フランスの美しい広場4 [コート・ダジュール地方]
フランスの美しい広場を訪ねるシリーズも最後となりました。
最後は、コート・ダジュールのニースを訪ねます。
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ニースの美しい広場はルネッサンスの香りがします。
ここはロセッティ広場(place Rossetti)。16世紀から17世紀の建築物が広場に集まっています。
この風景を画用紙に再現しようと絵筆を走らせる人たちがいます。
「ここは創作意欲を刺激する場所です。ありとあらゆる色にあふれています。それに噴水の水の音も聞こえてきます」とシルヴィーさん。
「写生のコースにはここが必ず含まれていて、毎年、一回はここに来ています。色彩でも遠近法でもとても参考になります。地元の人達はここにあるレストランに食事にきてますよ」とジュリアナさん。
そのレストランの1つLu Fran Calinを訪ねてみました。厨房で作っているのはニース名物のピッツァ。
四角に伸ばした生地の上に、炒めた玉ねぎのスライスをのせ、アンチョビとオリーブを並べオーブンで焼いたもの。
「このピッツァはニースの一般家庭でよく作られているもので、いわばおばあちゃんの味なんです。なのでその家でそれぞれ作り方が異なっています」とシェフのダニエルさん。
ごちそうがテーブルに運ばれてきました。ワインをお供にいただきましょう。
「私は広場にある大聖堂で洗礼を受けましたから、この場所には思い入れがあるんです。母と一緒にアイスクリームを買って食べたこともいい思い出です」とシェフ。
こちらがそのアイスクリーム店。
「これは当店のスペシャリテのマンダリンです」
マンダリンはオレンジの品種。同じオレンジの品種クレマンティーヌに比べると種が多いそうです。
半世紀も前から広場で営業しているアイスクリーム店は今で三代目。
「祖父の代に創業しました。当時は6種類のフレイバーしかありませんでした。ここはニースの中心地ですから、ぜひとも来て見てください」と三代目。
さて、この広場でひときわ存在感を漂わせているのがこの教会。フランスに唯一残るバロック様式の教会は、5年前に全体の修復が完了したそうです。
ここに祀られているのがニースの守護聖人サン=レパラットだそうです。
終わり。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちのおばあちゃんに尋ねた。『どうして携帯電話の電源を入れないの?』すると彼女が言った。『だって、電源を入れたら電池がなくなってしまうじゃないの!』」
VDM(Vie de Merde)より
フランスの美しい広場3 [ノール=パ=ドゥ=カレ地方]
シリーズの三回目は、フランス北部の都市アラス(Arras)にあるエロー広場(place des Héros)。
英語で言えばヒーロー広場。ヒーロー、ヒロインのヒーロー。名前には何か由来があるんでしょうか?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
見事な建物に囲まれたエロー広場。目の前の塔に目を奪われます。
広場を取り囲んでいるのは155面のファサードとそれをささえている350本の柱。交易の中心として栄えてきた歴史を物語っています。
今の広場では、一般市民が買い物するための市が立ちます。
「ここで仕事ができてありがたいですよ。市場はアラスの風習になってるんです」とお店の男性。
「美しい広場ですし居心地もいいですよ」と女性客。
「この広場は素晴らしいですよ。あそこには熟練の職人さんが作ったステンドグラスがありますし、あちこちに素敵な装飾もあります。これ以上何も要らないわね」
この市場では農家の方が直接収穫した野菜を販売しています。
「見事な塔に石畳、それにアーケードもあります。ここで仕事ができるなんて特権ですよ」
ガイドブック片手に散策する観光客の姿もあります。
「私の住んでいるノルマンディーにはこんな建物はありませんから面白いです。あの塔の下からは地下は見学できるんですよ」と観光客。
そんなわけで一緒について行くとこになりました。
広場の下にはこんなものがありました。ここはかつて石切場だったようです。地上12メートルのこの場所は一年を通じで気温は13℃ほど。夏は涼しくていいですね。
第二次世界大戦の時は、防空壕の役割を果たしていたそうです。
この大戦で広場の80%が破壊されてしまいました。戦後になって、かつてとそっくりそのままに復元されたそうです。
その時、大戦中のレジスタンス運動家を讃えて、エロー広場と名付けられたそうです。
さて、エロー広場の特別席に君臨しているのがこの美しい塔。この姿を陶器に描いている女性がいます。
「四季ごとに異なる姿を見せてくれる塔を描けるのはこの上ない喜びです」とクリステルさん。
クリステルさんは、18世紀にこの地で生まれたブルー・ダラス(bleue d'Arras)(アラスのブルー)と呼ばれる陶器を今も作り続けています。
高温で焼いているうちにこの独特のブルーが生まれてくるのだそうです。
アラスの名物は他にもあります。それがネズミのチョコレート。
14世紀、アラスはアラと呼ばれていました。このラというのがフランス語ではネズミ(rat)を指します。
当時、この地を支配していたスペインを猫になぞらえ、たくさんのネズミが猫を誘い出せば、街が開放されるに違いないと人々が言ったことから生まれたチョコレートだそうです。
塔の展望台に上がれば、広場を一望できます。
12〜3年前のこと、この広場を実際に塔の上から見下ろしたのでした。そして、ギルド風の建物が並んでいるのを見て、フランスも北部になるとこんな建物があるんだなあと思ったものでした。懐かしい旅の思い出です。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、娘が言った。『パパがスーパーヒーローだったら、しょっちゅうスーパー疲労になってるね』」
VDM(Vie de Merde)より
フランスの美しい広場2 [アキテーヌ地方]
世の中にはおしゃべりをしたいという欲望を抑えきれない人がいる。
ジムに行くとあちこちの壁に、閉じた唇に人差し指をあてた絵とともに ”お互いを思い、会話はお控えください” と書かれたポスターが貼ってある。お風呂も同様。
ところが、べらべらしゃべりまっくってる女たちが必ずいる。湯船はジャグジーだからずっとゴォ〜という音が鳴りっぱなし。ゆえに話をするとなるとどうしても大声になる。
昨日は、ホワイトハウスでクラスターだの、気持ち悪いだのと話している。
こちらはもっぱら壁で仕切られたシャワー室を使っているから直接は飛沫は届いてこないだろうけど、気持ち悪いのはこっちの方だ。海のむこうの話じゃない。数メートル先で飛びまくってる飛沫だ!やれやれ。
それはともかくとして、今日はフランスの美しい広場シリーズの二回目です。フランス南西部の小さな村の広場を訪ねます。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは人口700人ほどの小さな村。
この村の中心にあるのがロワイヤル広場(Place Royale)。広場はアーチ型のアーケードに囲まれています。中世の頃に作られたという年代物のアーケード。
「ここは8世紀から野外劇場だった広場です」と窓を開けて教えてくれた男性。
ずいぶん古い時代からあるんですね。
一方、こちらはアーケードにあるお店の1つ。オーナのミッシェルさんは、ここでアルマニャックを販売しています。
「私はこの村で生まれたんじゃよ。とは言っても、ここから5キロほどのところにある農場で生まれたんだがね。この広場もだいぶ変わってしまったよ。昔は全部がお店で、ビストロなんか16軒もあった。それが今では1軒だけになってしもうた」
なんとなくひなびた感じの広場に見えてきました。
さて、ミッシェルさんが向かった先は、1軒だけになってしまったビストロ。今年89才になるというコレットさんが経営しています。
ここもかなりの年代物。色んな人がここでコーヒーを飲んで行ったんでしょうねえ。
なんだか地元の話で盛り上がっているお二人。コレットさん、おしゃべりはいいけど、マスクは鼻まで上げないとダメですよ。どうもあちらの方々はマスクがにがてのようです。
また広場にもどりましょう。
「ここは、村の心臓みたいな場所です。ここを中心に村がつくられているんです」とマリーズさん。
マリーズさんはアルマニャックの生産者。
念のため、コニャックはコニャック地方で作られているブランデーで、アルマニャックはアルマニャック地方で作られているブランデーです。
こちらは広場に1つだけになってしまったレストラン。リタイアされた方々がカードゲームを楽しんでいます。
お店では地元の食材を使った料理を出しています。お皿にのっているのはフォワグラ???この地域はフォワグラの産地でもあります。
アーケードにはまだまだ色んな人がいます。こちらは自転車修理工。
「この自転車を直すのはこれで3回目だよ」とジョゼフさん。
自転車を直すのが日々の生きがいだそうで、リタイアはまだまだ先のお話。
アルザス地方とはまた違った雰囲気の広場でした。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ツール・ド・フランスのおかげで、自宅近くの小さな村全部に行くことができた。通行止めのせいだ。20分のところを2時間15分もかかった」
VDM(Vie de Merde)より
フランスの美しい広場1 [アルザス地方]
月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。
コロナ感染拡大が続くフランス。ニュースの半分はコロナの話題。
先月の24日には一日の感染者がなんと17,000人にも及ぶ勢い。それに比べたら日本はまだまし。平均で一日500人にも満たず。フランスの広がり具合には驚かされる。
そんな中で、少し癒やされる番組をやっていたので紹介することにしました。
今日から4回のシリーズで、フランスに数ある美しい場所に中から4つだけ選んで訪ねてみましょう。
第一回目の今日は、アルザス地方の小さな村エギサイム(Eguisheim)の広場です。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
窓を開けると正面に見えるのがサン=レオン城広場(Place de Château Saint-Léon)。
この絶好のロケーションにあるのがフィリップさんの経営するホテル。
毎朝こうして広場を眺めるのがフィリップさんの日課になっているそうです。
「ここは人々が集まる村の中心です。お城にはコウノトリが巣を作っていますし、アルザス地方でも最大の噴水があります」
一方、こちらはレストラン。おもちゃ屋さんを改造して作ったお店だけあって、古い鳩時計が残っています。ドイツで作られたものらしい。
このお店の人気メニューがこれ。ピッツァのような生地に玉ねぎ、ベーコン、チーズをのせてオーブンで焼いたタルトの一種。ビールに合いそう!
「子供の頃からここで暮らしてますから馴染みの場所ですよ。朝はここで広場を眺めながらコーヒーを飲んでます」とレストランのオーナーのジャン・フィリップさん。
噴水の水を汲んで鉢植えに水やりです。まるで自分のお庭みたいですね。
村の人口は1,800人ほどですが、年間80万人もの観光客がやってくるそうです。
マドレーヌさんはもう引退しましたが、かつては村のガイドをしていました。
「ここいらはワインの産地なので農家の人たちがここで働いてるんです。広場では様々な催し物も開催されます。ここには村の歴史が全部残っているんです。私の義理の母は60年以上もこの噴水の水の音を聞きながら暮らしてましたよ」
どうやら空のペットボトルで噴水の水を汲み、それを棒の先にくっつけて高いところにある鉢植えに水をやっているようです。誰が発明したのやら・・・。観光客が写真に撮っていたとか。
村のグルメはタルトだけではありません。このクグロフも人気です。先祖代々受け継がれてきた方法で作られたこの店のクグロフは絶品だそうです。
そしてこちらはレンタサイクルのお店。
「子供の頃はあまり村の歴史など知らずに育ちました。この広場は遊び場だったんです。噴水で泳いだりもしました。当時は、水泳禁止なんて立て札はありませんでしたからね」とマキシムさん。
そして、もちろん地元のワインを試飲できる場所もあります。しかも建物には長い歴史が刻まれています。
続く・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家の中でさわやかな水の音が聞こえるように小さな噴水を買ってきた。その音は、トイレのタンクに水がたまる時の音とそっくりだった」
VDM(Vie de Merde)より
週末はヴィリニュスで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はリトアニアの首都ヴィリニュスを旅します。2年ほど前に一度行っているので今回は再訪。以前とは少し違った旅になっているようです。
パリからヴィリニュスまでは空路の直行便で3時間弱。
では出発!
下記の写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年9月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
バルト海の海岸線、中世のお城・・・。
フランスの10分の1の国土しかないリトアニア。首都ヴィリニュスを訪ねればその国の全体が分かると言います。
首都にはバロック様式の建築が並び、市街地は再整備され、エコツーリズムも導入されました。毎年、3万人のフランス人が観光に訪れるそうです。
まずは、冒頭に登場したバルト海の海岸線を散策してみましょう(青印)。その距離は100キロほどにも及びます。
ここはユネスコの世界遺産に登録されている自然公園。荒々しい波と強風が止むことはまれです。自然保護のため海水浴を禁止しているところがほとんど。その自然に惹かれて多くの観光客がやってきます。
「フランスにはエッフェル塔があるように、我々の国にはこの自然があるんです」と男性。
「ここなら穏やかな気持になれます。そのせいか、多くの芸術家たちがここにやってきました」と女性。
夏でもどことなく寒そうな感じがしますが、男の子が海水浴を楽しんでいました。
「海水は暖かいし、風のおかげで大きな波が押し寄せてきます。波乗りができて楽しいですよ」
「残念ですが、今日はいい天気とは言えませんね。でも6月と7月は晴れの日が多いですよ」と女性。
沖には細い半島のようなものが横たわっていて、外側は荒海でも内側は静かな海。
ここを訪れたのがサルトルでした。1967年のことでした。
「彼はよくこの砂浜を散歩していました。強風に向かって歩く姿が写真に残っています。それでここに銅像が設置されたんです」と男性。
確かに、ちょっと漫画チックだけど風に向かっているのがよくわかります。 さて、リトアニアの海岸近くでよく見つかるのが琥珀。太古の虫が中に閉じ込められていることでも知られています。
こちらが地下から掘り出されたばかりの琥珀。
「これは貴重なものです。キロあたり6000ユーロほどで取引されます」
お金持ちの中国人が欲しがっているからと言って、無闇矢鱈と掘り出すことはしないそうです。
「これはリトアニア人にとって黄金と同じなんです。子どもたちにもそれをしっかりと教えておく必要があると思います」
琥珀は国のお宝なんですね。
さて、次はヴィリニュスの市街地へ向かいましょう。
現在の人口は60万人。街ができたのは14世紀のことでした。ガイドさんが連れて行ってくれたのは市場(オレンジ印)。
この加工肉のお店で試食したのが豚の脂身。特産品だそうです。塩とコショウで味付けしてあるそうです。ラーメンなんかに入れたらおいしいかもしれないですね。リトアニアではパンに乗せて食べたり野菜と一緒に食べたりするようです。
そしてもう一つの地元のグルメがこちらのパン。パイ生地の中にチキン、ポーク、チーズが入ったキビナスという名のパンです。ちょっと小腹が空いた時なんかに食べるとよさそうです。
グルメを堪能したら少し変わった場所に行ってみましょう。それは湖の真ん中にできたお城(緑印)。ここはヴィリニュスから30キロ足らず西に行ったところにあるカルヴェ湖。お城はその中の小島、トラカイ島に建てられています。
15世紀、この島がリトアニアの最初の首都だったそうです。
「水が透き通っているでしょう。ここは世界で一番美しい湖ですよ」と観光ボートのガイドさん。
お城は30年かけて修復されました。
「リトアニアにはお城がたくさんありますが、そのほとんどが廃墟になってしまいました。このお城は私達の誇りなんです」
トラカイ島城はリトアニアの最大の観光スポットになっているそうです。コロナ禍でも近隣の国から観光客が訪れるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、高校生2人を連れて海でバカンスをすごしていた。2人はプールの波と海の波を比べ始めた。すると突然、1人が言った。『なあ、海の波って何時になると止まるんだろうか?』」
VDM(Vie de Merde)より
元祖ポトフ [フランスのグルメ]
今年の中秋の名月、美しかったですねえ〜。ジムに行った帰り道、真正面にお月さまが・・・。
あまりの美しさに足を止めて見とれてしまった。ビルと電線の間から見えていたけど、そんなこと忘れさせてくれるようなみごとなお姿でした。
さて、まだ完全には夏が終わっていませんが、季節は休まず歩を進めているようです。
夏の間、手を洗うのは冷たい水が当たり前でしたが、近頃はお湯が出てくると心地よく感じます。
そうなると火を使う料理も増えます。
本日は、秋から冬にかけてフランスの家庭で食べられる定番の鍋料理ポ・ト・フ(pot-au-feu)の正しい作り方を教えてもらいましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2020年10月1日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これが元祖ポ・ト・フ。
この5時間前、ミッシェルさんは材料を揃えに市場へ向かいました。
「ポトフを作りたいんだが、キクイモはあるかい?」
これがキクイモ。たくさんありますね。
「秋の野菜がオンパレードですよ」とミッシェルさん。
「ジャガイモ、ネギ、ニンジン、カブ、パネ、キクイモ、これで全部ですね?」と八百屋さん。
香り付けになるセロリも忘れてはいけません。
野菜の次に必要なのがお肉。本場は色んな部位を使うんですよね。
「ポトフに使うんなら、牛のすね肉、肩肉、しっぽ、そして骨髄だね」とお肉屋さん。
材料がそろったら自宅の厨房で調理の開始!
ミッシェルさん、まずは玉ねぎをフライパンで焼き始めました。玉ねぎにはクローブが差してあります。
「こうして少し焦がしてから煮るとスープが良い色になるんですよ」
お肉はフライパンで周りを焼いてから鍋に入れます。
ポトフと言えば、野菜もお肉も全部一緒にぶちこんで、後は煮るだけというのが多いですが、ミッシェルさんの場合はちゃんと順番があります。ネギ、ニンジン、キクイモ・・・といった具合です。
「これがこの辺りの作り方です」
そんな事を言っていたら、ミッシェルさんのお母さんが様子を見にやってきました。
「こんな作り方じゃないわよ。全然前違う!」とお母さん。
あれえ〜、これじゃ身も蓋もないですねえ〜。ということは、やはり人によって作り方はいろいろってことかしら???
ミッシェルさんのお母さんの場合は、まずお肉を煮て、それから全部の野菜を一度に入れてしまうそうです。
骨髄は、ネギで包んでお鍋の中に入れます。こうして3時間程コトコト煮たらできあがり。
まずは包丁を研いでお肉を切り分けます。柔らかくなってますね。これならお年寄りも楽に食べられます。
秋から冬は鍋料理を囲んで皆で食べるのが心も体も暖かくていいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ニンジンをさいの目に切ってから、皮を向いた・・・」
VDM(Vie de Merde)より
ロト・ポポ [トピックニュース]
今日から10月。
夏にお別れしようと部屋の中を秋仕様に変更した。とは言っても服装はまだ夏仕様。室内の気温がもう少し下がるまでは半袖は手放せない。
今年の夏はコロナ禍で一度も袖を通さなかった夏服が半数以上ある。来年はどうなることやら。
さて、本日の話題はタイトルの通り、ロト・ポポ。
いったいなんだ、これは?
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2020年9月29日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
豚のゾラちゃん。ポニーのソレイユくん。さらに牛、ロバ、ヒツジ、ヤギ、うさぎ、七面鳥、ガチョウ。
6匹と3羽の家畜が次々と入場してきました。
ここはトレーズ=ヴァン村に作られたロト会場。
何のためにロトが行われるかと言えば、こちらのお城の修復費用を集めるため。
「かなり痛みが激しいんです。天井が剥がれ落ち、レンガも落下しました」
このままでは廃墟になりかねません。修復を急がなくてはなりません。
そのための資金集めにロトが開催されることになりました。
牧場に作られた巨大なロトカードの上を家畜たちがウロウロし始めました。参加者は本物のロトカードを手に様子を見守ります。
賞品は15,000ユーロ相当の車!
どうやら家畜別に予想するようです。
「七面鳥は22番、ヒツジは8番、豚は12番・・・」
コートの中では家畜がのんびり動き回っています。
「なんだって、どうなってるって?13か。残念、はずれだ!絶望的だよ(大笑)」
それにしても一体何を予想しているのやら。
緑のちりとりのようなものを手に、審判がなにやら記録をとっています。
「このマスにはヤギの糞が33個ありましたから、ここが当たりです」
ポポ(popo)とはフランス語で ”うんち” のこと。つまりは、どのマスにどの家畜が一番たくさんうんちをするかを予想するわけです。
現地だけでなく、ネット上でもロトが販売され、3時間ほどで当選者が決まったようです。
その結果、約10,000ユーロの資金が集まったとか。おかげでお城の修復工事が始められるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、生産的に過ごすことに決めた。庭の手入れや日曜大工に励み、釣りもした。それにお隣さんたちを手伝ってあげたりもした。なんて充実した日々。しかし、残念ながら、これはすべて動物の森での出来事」
VDM(Vie de Merde)より