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ヴァール県の料理4 [フランスのグルメ]

 街路樹に枯れ葉が混ざり始めた。枯れ葉は道路にも落ちていたりする。季節は冬に向かってまっしぐら。

 今年の冬も "今まで体験したことのないような冬” になる???

 買い物の帰りにふとそんなことを思った。

 それはともかくとして、シリーズの最後は、イエール(Hyères)漁港の直ぐ側にあるレストランLe Pique Bouffigueの女性シェフがスープ・ドゥ・ポワソン(魚のスープ)を作ってくれます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 地中海に揉まれながら漁をする漁船。その漁師さんたちが釣ってきた魚介類がお鍋の中でいい色に茹だっています。

 港の直ぐ側にあるこのレストランなら新鮮な海の幸の料理が食べられます。厨房に立つのはシェフのアストリッドさん。客席は妹さんと娘さんの担当です。

 「私の料理は母から受け継いだものなんです」とシェフ。

 材料は直接漁師さんから手に入れます。もうすぐ港にもどりますよと連絡がきたので、さっそく港にやってきました。

 網にかかって水揚げされたばかりの魚が一杯!この中から丁度いいのを選んで、スープ・ドゥ・ポワソンを作ってくれます。

 材料は、魚の他に、玉ねぎ、ニンニク、トマト。

 まずは玉ねぎとトマトを刻んで、にんにくは潰します。これを鍋に入れ炒めます。そこに大量の魚を入れて約40分ほどかけて火を通します。

 魚がバラバラになったところで水を加えさらに煮込みます。

 その間に、このスープには欠かせないルイユソースを作ります。マヨネーズに唐辛子とサフランを加えてよく混ぜ合わせます。混ぜながら加えているのはオリーブ油???

 最後に、スライスしたパンをオーブンに入れてカリカリに焼きます。このカリカリになったパンにルイユソースを塗ってスープにひたして食べると美味しいのです。

 「こうして料理にしてもらうために魚を釣ってるんですよ。それが私の仕事。で、ここで食べてるわけです」と漁師さん。

 その隣で食べている男性、パンをスープにひたして食べてます。美味しそうですねえ〜。魚の凝縮された味がこのスープに詰まってます。

 そして、ブイヤベースもお店のスペシャリテ。よく見るとパスタがはいってますねえ〜。皆さん、満足そうに召し上がってます。

 最後はやっぱりデザートで締め。塩バターキャラメルのプロフィットロール、アルマニャック漬けプルーンとバニラアイス、焼きパイナップルと生クリームのアーモンドのヌガティーヌ添え。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼が私に言った。『君ってパンみたいにきれいだね』パン屋でパンを買って帰りながら思った。これはお世辞ととるべきか?」

VDM(Vie de Merde)より


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ヴァール県の料理3 [フランスのグルメ]

 10月も下旬になると夜が寒い。

 真空パックしていた布団を取り出し日干しにしてからベッドにセットした。仕上がりを眺めていたら、ベッドが「これが正しい寝床です」と言っているような気がした。

 それはさておき、今週はヴァール県のシェフが作ってくれる地元の料理を紹介するシリーズです。

 三回目の今日は、トゥーロンにあるレストランLes Tables de la fontaineのシェフが、ヤギのチーズを使った料理を作ってくれます。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 レストランの厨房に立つこのふくよかな男性が本日のシェフのフレデリックさん。

 まずはチーズの生産者を訪ねます。ヤギが一杯!どのヤギも同じに見えますが、飼い主さんにとってはひとりひとり異なる個性を持つかわいいわが子。

 このヤギがお乳を出してくれるからこそ美味しいチーズができるんです。

 「うちの人、チーズを食べながら『これはチーズではない。お菓子だ!』って言うのよ(爆笑)』と生産者のおカミさん。

 チーズを手に入れたらお店に戻りましょう。ここでは日替わりランチを19.50ユーロで出しています。

 では、早速ヤギのチーズを使った料理を作っていただきましょう。

 使うのはヤギのチーズの他に、ホロホロ鳥の胸肉、ソリエスのイチジク、地元の野菜。

 まずはチーズに塩・コショウしたらオリーブ油をかけて混ぜ合わせます。どうもハーブも入っているようです。

 「プロヴァンスの緑と太陽の味がするはずですよ」とシェフ。

 ホロホロ鳥のもも肉を開いて、先程のチーズとイチジクをのせたら胸肉のスライスで蓋をし、網脂で包みます。これをフライパンで焼きます。

 付け合せの野菜は、紫玉ねぎ、ズッキーニ、ナス、ジャガイモをスライスして、油で素揚げにします。これを耐熱皿に並べ、生のトマトのスライスを加えたらオーブンで焼きます。

 次はソース。エシャロットと赤ワインを鍋にいれ煮詰めます。煮詰まったところでバターを加えさらに煮込むとソースが出来上がります。

 さあ、お客様の待つテーブルに運びましょう。出来上がりはこんな感じの一皿になりました。

 「う〜む、これはうまいねえ。よく出来た料理だ」と男性。「とっても美味しいわ。柔らかくてしっかりとした味で、塩味と甘みのバランスが絶妙です」と女性。

 たくさんのお客さんが、この料理を召し上がっています。お店の人気料理ですね。

 そして最後はデザート。

 煮た洋梨、パンデピス、ヌガティーヌ、メレンゲの詰め合わせ、クレームブリュレとチュイル、ソリエス産イチジクのタルト。

 司会のペルノー産が「ああ、悪夢だあ〜」とぼやいてましたが、見せられるだけで食べられないのはちょっとつらい。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、家に戻ると、10人くらいのお巡りさんが玄関前をウロウロしていた。どうやら隣人が、子供の鳴き声がすると通報したらしい。あれは子供ではない。うちの庭で飼ってるヤギだ!」

VDM(Vie de Merde)より


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ヴァール県の料理2 [フランスのグルメ]

 さすがにこの季節になるとプールはガラガラ。30分間、ワンレーンを1人で泳ぎきった。

 昨日は冷たい雨のせいか、風呂場にも人影はなし。入るときも出るときも1人。ちょっとめずらしい。

 それはともかくとして、今週はプロヴァンス地方ヴァール県の料理をシリーズで紹介しています。

 二回目は、丘の上に階段状にできた小さな町ファイアンス(Fayence)にあるレストランのシェフがプロヴァンスの郷土料理スープ・オ・ピストゥを作ってくれます。

 これまで何回も登場したこのスープ。もうどんなスープか知ってるよ、となりそうですが、このスープ、家の数だけレシピがあると言います。

 シェフのスープはどんなスープ?

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 海から少し奥まったところにあるファイアンス。プロヴァンスらしい町ですね。シーズン中は観光客でにぎわいますが、今はいつもの町の生活が戻ってきました。

 こちらがシェフのジャンさんのお店Le France Restaurant。常連さんがたくさん来ているようです。

 ジャンさんは隣の町からここに家族で移ってきて15年ほどになります。

 アーチ型の橋を渡って、これから野菜農家へ向かいます。

 「若い夫婦がオーガニックの野菜を作ってるんです」とシェフ。

 こちらがその農場。

 「昔の菜園の味を再現するのが目標です。この味、おじいちゃんが畑で作ってた野菜の味だ!なんてね」と農場の方。

 野菜を手に入れたらレストランの厨房で調理の開始!

 ネギ、サヤインゲン、トマト等々の野菜を切ります。

 鍋に油を引いて、刻んだネギとニンニクを炒めたら水を加えます。そこにハムの塊、インゲン豆、ジャガイモ、トマトの順に加えます。この順番が大事だそうです。

 お鍋がグツグツ言っている間に、ピストゥーソースを作ります。ベースになるのは、バジル、ニンニク、トマト。これをミキサーにかけながらオリーブ油を加えます。これでソースの出来上がり。

 ちょうどいい具合に煮込んだ鍋に、サヤインゲンとパスタを投入。

 えっ、パスタを入れるというのは初めて聞いた!パスタに味が染み込んでおいしいそうです。

 パスタの後に刻んだズッキーニをいれたら、最後に先ほど作ったピストゥーソースを加えよく混ぜます。仕上げにパルメザンチーズをおろしてふりかけます。

 確かに、この鍋料理、家の数だけレシピがあるというのは嘘ではなさそう。

 「このスープは味の宝庫みたいなものです。ピストゥーソースが効いてとても美味しいです」と男性。

 「このバジルの香りがいいわねえ。これぞプロヴァンスの味よ」と女性。

 さあ、最後はデザートで締め。ガナッシュのサブレとフルーツ添え、焼きイチジクとフィナンシエ、リンゴのタルトでした。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、コロナで巣篭もり中に、生まれて初めて捻挫した。スープを温めようとして長椅子から起き上がったとたん捻挫・・・[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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ヴァール県の料理1 [フランスのグルメ]

 月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。

 昨日の日曜日は久しぶりに長い時間日差しがあって助かった。洗濯物も外に干せたし、傘なしで自宅とシモキタを往復できた。今週は晴れる日が多いようでありがたい!

 さて、今日から4回のシリーズで、ヴァール県のシェフが地元の食材を使って作る料理を紹介します。

 第一回目の今日は、小さな村コン=スュル=アルチュビ(Comps-sur-Artuby)にあるレストラン付きホテルのシェフが作ってくれる料理です。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ヴェルドン自然公園の中にある人口400人にも満たない小さな村に、美味しい料理を出すと評判のレストランつきホテルGrand Hôtel Bainがあります。

 なんと創業は1737年!300年近く同じ家族が経営を続けてきました。現在で10代目。

 「始めは郵便配達人のための休憩所でした。ここで休んだり馬を乗り換えたりしていたんです。それが少しずつ変わってきてホテルになりました。その間に馬は自動車に変わりました。経営も親から子へ、子から孫へと引き継がれてきたんです」とシェフ。

 ホテルと同じように昔からこの地域で続けられてきたのが養蜂です。

 海と山の2つの地域から集められたハチミツ。フィルターにかけられ2週間ほど樽の中で寝かされます。

 このハチミツによく合うのが子羊の肉。

 「地元で飼育する人がいて、それを地元で料理するというのはとても幸せなことだと思います」とシェフ。

 では、早速、調理の開始。作ってくれるのは、ハチミツとローズマリー風味の子羊のすね肉。付け合せは地元産のジャガイモやニンジン。

 まずは香りの野菜、玉ねぎ、セロリ、ネギ、ニンジンを刻みます。

 次に子羊のすね肉を鍋で炒めます。周りがざっと焼けたら、先程の野菜とローズマリーを加えて小麦粉を振ったら白ワインを注ぎます。

 グツグツ言い出したところで、ハチミツを加え、最後に子羊のガラから作ったスープを加えて蓋をし、2時間半ほどオープンに入れて煮込みます。

 付け合せはじゃがいものピュレとニンジン。それに絹さやも付いてます。

 「毎日、ここで日替わりを食べるんですけど、とても美味しいですよ。これは家庭料理なんです。ホッとするお味です」と女性客。

 「これを食べると大叔母を思い出します」と男性客。

 「ここはとても家族的な雰囲気なんです。お店も代々同じ家族で続けられてますからね」と女性客。

 厨房には先代がいらっしゃいました。もう調理はしませんが、こうして時々顔を出します。

 この日は、8代目、9代目、10代目が勢揃い。それにしても300年とはすごいですね。

 最後はやっぱりデザートで締め。プルーンのタルト、ソリエスのイチジクのミルフイユ、ハチミツとラベンダーのアイスクリーム。プロヴァンスの香りがしそうなデザートでした。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、病気という理由で会社を休んで、レストランで食事をしていたら、ぱったり上司と鉢合わせ [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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ホタテ漁開始 [フランスのグルメ]

 夏の暑さが終わったせいか、最近のジムのプールはガラガラ。

 ワンレーンを1人でのんびり泳ぐことができる機会が増えた。下手するとプールに自分も含めて2人しかいないなんてこともある。

 大手のスポーツジムだけど、経営は大丈夫か?と少し気になる。

 さて、イギリスの漁師さんとフランスの漁師さんたちの間で争いになっていたホタテ漁ですが、結局、水産資源保護のため禁漁期間を設けているフランス側の規制に英国が合わせる形で決着しました。

 そんな中、ノルマンディでのホタテ漁が始まったようです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 年末の2大イベント、クリスマスと大晦日のごちそうに欠かせない食材がホタテ貝。

 どうやら、今年の漁はまずまずのようです。カゴいっぱいに水揚げされるホタテ貝。漁師さんの顔をほころびます。

 「大漁ですが、小さいのは海に戻しましたよ。ノルマンディのホタテ貝は質が勝負ですからね」

 水揚げが完了すると同時に、また漁へと出港していきました。漁の期間は限られていますから、その間になんども漁を繰り返すことになります。

 太陽が顔を出した頃、港の市場には新鮮なホタテ貝が並びます。早速にお客さんがやってきました。

 「ホタテのシーズンですからね。美味しいはずですよ。特にここのは新鮮ですから、他では買いません。買うならここです」

 「たくさん買っといて冷蔵庫で冷凍保存します」

 お値段はと言えば、1キロあたり5.50ユーロ。初物としては高くないですね。

 「カルパッチョにして食べますよ。少し贅沢なごちそうです」

 こちらはとあるレストランの厨房。シェフがホタテ料理を作っています。何を作るかと言えば、やっぱりカルパッチョ。

 「まずはホタテを薄切りにします。お皿に塩をふり、ホタテをのせてライムをすりおろし、オイルを少々たらしたらできあがりです」

 超簡単ですね。柑橘類はホタテに合うそうです。ウニと一緒に食べてもいいそうです。

 「とても美味しいですよ。ノルマンディのホタテ貝は別格です」と男性客。

 ホタテのシーズンは来年の5月まで続きます。もっと短いのかと思っていたら結構長いですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、プールサイドで横になっていると、息子が言った。『ママって、丘に上がったクジラみたいだね』」

VDM(Vie de Merde)より



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元祖ポトフ [フランスのグルメ]

 今年の中秋の名月、美しかったですねえ〜。ジムに行った帰り道、真正面にお月さまが・・・。

 あまりの美しさに足を止めて見とれてしまった。ビルと電線の間から見えていたけど、そんなこと忘れさせてくれるようなみごとなお姿でした。

 さて、まだ完全には夏が終わっていませんが、季節は休まず歩を進めているようです。

 夏の間、手を洗うのは冷たい水が当たり前でしたが、近頃はお湯が出てくると心地よく感じます。

 そうなると火を使う料理も増えます。

 本日は、秋から冬にかけてフランスの家庭で食べられる定番の鍋料理ポ・ト・フ(pot-au-feu)の正しい作り方を教えてもらいましょう。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2020年10月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 これが元祖ポ・ト・フ。

 この5時間前、ミッシェルさんは材料を揃えに市場へ向かいました。

 「ポトフを作りたいんだが、キクイモはあるかい?」

 これがキクイモ。たくさんありますね。

 「秋の野菜がオンパレードですよ」とミッシェルさん。

 「ジャガイモ、ネギ、ニンジン、カブ、パネ、キクイモ、これで全部ですね?」と八百屋さん。

 香り付けになるセロリも忘れてはいけません。

 野菜の次に必要なのがお肉。本場は色んな部位を使うんですよね。

 「ポトフに使うんなら、牛のすね肉、肩肉、しっぽ、そして骨髄だね」とお肉屋さん。

 材料がそろったら自宅の厨房で調理の開始!

 ミッシェルさん、まずは玉ねぎをフライパンで焼き始めました。玉ねぎにはクローブが差してあります。

 「こうして少し焦がしてから煮るとスープが良い色になるんですよ」

 お肉はフライパンで周りを焼いてから鍋に入れます。

 ポトフと言えば、野菜もお肉も全部一緒にぶちこんで、後は煮るだけというのが多いですが、ミッシェルさんの場合はちゃんと順番があります。ネギ、ニンジン、キクイモ・・・といった具合です。

 「これがこの辺りの作り方です」

 そんな事を言っていたら、ミッシェルさんのお母さんが様子を見にやってきました。

 「こんな作り方じゃないわよ。全然前違う!」とお母さん。

 あれえ〜、これじゃ身も蓋もないですねえ〜。ということは、やはり人によって作り方はいろいろってことかしら???

 ミッシェルさんのお母さんの場合は、まずお肉を煮て、それから全部の野菜を一度に入れてしまうそうです。

 骨髄は、ネギで包んでお鍋の中に入れます。こうして3時間程コトコト煮たらできあがり。

 まずは包丁を研いでお肉を切り分けます。柔らかくなってますね。これならお年寄りも楽に食べられます。

 秋から冬は鍋料理を囲んで皆で食べるのが心も体も暖かくていいですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ニンジンをさいの目に切ってから、皮を向いた・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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食卓のぶどうシャスラ [フランスのグルメ]

 フランスで開催中のツール・ド・フランス、大会の責任者であるクリスティアン・プリュドム氏のコロナ陽性が確認されてしまった。

 とは言え、その他全員の陰性が判明しレースは続行されている。

 PCR検査は関係者全員に定期的に実施されるらしい。後半戦、これ以上の感染者が出ないことを祈るばかり。

 さて、そのPCR検査だが、日本の企業が開発していた全自動PCR検査機が、フランスが先行投資していた関係でもっぱらフランスへの輸出が中心で日本で使えなかったという話だが、この全自動PCR検査機が感染防止対策に生かされたかどうかは疑問だ。

 何しろ、これまでのフランスの感染者数は約300,000人、死者数は約30,000人。

 日本の感染者数が約71,000人、死者数が約1,350人。

 この数字、いろいろ考えさせられる。

 それはさておき、まだ夏の暑さは残っているものの、朝と夜の気温が下がってきたせいか秋を感じさせます。虫の音も耳にとどくようになりました。やっとここまできたか・・・。

 最近、ブドウがスーパーの売り場に登場するようになりました。お値段ちょっとお高め。

 フランスにも食べるためのブドウがあります。しかもAOPのラベル付き。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 モワサックのすぐ隣にある小さな村モンテスキューのブドウ園。

 黄金色にかがやく果汁たっぷりのこのブドウ、厳しい基準をクリアして育ったAOP付きのブドウです。

 その名を、シャスラ=ドゥ=モワサック(chasselas de Moissac)と言います。

 「こんなふうに茶色に変色したら熟したサインです。収穫しましょう」

 ワインのブドウとは収穫の様子がちょっと違っています。手早くというより丁寧にといった感じ。

 何しろ食卓に並ぶブドウです。見た目も大切。さらに糖度もしっかり確認します。

 今年は例年より2週間早い収穫となりました。

 「3月くらいにはたいてい霜が降りるんですが、今年はそれがありませんでした。春は暖かで穏やかでしたから甘く美味しいブドウになっていますよ」とぶどう園の方。

 収穫されたブドウは農園の作業場に運ばれ、不要な葉や枝とカットしてもらいます。

 この作業をする人たちのことをシャスラティエというそうです。

 収穫されたばかりの野生のブドウを宮廷のお姫様に仕上げるのがその任務。

 磨きがかけられ美しくなったシャスラは箱に詰められ出荷されます。

 シャスラの収穫は10月までつづくそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、栄養士に、私が20キロも太った理由を図にしたものを見せられた。なんと私は、一人で4人家族分を食べていたのだった [がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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夏のスープ [フランスのグルメ]

 東京都の感染者数、ひところはずっとニュースのトップを飾っていたが、最近は200人を超えても3番手か4番手。

 他に重要なニュースがあるということか?

 ウィズコロナとは常にこれくらいの感染者が出続けながら、マスクをして手洗いをして普通に暮らしていくということなのか・・・。

 わが家では、たぶんそうなんじゃないか?となっている。

 さて、本日は南仏の夏のスープ ”スープ・オ・ピストゥ” のお話です。

 味の決め手はピストゥ・ソース。どんなソースなんでしょう?

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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらのお宅では夕飯にスープ・オ・ピストゥを頂く予定ですが、朝から準備が始まっています。

 「夏野菜を細かく刻まなくてはならないんです」と男性。

 ズッキーニ、ニンジン、トマト、ジャガイモ、キヌサヤ、玉ねぎ等々、キヌサヤ以外は全部サイの目大に刻みます。

 鍋に玉ねぎとベーコンを入れて炒めます。ベーコンは香り付け。

 そこにインゲン豆と刻んだ野菜も加え、最後に水をいれてとろ火で数時間煮込みます。

 そして、こんなふうにお玉が立つくらいになったら煮込み完了。

 次はピストゥ・ソースを作ります。

 バジルとニンニクを乳鉢でつぶします。それにしてもニンニクの数がすごい。暑い夏にはスタミナが付いていいのかも。

 ここにオリーブ油を少しずつ入れながらまぜていきます。映像には松の実が写ってましたが、おそらく松の実を入れたんじゃないかな。

 ソースができたらスープに加えます。これでスープ・オ・ピストゥの出来上がり。

 さあ、お庭でいただきましょう。ご近所の方々がお待ちです。

 南仏では代々おばあちゃんから受け継がれてきたスープ。ゆえに各家庭で味付けも様々。

 「母が作ってくれたスープが一番だけど、その次にこのスープが美味しいわね」と女性。

 「私の妻も作りますよ」と男性。

 「最高だね。みんなと一緒ですからさらに美味しいよ」と別の男性。

 ピストゥソース、みんなで回しながら加えてました。

 こうなると自分でも作って食べたくなってきますねえ。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、コロナ禍で外出自粛中に足を捻挫した。スープを温めるために長椅子から起き上がってきただけなのに[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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リヨンのアイスクリーム [フランスのグルメ]

 生気が蒸発してしまいそうなくらいの猛暑続き。

 エアコンの効いた部屋で仕事などしないで、ウクレレのハワイアンかスティールパンのカリブ音楽なんかをBGMにハンモックで昼寝でもしていたい・・・。

 相変わらずジムのプールはコロナ禍とは思えないくらいの人数でにぎわっていた。

 どうもプールの水が生ぬるい感じがしてならない。できればもう1℃か2℃下げて欲しい。

 それはさておき、暑い時はやっぱり冷たいもののお話。

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下記ウィンドウの[>]をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2020年8月15日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはフランス第二の都市リヨン。

 テロー広場やフルヴィエール大聖堂など、みどころはたくさんありますが、忘れてならないのが、この美味しそうなアイスクリームを作っているお店。

 旧市街の石畳を歩いていると、そのお店Nardone Fabricantが見えてきました。

 90年も前から続いているアイスクリームの専門店です。色んな味のアイスクリームが並んでいます。

 「暑いから冷たいアイスクリームを食べたかったというわけじゃなくて、美味しいから食べてるんです」と女の子。

 「美味しいと評判のお店だったから、いくつも通りを歩いて来てみたんです」と男性。

 そこまでして来たのか・・・。リヨンに行った時に食べておけばよかったな。でも当時はそんなお店があるなんて知らなかった。

 Nardone Fabricantは代々ナルドンヌ家が経営してきました。

 2人の姉妹アルメルさんとベアトリスさん、ベアトリスさんの夫ジルベールさん、そして子どもたち。結束力が固い。

 厨房でアイスクリームを作っているのはジルベールさん。曽祖父のお店を継いだ今の経営者です。

 「市場の動向を見ながら、どんな味にするか決めることにしています」とジルベールさん。

 バニラとチョコのアイスクリーム、美味しそう! 

 「お父さんはとっておきの作り方を教えてくれましたか?」と取材班。

 「ええ、教えてくれましたよ。でも企業秘密です(笑)」と娘さん。

 お店の歴史は1899年にさかのぼります。古いですね。ナルドンヌ家が父から息子や娘に引き継いできたアイスクリーム店です。

 2人の姉妹は若い時に父親から仕事を教え込まれたそうです。

 このお店では年間50,000リットルのアイスクリームが消費されるそうです。フランス全体では年間360,000リットルにもなります。

 伝統の味を守ることも大切ですが、そこに新しい味を追加することも忘れてはいけません。

 そこが人気の理由かもしれません。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、12歳になる娘がデザートを作ってくれた。バニラアイスクリームだ。それも、粉チーズのかかったアイスクリーム[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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漁師のムール貝料理 [フランスのグルメ]

 わが家は今日から5連休。約1名、ず〜っと休みの人もいるが・・・。

 しかし、この有様では遠出もできず、近所をウロウロするくらいが関の山。

 毎月のように行っていた箱根の温泉もしばらく中止。結局、ちょっとワンランク上の食材でも手に入れて美味しいものでもたべるかな、となる。

 さて、ワンランク上というわけではないですが、本日は美味しい海の幸のお話です。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年8月5日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらはモルナックのレストラン。

 なんだか皆さん真っ黒になった貝のようなものを召し上がっています。ひょっとして、これはムール貝?

 ピンポーン!正解です。地元ではこの料理、エクラード又はエグラードを呼ばれ、よく食べられているそうです。

 ムール貝と言えば、エシャロットとパセリを加えてワイン蒸しにするのが一般的ですが、ここのはちょっと違ってます。

 まずはお皿に盛り付けますが、これがちょっとしたアート。

 「全体に火が行き渡るように同じ高さにしないといけないんですよ」とお店の方。

 出来上がりはこんな感じ。菊の花みたいですね。よく見るとお皿ではなく木のボードのようなものに並べられていました。

 これをそのまま外にもって行って、ジャン=マルクさんがムール貝を焼いてくれます。

 どうやって焼くかと言えば、網の上に置いて、火のついた松葉をかぶせます。

 そして燃えるに任せます。湯気が上がってきたら出来上がりです。

 なんだか豪快な作り方。屋内ではちょっときびしいですね。火事になりかねません。

 焼き上がりはご覧の通り。墨みたいになってて本当に美味しいの?と疑問。試食してみましょう。

 「ソースなんて必要ないくらい美味しいです」と女性。

 毎日、120人ほどのお客さんがこれを食べるためにやってくるとか。

 この料理、13世紀頃から漁師の間で作られてきたそうです。海の幸はどうやって食べれば美味しいか、漁師さんが一番よく知ってます。

 「ワイン蒸しや衣揚げなどの一般的なムール貝料理とは全く違ってます」と男性客。

 ビールかロゼワインを飲みながらいただきたいものです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、弟を連れてスーパーに買い物に行った帰り道、弟が黙って何か持ち帰ってきたことに気がついた。『だってさ、一人っきりでかわいそうだったんだもん』と弟。それは売り場の片隅に一つだけ残っていたムール貝。今ではうちの水槽で気ままにくらしている」

VDM(Vie de Merde)より



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