女子サッカー6つの数字 [トピックニュース]
カルロス・ゴーンの使途不明金、フランスでは政治家にまで飛び火しています。
サルコジに気に入られて司法大臣を務めたこともあるラシダ・ダティという女性政治家が、例のオランダの亡霊会社のようなところから、不正に報酬を得ていた疑いを持たれています。
その額、数十万ユーロ。一体、どんな仕事をしてもらった報酬なのやら。ネット上には昔のこんな写真が掲載されています。→こちら。
次から次へと妙な話が降って湧いてきますねえ〜。
因みにラシダ・ダティは、現在はパリ7区の区長をやっているようですが、次回のパリ市長選に出馬する予定だとか。彼女にとってはこの事件、大打撃になりそうです。
さて、いよいよ今日、女子サッカーW杯がフランスで開幕します。
男子のW杯がすでに23回開催されているのに比べ、女子は今回でやっと8回目。
参加するのは24チーム。開催期間は6月7日から7月7日まで。これにちなんで、女子サッカーにまつわる6つの数字に注目してみました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France Televisionで2019年6月6日に配信)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
一つ目の数字は480万。
2014年に学士を取得した全世界における女性の数。これが男性となると50倍になるそうです。
次に、女子サッカープレイヤーが多いのは、アメリカ、カナダ、ドイツだそうですが、フランスは現在184,000人。
仏サッカー連盟はこれから5年以内に300,000人にまで増やしたいとしています。因みに8年前の2011年には80,000人だったそうです。
さて、女子サッカーW杯が初めて開催されたのは1991年のことでした。その時の参加国は12か国。今回はそれの2倍の24か国。
次の数字は4。
これは優勝した国の数。アメリカ、ドイツ、ノルウェー、日本の4か国。このうちアメリカは3回チャンピオンに輝いています。
フランスはまだ優勝してないのですね。となると今年はなんとか勝ちたいところです。
さて次は6。
フランスのリヨンの女子サッカークラブチームのリーグ優勝の回数が6。あのウェンディさんの所属チームですね。18回のうち6回優勝しているということですから、強いチームのようです。
そして5つ目の数字は、90185。
これは女子W杯で最も多かった時の観客数。1999年7月10日、アメリカVS中国の決勝戦の時だったそうです。
今年は一番大きなスタジアムでも収容人数は60,000人。この記録はまだ破られそうにもありません。
そして最後は、2,494ユーロ。
これはフランスのプロサッカーチームで活躍する女子選手の平均月給。日本円にして約30万円。
とは言っても、メジャーとマイナーではだいぶ数字が違ってくるようです。
一部リーグの選手は月に平均で73,000ユーロをもらっており、W杯で優勝すれば、一人当たり15,000ユーロのボーナスが出ることになっているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの会社では賃上げは無しとなった。その代わり、労働組合が別の交渉を行っていた。それは薄いトイレットペーパーをより厚くしてもらうための交渉。こちらは難なく勝利を収めた」
VDM(Vie de Merde)より
冬と夏 [トピックニュース]
東京は今週末から梅雨入りしそうな感じになってきました。じめじめがいよいよ始まります。
でも、少し気温が下がるようなので一息つけます。こんな時期に猛暑はご勘弁願いたし。
最近は春と秋がなくなって、季節が冬と夏の2つだけになってしまったような感さえあります。
5月には普通の春を感じたかったのですが、感じる間もなく終わってしまいました。
異例の気温はフランスでも同じようです。
猛暑のところがあるかと思えば、冬に逆戻りといった具合で、西と東で真っ二つに分かれました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年6月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらは西側にあるリモージュ。
あいにくの雨で傘が手放せません。そのせいか、繁華街にもかかわらず、ご覧の通りガラガラ。人の姿はありません。気温も1日で急降下。
「昨日は28℃あったのに、今日は14℃か13℃しかないですよ。ひどいもんです」と男性。
フランスも落差が激しいですね。夏から冬ですもんね。
こちらは工事現場。この天気で計画を変更せざるを得ませんでした。
「この天気なんで、昨晩は作業の場所を屋外から屋内に変更しました」と現場監督。
リモージュは、午後になっても16℃を上回ることはないだろうとの予報です。
カフェのテラス席も冷たい雨で濡れてしまいました。
一方、こちらは東のストラスブール。
半袖姿の人々がテラス席に陣取っています。予報によれば午後には32℃まで上がるとか。
なんだか地中海のリゾート地のようになっています。
水飲み場では冷たい水で顔を冷やす人がいたり、日焼け止めクリームを塗る人もいます。
ベビーカーの赤ちゃんも、なんだか暑さにげんなりの様子。
そうかと思えば、こんなことを言う人もいます。
「暖かいのは歓迎だわ。リューマチの私にとっては寒いより暑いほうが楽なんですよ」と女性。
空には夏の太陽が輝いています。これはちょっときついですね。この日は猛暑注意報が出されたそうです。
とは言っても、この暑さが長く続くわけではなさそう。翌日には通常の気温に戻るそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、あまりの暑さに眠れず。仕方がないから暗闇の中、冷水スプレーを手に取り頭にふりかけた・・・その瞬間、異変に気がついた。急いで明かりをつけみると、それは消臭スプレーだった」
VDM(Vie de Merde)より
巨大ジップライン [パリ]
今週金曜日に始まる女子サッカーW杯。
先日、30ユーロで晩御飯を作ってくれた、リヨンの女子サッカークラブチームに所属し、フランス代表チームとしても活躍するディフェンダーのウェンディ・ルナールさん、スター選手の一人として紹介されています。
その映像に興味のある方は→こちら。
お料理を作ってくれた時の映像も出てきました。上背があって手足が長くて、しかも美人。かっこいいですね。
どんな戦い方をされる方なのかまるで知りませんが、人気なのはわかる気がします。
なんだか、澤穂希さんを思い出してしまいます。澤さんも一時こんな感じのヘアスタイルをしてたような・・・。
今年の日本代表は若いメンバーが多いというようなことをちらっと聞いたような気がしますが、どんな戦いを見せてくれるのでしょうか?
さて、その女子サッカーW杯2019はフランスで開催されますが、そのフランスの首都パリのエッフェル塔にジップラインが設置されていたそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Franceinfoで2019年6月4日に配信)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ジップラインは、5月29日〜6月2日の5日間、高さ115メートルのところにあるエッフェル塔の2階からエコール・ミリテールに向かって設置されていました。
ジップラインは一度やってみたいと思っていますが、これは少々高すぎますねえ〜。
安全は保証されているとは言え、ちょっと怖い。でもどんなものか知りたい。
そんな人たちのために、Francinfoの記者が身を挺して取材してくれました。
長さは840メートル、時速90キロで、シャン・ド・マルスの向こう端まで滑り降りていくそうです。
防護服に身を固め、ヘルメットと飛行機のパイロット用のゴーグルを着装。では出発!
この人、わりに落ち着いてますね。日本みたいにヘルメットの上にカメラをつけていただくと疑似体験できたんですが、そんな配慮はなかったみたいです。
ライオンの口に向かって一直線に降りて行きました。
「滑り始めはソフトでした。空中に飛び出すというような感じではありません。想像していたより速度は速くなかったです。ランディングの方がちょっと唐突すぎる感じでした。でも楽しい体験でした」と記者。
このジップライン、ローラン=ギャロスの全仏オープンに合わせて、あのペリエの会社が企画したそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、友達とジップラインをしに出かけた。ジップラインからの眺めは素晴らしかった、と友達は言ってたけど、僕は、髪の毛がケーブルに絡みつくんじゃないかと心配で風景どころの騒ぎじゃなかった」
VDM(Vie de Merde)より
ピレネーの小さな列車 [ミディ=ピレネー地方]
錦織選手、全仏オープン8強入りおめでとうございます。
wowowに加入してないので試合は見られなかったけど、ネットの速報をちらちらチェックしておりました。
勝ったのは良かったけど、相変わらずゲーム数が多いですねえ。
さて、フランスの先週末は4連休だった人もいて、ちょっとした夏休みみたいな雰囲気になってました。
スキーシーズンが終わって、すっかり夏山に変わったピレネー地方。
夏はこんな可愛い列車で自然を堪能することができます。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2019年6月2日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
オッソ渓谷を行く列車。列車と言うには可愛らしすぎる乗り物ですねえ〜。
しかし、小さいながらもこんなきわどい道を走っていきます。風が吹いたら飛ばされそうな・・・。あまり下は見ない方が良さそうです。
お天気に恵まれ、すでに夏の装いの乗客もいます。
「今は朝の11時ですが、すごくいい天気になりました」と女性。
「いいお天気でしょう。家にじっとしているのはもったいなので、この列車に乗ることにしたんです。気温も20℃くらいでちょうどいいですね」と男性。
20℃かあ。暑くもなく寒くもなくちょうどいいくらい?ちょっと涼しいですかね。でも上着が必要なくらいの方が、頭も身体も落ち着くような気がします。
それはともかくとして、渓谷の眺めを楽しんでいると、終着駅に到着しました。
ここからは歩いていきます。山肌にまだ雪が残っています。転ばないように気をつけて!
こうして20分ほど登っていくと、アルトゥスト湖に到着。標高2000メートルほどのところにある湖は静かで美しい。
「雪道もあって結構大変でしたが、この風景が見られるんなら、そんなことはどうでもいいですね」と男性。
「息をのむ美しさです。それに穏やかで静か。湖の向こうには雪山、空からは太陽の日差し!!!」
お客様が満足なら、観光業の皆さんも満足気。
「間に休暇を取って連休にした方も大勢いらっしゃいます。はじめは400人くらいでしたが、徐々に増えて最後は二倍の800人に増えていました」と地元の方。
7月、8月の三分の一程度ですが、幸先は良さそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、プロヴァンスに行くために朝一番の列車に乗るはずだったのに、目が覚めなかった。問題は、私が列車の運転手だということ 」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯65 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回はスペシャル編。今週の6月6日はノルマンディ上陸作戦の75回目の記念日にあたります。
これを祝って、ノルマンディ出身のシェフ・エトワレ(ミシェランの星を獲得しているシェフ)が当時の庶民が食べていた晩ご飯を再現してくれます。
ではスタート!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2019年6月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
この海岸からすぐのところにお住いのシェフ、ミッシェル・ブリュノーさんが今回のチャレンジャーです。
前回の70周年の時には、メルケル首相やオバマ大統領など式典に出席した国家元首のために料理を用意したそうです。
今日は旧友のマルセルさんと一緒に料理を作ってくれます。マルセルさんはボキューズの下で長年料理人として活躍してきました。
では早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずやってきたのは八百屋さん。
「今日は戦時中の夕食のような感じで、シンプルなものを作ろうと思います」とミッシェルさん。
ニンジン、カブ、根セロリ、ブロッコリーを買いました。ブロッコリーは根元の切り口が薄茶色くらいのが新鮮でいいそうです。野菜の合計が3.68ユーロで残りは26.32ユーロ。
どうやら前菜は野菜のヴルテになるようです(どろっとしたスープ)。
さらに別の八百屋さんで、見事なトマトを見つけました。もちろん買っちゃいます。これが2.95ユーロ。
さらにまた別のお店で、ジャガイモ、玉ねぎ、エシャロットを購入。これが2.80ユーロ。そしてデザート用にイチゴも購入。これが4.50ユーロ。
こうして残りは16.07ユーロとなりました。
次は乳製品のお店でフロマージュブランを調達。これが2ユーロで残りは14.07ユーロ。
最後は魚屋さんにやってきました。購入したのはツブ貝とサバ。これが13.04ユーロで、残ったのは1.03ユーロ。
見事に予算内で収めました。それでは調理の開始。
今回は、ジュノ・ビーチ・センターの前に特設されたキッチンで作ってくれます。
まずは前菜の「野菜のブルテとツブ貝」から。
野菜を適当なサイズに切ったら鍋に入れ火を通したら、ミキサーにかけドロドロのブルテにします。ツブ貝とコリアンダーを刻んだら、ヴルテと一緒に盛り付けます。これで出来上がり。
次はメイン料理の「トマトのファルシーのジャガイモ添え」。
トマトのヘタのあたりを切って、中身をくり抜きます。玉ねぎ、エシャロットをフライパンで炒め、マルセルさんが3枚におろしてくれたサバをほぐし入れたら、これをトマトに詰めます。切り取ったヘタの部分で蓋をしたら、オーブンに入れ焼き、ジャガイモと一緒に盛り付けます。
最後はデザート。
イチゴにお砂糖を絡ませたらお皿に盛り付けます。真ん中にフロマージュブランをおいて、シロップで味付けしたら出来上がり。
大戦中の食料不足の中、どの家庭も工夫して食べていたのかもしれません。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、おじいちゃんの葬儀の日に、おじいちゃんが足をなくしたのはノルマンディ上陸作戦で勇敢にも戦ったからとずっと聞かされていたが、そうじゃないことがわかった。単に動いている車から飛び降りたせいだった」
VDM(Vie de Merde)より
週末はコニャックで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はフランス西部の町コニャック(Cognac)を旅します。
パリからは高速列車とバスを乗り継いで3時間半ほど。ブランデーの産地で世界的に名高い町はどんなところでしょう。
では出発!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アーチ型の橋の向こうに見えた来たのがコニャック。
上陸する前に、このままボートでシャラント川を遊覧しましょう。両岸には木々が生い茂り、野生の鳥たちも暮らしているようです。人間社会のしがらみから離れて、ゆっくりした時間を過ごしたら、いよい上陸です。
まずはコニャック城に行ってみましょう(青印)。
ここは、16世紀に活躍したフランス国王フランソワ1世が生まれた城です。フランソワ1世といえば、晩年のレオナルド・ダヴィンチをフランスに呼び寄せた王様です。
この城は14世紀から16世紀にかけて代々フランス国王を排出してきたヴァロワ家の城です。入口から入ってすぐの玄関ホールのようなところは、お城の中で最も古い部分で12世紀に作られました。中世らしい作りですね。
「昔、ここに女性たちが座って手仕事をしていました。すぐ隣に暖炉があって暖かい上に、外の光が差し込む窓もあります。女性たちは刺繍をしたりタプスリーを作ったりしていたようです」とお城の方。
そしてこちらにはルネッサンスの香りのする部屋があります。フランソワ1世が作らせたもので、この様式がフランスに導入されたのは、この城が初めてだそうです。
次は地下室へと向かいましょう。ここにはコニャック(ブランデー)が保存されています。
革命後、荒れ果てたこの城を買い取ったのがオタール男爵。コニャックを製造していた男爵は、城を修復しヴァロワ朝時代の城の姿を蘇らせました。そして地下室にコニャックを貯蔵していたのです。
「ここはシャラント川の水位と同じ高さにあるので湿度が高いのです。そのためコニャックは長い時間をかけて熟成されます」
さらに奥の部屋へと入ってみましょう。ここにもまたコニャックが保管されていました。とは言っても、ここのはさらにかなり古いものが・・・・。一番古いのは1820年のコニャック。どんなお味なのでしょう?
こうなったらやっぱり試飲してみたいもの。お城の見学はこのくらいにして通りに出てみましょう。あちこちに歴史を感じさせる古い建物が並んでいます。
そして向かったのはコニャックのお店La Cognathèque(赤印)。100種類あまりの銘柄が揃えてあります。オーナーのステファヌさん自身も製造者です。50ユーロで、コニャックの歴史、製造方法、味の違いなど講義してくれます。もちろん、試飲もあり。5年、10年、20年と、熟成の長さで味も変化するそうです。
そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。コニャックの町から車で30キロほどのところにあるスゴンザック村のブランデーの蔵元へとやってきました。
なにやら古いジープのようなものが止まっています。オーナーのセルジュさんが自ら運転をして、自身のぶどう畑を案内してくれます。
そしてこちらの建物が今晩の宿(緑印)。古い家を改造して宿泊施設にしたそうです。お部屋はこんな感じ。のんびりできそうですね。
さらに、セルジュさんの作るコニャックBarbot Marcadierの製造所を見学することもできます。25年もののコニャックを飲ませてくれました。
最後は、ちょっと変わったところへ行ってみましょう。それはコニャック作りには欠かせない樽を作る工房Tonnellerie ALLARY(こげ茶印)。
ここでは、巨大なものから、こんな可愛らしいものまであらゆる樽を作っています。樽の形ができたら、中を火で炙って焦がします。これがコニャックに独特の香りをもたらします。この絶妙な焦がし加減も長年の経験があってこそ。
さて今回の旅の費用は、お城の見学が12ユーロ、コニャックの試飲が50ユーロ、宿泊代が52ユーロ、樽作りの見学が4ユーロで、締めて118ユーロ(約14,000円)でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ボルドーのとあるお城でセミナーを受講した。ランチの時間にはワイナリーの見学もあり、ずらりと樽の並んだ蔵にやってきた。樽につけられた蛇口をこっそりひねったら、蛇口もろとも取れて・・・着ていたものがすっかりワイン色に染まった」
VDM(Vie de Merde)より
4連休 [トピックニュース]
今日から6月。
東京の水瓶はほぼ平年並みの貯水量。九州南部が早々に梅雨入りしたそうで、来週には関東も梅雨入りかもしれません。
そうすれば、関東の水瓶も安泰。できれば雨で少し涼しくなってくれたらありがたし。
さて、フランスは5月30日(木)がキリストの昇天祭で祝日。
この日は、キリストが復活してしばらくあちこちウロウロした後、本当に天に召されたことを記念する日です。
飛び石連休になり、金曜日に休みを取って4連休にする人も大勢いるようです。
そこで問題なのがどこで休暇を過ごすか?西か東か、北か南か、海か山か?実態はこんなことになってるらしい。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2019年5月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
5月31日、ものすごい渋滞が発生したようです。その距離634キロ。
しかし、これで驚いてはいけません。その前日の渋滞と合わせると渋滞は1340キロ!アムステルダムからマルセイユまでに匹敵するとか。
でも、なんで合算しなきゃいけないのかがよくわかりませんが・・・。ま、とにかく恐ろしいくらいの渋滞だったわけです。
それはともかく、地図でご覧の通り、フランスには海もあれば山もあります。
この連休で一番人気の場所は、やっぱりコート・ダジュール。圧倒的に地中海側が人気です。
でも、ノルマンディやブルターニュ地方に行く人たちもいるようです。
「この時期なら泳ぎたいですね。そうなると地中海がいいです。静かですし」と女性。
「気候が良くて、太陽の日差しがいっぱいですからね」と男性。
「地中海に比べると人が少ない気がします」と女性。
このカップルは西の海にいらっしゃるんでしょうか?
費用のほうはどうかといえば、ボルドーに近い海辺のリゾート地アルカションも、地中海の町アンティーブも、テラス席は屋内よりちょっとお高め。
因みにランチのお値段は、大西洋側が25ユーロに対し、地中海側は28ユーロとやや高め。それでもテラス席は満席になってます。
お店の方はこの連休で今年一番の売り上げになるとかで笑顔になってました。
では宿泊の方はどうでしょう?
お部屋は満室。キャンセル待ちの長いリストもあるそうです。
お値段は、大西洋側が88ユーロ、地中海側が95ユーロ。
そして何より問題なのが交通手段。
「どれも満席だし、飛行機代も列車代も高いわ」と女性。
「結局、満席だったから座れなかったわ。ずっと立って乗ってたのよ」と別の女性。
連休となるとどの国も同じで、混雑と高い料金は避けられないようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、会社から新しい携帯電話を渡された。この携帯、朝の7時に、今日は祝日だよと教えてくれる 」
VDM(Vie de Merde)より