世界の絶景で水浴 4 [その他の国]
世界の絶景で水浴 3 [その他の国]
世界の絶景で水浴 1 [その他の国]
続・観光もほどほどに [その他の国]
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世界の駅 1 [その他の国]
老後はマルタ島で [その他の国]
欧州は昨日から夏時間になりました。
これから10月の最終土曜日までは、フランスとは7時間、イギリスとは8時間の時差になります。
さて、前回の週末旅で紹介したマルタ島ですが、老後を過ごす場所としてフランス人に好まれているそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらの男性、パリで活躍していた元ジャーナリストのエリックさんです。
かつては混雑する地下鉄に乗ってあちこち仕事で動き回っていましたが、今はご覧の通り。
美しい島を眺めながらターコイズブルーの海をボートで出かけていきます。
「海のバスみたいなもんですが、陸を走るバスよりずっと気持ちがいいですよ」とエリックさん。
老後を過ごす場所としてモロッコやタイなどを考えていましたが、結局、このマルタ島に決めました。
「マルタは欧州ですし、通貨はユーロ、そして安定した国ですからね。それに言葉も重要な要素でした。ここは皆、英語が話せますから安心です」
現在の収入は月々2,500ユーロ。マルタ島なら十分贅沢に暮らせます。
「ブロッコリーにバナナにイチゴ。それにトマトも買いました。これだけ買って5.85ユーロです。パリの半額くらいだと思いますよ」
暮らしやすいのは他にも理由があります。
不動産税や住民税がありません。また相続税もありません。つまりはフランスに比べて税金が少ないのでした。
エリックさんのご自宅を訪ねました。
広さは100㎡。港を一望できる最高のロケーションにあるアパート。
300,000ユーロで手に入れました。これがコートダジュールなら3倍の値段はするでしょう。
とは言うものの、欠点がないわけではありません。
「ここは車の通行が激しいんです。それが難点ですね。もう一つは医療です。公立の病院だとかなり待たされます。民間の場合は早いのですが高くつきます」
現在、マルタ島で老後を過ごしているフランス人が800人ほど。ここ数年で2倍に跳ね上がりました。
こちらの女性は、マルタ島に移住を希望するフランス人のために活動しているシルヴィさんです。
シルヴィさんにとってマルタ島の利点は何と言っても安全だそうです。
「携帯やバッグをテーブルに置きっぱなしにできます。盗まれる心配がありません。それは一軒家でもアパートでも同じです。泥棒なんていないと言っても過言ではありません」
ポルトガルやイタリアにはまだまだ及びませんが、老後を過ごす国として少しずつ注目され始めたマルタ島。
平均収入は月600.50ユーロといいますから、その分物価も安いのでしょう。
老後の移住先として外国人を受け入れることで国の経済を活性化できるかもしれません。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、税務署で2時間半待たされて、やっと自分の番が回ってきた。相談窓口に行って椅子に座ったのはいいけれど、何を相談しにやってきたのかすっかり忘れてしまった」
VDM (Vie de merde)より
世界の橋 その5 [その他の国]
シリーズの最後は、また欧州に戻ります。
今回はドイツの都市ハンブルクを訪ねます。
街には運河が張り巡らされ、その分、橋の数も多いことで知られています。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月17日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
ご覧のように街は橋だらけ。橋を渡らずしてハンブルクの街を散策することは不可能。
全部を合わせるとその数は2,500本を超えるそうです。
橋を案内してくれるのがこの方、歴史の専門家ヤンさんです。
「その時代時代で、橋は街を形作ってくれました。新しくできた界隈に橋をかけることで商業が生まれ、人や物の行き来が始まったのです」
街の基礎を作ったとされるのがグスタヴ・アドルフと大司教オスカーでした。二人とも彫像になって橋を見下ろしています。
そして橋は街の歴史をずっと見てきました。この橋も最も古い橋のひとつです。
1842年の大火、第二次世界大戦中の空爆。この二つの事件は街を根底から変えてしまいました。
「周りの建物はすべて破壊されてしまいましたが、橋だけは残りました。ですから、周りの建物は新しいのに、橋だけは古いんです。ですから橋は歴史の証人と言えます」とヤンさん。
石橋、高架橋、鉄橋など、ハンブルクにはあらゆる種類の橋があります。大きさも様々。
ここはユネスコの世界遺産にもなっているシュパイヒャーシュタット地区の倉庫街に架かる橋。
運河の両脇に立ち並ぶ趣のある建物がまたいいですね。ここは小さなボートで見学してみたいところです。
早速、この平で細長いボートで夜の運河を散策してみましょう。
出発してしばらくすると一本の橋の下を通ることになりました。
しかし、川の水位が上がったせいで、このままでは天井が橋の一部にぶつかってしまいそうです。
結局、通るのを諦めなくてはならなくなりました。
「数年前ボートを傷つけたことがあります。前のボートが通って行ったので、次に私も通ろうとした途端、波にやられて橋にぶつかってしまったんです」と船長さん。
違う道を通って散策を続けます。
「美しいですね。街の明かりに運河がロマンチックでうっとりしてしまいます」と男性。
「港やドックも趣があって素敵です」と女性。
しかし、街を形作る橋も年とともに傷んできます。そこで必要なのがメンテナンス。
こちらは外アルスター湖の南端に架かるランバール橋(Lombardsbrücke)です。
19世紀後半に作られた古い橋の上をたくさんの車が走っていきます。
「作られた当時は馬車や馬しか通ってなかったんですが、今ではこの通り大小さまざまな車が通行していきます。ですから、これに耐えられるように補強しなくてはならないんです」と市の担当者。
道路の方はリノベーションが終わっていますが、橋脚はこれからです。
「古い橋の改築や新しい橋の建設で年間1,500〜2,000万ユーロの費用がかかります」
確かに、比較的最近作られた橋のようですが、明らかに劣化しています。
そのすぐ近くでは新しい橋が建設中です。今年の6月頃には完成する予定だとか。
そして、この新しい橋は100年は保つそうです。
「少なくとも100年は保ちますが、私にはそれを見届けることはできないでしょうねえ(笑)」
湖に川に運河、水とともに生きてきた町には見ごたえのある橋がたくさんありそうです。
終わり。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ドイツで従兄弟と一緒にバスに乗った。あまりお金を使いたくなかったので、従兄弟に、僕が14歳だと運転手に言ってくれと頼んだ。すると運転手が振り向いてフランス語で言った。『残念だね。僕にはそれは通じないよ』」
VDM (Vie de merde)より
世界の橋 その4 [その他の国]
シリーズの四回目は、アジアのあの国を訪ねます。
目を見張るような橋の数々をご覧ください。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局TF1で2017年3月16日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
前回訪ねたタワーブリッジ・・・でも何か様子が変。
それもそのはず、ここはロンドンではなく中国でした。
タワーが4つ。本物の2倍のレプリカを作っちゃいました。
また別の場所には橋げたがガラス張りのもあります。美しくもぞっとするようなこの眺め。
そして、延々と続く鉄道用の高架橋があるかと思えば、海の上や・・・山の中にもあります。
この北盤江大橋は世界で一番高い橋だそうです。
「ほら、素晴らしい眺めでしょう。ここは世界で一番高い橋です」と誇らしげに話す男性。
川からの高さは565メートル。200階建てのビルと同じだとか。
去年の12月に開通し、フランスのミヨーの高架橋を軽々と超えてしまいました。
こちらの男性、配達の仕事で一週間に一回この橋を渡るそうです。
「この橋ができてから3時間も短縮できるようになりました。ガソリン代も節約できるので大変ありがたいです。それにこの橋を通る時は空中を飛んでるような気分になりますよ」と運転手。
一方、こちらは海の上の橋。工事中なのでまだ車は走っていません。
完成したら、香港、マカオ、珠海市を、フェリーなら1時間半、陸を移動するなら4時間かかるところを、たったの40分でつないでしまうそうです。
「現在完成しているのは15キロほどです。全部が完成すれば世界で一番長い鉄橋になります。40万トン、つまりエッフェル塔60本分の鉄が使われます」と責任者の方。
全長は55キロほどにもなる予定です。2012年7月に始まった工事は、今年末には完了することになっています。
橋の途中にはこのような人工島が12か所に作られるそうです。
橋の建設に使われる部品はこの巨大な工場で作られます。すべて機械化されています。人間は監視するだけ。
一方、工事現場では様々な作業が続いています。車が通るわけですから当然舗装工事も必要です。
「工事の環境は少々複雑です。たびたび台風に見舞われますし、船の往来も頻繁です」と工事責任者の方。
近くを約4,000隻の船舶が毎日海上を移動していきます。
そして、こんな生き物も現れます。
個体数の減少が心配されている海の生き物、ピンクのイルカ!
「イルカが5メートル以内に近づいてきたら工事を休止しなくてはなりません」
今や観光スポットとなったこの橋、地元の人たちが訪れては写真を撮っていきます。
「この橋は私の誇りですよ」と男性。
そしてこんな人も。
「嬉しいですよ。生活がどんどん良くなりますからね。共産党のおかげです」
この橋の建設費は140億ユーロ(1兆7千億円)ほど。
「この橋は世界に今の中国を知らしめるためのショーウィンドウみたいなものなんです。中国の科学技術は格段に進歩しました。ですから世界のトップに立つことができたんです」
かつて日本もこんな言葉を口にしていたような・・・。
続く・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、中国に来て二週間が過ぎ、やっと体が時差に慣れてきたと思ったら、今日、フランスに帰る日だった」
VDM (Vie de merde)より
世界の橋 その2 [その他の国]
シリーズの二回目はタイのクワイ川にかかる橋を訪ねます。
映画「戦場にかける橋」で有名になった橋です。
日本人にとっては古傷に触れられるようで少々心が痛みますが、どんな橋なのか見てみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧下さい。(フランスのTV局France 2で2017年3月14日に放送)(▸をクリックしても映像が出てこない場合はウィンドウの下の文字をクリック)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
Feuilleton : le monde sur le pont (2/5)
聞こえてきたのは映画のテーマ曲「クワイ河マーチ」。
そしてここがクワイ川。ここにかかるのがクワイ川鉄橋です。
走っているのは観光列車。どうりで遅いわけです。いつもは徒歩で渡れるそうです。
「この橋は町のシンボルですよ」と観光ボートの男性。
第二次世界大戦中に旧日本軍によってつくられた橋は、今では有名観光スポットになっています。様々な国から観光客がやってきます。
「映画で有名な橋ですからね。映画は何度も見てますよ」と男性。
ほんの少しですがフランス語版であの歌の頭を歌ってくれました。映画の中では旧日本軍の捕虜となった兵士たちが口笛で吹きました。
映画の原作となったのはフランス人作家ピエール・ブールが書いた小説「La Pont de la rivière Kwaï(クワイ川の橋)」。
クワイ川に最初にかけられたのは木製の橋。しかしこれは爆破されてしまいます。
その後、完成したのがこの鉄橋です。この鉄橋も爆撃を受けますが一部破損しただけで残りました。
戦後、賠償の一環として日本企業が修理をしたとか。
「この鉄道の延長工事は捕虜たちの手で行われました。バンコクとミャンマーを結ぶ線路です」と男性。
今は1日に3回だけ列車が走ります。この鉄道 “死の鉄道” と呼ばれているそうです。
また、クワイ川沿いには木製の鉄道橋が作られています。旧日本軍の占領当時、気温は40℃にもなったそうです。過酷な労働条件です。
「田舎の風景を見ながらの1時間ほどの列車の旅ですが、とても印象深い体験でした」と女性。
先ほどのタイ人の男性、どうやら近所で小さな博物館を開いているらしい。大戦当時の品々や橋の建設にまつわるものを展示しているそうです。
そのすぐ隣にあるのが、当時の捕虜収容所を再現した竹の小屋。展示されている写真から劣悪な環境だったことがよくわかります。
「十分な食事も与えられず、捕虜たちは病気で体を壊してしまいました」
亡くなった捕虜はカンチャナプリ市の軍の墓地に葬られています。遺族が今でも訪ねてくるそうです。
「橋の建設のために働いていましたが、コレラで亡くなったと聞いています」とオーストラリア人の遺族。
捕虜の国籍は、オーストラリア、アメリカ、イギリス、オランダと様々。
「下痢で苦しんでいた捕虜に、日本軍はトイレに行くことを禁じたそうです。それでも彼がトイレに行って戻ってくると殴られました。反撃するとさらにまた暴力を受け、最後には処刑されてしまったそうです」と男性。
日本軍も随分と酷いことをしたものです。戦争とはそこまで人を非情してしまうものかもしれません。
さて、映画の恩恵を受けてか、今のクワイ川鉄橋には毎年30万人が訪れるそうです。
悲しい歴史はあるとは言っても、こうしてみるとなかなか美しい橋です。
橋の向こうに見える白い像は観音像???
どうやらそうらしい。ウィキペディアを見ると、2009年、宗教団体が建設を開始したところ、景観を壊すと問題になったらしい。
結局、そのまま建てられたということなんですかねえ。
続く・・・。
******** フランス人のつぶやき *******
「今日、ラジオでアナウンサーをしている。今年、カンヌ映画祭でパルムドールに輝いたのがタイ映画。おかげでタイ人の名前をいくつも読まなくてはならなかった。例えば、Apichatpoing Weerasethakul・・・・」
VDM (Vie de merde)より