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30ユーロで晩ご飯47 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 本日のチャレンジャーは、サヴォワ地方にあるミシュランの星付きレストランのシェフ、マルク・ヴェイラさん。

 さあ、どんな料理を作ってくれるんでしょう。

Paris_Manigod.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月5日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 シェフを探して雪道をよたよた歩くリポーター。あっ、あんなところにマルクさんがいました。トレードマークの帽子ですぐにわかります。

 しかし、こんな雪山で一体何をやっていたのか・・・。

 「これを探してたのさ。僕にとっては森のキャビアだよ」とマルクさん。

 得体の知れない植物はリケン(lichen)とよ呼ばれるコケ類。

 それはともかくとして、30ユーロで晩ご飯を作ってもらわなくてはなりません。

 「もちろん、作りますよ」とマルクさん。

 まず向かったのがチーズ農家。サヴォワ地方のウォッシュ系チーズ、ルブロションを手に入れにやってきました。熟成室で一番美味しそうなのを購入します。1つ4ユーロ。

 番組で使うのは1つだけですが、レストランで使うチーズもついでにご購入のようです。

 さあ、車で厨房に向かいましょう!えっ、たったこれだけでお料理?

 いえいえ、今日はちょっといつもと趣向が違っているだけ。とにかく厨房で調理開始です。

 本日のメニューは、前菜がリケンの天ぷら、メイン料理がタルティフレット、デザートがビルベリーのガトー・ドゥ・サヴォワ。

 まずはリケンの天ぷらから。

 衣をつけて油で揚げるだけ。ただし、衣にはビールが入っているそうです。ビールを入れると衣が軽くなるそうです。

 どんなお味なのか気になるリポーターさん。先に試食です。感想は、キノコを食べているような感じだそうです。

 次はタルティフレット。

 ジャガイモの皮をむいてスライスします。鍋で玉ねぎを豚バラ肉と一緒に炒めて白ワインを加えます。ここにジャガイモとルブロション半分を加えます。ルブロションは一口大に切って皮ごと入れます。この皮が料理のポイントとなる香りを生み出してくれます。耐熱皿に移してオーブンで1時間ほど焼きます。

 さて次はデザート・・・なのですが、マルクさん、カゴを手に厨房から出て行きました。向かった先はレストランの下にある鶏小屋!

 ここには鶏40羽ほどが暮らしているとか。毎日、玉子30個ほどを産んでくれるそうです。この玉子を使ってデザートを作ってくれます。

 玉子を泡立てた、小麦粉、バター、砂糖を加え生地を作ります。最後にオレンジの皮をおろして加えますが、マルクさん、角砂糖でオレンジの皮をおろしてました。使用済みの角砂糖はそのまま生地の中へ。

 「うちの祖母から教わったやり方です。賢いでしょ」

 生地を型に入れてオーブンで焼きます。

 その間、またまたマルクさん、どこかへ行ってしまいました。

 そこは地下の貯蔵庫。野菜から何からここで貯蔵しているそうです。玉子は小麦粉の中に、パンはぬかの中に保存してあります。

 旬の時期に収穫しておいて瓶詰めにしたものもあります。その中にビルベリーがありました。

 これを使って焼きあがったケーキにトッピングしたらデザートの出来上がり。

 で、かかった材料費は、タルティフレットが10ユーロ、デザートが12ユーロ、前菜はタダ。チーズが4ユーロなので、合計で26ユーロでした。

 星獲得のシェフにしてはシンプルで、郷土の香りがして、好感の持てる、しかも個性的な晩ご飯でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、運河が決壊して通りに水があふれ出た。アヒルやガチョウが大騒ぎで移動し始めた。私は地下に車を止めなくてよかったとホッとしていると、車の窓を閉め忘れたことに気がついた。水が引いて見に行ったら、4羽のアヒルが後部座席に座っていた・・・

VDM(Vie de Merde)より



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