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週末はサン=テティエンヌで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス西南部の都市サン=テティエンヌ(Saint-Étienne)を旅します。パリからは列車で約3時間。

 いつものように見逃せない観光スポットから、ちょっと変わった場所まで旅人さんと一緒に訪ねてみましょう。

 では、出発!

Paris_StEtienne.jpg


下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年2月29日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

StEtienne.jpg

 空から見たサン=テティエンヌの街。ある時間で止まってしまったような建物群・・・。今日はそんなちょっとさびれた街を旅するのか・・・。

 とんでもありません。こんな現代的でおしゃれなビルもあります。

 今回の旅人はこの方。なんだか面白そうな椅子ですね。そして、こんなところで素敵なベンチに座ってスマホを充電することもできます。どれもこれもおしゃれにデザインされたものばかり。

 かつての軍事工場の街として知られていたサン=テティエンヌは、今ではデザインの街に生まれ変わりました。

 そこで訪ねたのはちょっと変わった集合住宅(2つの青印)。1930年代に作られた建物には階段もなければエレベーターもありません。

 「ここはそもそも駐車場として作られたものなんです。しかし、それを止めて住居にしたところ住み心地がいいと評判になりました」

 それでこんな造りになってるんですねえ。しかも美しい。

 「私が子供の頃、上の階から下までおもちゃの車に乗って降りてきましたよ」と男性。

 近代的な建物だけでなくバロック調やアールヌーボー調の建物も並んでいます。

 次は、サン=テティエンヌの郊外にあるフィルミニ(Firminy)にやってきました。ここにはユネスコの世界遺産になっているル・コルビュジエの建築物が2つあります。

 一つはこの集合住宅ユニテ・ダビタシオン(赤印)。今から60年前に作られました。中に入ってみましょう。ここは5階。通路というより通りといった感じ。お部屋の中はこんな造りになっています。天井が高いですね。そしてお部屋を二つに仕切ることもできます。

 二つ目の建築物がこちら(水色印)。サン・ピエール教会です。教会の前は野外劇場になっています。大きな扉から中に入ると、壮大な空間が広がっていました。完成したのは2006年。コルビュジエの死後に、コルビュジエの設計を基に作られました。

 次はまたサン=テティエンヌの街に戻りましょう。やってきたのはサッカーの競技場(緑印)。座席は地元のクラブチームのシンボルカラーと同じ緑。通称「大鍋」と呼ばれています。隣接する博物館には、10回もフランスチャンピオンになったチームの記念の品が展示されています。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。山の上の一軒家の一部屋に宿泊です。

 翌日は、街のはずれにあるチョコレートの老舗Weissの工場を訪ねます(こげ茶印)。創業140年という工場を見学した後は、自分でもチョコレートを作ってみましょう。面白そうですね。私も体験してみたい!作ったチョコは持ち帰れます。

 さて次はちょっと変わった場所に行ってみましょう。そこは元炭鉱(黒印)。サン=テティエンヌはかつて炭鉱で栄えた町だったようです。今は博物館になっています。坑道に入る炭鉱夫に必要な備品が天井にぶら下げられています。ではヘルメットを着けて坑道へ行ってみましょう。かつては地下727メートルまで降りて行ったそうです。炭鉱夫は1973年まで40℃の坑道で10時間近く働いていたそうです。

 次は地上に上がって、こんなところに行ってみました。暗闇ですが地下ではなく劇場(紫印)。フランスの有名な手品師が作った劇場です。劇場にはこの手品師の集めた手品にまつわる様々な品が展示されています。

 最後はバスに乗って山にやってきました。街の中心から20分ほどで来ることができます。頂上までくると、ロワール川渓谷の素晴らしい眺めが待っていました(オレンジ印)。

 さて今回の旅の費用は、バス代が2.80ユーロ、ホテル代が40ユーロ、チョコレート工場体験が20ユーロ、炭鉱博物館が6.50ユーロ、デザイン見学ツアーが6.00ユーロ、サッカー博物館が7ユーロ、ル・コルビュジエ建築物見学が14ユーロ、手品劇場が15ユーロで、締めて111.30ユーロ(約13,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、僕の銀行の客が、サインしなくてはならない書類を郵送してくれという。そのお客はと言えば、銀行の正面にある建物に住んでいるのだった [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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