世界一長いカーニバル [コート・ダジュール地方]
29日から30日にかけてガブリエルという名の嵐がフランスを襲った模様。
冬の嵐はフランス各地にかなりの雪を降らせたようです。嵐が通り過ぎた翌朝のイル・ドゥ・フランスはこんな感じ→こちら。
ベルサイユ宮殿も白い雪に覆われていました。アルプスの麓の村か?と思ってしまうような集落もありました。
空には太陽も戻ってきたようなので、天候は回復しそうです。
さて、1月も今日で終わり、明日から2月。
2月と言えば、カーニバルの季節!うっとおしい白黒の冬が、カラフルで賑やかな冬に変わります。
しかし2月を待たずして、すでに始まったところがありました。
1月27日に始まったそのカーニバル、なんと4月7日まで続くと言います。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月28日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
世界一長いカーニバルが始まったのは、スペイン国境に近いフランス南部オード県の町リムー(Limoux)。
賑やかですねえ〜。白い衣装に赤のスカーフ、個性的なマスクをつけて行進していきます。
全員が粉挽きなんだそうです。それで白い衣装なんですね。何か手に持っているようですが・・・。
「このカーニバルはリムーになくてはならないお祭りなんですよ」と男性。
「音楽、歴史、粉挽き、全部が揃ってリムーの伝統的カーニバルなんです」と別の男性。
こちらはパレードの前の準備の様子です。白い衣装を着て、木靴を履いて、マスクをつけたら粉挽きに変身。
「これが昔から伝わっている粉挽きの姿なんです」と男性。
14世紀、マルディグラの日に粉挽きが司教区に分担金を支払ってお祝いしたことから始まったこのカーニバル、親から子へと代々引き継がれてきました。
「私は最初は父と、次に母と一緒に参加しました。これからは息子と一緒に3ヶ月近くこの扮装でカーニバルに参加します」とお母さん。
黒い帽子をかぶった女性はオード県の郡長さん。この方が開会式で白い粉を撒いたら、カーニバルの始まりです。
皆さん、ちょっと興奮気味。これから4月まで、週末になると仮装した人たちが通りを練り歩くそうです。
粉挽きが手に持っていたのはムチ。どうしてムチなのかは不明。
ま、とにかく粉挽きは見物客の首にムチを巻いたり、紙吹雪を思い切り顔になすりつけたりしてます。見物客もそれを楽しんでいるようです。
粉挽きのパレードには必ず音楽を奏でる楽隊が一緒です。この楽隊も重要な役割を果たしているとか。
今週末はまた違った仮装をした人たちが町を練り歩くようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、カーニバルで巨大なトイレットペーパーに仮装した。120個のトイレットペーパーを使った仮装の結末は悲惨だった。なにしろ雨が降ってきたから 」
VDM(Vie de Merde)より
レモンの収穫2019 [コート・ダジュール地方]
錦織圭選手、ケガからの復帰1年目で世界ランク7位は見事ですね。やっぱり並みの才能じゃあなかった。
もうちょっと体力を消耗しないようなゲーム運びができたら、きっとグランドスラムで優勝できますよ。がんばれぇ〜!
それはさておき、今年もコート・ダジュールからこんな便りが届きました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月25日に生放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
地中海の町マントン。丘の上のレモン畑では収穫が始まりました。
冬でもご覧の通り、太陽の日差しがいっぱい。
レモンを栽培しているピエールさん、麦わら帽子にシャツ姿。とても冬とは思えません。
そして熟したレモンの大きいこと!
「マントンのレモンは皮が分厚いんです。そして種がどこにもありません。爽やかな香りもその特徴です」とピエールさん。
種がないのはいいですね。絞った時にボロボロ種が出てくるのは結構わずらわしい。
温暖な地中海性気候と年間300日以上も晴れの日があるおかげで、レモンが育つのだそうです。
しかし、去年は突然の雪に見舞われしまい収穫は例年を下回ってしまいました。
「ここを見てください。凍ったせいで枝の皮が割れてしまってます。雪の後に剪定仕直しました。今年はまたもう一度剪定する必要があります。でも、去年の春のようには花は咲かないかもしれません」とピエールさん。
ピエールさんはリタイア後にこの果樹園を引き継いだそうです。前のお仕事はなんだったんでしょう?
6世代にわたり同じ家族によって継承されてきた果樹園がピエールさんの代で終わらなくてよかったです。
「4月に剪定をしたら、しばらくは何もすることがなくてどうしようかと思うくらいですよ」
一方、こちらはお友達のアレクサンドルさんの畑。
「太陽の日差しがあって天国みたいですよ。自然に囲まれて、これ以上居心地のいいところはありませんよ」とアレクサンドルさん。
甘い果物でも食べるように、もぎたてのレモンを頬張るピエールさん。美味しそうですねえ〜。
マントンと言えばレモン祭り。今年は2月16日から始まります。今年のテーマは「ファンタスティック・ワールド」。
なんだか漠然としてますが、どんなお祭りになるのか気になります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、窓から顔を出して太陽の日差しを浴びていると、突然、目の前が真っ暗になり激痛が・・・突然の風で雨戸が閉まってしまったのだった」
VDM(Vie de Merde)より
フラール・ルージュ [トピックニュース]
昨日の節約晩ご飯を作ってくれたシェフのフィリップさん、漁師さんたちと協力して、日本の “活け締め” やら “血抜き” を実践しているとか。
しかも、魚の切り方で火の通り具合が違ってくるから、日本で自らが手作りした包丁を肌身離さず持っている、などとレストランのサイトに書かれてあります。
いくらなんでもど素人が自分で包丁を手作り出来ますかねえ。何かの間違い???
それはさておき、1月27日の日曜日のパリ、赤いスカーフを首に巻いた “フラール・ルージュ(foulard rouge)(赤いスカーフ)” の集団がデモを行いました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年1月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがそのデモの様子。これまで沈黙を保ってきた人たちが声を上げ始めました。
「今、フランスで起きていることは非常に危険です。国と民主主義を守るためにこうしてデモを行っているんです」とローランさん。
肩書を見ると “ストップ!もうたくさんだ” というグループのメンバーらしい。
「フランスは様々な意見を尊重する国です。この2ヶ月、黙っていましたが、これからは自分たちの意思を平和的にきちんと言うことにしました」と、会社社長でフラール・ルージュの広報担当のフィリップさん。
パリ警察の発表によれば参加者は約10,000人。予定よりちょっと少なめ。
赤いスカーフやマフラーを巻いたこの集団、何のためにデモをしているかと言えば、ジレ・ジョーヌに対し、通行止めや暴力は止めよう!と訴えるため。
このためにわざわざ地方からパリまでやってきた人もいます。
「年末の書き入れ時に売上が落ちこんでひどい目にあいました」とアルデッシュ県で花屋を営むブリジットさん。
確かに、大小の商店は大変でしたもんね。シャンゼリゼ通りでは暴徒がお店の玄関や窓を壊して商品を盗んでましたっけ。
「乱痴気騒ぎはやめて、民主主義を尊重して話し合うべきです」と男性。
「一年と8ヶ月前に選挙をして決まった政府なんですから、それを尊重するべきです」と別の男性。
与党の共和国前進はデモへの参加を呼びかけてはいませんが、自由意志で参加した議員さんもいます。
「暴力で訴えるようなものではないデモを呼びかけています」と議員さん。
「自分たちの意見を言うためにやっているだけです」と元老院の議員さん。
デモが終盤に差し掛かった頃、近くで同じようにデモをやっていたジレ・ジョーヌの集団が、“ マクロン辞職 ”と書いたプラカードを掲げたため、フラール・ルージュを憤慨させてしまいした。
幸い、暴力には発展しなかったようです。しかし、この先、どうなることやら・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自宅で日曜大工をしていたら、両手が油まみれになった。とりあえず余分な脂を布で拭いてから手を洗った。そして気がついた。その布は、クリスマスに妻にプレゼントしたエルメスのスカーフだった」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯48 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作っていただきます。
今回のチャレンジャーは、またもやミシュランの星付きレストランのシェフです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ノルマンディー地方の海辺のリゾート地ブレンヴィル=シュル=メール(Blainville-sur-Mer)。
この町にあるレストランLe Mascaretのオーナーシェフ、フィリップ・アルディさんが本日の晩ご飯を作ってくれます。
早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まず向かったのが八百屋さん。
冬の野菜といえばこれ、ネギです。ノルマンディー地方のネギは白いところが長いそうです。
本日はこのネギが主役の料理を作ってくれるようです。1キロで2.50ユーロ、残りは27.50ユーロ。
さらに、1ユーロでヘーゼルナッツを購入。
乳製品のお店ではバター100g、生クリーム150g、牛乳、玉子4個を購入。なんとこれらの乳製品と一緒にネギを使ったデザートを作ってくれるそうです。
乳製品が占めて3ユーロ。残り23.50ユーロを持ってあちこちお店を見て回るシェフ。
結局こちらの八百屋さんで、キクイモ、チンゲン菜、ちょっと小ぶりのネギを購入。これが締めて3.18ユーロで、残りは20.32ユーロ。
次に魚屋さんでヒメジとホタテを17ユーロで入手。3.32ユーロを残してお買い物は終了です。
さあ、厨房で調理の開始!
まずはネギを千切りにします。これを溶かしバターで和えます。キクイモは薄くスライスしてマリネします。次にホタテをフライパンで焼いたら、先ほどのネギとキクイモを添えて前菜の出来上がり。
さて次はメイン料理。
ネギに少し切れ目を入れてからグリルします。チンゲン菜は葉の部分を使います。ヒメジは三枚におろしてフライパンで焼きます。これらを盛りつけたらメインの魚料理の出来上がり。色合いが鮮やかできれいですね。
さあ、最後はデザート。ネギを使ったクレームブリュレ!
ネギを入れた牛乳を温めます。今回も詳しいレシピが書かれてないのでよくわかりませんが、多分、牛乳にネギの香りがついたらネギは取り出すのだと思われます。
そこに生クリーム、卵黄など加えて濃厚なカスタードクリームを作り、オーブンで焼きます。
焼きあがったら、砂糖を振りかけバーナーで焦がします。ここに砕いたヘーゼルナッツを加え、グリルした乾燥ネギをトッピングしたら出来上がります。
なるほど、これならネギでも変じゃない。
ではいただきましょう!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、16歳になる息子に庭の芝刈りを頼んだ。その結果、自家製ネギは全滅 」
VDM(Vie de Merde)より
週末はアリカンテで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はアリカンテ(Alicante)を旅します。
アリカンテは地中海沿岸のスペインの都市。パリからは空路の直行便で2時間ほど。
では、出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
海の見えるアリカンテの町には小さな路地がいっぱい。そぞろ歩くだけでも楽しそう。
ウロウロしているとガイドのホルヘさんがやってきました。
ホルヘさんは、かつて漁師の家だった古い建物の並ぶこの界隈に一目惚れ。15年ほど前から住むようになったそうです。バリオ・サンタクルーズと呼ばれるこの界隈にはホルヘさんのお友達がたくさん暮らしています。
冬とは思えないこの景色。年間300日が晴れというありがたい街だそうです。冬でも玄関先で日向ぼっこができるらしい。老後を過ごすには理想的?
いくつか売りに出されている家もあるようです。広さ60㎡で160,000ユーロ。ざっと2,000万円ほど。
男性二人が階段を上がり始めました。目的地は標高606メートルのベナカンティル山にあるサンタ・バルバラ城(青印)。その歴史は9世紀にまで遡るそうです。城塞の間からは港が一望できます。
1248年12月4日、それまでイスラム教徒に支配されていたアリカンテがキリスト教との手に戻りました。その日が聖バルバラ(サンタ・バルバラ)の日だったことから、城の名前がサンタ・バルバラになったそうです。以来、城は増築され、最新の設備が設置されました。
「ここはトイレです。とは言っても13世紀のトイレ。この穴で用を足すと下に直接落ちていきました」
要は垂れ流しですよねぇ〜。まかり間違ってもこの下を歩いたりしてはいけません。
山の上の城塞からの眺め。地中海に突き出た半島には高層ビルが立ち並んでいます。そしてプレジャーボートの並ぶ港の隣には、夏のバカンスシーズンには人でいっぱいになりそうなビーチもあります。
お腹もすいてきたところで、下界に降りて市場へ向かいましょう。ここは屋根付きのセントラル・ダラカン市場(赤印)。フランス語も英語もオッケー。地元の美味しいものを食べるには市場に来るのがベスト。
加工肉のお店で生ハムを試食。美味しかったのでお土産に一袋買いました。そしてランチはこのタパスをいただきます。一人7ユーロ。ものの5分で完食。
次はレンタカーで海辺の道をドライブ。旅のお供がいつの間にか女性に変わってました。15分ほど走ると到着したのがエル・パルメラル公園(Parque el palmeral)(緑印)。
ここには250,000本のヤシの木が植えられています。マダガスカル、オーストラリア、日本など世界各国から集められ、その種類は1000種以上にもなるそうです。中にはあのナツメヤシもあるようです。ヤシの木は育てるのがなかなか難しいらしい。
太陽が傾き始めました。美しい夕焼けを満喫したら、そろそろアリカンテの街に戻りましょう。
夜になっても気温は18℃。テラスで夕食をとる人達もいますが、旅人さんたちはお店の中でいただきます。白ワインをお供に、ちょっと変わったパエリアをいただきます。一人13ユーロ。
お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう。レストランからすぐのホテルです。
「ここは中心街ですから、どこへ出かけるにも便利ですよ」とホテルの方。
ふわふわのベッドでぐっすり眠った翌朝は、こんなところへ行ってみました。
城塞に囲まれた小さな村グアダレスト(黄印)。おお、これは美しいところですね。これは是非とも写真に納めなくては!
観光地の村には土産物店が並んでいます。なんでしょこれ?肩たたき???6ユーロだそうです。
ここにはちょっと珍しい博物館があります。それは、世界のコショウ・塩入れのコレクション。あるベルギー人が集めたもの。亡くなる時に、よくバカンスで訪れたこの村に寄贈されました。
「これは第二次世界大戦中の日本で作られたものです。そしてこちらはカフスボタンの形をした塩とコショウ入れです。また、こちらはダイヤモンドが使われているものもあります」と博物館の方。
最後は、アリカンテ名物のヌガー工場を訪ねます。
「砂糖が40キロ、蜂蜜が20キロ、砕いたアーモンドが5キロ入っています」
そのヌガーを売っているのがこちらのお店Turrones 1880(オレンジ印)。美味しそうですね。一つ私も食べたい!
最後は記念写真を撮って母国に戻りましょう。あの女性、カメラマンさんでしたね。
さて、今回の旅の費用は、飛行機代が20ユーロ(格安!)、宿泊代が42ユーロ、食事代が29ユーロ、入場料等が23ユーロ、レンタカーが40ユーロで、締めて153ユーロ(約19,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ホテルであまり眠れなかった私。隣に寝ている夫はと言えば、朝の6時に鳴りだした目覚まし時計にもビクともしない。もうかれこれ20分も鳴っているというのに 」
VDM(Vie de Merde)より
サン・ヴァンサン祭り [サントル・ロワール地方]
東京地方はカラッからに乾燥してます。毎日のように湿度40度以下。この辺りで雨など降ってくれるとありがたいのですが・・・。
鼻や喉を痛めるのが怖いので頻繁にマスクを使っていますが、あまり使い過ぎると、頬から耳にかけてヒモの跡がついてしまうのですよねえ〜。
さて、1月22日はサン・ヴァンサンの日でした。サン・ヴァンサンはワイン農家の守護聖人として知られています。
フランスのワインの産地ではお祝いのお祭りが開催されました。その一つ、シノン(Chinon)を訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
興しに乗せられて通りを練り歩くサン・ヴァンサンの像。
「ワインを作っていた先祖のことを思い出したり、これからのワイン作りについて考える良い機会なんです」と興しを担ぐワイン農家の男性。
シノンという銘柄のワインを作っているワイン農家は180軒ほど。
まずは、サン・ヴァンサン像を教会に奉納してミサが始まります。教会にはパンと小さなワイン樽が置かれています。
「サン・ヴァンサンは我々ワイン農家の守り神です。今年のブドウの収穫とワイン造りがうまくいくように祈ります」と男性。
ミサが終わるとまた街を練り歩いてお祝いです。
こちらの重々しいガウンを羽織った方々は例のコンフレリー。分かりやすく言うとシノン・ワイン愛好協会の皆さま方です。
シノンのワインを広く世間に知らしめ、自らもワインを飲んで楽しむ、というのがその主な活動。
ブロンズ像を囲んで気勢を上げるコンフレリーの方々。ブロンズ像は誰かといえば、16世紀に活躍したシノン生まれの人文主義者であり作家、医者でもあったフランソワ・ラブレー。
「シノン出身の偉大な哲学者のことを大変誇りに思っています」と男性。
さあ、いよいよワイン蔵でコンフレリーの式典が始まります。天井にはワインボトルで作られたシャンデリア。
コンフレリーのメンバーは70人。なんだか涎掛けみたいなものをかけてます。会長さんの呼びかけに応えて、グラスに注がれたワインをいただきます。美味しそうですねえ〜。
証明書と金属の盃のようなものを首にかけてもらったら正式なメンバーとなるようです。
最後は大宴会。お祭りですもんね。これくらいは盛り上がらなくては!
サン・ヴァンサンのお祭りは今年で58回目。そのうち55回も参加しているのがこちらの男性、アンドレさん。
パーティーのフィナーレは参加者全員で大合唱。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、祖父が20年前の古い白ワインを花にかけているのを見て驚いた。が、中身は水だった」
VDM(Vie de Merde)より
身体に良い食事 [トピックニュース]
ジレ・ジョーヌの規模は縮小したものの、その活動は未だに続いています。
しかも、以前より組織的になってきているようで、欧州議会に議員を送る計画まで立てています。
ポピュリズムの流れに乗った妙な政党にならないことを祈ります。
一方、ジレ・ジョーヌに対抗してジレ・ブルー(青いベスト)やらフラール・ルージュ(赤いスカーフ)と呼ばれる運動も最近になって起きているとか。
ジレ・ブルーは文字どおり、青いベストを着てジレ・ジョーヌの暴力的な運動に反対しています。
どうもマクロンの政党LREM(共和国前進)の支持者たちによる活動らしく評判は今ひとつ。
しかも当のLREMの議員さんたちもちょっと当惑気味。もうこれ以上問題を複雑にしてくれるな!ということのようです。
そう言えば、“ジレ・ジョーヌ” を商標登録しようとした人たちが25人もいたそうです。どういう目的だったのか・・・。そもそも登録は認められるのか?
世の中いろいろありますねえ〜。
それはさておき、フランスの公衆保険庁が健康な食生活に関する指針を発表したそうです。
“肉の量を減らし、乾燥果物や野菜をもっと摂るように” というのが基本。
具体的にどんなことなのか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2019年1月23日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
お肉に関しては週に最大で500gまで。具体的に言うとステーキ3〜4枚まで。
しかしこの肉には鳥類は入っていないそうです。トリ肉は赤身の肉よりまだマシということか?
加工肉については週に150gまで。ちょうどハム3枚分ほど。因みにハムと言っても日本の一枚よりずっと大きいですし、厚みもあります。
そして今回、新しく登場したのが乾燥野菜や果物。
クルミ、ヘーゼルナッツ、アーモンドなどの木の実にはオメガ3脂肪酸が多く含まれており、毎日一握りくらい食べるといいそうです。
最近、日本のスーパーでも、よく見える売り場に豆類が置いてあるのはそのせいか?
乾燥野菜は、レンズ豆、インゲン豆、ひよこ豆などで、食物繊維が多く含まれているため、週に2回は摂取したほうがいいとか。
しかも、オーガニックを推薦しています。同時に旬のもの、地元産のものを食べる方がいいとも言っています。
そして最後に、食べるだけではなく、1日30分はスポーツなど体を動かす運動をすることも大事だと述べています。
やはり食べたら運動ですよね!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、車のエンジンがなかなかかからない。調べてみると、なんとリスが車のモーター部分にへーゼルナッツをため込んでいたのだった」
VDM(Vie de Merde)より
積雪 [パリ]
今年3月末完成・運用開始の下北沢駅、まだまだ駅の中も外も迷路状態ではあるものの、なんとなく作りがわかってきました。
多くの人たちが待ち合わせしていた南口は完全になくなって、東と西に改札口(東口、南西口)が、真ん中に井の頭線につながる改札口(中央口)ができるらしい。
すでに東口と南西口は使用が始まっています。
南西口ができたエリアは下北沢の喧騒からやや隔離され静かだったのですが、ここに人が集まり始めました。
このエリアにある小さなスペイン料理屋さんでお昼を食べようと行ってみると満席で入れず(涙)。
今までお昼はわりにガラガラでのんびり食事ができたのになあ〜とがっかり。人の動線がだいぶ変わったようです。
あのお店、料理が美味しいから流行っちゃうだろうなあ。あまり嬉しくない・・・お店の方、ゴメンなさい!
それはさておき、フランス北部に寒波がやってきたようです。パリの街が白い雪に覆われました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年1月22日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
今月22日のパリ。ちょっと不恰好ですが雪だるまが作れるくらいの積雪があったようです。
エッフェル塔も雪で霞んで見えます。寒そうですね。
でも観光客はここぞとばかりにシャッターを切ります。トロカデロ広場、凱旋門、ルーヴルのガラスのピラミッド、橋の上の彫刻も雪をかぶっています。
「白い雪で覆われたパリは美しいわあ。大好きよ」と女性。
こちらはモンマルトルの丘。あのパリの街が一望できるバルコニーのような場所もこんな具合になっています。
「ちょっと見に来てみたのですが、すごくきれいですね」と女性。
「ここに来て良かったです。いい写真がたくさん撮れましたから」と別の女性。
「いやまあとにかく素晴らしいですね。どう言ったらいいかわからないくらい素晴らしい!」と男性。
サクレクール寺院の前では、路上パフォーマーがシャンソンを熱唱。
「歌い始めたらすぐに観光客が集まってきました。雪が降ると寒いから、温まろうと集まってくるのかもしれないですね」とパフォーマー。
そう言えば、去年の冬、パリに大雪が降って、このサクレクールの階段のところをスキーで滑り降りた奴らがいましたね。この調子でどんどん雪が積もったら、また同じような光景が見られるかもしれません。
一方、こちらはすぐ近くのテルトル広場。似顔絵描きで有名な場所ですが、ご覧の通り閑散としています。
絵描きさんもこの雪では出てこられないですね。でも観光客はちょっとがっかり。
そしてこちらはヴェルサイユ宮殿の庭。あの噴水も雪に覆われています。
音と光の美しいパーフォマンスが見られるようになるまでには、まだたっぷり3ヶ月は待たなくてはならないようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの店にタイヤチェーンを配達しようとしていたトラックが、雪で身動きできなくなった」
VDM(Vie de Merde)より
ミシュランの星 [フランスのグルメ]
一昨日のスーパームーンはきれいでしたねえ。冬の空にプラチナ色に輝いていました。
さて、今月21日、2019年度版ミシュランガイドに掲載される星付きレストランが発表されました。
新しく星を獲得したシェフもいれば、保持していた星を落としたシェフもいるようです。
ついこの間、節約晩ご飯シリーズに登場したマルクさん、昨年、星3つを獲得していたようですが、今年は一つ減らして2つになったそうです。電話取材に答えるマルクさんの声を聞く限りではかなりの落胆ぶり。
一つくらい失ってもまだ星が2つも付いていたらいいじゃないですかね〜。
また、以前、もう自分のレストランはミシュランガイドに掲載しないでくれと頼んだシェフは、昨年は掲載されなかったようですが、今年はまた星付きで掲載されることになったそうです。なんだか複雑ですね。
今日は、昨年一つ星を獲得したばかりのシェフを訪ねてみましょう。星を獲得する前と後ではどんな違いがあるんでしょう?
ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2019年1月21日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはパリ7区にあるレストランLoiseau Rive Gaucheの厨房。一見したところ、星前と後では何も変わってないように見えます。
こちらの方がシェフのマキシム・ローランソンさん(Maxime Laurenson)。
マキシムさんにとっては前と後ではいろいろ違っているようです。
「まずサービスの手順が変わりました。それに、常時、ある程度の数のお客様が来店されるので、それほどプレッシャーを感じないで経営できるようになりました」
星獲得後は客数が30%増えました。特に海外からのお客が増えたそうです。
「普通のパリジャンとはちょっと異なる、贅沢をして料理を楽しみたい、ミシュランの星付きレストランで食事がしたいということで来店される方が増えました。その分、要求もきつくなる傾向にあります」とお店の支配人。
ここでは、1日に出す食事は600食あまり。その売り上げで、厨房で従業員を2人、フロアーで2人を雇用することができます。
なんだか煙をもくもくさせながら出てきた料理はお肉?燻製風にしてハーブの香りがするんじゃないかしらん?ちょっと食べてみたい!
このレストランでは星を獲得して以来、全国から予約の電話が入るようになりました。そして星付きレストランで食事ができたことに満足してお帰りになるお客様も沢山いるそうです。
しかし、それだけで喜んでいる場合じゃないとシェフは言います。
料理人としての本当の価値を認めてもらうために、さらに料理の腕を磨きたいというわけです。
2つ目の星獲得に向けてのレースがすでに始まっているようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、自分の誕生日を祝ってもらうのに、レストランに6人を招待した。私が一番に到着して6人が来るのを待った。しかし、結局、誰もこなかった・・・ 悲しすぎる」
VDM(Vie de Merde)より
暖炉 4 [ミディ=ピレネー地方]
わが家では、“ルノーでは車は売れないよねえ〜、日産だから世界で売れる。ルノーには日産が絶対必要だけど、日産はルノーとくっ付いていても、もうそれほどの旨味がないんでしょうねえ〜”、てなことになっております。
因みに、現在の仏大統領の公用車はプジョー。
それはさておき、本日は暖炉シリーズの最終回です。フランス南部ガスコーニュ地方を訪ねます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年1月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらが本日の暖炉。どっしりとした頑丈そうな暖炉。
ここはカステルモール城。世界にその名を知られた人物が生まれたお城です。
場面は変わって今は17世紀。一人?いや二人?いや三人の男がお城に向かいます。
三人と言えば、そう、三銃士。三銃士と意気投合したのが、ダルタニアン。そのダルタニアンが生まれたのがこのお城だそうです。
暖炉の前で体を暖めている方がダルタニアン。もちろん本物ではございません。この方、ダルタニアン協会の共同代表を務めるアントワーヌさんです。
「ダルタニアンは二十歳になるまでこの城で育ちました。その後、銃士になるためにパリに向かいます」
この協会、ダルタニアン好きが集まってできた協会のようですが、いろいろ再現したり研究したりしているようです。
「ダルタニアンはここで両親や祖父母とともに暮らしていたはずです。特にこの暖炉の前で過ごすことが多かったでしょう。この暖炉は家族の中心的役割を果たしていました」
皆さん、テーブルを囲んでお食事?17世紀の食事の時間はこんな具合だったようです。
暖炉のあるお部屋を眺めてみると、これといった装飾はありません。全体にとてもシンプルで、暖炉もゴツゴツした石のみ。
このお城、どうも地方のプチ貴族の住まいだったようです。
「暖炉には見事な彫刻などは施されていません。だからこそ本物なんです」と協会の方。
「この地方の石を使って作られています。しかも、割れた石や破片も使われています。農家の暖炉とあまり変わらないんです」と男性。
この時代、暖炉は料理にも使われました。串刺しにした動物の肉を焼くのに発明された装置がこれ。歯車を使って串をくるくる回すらしい。しかも火までの高さも調整できるとか。
さらに、暖炉は金庫の代わりにもなったそうです。時には隠したことを忘れてしまうこともあったとか。
「古い暖炉から硬貨が出てきたり、家族の大切な書類が見つかったりすることがあります。暖炉の奥に大切なものを誰にも見つからないようにしまっていたようです」
ダルタニアン協会のお三方、お元気ですねえ〜。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、そして2年続けて大晦日に彼女に振られた。二度あることは三度ある。来年は・・・」
VDM(Vie de Merde)より