の晩は朧月夜。夜空を見上げるとボ〜ッと光を放つ丸いお月様が出ていました。
それまで重く垂れこめていた雨雲が薄くなって月の光が届くようになったのでしょう。
今週末あたり梅雨明けかと期待していたのですが、そうはならないようです。
一方、フランスのパリは6月21日から一滴の雨も降っておらず、1873年に観測が始まって以来のことだそうです。
しかもフランス全土で20%ほど雨不足。困りましたね。
日本のこのジメジメを少し分けてあげたい気分になります。
そのフランスですが、6月は記録的な猛暑に見舞われました。その影響がこんなところに出ているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはフランス西部ヴァンデー県の町リュソンの市場。
皆さんが試食しているのはメロン。美味しそうですねえ〜。お値段はというと・・・1キロで2ユーロ。
ということは日本円で約240円。えっ、安いですよね!あの丸いのが1個1キロだとしたら、あれで240円ってことになります。やっぱり安い。今までにないほどの安さだそうです。
「とっても美味しいですよ」と試食した家族。
「店頭に並ぶのがいつもより早いですね。それにお値段もいつもと比べて安いです」と女性。
実は6月の猛暑の影響で、メロンが大豊作だとか。供給過多でメロンの値段が下がったというわけです。しかもいつもの半額!
「今朝、メロンが大量に届いたんですよ。それで大量に売りさばくことになったんです」とお店の方。
こちらは生産者のメロン畑。収穫作業に追われています。
「毎日、時間を追うごとに急成長しているんです。いつもより8日ほど早い出荷になりました」と生産者。
ここではこの時期だけ50人ほどの従業員を雇い、毎日、5トンものメロンを出荷しているそうです。
フランスは予報によれば来週も暑い夏になるようです。涼を求めて多くの人がメロンを食べてくれるのを、生産者の皆さんは期待しているそうです。
夏に冷えた甘いメロンを食べるとすっきりしますもんねえ〜。
あのメロンが1個240円で買えるなんて羨ましい。
東京は日照不足で野菜が不作。いつもなら安いはずのキュウリやナスがびっくりするくらいの値段で売られています。
早く梅雨明けするのを願うばかりです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、義理の両親が夕食を食べにやってきた。義理の母が飲み物にうるさいことを知っていたので、あらかじめお店で売っているジュースを全部買って揃えておいた。残念なのことにメロンジュースだけは買ってなかった」
VDM(Vie de Merde)より
夏も働く人たち [トピックニュース]
外が明るいから晴れたかなと空を見てみると、霧雨のようなものが降っていてガックリ。
まあ土砂降りじゃないからいいかと傘をさして歩いていると、いつの間にか靴がぐっしょり濡れてしまい、またまたガックリ。
ずっとこんな天気が続いていて、げんなりですね。
しかし、今日あたりからちょっと様子が違ってくるような感じもします。とにかく太陽が欲しい!
さて、夏のバカンスシーズン真っ最中のフランス。10人中7人がバカンスに出かけるそうですが、そんな時欠かせないのが、鉄道、船舶、航空機などの公共交通機関。
今日は、みんながお休みでバカンスを楽しんでいる間、働いている方々を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずは鉄道から。
こちらの列車、時速300キロのスピードで約1000人の乗客を運ぶそうです。時速300キロとなるとこの列車、TGVですね。
それにしては運転士さん、ずいぶんと軽装ですね。日本の新幹線の運転士は制服を着込んでるんじゃなかったでしたっけ?
乗客の命を預かる運転士のクリストフさん、軽装だからといって運転をおろそかにしたことはありません。
「運転には技術が必要ですし経験も積まないといけません。乗客の皆さんを乗せて無事に駅に到着した時はやはり嬉しいですね」
あのレバーを左右に動かすと、警笛が鳴るようです。
次は、船舶。
英仏海峡を航行するフェリーの操縦室にお邪魔しました。
こちらのフェリーは主にフランスでバカンスを過ごす英国人を乗せて航行しています。
フランスから英国より、英国からフランスが圧倒的に多いとか。
「最大で2,000人の乗客を乗せて運行しています。今は夏のバカンスシーズンですから、フランスで休暇を過ごす英国人が多いんです」と船長さん。
全長180メートル、幅28メートルのフェリーは、このマシーンで操作されています。
あれえ〜、こんな小さな舵で操作されているとは!
リポーターさん、特別に船長さんから操縦を許可されました。許可されたと言ってもほんのちょっとだけ。
こんな大きなフェリーを、こんな小さな舵で操作できるなんて驚き。
すぐ近くを貨物船が航行していました。あちらも同じような操縦器かしら?
船長さんに船内を案内してもらった後、デッキに出ると、ノルマンディーのオパール海岸が見えてきました。
「自由の香りのする瞬間です。広い海原を船を操縦しながら進むのは楽しいですよ」と船長さん。
次は飛行機、と思ったらなぜかカットされていました。時間の都合か手違いか・・・。残念。
しかし、この映像を見ていると、子供たちの憧れの職業に必ず登場する運転士や操縦士、その理由がよくわかるような気がします。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、忙しい仕事を忘れてダーリンと一緒にバカンス。二人で1週間ずっとベッドの中。熱々ですって?そうじゃないの、二人とも風邪で寝込んでただけ」
VDM(Vie de Merde)より
バスティーユ [パリ]
つい2ヶ月ほど前から、週に4回ジムのプールで泳いでいたのを3回に減らしたところ、じりじりと体重が微増。そしてついに1キロ半増えてしまった(涙)。
30分ほどの水泳を1回減らしただけでこの効果。恐るべし。
昨日のグルメ記者が ”水着を着てお腹ぽっこりじゃ嫌でしょ” と言ってたのが、急にわが身にふりかかってきた感じで、手遅れにならないうちに対策を講じねば!
それはともかくとして、7月14日はフランスの革命記念日。恒例のエッフェル塔の花火が→こちら。
ゴージャスですねえ〜。コンサートも開かれたようで、最後は国家ラ・マルセイエーズの斉唱で締め。
今からちょうど130年前の1789年、パリの民衆がこの歌を歌いながらバスティーユに向かったと言われています。
そのバスティーユという場所は今でも残っていますが、牢獄は跡形もなく消えてしまいました。しかし、3Dでその姿が蘇ったそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはパリのバスティーユ広場。
130年前にはこんな城塞が建っていました。今でいうと10階建てのビルに相当するそうです。
そもそもはパリ東部の防御のために作られたものでしたが、時代の変遷と共に用途が変わり、牢獄として使われ始めました。そのため、革命当時は国王の暴政のシンボルになってしまったのです。
では中に入ってみましょう。ここには数世紀にわたって数千人の罪人や政治犯が裁判の手続きを踏むことなく収監されていました。
その中には、ヴォルテールやサド侯爵などよく知られた人物もいました。
1789年7月14日、群衆はここに収監されていた7人の釈放を求めました。しかし、本当の目的は別のところにありました。
それはここに隠されていた武器・弾薬だったのです。
一向に進まない交渉にしびれを切らした群衆の一部がなだれ込み、これらを奪い去っていったのでした。
そしてこの3ヶ月後、国王を捉えるべくベルサイユに向かった際に使用されたとか。
なんだか血なまぐさい事件・・・。
専制君主の手から民衆が政治を奪い返したという意味では記念すべき日なのでしょうが、花火がきれい、なんて言ってる今が信じられませんねえ〜。
その後、牢獄は少しずつ石がなくなり、2年後にはすっかり姿を消してしまったそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、7月14日のロンドンで、フランス人らしくしろと言われて、ベレー帽をかぶりラ・マルセイエーズを歌わされた」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯71 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回チャレンジしてくれるのは、グルメ記者のオリヴィエ・プールさん。夏のバカンスシーズンにぴったりのバーベキューを作ってくれるそうです。
ではスタート!
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがオリヴィエさん。早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
「庭で料理を作って、みんなで食べるのがいいんですよ。それにぴったりのバーベキューにしましょう」とオリヴィエさん。
まず向かったのがお肉屋さん。バーベキューといえば、やっぱりお肉。どんなお肉かといえば、豚の骨つきバラ肉、つまりスペアリブ。
「脂身が多いのでいい感じに焼けるんです。しかもお値段も高くないですからね」
これが1キロで13.80ユーロ、残りは16.20ユーロ。
「4人分で1キロは充分でしょうか?」とリポーター。
「ちょっと少ないですが、予算的にこれくらいが限度でしょう。それにこれくらいがいいんじゃないですか?だって、水着を着るんだったら少しダイエットした方がいいでしょう!」
確かに、おっしゃる通りです。水着を着たらお腹ぽっこりなんて嫌ですもんねえ〜。
お肉を確保したら、次は野菜。ナス、ズッキーニ、トマト、さらに、レモン、香菜、バジルを購入。
「野菜は小ぶりでキュッと締まった感じのものがいいですよ」
またデザート用に桃とイチゴを購入。桃が面白い形をしてましたね。ああいう種類の桃らしい。日本ではあまり見かけませんね。野菜と果物が合計で15.57ユーロ。
お買い物はこれで終わり。手元には0.63ユーロが残りました。
それではお庭で調理の開始!
まずはお肉のタレ作り。バルサミコ酢、オリーブ油、ハチミツ、そして香菜を刻んで混ぜ合わせます。これをスペアリブに塗って休ませます。タレは前日に作っておくのがいいそうです。
「このタレは肉に味をつけるのと同時に、焼けすぎないように火から肉を守る役割も果たすんです」
周りはカリッとするくらいに焼けて、中は柔らかい、そんな感じになるらしい。
ズッキーニは縦半分切ったら切れ目を入れてオリーブ油を塗り焼きます。その横でナスは丸ごと焼きます。
ズッキーニが焼きあがったら、大粒の塩と、庭のハーブをふりかけて出来上がり。
次はいよいよお肉を焼きます。バーベキューならではの豪快な焼き方。焼きあがったらナイフで切り分けます。
そして、ナスは焼きあがったら皮をむきトマトと一緒にミキサーにかけ、玉ねぎ、にんにく、オリーブ油、塩・コショウを加え混ぜ合わせたら出来上がり。
これを “茄子のキャビア” と言うそうです。黒い茄子の種がキャビアに見えなくもないですね。仕上げにハーブでトッピング。焼いたお肉と一緒に食べるとアクセントになっていいそうです。
最後は、デザート。桃とイチゴはこんな具合に串焼きにします。焼くと言っても周りがトロッとしてきたら火からおろし、刻んだバジルを散らします。
さあ、赤ワインで乾杯していただきましょう!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、やっと今年初めて庭でパラソルを使った。とは言っても、日よけじゃなく、雨の中、パパがどうしてもバーベキューをするというから使ったんだよ」
VDM(Vie de Merde)より
営業再開 [パリ]
先日、スーパーに行ったら、フランスで良く見かける小ぶりのりんごを売っていたので見てみると、ニュージーランド産のりんごでした。
試しに一つ買って食べてみたところ・・・美味しい!
ちょっと固めですが、かじるそばから甘い果汁が下たり落ちてきます。小さいせいか味が凝縮されているようです。
こんなに美味しいんならもっと買っておけばよかった。
このりんごにはJazzと書いたシールが貼ってありました。どうも商標らしい。正式な品種名はサイフレッシュ(Scifresh)。
片手にすっぽりはまり込むくらいの大きさで、丸かじりするのには最適。まだ売っていたら少し多めに買ってくるぞ!
それはともかくとして、日曜日は恒例の週末旅のはず、なんでりんごの話なんかしてるんだ!と言われてしまいそうですが、ごめんなさい、今回は放送がなかったのでお休みです。TF1は週末旅の代わりにこんな番組を放送してました。→こちら。
小江戸で知られる川越で行われた侍行列の模様です。ベルギー人の男性が参加していたみたいです。最近、こういうのが外国人に人気ですねえ。
さて、本日はパリからのニュース。
シャンゼリゼ通りにある名店ル・フーケッツは、ジレ・ジョーヌの激しいデモで略奪と放火にあい大きな被害を受けました。
その後、休業を余儀なくされていたようですが、4ヶ月ぶりに営業を再開したそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月13日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
7月13日、改修を終え、かつての姿を取り戻りたお店の前で従業員が勢ぞろい。皆さん、にこやかな顔をされてますねえ。
何事もなかったかのようなお店の入り口。中に入ってみると、やっぱり何事もなかったように落ち着いた雰囲気。壁には映画スターの肖像写真がずらりと並んでいます。
今年の3月16日はこの有様でした。消防士が燃え上がる炎に放水していました。ガラス窓は破壊され、室内の高価な調度品なども略奪されてしまいました。
あれから4ヶ月かけて元の姿に戻すための工事が続けられてきました。そしてやっとこの日を迎えることができたのです。
この辺りは一番被害を受けた場所です。
「ガラス戸、天井、絨毯、それに調度品も全部元に戻りました」と責任者。
修復のための費用はいかほどだったのでしょう?休業中の従業員への給料なども合わせると、かなりの額になったはず。
椅子とテーブル、その上に置いてあるグラス等々もシックですねえ〜。
この日は常連さんを招いてお祝いの会が開かれることになっていました。従業員の皆さん、フルパワーで仕事に励んでいます。
「嫌な思い出を忘れるためには、今日の仕事に集中するのが一番なんです」と料理長。
シャンゼリゼ通りに行く機会があると、ああ、ここかあ〜なんて見るだけで中に入ったことはありませんが、それでもやっぱりル・フーケッツがあるのとないのとでは大違い。再開できてよかったです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、初めてジムの筋トレ室に行った。常連の一人が声をかけてきた。『こんなところに女の子が来てくれるなんてサイコー!』ふん、僕は男で、一人前の社会人だ!」
VDM(Vie de Merde)より
炎の牡牛 [バスク地方]
久しぶりに東京の水がめの様子をチェックしてみました。
利根川上流8ダムの貯水量は、平年を上回って97%、荒川4ダムの貯水量も平年を上回って・・・なんと101%。
少し放水した方がいいんじゃないか?と思わせるくらいたっぷりの量になっています。
飲み水は問題なさそうですが、田畑の水はどうなのかな?
最近、お店に並ぶ野菜がどうも今ひとつのような気が・・・でも、こちらは水というより太陽の方かもしれません。つまりは日照不足。もうちょっとの我慢ですかねえ〜。
さて、フランスのバスク地方では、夏の間、こんなお祭りが開催されているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月29日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
サン=ジャン=ドゥ=リュズのビーチでバカンスを楽しむ人々。夏時間のため、日が沈むのは10時近く。
「私はフランス東部から来たんで、西部の長い1日をできるだけ楽しみたいですね」と子連れのお父さん。
日差しいっぱいのビーチで一日過ごしたら、そろそろ涼みたいところです。
「そうですね、これからルイ14世広場のあたりに行こうかと思っています」と男性。
そのルイ14世広場はこうなってました。カフェのテラスで乾杯!食事の前の一杯です。
「地元の方たちは優しくて親切ですから、リラックスしてバカンスを楽しむことができます」と女性。
夜9時30分になると、夏のフェスティバルが始まります。花吹雪が舞って、これは本当にお祭りですね!
歌を歌ったりダンスに興じたりしていると、いつの間にか夜の帳が下りてきました。
そんな時、登場するのがこれ “炎の牡牛”(Toro de Fuego)。火の粉を撒き散らしながら広場を横切っていきます。
火の粉だけかと思っていたら、なんと花火も打ち上げていました。すごいですね。
この炎の牡牛、100年以上も続いているバスク地方の伝統行事。
17世紀頃、王の結婚を祝って行われたのがそもそもの始まりだとか。当時は、生きた牡牛に花火をくくり付けて走らせたそうです。
いくらなんでも今そんなことをしたら動物虐待でお縄になってしまいそう、と言うより牡牛がかわいそう。
現在は作り物の牡牛を人間がかぶって走ることになったのだそうです。
フランス人の皆さん、夏休みを満喫してらっしゃるようです。日本も早く梅雨明けしてほしいなあ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バカンスに出発した。車で400キロほど走ったところで、今年は列車で行くはずだったことに気がついた 」
VDM(Vie de Merde)より
高度11,000mの白鳥 [トピックニュース]
雄鶏モーリス事件ですが、判決が出るのはだいぶ後で9月5日だそうです。あまりに先のことで忘れてしまいそうな・・・。
さて、昨日は久しぶりに日差しがありました。しかも、梅雨時には珍しく湿度が高くなく、わりにカラッとしていたせいか過ごし易い1日になりました。
おかげで、いつもなら冷房を本格稼働させているところですが、まだ休眠状態です。
梅雨が明けたら、そうはいかないでしょうねえ。猛暑が待っています。
それはさておき、フランスを出発する航空機の乗客に環境税がかけられること決まったようですが、その飛行機の中で、オペラ座のバレリーナたちがバレエを披露するというサプライズがあったそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年7月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パリを飛び立ってしばらくした頃、何やら機内アナウンスが・・・。
すると、白鳥に扮したパリ・オペラ座のバレリーナがそろそろと登場。
高度11,000メートルの機内でバレエを踊り始めました。
こんな狭いところでよく優雅に踊れるもんですねえ〜。乗客たちは慌てて写真撮影。
どうせビジネスクラス以上の特別サービスか?と思ったら、エコノミークラスでも行われたとか。追加料金もなし。
事前に周到に準備されたパフォーマンスだったようです。
こちらがその練習風景。狭いところでも踊れるように振り付けされたそうです。
「狭い通路で、しかも飛行機の中で姿勢を真っ直ぐに保ちながら色々な動きをするのは大変だったろうと思います」と振り付け師。
この飛行機、パリ・上海間のエールフランス機。バレエが披露されたのは先週の土曜日、7月6日のことでした。
この便、どうやらロシアのサンクトペテルブルク経由だったようです。
サンクトペテルブルクと言えば、「白鳥の湖」を作曲したチャイコフスキーの故郷。
到着までの6分間のパフォーマンスでした。乗客は大喜びで拍手を送っていました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫が、私のクラシックバレエのリハーサルを見にやってきた。帰りの車の中で夫が言った。『あの “白鳥の湖” は “七面鳥の湖” に変えたほうがいいねえ〜』」
VDM(Vie de Merde)より