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週末はシオンで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、スイスの都市シオン(Sion)を旅します。

 パリからシオンまでは高速列車とローカル列車を乗り継いで最速5時間、車なら6時間ほど。

 では出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 長いトンネルと抜けると、清々しい風景が待っていました。

 そして、こちらが2つの丘があるのヴァレー州の州都シオンです。

 「こうして街を歩いていると、ここはかつてイタリアと欧州北部を結ぶ都市だったことがよくわかります」と旅人。

 では丘のあるところまで登ってみましょう。右側の丘の上にあるのがヴァレール城(青印)、左がトゥルビヨン城(赤印)です。

 まずはファレール城から。ここは、14世紀に作られた城塞を思わせるお城です。当時は宗教関係者のみがここで暮らしていたそうです。

 「この地域を支配していた司教が作らせた城です」と博物館の責任者。

 大部分が廃墟となっていますが、お城の中にある博物館には貴重な品々が保管してあります。そして現在、修復の大工事が行われています。

 次はトゥルビヨン城。急な坂道を上がると姿を表しました。なんだかすごい岩山のてっぺんにありますね。お城を取り囲む城壁はきれいに残っていますが、お城そのものはほとんど廃墟。

 しかし、礼拝堂の中は貴重がものが残されています。それは700年ほど前に描かれた落書。妙にリアル感があって感動しますね。せっかくですから塔の上まで行ってみましょう。おお、素晴らしい眺望!700年前とあまり変わらない風景かもしれません。

 そろそろお腹が空いてきました。コロナ禍でレストランは全部閉まってますが、こんなお店はオープンしてます(オレンジ印)。

 ここは地元の農産物を販売しているお店。チーズ、ソーセージ、サラミ、ハム、干し肉等々。チーズは40種類もあるそうです。これを適当に盛り合わせてもらって食べることにしました。

 どこで食べるかというと、こちら、元監獄。今は、魔法使いの塔と呼ばれています(緑印)。ではいただきましょう。もちろんワイン付き。

 シオンはワインの産地としても知られています。確かに、丘の斜面に無数のぶどう畑!

 「420ヘクタールに渡ってぶどう畑が広がっています。ここで取れるぶどうがヴァレー州伝統のワインになります」

 ここには農業用の水路が作られています。水路の水がいっぱいになると溢れ出して周りの土を潤してくれる仕組みになっているそうです。この小さな水路沿いを歩くのも楽しい観光コースです。

 さて次は、ちょっと変わったところに行ってみましょう。15キロほど車を走らせてやってきたのはこんなところ(グレー印)。

 地面から次々に飛び出したような白い岩。頭の上には誰かがのせたように岩がのっかっています。太古の昔、氷河が運んできたと考えられています。

 最後は、スキーで締め。スイスにきたらやっぱりスキーですねえ〜。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ユーロトンネルを通っている時は、海も魚も見られないということが分かった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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パリは汚いか??? [パリ]

 このコロナ禍の最中に熱をだしまして・・・。

 まさか感染したわけじゃなかろうな、こりゃちょっとまずい、様子を見てかかりつけのお医者さんに相談だ、と思っていると、幸い一晩のうちに熱が引いて、鼻水と鼻詰まりも一気に解消。単なる風邪だったようでほっとした。

 一時、隔離状態でベッドで横になっていると、あれこれ妄想が始まる。

 先生が、これは検査を受けたほうが良さそうですなあと言う。で、PCR検査を受けて陽性と出る。すると、あそことあそこ、さらにあそこにも連絡が行って、皆、調べられることになるんだろうな。迷惑かけちゃうな・・・。あの人はコロナ感染者よとか後ろ指をさされることになるのか。

 ああ、感染したらやっぱり色々きつい。命の心配よりそっち方面を心配している。

 それはともかくとして、本日はパリのお話。パリって、そんなに汚かったっけ?

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月15日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 以前はペットの糞などが道路に残ってたりして汚いと言われていたパリですが、清掃車の活躍でだいぶきれいになったはずなのに、また汚くなったのか?

 「隣が工事中になってからというもの、ここにポイ捨てする人がいるのよ」と女性。

 ほんとだ、ひどいですね。こちらには便器!通りを歩いていると、あちこちにゴミが捨てられています。欧州で一番汚い首都はパリ?

 それならとりあえずパリとスペインの首都マドリードを比べてみよう。

 まずは、パリの北東部を調査。ものの30分ほどあるいただけであちゴミが捨てられています。しかもかなり大型。

 ここはサクレ・クール寺院に近いモンマルトル地区。こちらの女性は20年前からここに住んでいるというイヴリーヌさん。

 「マットレスや家具などが置かれたままになってるんです。そういうものは私たちには拾って集められません。市の対応が遅れてるんです」

 そうおっしゃるのはイヴリーヌさんだけではありません。

 「清掃が行き届いてないんですよ」

 「清掃車を見かけなくなりました。だから汚いんですよ」

 パリ市は清掃のために年間5億7千万ユーロの予算を使っています。なんと5年後にはこれが2倍になると言われています。主に清掃員の雇用に当てられますとか。

 「パリが汚いのは毎日ではありません。ある時間帯にゴミが放置されてしまうんです」と市役所の役人。

 一方、マドリードはどうなっているでしょう?

 ゴミを通りに置きっぱなしにすると750ユーロの罰金が課せられます。パリにも罰金はありますが、135ユーロと約6分の1。

 「マドリードの罰金は最大1500ユーロと高額です。ゴミの放置は重大な違反であり環境への危険な行為なんです」と市の関係者。

 この対策が功を奏してか10年前より街がずっときれいになったそうです。

 「マドリードはとてもきれいな街ですよ。ゴミ箱が必ずおいてありますしね」

 「市民がポイ捨てはやめたほうがいいと思うようになったんですよ」

 清掃員の数はパリよりも少なく、清掃に費やす予算も3分の1だそうです。

 パリはだいぶ差をつけられてしまいました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、パパはピッツァの箱をゴミだと思って暖炉に放り込んだ。中身が入っていたのに [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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美術館も経営難 [パリ]

 週一で恒例のWHOの世界コロナ感染状況が更新された。4月11日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):

米国:468,00人(445,000)

英国:16,000人(28,000)

ロシア:60,000人(61,000)

ドイツ:113,000人(113,000)

イタリア:104,000人(138,000)

スペイン:28,000人(9,000)

スウェーデン:30,000人(27,000)

フランス:265,000人(245,000)

イスラエル:1,800人(1,600)

日本:21,000人(16,000)

 ワクチンを自国で製造しながらも輸出することなく、さらにEUから輸入もしながら、せっせと自国民に接種したおかげか、英国は減少傾向。

 同じくワクチンの輸出せず自国民に接種している米国はまだ増加中。

 スペインはちょっとどうなんですかねえ〜。減ったり増えたり振れ幅が大きすぎで、調査報告にムラがあるんじゃなかろうか?

 さて、コロナ禍で収入が激減してしまったルーヴル美術館。別の方法で収入を維持するために試行錯誤が続いているようです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 誰もいない美術館でカメラを手に歩き回る二人のインスタグラマー。ルーヴル美術館の依頼を受けて撮影にやってきました。

 普通なら長い見学者の列ができている名画モナリザの前に陣取り、Tシャツを並べはじめました。ユニクロと美術館のコラボで二人が製作したTシャツです。値段は一枚約15ユーロ。

 これの販売促進のための動画を作るようです。

 ん?何かちょっと変わった趣向をこらすようです。ほう〜、仕上がりはこんな感じか・・・。

 サモトラケのニケもこんな事になってしまいます。

 美術館のサイトにアクセスするとオンラインショップがあり、所蔵品を商品化したグッズが山のように出てきます。時計、携帯ケース、モノポリー・・・。どれも入場料の減少をカバーするための手段の1つ。

 「2020年は文化施設は厳しい状況に立たされました。ルーヴルは8000〜9000万ユーロの減収となってしまいました」と美術館の方。

 美術館の運営は入場料とメセナだけではやっていけなくなってしまいました。そこで、商品化できそうな所蔵品を使って運営費を作り出そうというわけです。

 この商品化による収入は今のところ450万ユーロほどにしかなりませんが、さらなるプロジェクトが進んでいるそうです。

 それが、こちらのコーヒーミル。ルイ15世が愛用していたもの。そこへ登場したのがアラン・デュカスさん。どうもこのコーヒーミルに因んだコーヒーを作って売り出すらしい。

 様々な種類の豆をブレンドして独自のコーヒー豆を作り、「1721」と名付けました。それはポンパドゥール夫人が生まれた年。お値段は100グラム5.50ユーロ。

 確かに、オンラインショップにアクセスすると、ルイ15世のコーヒーミルがプリントされたパッケージに入ったコーヒーが販売されています→こちら


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、寝ぼけた頭で、コーヒーをカップにいれるつもりがソーサーに垂れ流してしまった。慌てて拭いて入れ直したのに、またまたソーサーにぶちまけてしまった・・・ [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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マスクで変顔 [トピックニュース]

 買い物のついでに近くの公園を横切ったところ、普段なら芝生の上にレジャーシートを引いてくつろいだりできる区画が「立入禁止」の黄色いテープで囲まれ、中に入れないようになっていた。しかも、見回りをしている人の姿もあった。

 東京は今日からまん延防止期間に入った。

 変異株がどうのこうのと言ったところで、やることは今までと変わらない。やたらと外出しない、マスクをする、手を消毒する。

 なんとか楽しみを創り出して、くら〜くならないで毎日を過ごそうと思う。

 さて、フランス北部の都市リールの写真家アレクサンドルさんは、マスクをした通行人に声をかけて写真を撮っています。どんな写真かというと・・・。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 アレクサンドルさん、広場を横切る女性に声をかけました。

 「すいません、マスクをしたままで変顔をしてもらえませんか?」

 女性はOKしてくれました。そして撮れた写真がこれ。

 3回目の外出制限が始まった頃、アレクサンドルさんはマスクをした人の写真を撮ってみようと思い立ちました。

 「マスクをすると顔が隠れて表情がわからなくなってしまいます。それをもう少し生き生きした感じにできないかと考えたんです」

 毎日、10人くらいの人たちを撮影しています。どの人も喜んで変顔をしてくれるそうです。

 「これでマスクのイメージが変わるんじゃないですかね。コロナ禍で少し楽しい気分になれますよ」と男性市民。

 「こんな風に少し前向きにならないとねえ」と別の男性。

 「外出制限中なので皆黙りこくってますが、この活動で笑えるようになってきました」と若い男性。

 あれれ、アレクサンドルさん、逆に通行人に写真を撮られてます。

 さて、撮影した写真はパソコンに保存します。かなりの量になってきました。どれどれ、どんな写真があるのかな?

 わあ〜、皆さん本当に撮影に前向きで面白い!

 「皆さんがとても協力的だったので驚きました。お願いすると目をキラキラさせて思い切りおかしな顔をしてくれました」

 冬から早春にかけての日本の風物詩と言ってもいいくらいのマスク。こんなに世界中の人たちがするとは!

 おかげで、カラフルで様々な柄入りのマスクが登場。黒いマスクは始めは違和感がありましたが、今では全然気にならない。

 白ばっかりで飽きてきたので、そろそろ私も柄物にしてみようか・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、子どもたちと一緒に映画を見ていた。すると5歳になる末っ子が言った。『ええっ、みんなマスクしてない!コロナウィルスに感染するよ!』」

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯134 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、ミシュランの星1つを獲得しているシェフがビタミンたっぷりの料理に挑戦してくれます。

 では、スタート!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらがそのシェフのモリーさん。身長は、なんと2メートル!リポーターさんの2倍はありそうな・・・。

 それはともかくとして、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずやってきたのは魚屋さん。サバを購入。これが5.55ユーロで残りは24.45ユーロ。

 次は乳製品のお店で玉子6個を購入。これが、2.20ユーロ。

 残りの22.25ユーロを持って八百屋さんにやってきました。さつまいもとバジルを購入。ハーブの匂いはマスクを外さないと確認できませんね。

 さらに、ローズマリー、オニオン・ヌーヴォー(葉付き小玉ねぎ)、辛くない唐辛子、ニンジンも購入。これが全部で12.15ユーロで、残りは10.10ユーロ。

 次はデザート用の材料を求めてナッツ屋さんにやってきました。ピスタチオ、アーモンド、ヘーゼルナッツを購入。これが5.75ユーロで、残りは4.35ユーロ。

 最後は乳製品のお店で、バターミルクと生クリームを購入。生クリームはノルマンディ産。これが3.30ユーロ。

 手元には1.05ユーロが残って予算内で収まりました。では調理の開始。

 まずは前菜のサバのエスカベシュ。

 サバを三枚におろし小骨を取り除いたらエスカベシュ(白ワインのビネガーでマリネ)します。ここにシェフならではの工夫をこらします。小玉ねぎとニンジンとハーブシードで作ったブイヨンをサバにかけて霜降りにします。

 「食事はフレッシュで酸味の効いた料理で始めようと思います」とシェフ。

 盛り付けるとこんな感じになります。

 次は玉子が主役のメイン料理。

 玉子を半熟に茹でます。ほうれん草はバターでさっと炒めます。さつまいもは蒸し焼き(?)にします 。次にバター、生クリーム、レモン、クミンでソースを作ります。器に盛り付けたら、このソースを上からかけて出来上がり。赤いのはグレープフルーツ?

 最後はデザート。

 バターミルクにハチミツを加えて混ぜ合わせたら絞り器に入れ、カラメリゼしたナッツ類の上に絞り出します。ここにクランブルをのせたら出来上がり。

 なかなかヘルシーなお食事になりましたが、サツマイモがあるのでお腹いっぱいにはなりそう。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、私が夢中になって2ヶ月前から付き合ってる彼が、年を偽っていただけでなく、子供が4人もいたことを隠していたことが発覚 [がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はネラック周辺で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、フランス南西部ガスコーニュ地方のロット=エ=ガロンヌ県を旅します。パリからは列車で約4時間、車なら6時間半ほど。

 では出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 旅の始まりは人口7,000人ほどの町ネラック(Nérac)から。

 川のほとりに出来た町には、歴史を感じさせる建物が立ち並んでいます。こちらはネラック城(青印)。眼鏡橋もあります(赤印)。美しいですねえ〜。フランス国王アンリ4世が幼少期から思春期までをこの町で過ごしたそうです。

 ガイドさんと一緒に自転車で町を散策してみましょう。やってきたのはアンリ4世の妻王妃マルゴが作らせた庭(緑印)。

 「こちらの小さな建物で宮廷の女性たちが重たいドレスを脱いで川遊びにでかけたそうです」とガイドさん。

 暫く行くとこんな石像をみつけました。お城の庭師の娘フルレットの像。フルレットは若いアンリ4世と恋仲になりますが、彼が去った後絶望して町を流れるバイズ川に身を投げたと言われています。

 さて、ネラックから北へ数十キロのところを流れるのがロット川。ここでは元世界チャンピオンがカヌーやカヤックの乗り方を教えてくれます。ここならマスクをしなくても感染の心配はなさそう。

 自然豊かなロット川を堪能したら陸にあがりましょう。ここはビニールハウス。

 ロット=エ=ガロンヌ県は、70年代になってからナッツや野菜・フルーツの栽培が盛んになりました。そしてこのビニールハウスではイチゴが実をつけ始めました。春の味をいただきましょう!

 しかし、ロット=エ=ガロンヌと言えばもっと有名な果物がありました。それはプルーン。中世の頃から栽培されてきました。

 「80℃のお湯に20〜30分ほど入れて湯がくと、こんな具合に柔らかくなります」と生産者。

 棚には様々な商品が並んでいます。なんとビールもあります。そして小さなプルーン博物館ではその歴史を垣間見ることが出来ます。昔プルーンは薬の一種として薬局で売られていたそうです。食物繊維が多くて体にいいんですよねえ〜。

 さて次は、ネラックから南15キロほどのところにあるアルマニャックの生産者を訪ねてみましょう(水色印)。ここはかつては修道院でした。今は礼拝堂が蔵になっています。香りを楽しみながらちびちび飲むのがブランデー・・・。

 次は東へと向かいましょう。車を走らせていると正面に見えてきたのがボナギル城(こげ茶印)。フランスに残っている城塞で最も美しいと言われているとか。

 ほとんどの部分が15世紀までに作られたものだそうです。13世紀につくられた塔は船体のような形をしています。そして中庭は映画のロケ地にもなりました。

 城の中には自然の洞窟が長く続いています。そして、外では有志が庭造りに励んでいます。

 最後はこんなところに行ってみましょう。

 そこには大きな木が植わっていました。人間が小さく見えます。2019年に今年の木に選ばれた樹齢は350年の木。国王ルイ14世の時代にはすでにここで生を受けていたことになります。そして今でも成長しつづけているそうです。すごい!


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、寝ぼけまなで朝食。おかげでヨーグルトにイチゴごジャムの代わりにボロネーズソースを入れてしまった。色は同じだが味は全くの別もの[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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仏人もタンス預金? [トピックニュース]

 一週間があっという間に終わって、また週末がやってきたあ〜。

 延々と続く自粛生活、まだ続けろと言われたら続けるだけだけど、なにかこの、生活をリフレッシュするものが必要だ。

 自粛生活の中でもなんとか楽しみをみいだしながらそれなりに暮らしてきたがマンネリ化は避けられない。新しい楽しみをどこかからか探し出してこないとならない。

 それはさておき、ほぼ毎日のように楽しい話題はないかとネットで探し回っているが、こんなリポートに出くわした。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月24日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ある調べによると、欧州の市場に出回っている現金のうち、実際に動いているのは20%だという結果が判明した。残りの80%は一体どこに行ったのか?

 「現金は財布の中に入れてます。残りは封筒に入れて家に保管してますよ。なぜそうしてるかって?そりゃあ、ずっとそうしてきたからだよ。現金で払うのに慣れてるからね」と男性。

 「前はあまり現金は持たないようにしてたけど、最近はちょっとへそくりが多くなったかな」と別の男性。

 えっ、ということはタンス預金してるってことですかね?

 欧州では市場に出た現金が記録的な数字になったそうです。その額、2020年末で1兆4,350億万ユーロ。一年で11%も増加したとか。

 通常の増加率は年に5%程度というから2倍に跳ね上がったことになります。ここまでの紙幣が市場に出たのは初めてのこと。

 しかし、電子決済による影響か、実際に使われている紙幣は減少しているとか。

 こちらの男性は、1ヶ月に500ユーロを銀行から引き出すそうです。

 「毎週買い物をしますが、30ユーロくらいなら現金で、それ以上になるとクレジットカードで支払います」

 私も似たりよったりかな。

 「今はかなり複雑な状況ですが、私も現金ですねえ」と女性。

 「たいていはカードで済ませますよ。でもそうすると現金の時より使いすぎてしまうんですよ」と別の男性。

 どうも現金は手元に置いておいて少しずつ使うという状況になっているから、動いている現金の割合が少なくなるようです。

 しかも、コロナ禍の外出制限で現金を動かす機会も減っているのでは?


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、スクラッチくじで5ユーロが当たった。それで何を買ったかと言うと、シャボン玉セット。僕は40才のおじさん[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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コリウール [ラングドック=ルシヨン地方]

 寒くなったのでまた冬の服装に逆戻り。

 とは言うものの、完全に冬に逆戻りかと言うとそうでもない。昼間は春らしい暖かさになるし、少し動くと暑くなるから、着替えることになる。

 そんなことを繰り返しているから、着たものをタンスにしまうわけにいかず、椅子の背に引っ掛けておくことになる。そういうのが2〜3枚重なっている。

 どうもけじめが付かないから困る。早くはっきりした天気になってもらいたいもんだ。

 さて、春先のニュースに必ず登場するフランス南部のリゾート地コリウール。今年は出てこないなあと思っていたら、こんな事になっていました。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年4月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 年間300日以上が晴れというフランス有数のリゾート地コリウール。その美しい姿は以前と変わりありません。空も海も青。

 しかし、いつもなら100人くらいの人たちが海岸沿いを散歩しているはずですが、外出制限の始まった今週月曜日からはその姿もみかけなくなりました。

 町なかはご覧の通り。人っ子一人みかけません。

 営業しているらしいお店をみつけて入ってみました。

 おお、美味しそうなカヌレ!しかし、お店にやってきたお客は10人に満たなかったそうです。

 「そうですね、寂しい一日でしたよ。明日も似たりよったりですかねえ」と店主。

 国内の移動も制限されてしまったので、ホテルなどの宿泊業はもろに影響をうけています。

 あっ、素敵な部屋。泊まってみたい!

 復活祭のバカンスに向けてしっかり準備をしていましたが、お部屋は空っぽのままです。

 「予約が入っていたのですが、外出制限の実施が決まった段階でキャンセルになってしまいました。その前までは70%ほどうまってたんですけどねえ」

 コリウールにある14軒のホテルのうち12軒が休業。

 こちらのホテルは6ヶ月の休業後、復活祭のバカンスを目処に再開するべく準備していましたが、結局また休業することにしたそうです。

 営業するとなると人員が必要になりますが、採算が取れないため再開は難しくなりました。

 今月は諦めて5月に期待するしかなさそうです。

 因みにフランスでは約1000万人が一回目のワクチン接種を終えたそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、バカンス最後の日。娘が間違ってカメラの写真を全部消してしまった・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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コロナ禍の欧州 [トピックニュース]

 買い物の帰りに近くの公園を通ったところ、梅の木に小さな実が付いているのを発見。その傍らではツツジがぼちぼち咲き始めていた。

 そして線路の土手に枯れ枝みたいに並んでいたあじさいに緑の葉が出始めた。自然は青葉若葉の季節へと歩み続けているようだ。

 さて、恒例のWHOの世界コロナ感染状況が更新された。4月4日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):

米国:445,000人(422,000)

英国:28,000人(38,000)

ロシア:61,000人(63,000)

ドイツ:113,000人(90,000)

イタリア:138,000人(113,000)

スペイン:9,000人(20,000)

スウェーデン:27,000人(30,000)

フランス:245,000人(254,000)

イスラエル:1,600人(4,000)

日本:16,000人(11,000)

 スペインの減り方に注目。数週間前に高齢者施設でのワクチン接種が進んでいると言うニュースを聞いたが、その影響か?

 本日は欧州の現状を見てみましょう。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 こちらはフランスの国境に近いドイツの都市ザールブリュッケン。気温はほぼ0℃で雪もちらついていますが、飲食店のテラス席はお客で埋まっています。

 今週の火曜日からテラスでビールを飲むことができるようになりました。映画館も再開したとか。但し、この自由も条件付き。24時間以内のPCR検査で陰性が証明されていなくてはなりません。

 「残念な天気ですが、この日が来るのを楽しみにしてました」と男性。

 ドイツは感染者数がフランスの3分の1。地域によっては多くの業者が営業を再開しています。

 さて、今年になってからの欧州各国の状況をおさらいして見ましょう。

 まずは英国。1月始めのピークには10万人当たりの感染者数は880人でしたが3ヶ月あまりの厳しい外出制限で今ではこれだけ減少しました。因みに青線はフランス。

 英国と同じように1月に急増し現在は通常に戻ったのがポルトガルです。こちらは2ヶ月外出制限が続きました。

 次はドイツ。ピークはあったものの他国よりは抑えられており、現在はほぼ正常のレベルにまで持ち直しました。

 こちらはスペインのバルセロナです。すいぶんと開放的な雰囲気が漂っています。数カ月間は地域間移動が禁止されましたが、学校も飲食店も閉鎖されることはありませんでした。マスクの着用もフランスほどの厳しい制限は課されていませんでした。

 「マスクしている人があまりいないでしょう。皆、忘れてしまったんです」と女性。

 そんなことして大丈夫かな???ちょっと気を緩めるとコロナはすぐにまた襲ってきますぞ!と言いたくなってしまう。

 欧州は半分以上が厳しい外出制限を続けてきました。フランスとその他数カ国はまだそれが続いています(赤い地域)。

 ポルトガルは月曜日からテラス席での飲食が解禁になりましたが、第4波を阻止するために観光客は一定期間の隔離が義務化されているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、ハローワークで働いている。ある求職者が約束の時間に来られなかったことを侘びながら言った。『何しろ昨日、PCR検査で陽性になったもんでね』[がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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霜は大敵とは言え・・・ [トピックニュース]

 昨日は想像以上に寒かった。足元が冷えるから室内では軽く暖冬を入れた。こんな日が暫く続くらしい。

 一度軽装に切り替えた後に冬に逆戻りは敵わない。

 どうやらフランスでも春先の寒気に覆われたようで、農家がこんな対策をしているそうだ。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年4月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 この風景、なにかのイベント?

 そうではなく、寒さからぶどうの木を守るため、ろうそくに火をともして温めているとか。

 辛口白ワインの生産地シャブリでのことでした。

 春先の霜で大打撃を受けるのが果樹園の農家。アルザス地方の農家では、ろうそくではなく焚き火で空気を温めています。

 よく見ると花が咲いている木があります。こんなときに霜など降りてはひとたまりもありません。

 この焚火、5メートル置きに並べられています。そこから立ち上る煙がものすごい!

 「空気を暖かくしているのは火なんですが、その温まった空気を冷えないようにしているのが煙です。こうすることでなんとか周りの気温を1℃から0℃くらいに保もとうとしているんです」

 これだけの敷地を覆う空気を人工的に温めるとなると焚き火の数も並じゃないですね。

 こちらは杏子の木。もう実をつけ始めているそうです。確かに、青くて小さいですが、これが順調に育てば、あの杏子になるようです。

 気温が零度を下回ると収穫に大きな影響が出てしまいます。

 「どれも霜に弱いんです。桃はまだ花をつけているのもありますが、杏子は実をつけ始めていて寒さに弱いんです」と農家の方。

 この作業、真夜中から始まって朝まで続けられるそうです。

 「もうこれで3回目です。たぶん来年も再来年も同じでしょう」

 これだけの果樹園です。霜による被害はかなりの損害になりそう。しかし、気になるのは二酸化酸素。

 夜の間ずっと火を焚いたらかなりの放出量になるんじゃなかろうか?


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、あまりに寒くて、パスタを茹でる鍋の上に手をかざして温まった」

VDM(Vie de Merde)より


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