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ヴァール県の料理1 [フランスのグルメ]

 月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。

 昨日の日曜日は久しぶりに長い時間日差しがあって助かった。洗濯物も外に干せたし、傘なしで自宅とシモキタを往復できた。今週は晴れる日が多いようでありがたい!

 さて、今日から4回のシリーズで、ヴァール県のシェフが地元の食材を使って作る料理を紹介します。

 第一回目の今日は、小さな村コン=スュル=アルチュビ(Comps-sur-Artuby)にあるレストラン付きホテルのシェフが作ってくれる料理です。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ヴェルドン自然公園の中にある人口400人にも満たない小さな村に、美味しい料理を出すと評判のレストランつきホテルGrand Hôtel Bainがあります。

 なんと創業は1737年!300年近く同じ家族が経営を続けてきました。現在で10代目。

 「始めは郵便配達人のための休憩所でした。ここで休んだり馬を乗り換えたりしていたんです。それが少しずつ変わってきてホテルになりました。その間に馬は自動車に変わりました。経営も親から子へ、子から孫へと引き継がれてきたんです」とシェフ。

 ホテルと同じように昔からこの地域で続けられてきたのが養蜂です。

 海と山の2つの地域から集められたハチミツ。フィルターにかけられ2週間ほど樽の中で寝かされます。

 このハチミツによく合うのが子羊の肉。

 「地元で飼育する人がいて、それを地元で料理するというのはとても幸せなことだと思います」とシェフ。

 では、早速、調理の開始。作ってくれるのは、ハチミツとローズマリー風味の子羊のすね肉。付け合せは地元産のジャガイモやニンジン。

 まずは香りの野菜、玉ねぎ、セロリ、ネギ、ニンジンを刻みます。

 次に子羊のすね肉を鍋で炒めます。周りがざっと焼けたら、先程の野菜とローズマリーを加えて小麦粉を振ったら白ワインを注ぎます。

 グツグツ言い出したところで、ハチミツを加え、最後に子羊のガラから作ったスープを加えて蓋をし、2時間半ほどオープンに入れて煮込みます。

 付け合せはじゃがいものピュレとニンジン。それに絹さやも付いてます。

 「毎日、ここで日替わりを食べるんですけど、とても美味しいですよ。これは家庭料理なんです。ホッとするお味です」と女性客。

 「これを食べると大叔母を思い出します」と男性客。

 「ここはとても家族的な雰囲気なんです。お店も代々同じ家族で続けられてますからね」と女性客。

 厨房には先代がいらっしゃいました。もう調理はしませんが、こうして時々顔を出します。

 この日は、8代目、9代目、10代目が勢揃い。それにしても300年とはすごいですね。

 最後はやっぱりデザートで締め。プルーンのタルト、ソリエスのイチジクのミルフイユ、ハチミツとラベンダーのアイスクリーム。プロヴァンスの香りがしそうなデザートでした。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、病気という理由で会社を休んで、レストランで食事をしていたら、ぱったり上司と鉢合わせ [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はリモージュ周辺で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランス中部の都市リモージュ近辺を旅します。パリからリモージュまでは列車で3時間半弱。車なら4時間ほどかかります。

 では出発!

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 リモージュが近づくにつれ自然の緑がしだいに多くなってきます。

 ここはリモージュ近郊の町サン=ジュニアン(青印)。町を流れるグラーヌ川。風光明媚なこの川沿いをハイキングしてみましょう。

 こんなところを歩いているとコロナなんて忘れてしまいそう。考えてみたら、感染が多いのは都市部だけですもんね。

 それはさておき、絵になる風景だなと思っていたら、ここにはバルビゾン派の画家コローが度々滞在していたそうです。その山小屋が復元されています。

 このサン=ジュニアンから 10キロほど西にいったところにはローマ時代の遺跡が残っています(赤印)。

 こちらは浴場があった場所。浴場だけで10,000㎡あったとか。

 次は、リモージュから60キロほど南にある小さな村ユゼルシュにやってきました(緑印)。

 スタンダールやプロスペル・メリメがこの村について書き残したことで有名です。

 そんなわけで村の書店にやってきました。しかし目的は本ではなく・・・なんとここでは食事ができるそうです。8ユーロで地元産の食材をいかした軽い食事ができます。

 せっかくですから食事だけでなくユゼルシュの村を散策してみましょう。

 昔は城壁で囲まれていたようですが、今はほんの一部が残っているだけ。

 それにしてもなんだか立派な建物が並んでいますねえ。

 15世紀、王侯に仕える地方行政官がやってきたことがその理由。そしてどの建物にも塔がつけられているのがその特色。立派な家はその権威の象徴ってところでしょうか。

 次は少し変わったところに行ってみましょう。こちらの小さな教会には、12世紀から15世紀までの墓石が集められているそうです。

 「墓石は教会の形をしています。この墓石の下の方には斧の形が彫られているのがのがわかります。これは木こりの墓に使われていた墓石だと思われます」

 ここから数キロのところには司教の屋敷だった建物があります。現在は美術館になっています。主に、地元の画家兼著述家だったセシル・サブルディ(Cécil Sabourdy)の作品を収蔵・展示しています。

 その他にまだ名前の知られていないアーティストの作品も展示しているそうです。

 この美術館からすぐのところに乗馬が楽しめる場所があります(紫印)。ここでは、アメリカの品種クォーターホースを乗馬用に飼育しています。

 そしてここには宿泊施設もあります。それがこのバンガロー。1つのバンガローに最大6人まで宿泊できます。

 「広い敷地の中にありますから、誰にも邪魔されずにのんびり過ごせますよ。それに自然と馬が好きな方だったら絶対に満足していただけると思います」とオーナー。

 料金は4人で169ユーロ(シーズン中は250ユーロ)。

 リモージュから30キロ圏内は自然に囲まれた隠れた名所がいろいろあるようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼女と一緒に美術館にやってきた。疲れたので1人でソファーに座り目を閉じてじっとしていた。しばらくして目を開けたら、カップルが目の前でじっと僕を見つめていた。誰かの作品だとおもったらしい[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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アーモンドの収穫2020 [プロヴァンス地方]

 どんどん寒くなって、やっとまともな服装になれるからいいけど、お天気がこれではどうにもならん!

 しかもコロナ感染で不景気な話題ばかり。

 欧州では年末のクリスマス市を中止にする地域が出てきたようだし、なんだかつまらない年末になりそうな・・・。

 コロナも治療薬がみつかればここまで面倒なことにならないですむのだが、そう簡単にはみつかりそうもない。

 研究者の皆さんの頑張りに期待するのみ。

 さて、どんどん秋が深まってきますが、秋といえば収穫。今日は、アーモンドの収穫の様子を見てみましょう。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはプロヴァンス地方のアーモンドの産地ヴァランソル(Valensole)。

 アーモンドの木の並ぶ農家を訪ねました。どの木も樹齢は20年ほど。いっぱい実をつけています。

 アーモンドの実ってこんな形なんですね。生産者のアルベールさんがもぎたての実を見せてくれます。

 「こうやってかじるのはあまりお勧めしませんが(笑)、ほら、中から出てきましたよ。きれいでしょう?」

 収穫はこのトラクターで行います。トラクターと言ってもアーモンドの収穫専用のトラクター。

 「まず木に近づいて・・・幕を開いて木を囲みます。囲んだら、木を小刻みに振動させます」とセヴェランさん。

 わあ、一度に一杯落ちてきた!いちいち拾う必要もないから楽ですねえ〜。

 こちらの農場では今年45トンほどを収穫する見通しだそうです。

 収穫された実は、二週間ほどこのようにして自然乾燥させます。乾燥したら殻を割って実を取り出し、選別されます。

 選別は人の手で行われるようです。この速さで選別とは大変ですね。

 「殻や砕けたかけらなど見逃さないようにしています。これはとっても細かな作業なんですよ」と女性。

 この農場では、アーモンドの加工品を作ってお店で販売しています。

 そう言えばアーモンドオイルなんてありますね。手の乾燥を防ぐのにちょうどいいそうです。

 アーモンドはプロヴァンス地方で昔から栽培されてきました。キロ当たり19ユーロで売られているそうです。

 マグネシウム、カルシウム、食物繊維が豊富で健康に良い食べ物。炒ってそのまま食べても美味しいし、お菓子にしても美味しい。

 「かりかりっと食べられるのがいいんですよ」と女性。

 プロヴァンス地方の伝統で知られるクリスマスの13のデザート。その中の1つヌガーに使われているのもアーモンドです。

 観ているうちに無性に食べたくなってきた!


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、8歳になるわが息子が、デザートの追加について交渉し始めた。『僕は、宿題をするのにパパがくれた10ユーロを出しても良いと思ってるんだよ』」

VDM(Vie de Merde)より


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欧州第2波! [トピックニュース]

 フランスは夜間の外出が禁止となりました。守らないと135〜1500ユーロの罰金が課せられます。とは言っても、首都圏と地方都市の一部のみ。

 あれだけ感染が拡大していたらやっぱりこれくらいしないと収まりそうにない。マクロンさんは第2波の真っ只中にいると言っておりました。

 それにしてもなぜにあれだけ拡大してしまったのか・・・。結構、真面目にマスクをしている映像をみかけましたが、実際はそうでもないのか・・・。

 欧州の他国はどうなっているのか?

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 まずはベルギー。フランスと同じで夜間外出禁止(1時〜6時)。但し2つの州のみ。罰金は250ユーロ。

 ドイツはそこまでの対策はとっていませんが、3つの都市では店は早めに閉店することを義務付けられています。

 「アルコールが入ると互いの距離を保つのが難しいという人がいますが、私はそうは思いません」とドイツ人。

 どうですかねえ〜。距離も縮まって口数も多くなるような気がするけど・・・。

 ベルリンでは23時までに、フランクフルとケルンでは22時までにすべての店が閉店することを義務付けられています。さらに5人以上が集まることも禁止です。

 海を隔てた英国は、パブやレストランは22時で閉店。6人以上の集まりは禁止。

 しかしリバプールはさらに厳しく、飲食店は17時には閉店しなくてはなりません。

 またロンドンでは室内でプライベートで集合することは禁止されることになるそうです。

 大陸に戻って、オランダでは、なんだかお客さんで賑わってますがどうなってるんでしょう?

 「今日が最後になりそうなので友達と飲みに来ました」と女性。

 飲食店は一ヶ月間休業することが決まりました。かなり厳しい措置ですね。しかし、人の移動は通常通り行って言いそうです。

 北アイルランドでも同じような措置が取られるそうです。

 スペインのカタルーニャ地方も同様ですが、1ヶ月ではなく15日間だけだそうです。

 WHOが欧州が懸念されると言ったようですから、かなりの規模で拡大が広がってしまったようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちの人、おならをする度に『おっと、コロナウィルス1号!』などと言っている」

VDM(Vie de Merde)より


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明るい年末を! [トピックニュース]

 毎年2月末から3月始めてにかけてパリで開催される国際農業見本市。コロナ感染の影響で来年の開催は中止となった。残念だけど、仕方がない。

 今月12日までの一週間でフランスの総感染者数は人口100万人あたり10,592人。その前の一週間が9,000人足らずだったから増加している。

 日本は100万人中703人。その前の週が675人だから同じようにやや増加傾向だ。

 じりじり増えているけど、結局、こんな数字の中でやっていかなくてはならないのかも。

 今年の冬はインフルエンザの流行も心配されるとかで、予防接種を早くやっておくようにと言われているが、昨年、接種したら2日も寝込んでしまったから(涙)、どうするか決めかねる。悩ましい。

 それはともかくとして、10月もあと半分。年の瀬がせまってきます。

 そんな中、フランスではすでにクリスマスのイルミネーションが始まったところもあるそうです。その中の1つ、モンベリアールを訪ねてみましょう。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 確かに、イルミネーションの設置が始まっています。早いですね。

 「クリスマスが近いんだなって自覚します。少し気分が上向きますね」

 「クリスマスなんて来ないんじゃないかと思ってましたが、これから少し外出して買い物をする気にもなります。気持ちも明るくなりますよ」

 こちらは去年のクリスマスの映像です。今年もこんな感じになるんでしょうか?

 このイルミネーション、イタリアの会社が請け負っているそうです。

 「コロナウィルスの感染で国境が閉まってしまう恐れがあったので早めに準備することにしました」

 ああ、それでいつもより早いんですね。

 モンベリアール市も独自にイベントを開催することになっているそうです。

 その準備をしているのがこちらのアトリエ。本格的なシーズンになれば100種類のデコレーションが街を飾ることになっているそうです。

 「いまひとつぱっとしない時期ですから、少しでも明るく楽しくできればと思っています」と責任者の方。

 クリスマス市が開催されるかどうかはまだはっきりしてないようですが、この美しいイルミネーションだけは11月28日からはじまることが決まっているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、妻がわが家のインテリアにちょうど良いといってガーデン・ノームを買ってきた。これで9つ目だ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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2050年の農業 [トピックニュース]

 天気予報を見ると、ずっとさきまで秋晴れには出会えないらしい。

 なんかちょっとどうにかしてもらいたけど、どうにもならないですねえ〜。人間は自然の力には手も足も出ません。また野菜の値段が跳ね上がりそうな・・・。

 今から30年後には全体に気温が3℃ほど上昇するという人もいます。

 30年後と言えば2050年。私はあちらの世でのんびり暮らしていたいところですが、その頃のこの世の農業はどんなことになっているのでしょう?

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 2050年には地域によって気温が1℃〜3℃上がる可能性があります。そうなると、今よりも暑い日が続き、水不足の危険が高まります。

 ホントかしら???

 1℃気温が上がるごとに、植物は200キロほど北に移動するか、150メートルほど高地に移動しなければ、今と同じ状態で生育することはできなくなります。

 移動できないとなると、今ある農地を変える必要に迫られます。

 例えば、現在の麦畑は、より暑さに強く栽培も簡単なとうもろこし畑に変えると言った具合です。

 「ここはコルシカ島ですが、オレンジやレモン、さらにアボカドがより栽培しやすくなります。さらに、インドや中国、スペインの南部で生産されているマンゴーだって育てることができるようになります」

 このように気温があがると栽培できるフルーツの種類が豊富になる一方で、その他の植物をこれまで通りに栽培しようとするなら工夫が必要です。

 今は大きな畑に一種類の植物を栽培するのが一般的ですが、30年後には異なる種の植物を組み合わせて育てる必要があります。

 つまり、同じ場所に種類の異なる植物を3種類ほど植えて、互いに保護しあうようにするのです。

 例えば、一番大きなくるみの木は森を作ると同時に陰を作って焼け付くような太陽の日差しからりんごの木を護ります。

 そして、地下深くまで伸びた木の根が水分を吸い上げてくれます。そのおかげで麦もよく育つようになります。

 そういうことですか・・・。

 「これは作り話ではなく、予測です。もちろん、この通りではなく少し変化するかもしれません。いずれにしても今から準備しておくにこしたことはないでしょう」

 う〜ん、どうなんですかねえ〜。にわかに信じるわけにもいかないですが、複数の植物を同じ畑に植えるというのはいい考えのような気がします。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、運転免許の試験が延期になった。今日で3回目だ。一回目は消防車に行く手を阻まれ、二回目は吹雪に見舞われ、三回目の今日は、好天気に恵まれやる気満々だったのに、試験官が階段から滑り落ちて骨折 [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯113 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回チャレンジしてくれるのは、ブルターニュ地方ブレストにあるレストランのシェフ・エトワレ(ミシュランの星を獲得したシェフ)、フィリップさん。

 前回はジャムを使った料理でしたが、今回はりんごです。今頃ちょうど収穫されて店頭に並び始めた頃ですね。

 ではスタート!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらはブルターニュ地方の果樹園。リンゴの木に赤い実がついています。このリンゴ、1万種類もあるそうです。そのうちフランスで栽培されているのは20種類ほど。

 このリンゴを使って料理を作ってくれるフィリップさんは生産者のお店で待っていてくれました。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 こちらはリンゴ農家の方。

 「この種類はフルーティで歯ごたえがあって果汁も豊富です。あちらのは英国産のりんごです。振ると歌を歌ってくれます」

 確かに、振ると音がします。なんでだろう???

 「ここにあるリンゴは、残念ながらまだ良く知られていませんが、とても美味しいリンゴなんですよ」と生産者。

 シェフが選んだのは3種類のリンゴ。リンゴの他にクルミも買いました。これが全部で1.50ユーロで残りが28.50ユーロ。

 それにしてもリンゴ5つ+クルミ3個で1.50ユーロは安いですね。

 次は広場の市場にやってきました。八百屋さんで、パネ(白ニンジン)、かぼちゃ、根セロリ、紫人参、エシャロット、玉ねぎ、生姜を購入、これが全部で5.48ユーロで残りが23.02ユーロ。

 そして乳製品のお店で、バター(無塩ではなく塩入)、玉子、生クリーム、ヤギのチーズを購入。これが7.80ユーロで、残りが15.22ユーロ。

 次はメイン料理の魚を求めて港近くのお店にやってきました。ここでは鯛を2尾購入。これが8.70ユーロで残りが6.52ユーロ。

 最後はこちらのお店で、クレープとシードルを購入。あわせて5ユーロで、残ったのは1.52ユーロ。

 予算内に収まりました。ではレストランの厨房で調理の開始。

 まずは前菜から。

 林檎の皮をむいてさいの目切りにしフライパンで炒めます。クレープは丸く型を取りさっと焼きます。そしてクレープ、リンゴ、ヤギのチーズ、クルミをミルフイユ風に重ねたらできあがり。

 次はメイン料理。りんごと根セロリをさっと炒め、パネのピュレの上にのせます。その上にプライパンで焼いた鯛(白身)をのせ、シードルソースをかけます。トッピングは、リンゴと生姜のみじん切り。どんなお味なのか食べてみたい!

 最後はデザート。型に入れた生地の真ん中に、フライパンで炒めたリンゴを入れたら塩バターのカラメルソースを加え、オーブンで焼きます。焼き上がりを切ってみると、ソースがとろりと出てきて美味しそう!

 リンゴづくしのフルメニューでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、家のベランダで星を眺めていたら、ついプ〜とやらかしてしまった。すると、上の階のベランダから、プ〜と聞こえてきた」

VDM(Vie de Merde)より


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週末はトゥール周辺で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はロワールの城巡りの玄関口トゥール(Tours)からその周辺を旅します。

 パリからは高速列車で1時間半ほど、車なら高速道路で2時間半弱。では出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ロワール川の向こうに朝日が登り始めました。ここはトゥールにあるヴィルソン橋(青印)。地元の人達は石橋と呼んでいるそうです。

 この橋は、かつてパリとボルドーを結ぶ国道の一部でしたが、現在は歩行者、自転車、トラムだけが通れる橋になっています。

 今日はこれからとあるお城に向かいます。このお城、面白い顛末で命拾いしました。

 やってきたのはトゥールから70キロほどのところにあるラ・モット・シャンドゥニエ城(グレー印)。鐘を鳴らしておじゃまします。

 入ってしばらく歩いていると、お城が見えてきました。おお、美しい。まるでおとぎの世界。

 13世紀から19世紀にかけて作られたお城です。これだけの歴史があると、昔と今では建物の様子もだいぶ変わっているでしょうね。1932年には火災にもあったようです。

 しかし、奇特な人に買われ修復され命を吹き返しました。その奇特な人というのがこちらの方、と言いたいところですがちょっと違ってます。

 「このお城を買ってくれた人が全世界で25000人いると思うと、管理人としてはとても嬉しいことです」と管理人。

 実はこのお城、その25000人の人たちのものなのでした。

 火災に合い廃墟同然となったお城をなんとか修復しようとちょっと変わった方法で一般に販売することになったのです。城の値段は500,000ユーロ。1人に買ってもらうのは大変だけど、共同購入ならなんとかなるんじゃないか?そんな思いでキャンペーンを始めたところ、最終的には115カ国にわたる約18,000人から合計1,617,000ユーロが集まりました。その後もこのキャンペーンは続けられ共同オーナーの数は増え続けているようです。

 「とてもいい方法ですよ。一部を買うというのではなく参加するという感じですね」と男性。

 「お城も修復できて自然も保全できて一石二鳥です」と女性。

 ちょっと中に入ってみましょう。やはり放置されていただけあって、木や草が茂り放題。修復作業はまだまだ続きますが、このままでも面白そうな・・・。

 さて、次は20キロほど車を飛ばしてシノンに行ってみましょう(緑印)。街にはラブレーの銅像があります。青空市場の中を通ってお目当てのパンを求めてこのお店にやってきました。それはフワス(fouace)という名前のパン。

 「ブリオッシュの一種で、全粒粉にハチミツ、シナモン、たっぷりのバター、クルミを入れて作ったパンです」

 ラブレーの物語に登場する食いしん坊のガルガンチュワも食べたとか。

 「ヤギのチーズと一緒に食べるととっても美味しいの。もちろんシノンの赤ワインがあると言うことなし」とマダム。

 確かに、この辺りはワインの一大産地でもあります。というわけで、ワイン蔵をたずねることにしましょう(ワインレッド印)。ここは、シノン城の城壁の地下。もともとはお城を作るために石が切り出された場所でした。ここは一年中12℃。上を見上げると穴が空いています。

 「ここから石を地上に上げていました」

 ここからなら工事現場に直接石を運ぶことができました。それはともかくとして、早速ワインを頂いてみましょう。う〜む、チーズやハムなんかと一緒に飲みたくなりますね。

 さあ、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。ここはシノンのキャンプ場(水色印)。テントみたいなバンガローで一泊します。5人が宿泊できて、一泊48ユーロ!マスクのことは忘れて、お城を眺めながらのんびりしましょう。

 翌日はロワール川を散策。漁師さんもいれば、川辺でレストランを営むシェフもいます(オレンジ印)。厨房では川魚をつかった刺し身を作っていました。どうやら直接漁師さんから入手するようです。ザリガニのビスク、刺し身等々、新鮮な川の幸を使った料理が並びます。

 最後は、シュノンソー城をカヌーで訪ねましょう(焦げ茶印)。陸からの眺めとはまた別の姿を楽しむことが出来ます。夕日とお城を眺めながら、ワインをいただく。これは贅沢ですねえ〜。このツアー、1人33ユーロだそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼と2人でお城を見学していると、突然、彼がひざまずいてプロポーズを始めた。大切なことだからここでプロポーズしたかったと彼が言った。それはいいけど、ここはお城の牢獄の前・・・[がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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森のセープ茸 [ペリゴール地方]

 10月に入ってからもあっという間に毎日が過ぎて行き、今日はもう10日。

 去年の今頃はなにしてたっけ?

 そうそう、ラグビーのワールドカップで盛り上がってたんだった。ああ、楽しかったなあ〜。コロナのせいで、今はスクラム組むなんて出来ないんだろうな。

 にわかファンながら、2023年のフランス大会の行方が気になる。

 さて、昨日のホタテに引き続いて今日も秋のグルメのお話。

 ペリゴール地方では、10月9日金曜日からセープ茸市が始まったそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 美しい秋の風景。

 そして森の中では、カゴを手にセープ茸を求めてさまよっている方々がいました。

 あっ、ありました、大きいのが!初物を早速収穫。

 このところ数日の間にたくさんのセープ茸が顔をだしたそうです。

 「かなりの雨が降りましたし夏の暑さも手伝って、りっぱに育ったようです」と男性。

 昨年に続いて今年も少し遅れての収穫となっただけに、皆さん首を長くしてこの日を待っていました。

 「どれくらい、いつまで収穫できるか気になりますね」と男性。

 「時期は少し遅れましたが、キノコの成長にはそれほど影響はなかったようです」と女性。

 まだ収穫は始まったばかりで、量は多くはありませんが、村で市を開催するには十分です。

 こちらがその会場。お天気にも恵まれて上々の初日です。

 「市を楽しみにしてたのよ。雨があがってこの晴天でしょ。セープ茸や栗も美味しそうなのが並んでいて幸せな気分よ」と女性。

 お店のおじさん、なにか叫んでますがなんだろう???店頭には、かぼちゃやジャガイモが・・・。

 「そろそろオニオンスープが作れる季節になったよ」

 予報によれば、今週末のフランスはぐっと気温が下がるそうです。

 やっと温かいスープが美味しく感じられる季節になってきました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、僕の名前はマリオ。身長は155センチ。結婚式で教会から出て来ると、僕たち2人を友人たちがぐるりと取り囲み、やおらキノコを投げ始めた。僕が大きくなるようにだそうだ」

VDM(Vie de Merde)より



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ホタテ漁開始 [フランスのグルメ]

 夏の暑さが終わったせいか、最近のジムのプールはガラガラ。

 ワンレーンを1人でのんびり泳ぐことができる機会が増えた。下手するとプールに自分も含めて2人しかいないなんてこともある。

 大手のスポーツジムだけど、経営は大丈夫か?と少し気になる。

 さて、イギリスの漁師さんとフランスの漁師さんたちの間で争いになっていたホタテ漁ですが、結局、水産資源保護のため禁漁期間を設けているフランス側の規制に英国が合わせる形で決着しました。

 そんな中、ノルマンディでのホタテ漁が始まったようです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年10月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 年末の2大イベント、クリスマスと大晦日のごちそうに欠かせない食材がホタテ貝。

 どうやら、今年の漁はまずまずのようです。カゴいっぱいに水揚げされるホタテ貝。漁師さんの顔をほころびます。

 「大漁ですが、小さいのは海に戻しましたよ。ノルマンディのホタテ貝は質が勝負ですからね」

 水揚げが完了すると同時に、また漁へと出港していきました。漁の期間は限られていますから、その間になんども漁を繰り返すことになります。

 太陽が顔を出した頃、港の市場には新鮮なホタテ貝が並びます。早速にお客さんがやってきました。

 「ホタテのシーズンですからね。美味しいはずですよ。特にここのは新鮮ですから、他では買いません。買うならここです」

 「たくさん買っといて冷蔵庫で冷凍保存します」

 お値段はと言えば、1キロあたり5.50ユーロ。初物としては高くないですね。

 「カルパッチョにして食べますよ。少し贅沢なごちそうです」

 こちらはとあるレストランの厨房。シェフがホタテ料理を作っています。何を作るかと言えば、やっぱりカルパッチョ。

 「まずはホタテを薄切りにします。お皿に塩をふり、ホタテをのせてライムをすりおろし、オイルを少々たらしたらできあがりです」

 超簡単ですね。柑橘類はホタテに合うそうです。ウニと一緒に食べてもいいそうです。

 「とても美味しいですよ。ノルマンディのホタテ貝は別格です」と男性客。

 ホタテのシーズンは来年の5月まで続きます。もっと短いのかと思っていたら結構長いですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、プールサイドで横になっていると、息子が言った。『ママって、丘に上がったクジラみたいだね』」

VDM(Vie de Merde)より



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