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カタツムリの季節 [フランスのグルメ]

 9月も半ばを過ぎた。夏物はまだしまえない。半袖と短パンの日々が続く。

 そう言えば、今週末からシルバーウィーク?春の連休が黄金週間なら秋の連休は銀週間。

 コロナ禍ゆえ休んでも遠出はできず。しかも2回目のワクチン接種もまだゆえ自粛だ。とは言え、ワクチン接種完了でも油断は禁物という世の中。いささかげんなりだ。

 さて、本日はカタツムリのお話。

 日本でカタツムリの季節と言えば6月か7月の長雨の時期ですが、フランスでは今が旬。何しろ食用ですから日本とはシーズンが異なるらしい。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがフランスのカタツムリ。

 どうやらここはカタツムリ畑、ではなく養殖所。グロ・グリと呼ばれるカタツムリが元気に育っています。

 ただ今、収穫の真っ最中。板の上から草むらに逃亡したグロ・グリも残らず収穫します。

 「今はちょうど繁殖期に当たります。この時期に収穫するのがベストなんです」と養殖所のオーナー。

 板の上に貼り付いているのを次々に捕まえては網の中に放り込みます。

 板をひっくり返すと・・・うゎ〜、ものすごい数のカタツムリ。ちょっとぞっとする。

 日の当たる場所より暗くてジメッとしたところが好きなんですよねえ〜。

 寒波がやってくる前のこの時期に集中して収穫します。

 「互いに引っ付き合っているから、一度にさっと捕まえることができて楽ですよ(笑)」

 今年の夏は長雨で湿度が高かったせいで育ちが良いそうです。

 「重みがあります。殻の中が一杯に詰まっているという証拠です」

 ただ、よく育っているものが多い代わりに、全体に数は減ってしまったそうです。急激な豪雨で小さいうちに死んでしまったのが相当数いたようです。

 ここで育ったカタツムリは100軒ほどのレストランに提供されています。ここもその一つ。アヌシー湖の湖畔にあるレストラン。

 バター、ニンニク、パセリだけで調理します。これを盛り付けるとこんな感じ。

 カタツムリは一体どこにいるのやら・・・下の方でソースにどっぷり浸かっているのか・・・。

 最後は美味しそうに召し上がっていました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、カタツムリが道路を横切っているのを見ていたら、バスに乗り遅れた[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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凱旋門が包まれた! [パリ]

 アンヴァリッドで行われたベルモンドのお別れの式典を見ているうちに、アラン・ドロンが亡くなった時はどうするんだろう?なんて考えてしまった。

 アンヴァリッドでやるのかな?やらなきゃダメでしょ。

 ベルモンドみたいに高学歴(コンセルヴァトワール出のエリート)ではないけど、フランスの俳優さんと言えば世界中で誰もがすぐに思いつくのはアラン・ドロン。フランス映画への貢献度は並々ならぬものがある。

 ベルモンドがそういう扱いならアラン・ドロンだってそういう扱いにするべき。ちなみにアラン・ドロンはベルモンドの2つ年下。

 それはさておき、パリの凱旋門がすっぽり布に包まれてしまいました。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年9月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 昨年なくなった芸術家のクリストさん。なんでも”包んでしまう”というのが作品でした。

 そのクリストさんの生前の意思を受け継いで、ご覧の通り凱旋門が布に包まれました。

 布というより滝みたいになってますねえ。皆さん、写真に収めるのに大忙しです。こんな姿の凱旋門はそうそう見られません。

 「これは素晴らしいですね。大変気に入りました」と外国人観光客。

 「どうしてこんなことするのかしら。凱旋門があそこにあるだけでパリは素晴らしい街だったのに・・・。こんな事する必要なんてなかったわ」と女性。

 あれれ、評価はいまイチ。

 「良いか悪いかわかりませんが、これは面白いと思いますよ。凱旋門はパリの象徴ですが、こうすることで街も生きてくるんじゃないでしょうか?」と別の女性。

 こちらはわりに肯定的。賛否両論ってところですかね。

 作業に当たった人の数は数百人に登ります。

 「大工事になりましたよ。なにしろ凱旋門は大きいですから」と作業員。

 作業中も見学することはできたようです。

 「完成した作品も素晴らしいと思いますが、私はその制作過程に興味がありますよ」と高齢の女性。

 これだけの大工事ですからかかる費用もかなりの額。クリストの作品を売却することで賄われたそうです。

 「自分で費用を賄ったんですからパリ市民は何も言えないですよ」とパリジェンヌ。

 完成した作品は→こちら

 流石ですね。絵画というか彫刻というか、作品になっています。10月3日までこの姿だそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、オンラインショップで、プレゼント用の包装でメッセージも付けて品物を注文した。自分用なのに・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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チーズマイスター決勝戦 [トピックニュース]

 先日亡くなったフランスの俳優ジャン=ポール・ベルモンドの葬儀はサン=ジェルマン=デ=プレ教会で行われ、亡骸はモンパルナス墓地に埋葬されたようだ。

 が、しかし、その前に国主催のお別れの式典がアンヴァリッドで執り行われ、破格の扱いだった。その時のマクロン大統領のスピーチも悪くなかった。興味のある方は→こちら

 ベルモンドの俳優としての経歴と功績をうまくまとめていてオマージュにふさわしいスピーチだった。

 残念ながら日本語の字幕は出ない。しかし、話しぶりは日本の政治家とはだいぶ違うということはわかる。マクロンは文学青年だったらしいから原稿は自分で書いたんだろう。しかも高校時代には演劇部で活動していたくらいだからこういうのはなれてないわけじゃない。

 日本の政治家だって昔はきっと見事なスピーチで人を魅了していたに違いないと思う。しかし、私が生まれてこの方、そんなものは聞いたことがない。結局は教育の問題?

 それはさておき、先日、フランスの都市トゥールでチーズマイスターコンテストが開催されたそうです。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月14日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 どうやらチャンピオンに輝いたのはこの方、フランスの女性チーズマイスターのようです。

 ところでコンクールって、一体どんなことをするんでしょう?

 最終選考に残ったのは世界から選ばれた9人のマイスター。

 チーズを秤にかけることなく250グラムずつに切り分けられるか、4種類のチーズを食べて正確に味の違いを見分けることができるか・・・。

 「匂いはとても重要です。最初に味覚を呼び起こすのは鼻からの匂いですし、味の違いを見分けることができるのも鼻です」と審査員。

 さらに、チーズを使った料理を作るのも競技の一つ。こうしてみるとチーズ料理も色々個性的。

 「日本人の作品は繊細で手の込んだ作品ばかりで感動します」と選手のグレゴリーさん。

 決勝には日本人女性もいたようです。

 グレゴリーさんの作品は抽象画風。チャンピオンのウジェーヌさんのはこんな感じ。なんだか日本の飴細工のよう。

 グレゴリーさんの結果は銀メダル。そして金メダルはウジェーヌさんということになりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼が私にプロポーズした。私はとても幸せで興奮していると言った。すると彼が言った。『それは、パリ・サンジェルマンがチャンピオンリーグの決勝戦に残った時の僕の気持ちと同じだよ』」

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯149 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、アンジュ地方にあるレストランのシェフがチャレンジしてくれます。

 折しもリンゴの収穫が始まったばかり。そのリンゴを使った料理を作ってくれます。

 ではスタート!

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはリンゴ園。赤い実が収穫を待っているかのよう。

 シェフのジャン=マルクさんもリンゴ園に来ていました。早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずは本日のテーマのリンゴを収穫。

 「熟すと赤くなりますから赤いのを選んで軽くつかみくるっと回すと取れます」

 このリンゴはホーニー・クランチという種類で、火を通すと口当たりがいいらいいのでメイン料理とデザートに使うことにしました。前菜にはジンギー(Zingy)という別の種類のリンゴを選びました。

 さらに、ノンアルコールの発泡リンゴジュースも一緒に購入。これが合計で9.60ユーロで残りが20.40ユーロ。

 次は野菜とチーズを求めてこちらの食料品店にやってきました。店主はノエミーさん。野菜のことなら何でも教えてくれます。ここでは二種類のカブとビーツ、ヤギのフレッシュチーズを購入。これが全部で8ユーロで、残りが12.40ユーロ。

 最後はお肉屋さんにやってきました。何が必要かというと鶏肉。一羽まるごと購入。肉屋さんにさばいてもらいました。色々長い説明がありましたが、とにかく地元産の新鮮な鶏肉らしい。これが11.12ユーロ。

 手元には1.28ユーロが残って予算内に収まりました。では調理の開始!

 まずはお揃いの赤いエプロンで準備完了。りんごの色を意識しましたかね?

 それはともかく、まずは前菜から。

 リンゴ、カブ、ビーツすべてを薄くスライス。ヤギのチーズもスライスしてお皿に盛り付けます。ハーブとドレッシングで味付けをしたらカルパッチョのできあがり。

 次はメインの鶏料理。

 鍋で鶏肉を焼いたらお皿に取り置きます。その鍋で、玉ねぎ、ニンニク、ハーブのエストラゴンを炒めたら白ワンを加え煮込みソースを作ります。付け合せのリンゴも炒めます。これを盛り付けたら完成。

 最後はデーザート。

 リンゴをさいの目に切りバターで炒めます。カスタードクリームにメレンゲを混ぜ合わせオレンジリキュールを加えます。器にしっかりバターを塗ってからリンゴとクリームを入れオーブンで焼きます。見事に膨らんでリンゴのスフレの出来上がり。

 なんだかハッピーなフルメニューの食事になりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、車から降りて、食べたリンゴの芯を川に捨てに行ったのに、なぜかリンゴの芯ではなく握りしめていた車のキーを放り投げていた[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はアンジェで [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回はフランスのロワール地方の都市アンジェ(Angers)を旅します。

 パリからは高速列車で約1時間半。気軽に出かけられそうです。では出発!

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ぶどう畑にロワール川、そしてお城。なんか色々あって期待できそう。

 この地域は園芸が盛んな土地柄。まずはこちらの植物園を訪ねてみましょう(緑印)。12ヘクタールの敷地に50万種ほどの植物が植えられています。

 これはイチジク属の植物。気根が伸びて地面を往復しているうちに絡まって幹のようになるのだそうです。変わってますね。普段はあまり目にしないような植物を見ることができます。

 そして様々な色の花の組み合わせを楽しめるようなこんなパネルも設置されています。三角のパネルに合わせて3色の花を組み合わせると良いらしい。

 さて、次は地元のグルメを味わってみましょう。こちらのフードトラックで簡単に手に入ります。それはフエー(fouée)と呼ばれるパン。

 生地をこんなふうに伸ばしてオーブンに入れると、ピタパンみたいにぷくっと膨らみます。ピタパンと違って膨らむとほとんど皮だけ。この中に、リエットやキノコを挟んだり、バターをたっぷり塗ったりしていただきます。今回は塩バターキャラメルを塗ってもらいました。これで3ユーロ。美味しそう!

 さて、次はロワールのワインの産地を訪ねてみましょう。この1960年代のレトロなバンで案内してもらいます(青印)。

 「エピレにようこそいらっしゃいました。ここはサヴニエールと呼ばれるワインの産地です。辛口の白ワインです」

 ロワール川沿いにはぶどう畑が延々と続きます。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。それは岩の中にあります(赤印)。エレベーターで地下に向かいます。地下と言っても空が見えています。なぜに地下かというと、岩をくり抜いた場所に宿があるからです。

 こちらがそのお部屋。中世の頃からすでにこの場所で人が暮らしていたとか。現代の調度品が設えてあってこれなら安心して泊まれますね。中は涼しいそうです。一泊朝食付きで93ユーロ。

 日が暮れるまでにはまだまだ時間があります。ロワール川沿いにあるお店で夕日を見ながらお酒と料理とダンスを楽しみましょう。

 アンジェ周辺にはお城やそれ相応のお屋敷が1200軒ほどもあります。翌朝はその中の一つ、このお城を見学してみましょう(紫印)。中世に建てられたお城です。

 「15世紀以来、どこにも手を加えられることなく現在に至っている稀有なお城です」と責任者の方。

 敵の侵入を阻むお堀に囲まれてはいるものの、中世の要塞化されたお城とは一味違っています。かつて城は敵から身を守るために要塞化されていましたが、時代とともに住居として使われるようになりました。ここはそんなお城の一つです。

 中に入ってみましょう。長い廊下が続きます。そして奇妙な天井画がありました。一連の寓話を絵にしたものなのですが、なんだこれ〜!?どういうわけでこんな絵が飾られているのか・・・。

 最後はリキュールの醸造所を訪ねてみましょう(オレンジ印)。中を見学した後は、リキュールの試飲が楽しめます。オレンジがベースになったリキュール。19ユーロ払えばカクテルの作り方を教えてもらえます。これは楽しそうですね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、私は古いお城のホテルで受付をしている。今日は休みで客は誰もいない。いるのは私だけ。突然、35号室から電話がかかってきた[がく~(落胆した顔)][あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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黒い日 [コート・ダジュール地方]

 ワクチン接種後、静かにしていたほうが良いと言われジム行はあきらめて家でじっとしていた。

 夕方、シャワーにでもかかるかとなってふと気がついた。接種部分に貼ってある絆創膏は取って良いのか?

 で、ググってみた。ワクチン接種、絆創膏、と入力したら自動的に、いつ剥がす、というのが出てきた。なあ〜んだ、皆、ググってるじゃん。

 あれは延々と貼ったままにしておいたらいけないらしい。

 そんな調子で今のところひどい副反応はない。本当に体内で抗体が作られているんだろうか?メッセンジャー投入したから、がんばって抗体作っておくれ。

 それはともかくとして、シャンパンのようにやっと回復してきた市場もあれば、まだまだ回復がみこめない市場もあります。

 その一つがコート・ダジュールの小さな村サン=ポール=ドゥ=ヴァンス。観光がその主な収入源。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 プロヴァンスの村らしいこの佇まい。中心街に言ってみると・・・なんだこの黒い幕は?

 「今日は、”黒い日”と言って閉店の日なんです」

 えっ、閉店?

 貼り紙をよく読んでみるとこんなことが書かれてあります。

 「サン=ポール=ドゥ=ヴァンスは世界中に知られているのに、母国の政府からは無視されています」

 どうやらこの黒い幕は抗議の印のよう。

 村には80の店舗がありますが、本日は全部の店が営業を停止しています。こちらは宝飾品店の方。

 「ウチの売上は70%が海外からのお客様からのものです。この2年はそれがなくなりました。国内のお客だけではやっていけないんです」

 どうやらサン=ポール=ドゥ=ヴァンスは国際的な観光地として認められてないらしい。そうなると国の補助を受けられないらしい。それであの貼り紙の文言か・・・。

 皆さん、お通夜みたいにお召し物が全部黒。マスクも黒。

 「周りの大きな4つの街は国際観光地に指定されていながら、海外からのお客は来てません。うちは海外から大勢の観光客がやって来るのに指定してもらってません。おかしいでしょう!」

 「なぜなのか政府に聞いても一切答えてくれません」

 これまでも色々手を尽くしてきたそうですが結果は芳しくありませんでした。それでこの”黒い日”運動になったわけです。

 「どうして指定されていないのか不思議です」と国内からの観光客。

 サン=ポール=ドゥ=ヴァンスと言えば、日本でも人気の観光地。そんな村がこんなことになっているとは・・・。どうにかならないもんでしょうかねえ〜。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、空手を習っている5才の息子に『よく食べるのよ。食べたものは筋肉になるからね。そうすれば黒帯がもらえるよ』と言ってやった。すると息子が言った。『食べ物は筋肉にはならないよ。あれはうんちになるんだよ』」

VDM(Vie de Merde)より


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シャンパン売上好調 [フランスのワイン]

 意を決して一回目のワクチンを接種してもらってきた。

 本来なら6月あたりに打ってもらえたのだが、どうも集団接種が気に入らず、かかりつけ医が接種を始めるのを待っていたため遅くなった。

 ワクチンはファイザー社製。夜間になっても変わったことは起きず。一応、解熱剤のカロナールをもらってきたから、頭痛や発熱があった場合は飲む。

 かかりつけ医は100円ぽっきりでカロナール4錠を提供してくれた。やった〜と思っていたら、2錠を無料提供している病院もあるらしい。この微妙な差はどう思ったらいいのか・・・。

 いずれにしても薬局で解熱剤を買わなくて良かった。あれ、結構高い。2回目の接種は3週間後。どうなることやら。

 さて、昨年は散々だったワイン業界。今年は様子が違っているようです。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 シャンパンと言えばこの音!

 こちらはランスにある生産者のぶどう畑。たわわに実ったぶどう。味を確かめる顔に笑みが戻ってきました。

 何しろ、前月に比べて売上が40%増えたのです。国内でも記録的な増加。

 さらに輸出も好調です。イタリアへの輸出はなんと二倍。

 「去年はひどかったですが、一応、540,000本を売り上げました。今年は750,000本ほどになりそうです。かなりの回復です。ここまで増えるとは予想してなかったので驚いています。でも現実に増えているのは確かです」

 去年はほんとに大変でしたよね。作ったは良いけど出荷先がない、実ったぶどうを見ながらそんなことを仰る生産者の方が大勢いらっしゃいました。

 やっとコロナ感染が落ち着いてきた今、消費者はワインやシャンパンで楽しく過ごそうという気分になってきたのかもしれません。

 供給業者はと言えば、クリスマスまでなんとか在庫を持たせようと仕入れの見直しをしているとか。

 「今年の最初の7ヶ月は、シャンパンが製造されるようになって以来、つまりこの300年で最も記録的な売上になっています」

 なんと言っても海外からの需要が高まりました。特にアメリカ、英国、欧州諸国など。すでに1億1,300万本が輸出されたそうです。

 供給が追いつくかどうかが目下の問題。もちろんシャンパンの在庫は十分にあります。問題はロジスティクス。

 どうやら出荷用の段ボール箱などの物資が不足しているらしい。

 「紙の製造がフル稼働できていないため手に入りにくくなってるんです」

 その結果、発送が2〜3ヶ月遅れるという事態になってしまいました。

 生産者の皆さん、遅れを最小限にとどめようと夜間も対応に当たっているそうです。

 9月30日に緊急事態宣言が解除されたら、日本酒で乾杯でもするか・・・もちろん自宅で。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼の家にいくといつも冷凍ピッツァばかりと文句を言ったら、今日はなんとテーブルにロウソクが灯り、バラの花とシャンパン・グラスが置いてあった。やったあ〜と思ったら、またピッツァだった。しかも今度は、お店が配達してくれたピッツァ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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レガータ祭り [イタリア]

 昨日はなんとか晴れ間もあって洗濯物が生乾きというようなことにはならずに済んだ。

 しかし、またしばらく雨か曇りの日が続くらしい。いつになったら秋晴れが見られるのか・・・。

 つい2週間くらい前まで「太陽はもう要らない!」なんて罰当たりなことを言っていたのに、今は「早く出てきて!」になっている。

 さて、先週末の日曜日、ヴェネツィアではこんなお祭りが開催されていました。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月7日に放送)

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 ファンファーレの音ともに現れたのは数十隻のボート。

 ボートと言ってもモーター付きではなく、中世を思わせる装飾の施された美しい手漕ぎのボート。ここはヴェネツィアのグラン・カナル。

 「たまたま休暇で来たらこれをやってました」とフランス人旅行者。

 「自分の目で見たかったんです。ヴェネツィアの歴史ですからね」とイタリア人男性。

 「ヴェネツィア人にとっては大事なお祭りなんです」と地元の女性。

 ボートを漕ぐ人たちの多くが昔の衣装を身につけています。このお祭り、15世紀に起きた史実を記念しているらしい。

 ヴェネチア出身のカタリーナ・コルナーロはキプロスに嫁ぎますが、夫と息子を次々に亡くし、結局自身が王座を継承することになります。しかし、当時、キプロスはヴェネチアの商人に牛耳られていました。そのためカタリーナは退位してヴェネツィアにその支配権を譲ったそうです。

 ということは、このお祭りはキプロスを制覇したお祝い???

 こちらは当時のヴェネツィア公爵とその夫人。観光客と一緒に記念撮影です。昔の衣装を見事に着こなしています。

 「昨日、明日の午後1時にここに来るようにと言われました。来てみたらこんなものを着せられてしまいました。でも楽しいですよ(笑)」とヴェネツィア公爵。

 コロナ感染で休業状態だったゴンドラも活躍してます。

 「お〜い、当時はサングラスなんてなかったぞ!」

 あれれ、ほんとだ、サングラスなんかしてます。

 向こうにはサン・マルコ寺院が見えます。そしてこちらはリアルト橋。水上も陸上も人で賑わっています。

 素人さんが操縦するボートもあるようで危うく衝突事故になりかけてます。

 一方、こちらはプロ級の方々がスピードを競っています。

 「うちは紫のボートなんで髪飾りも紫なのよ」と女性。

 このお祭り、もう800年近く続けられてきたそうです。去年はこんなニュースは聞かなかったから中止だったのかな?

 イタリアの直近24時間の新規感染者数は3,347人。数字が落ち着いてきたようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、18才になる。せっかくの誕生日なのにお祝いのパーティもできない。場所も時間もお金も、親の許しもあるのに、なぜできないかと言えば、友達がいないから[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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夏の終りの果物 [コート・ダジュール地方]

 東京の新規感染者数が減少し始めたので少し気が楽になる。

 とは言っても、一日の新規感染者が500人以下になるとも思えず、今月の12日に緊急事態宣言解除は難しい。

 今から思えば、去年の4月から5月にかけての緊急事態宣言は一体何だったんだろう?あんな人数の感染者で緊急事態とは・・・。

 それはともかくとして、最近、成城石井で買い物することが多くなった。

 ちょっと前まで気に入っていたのがチーズケーキ。最近はフルーツケーキが美味しいのに気がついた。

 このフルーツケーキにはいろんなドライフルーツが入っている。その中の一つがイチジク。

 この時期、イチジクと言えば、ソリエスのイチジク。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 太陽の光をあびてぷくっと成長したイチジクの実。紫色になってます。

 夏のバカンスが終わった頃に収穫の時期を迎えます。そっと掴んでクルッと回すと枝から離れてくれます。

 ここのイチジクはオーガニック。暑い夏の間にすくすく育って食べごろに熟してくれました。

 そう言えばこの果樹、アダムとイブのお話の時代からあるんですよね。何しろイチジクの葉っぱであそこを隠したりしてますもん。

 「近くをガポー川が流れているため、水分が土に染み込んで水を補給してくれます。この環境がキャンディのように甘いソリエスのイチジクを育ててくれるんです」と農家の方。

 実を割ってみると、ジューシーな赤い果肉が姿を表しました。AOPを取得したのは2011年。

 収穫された実は、こちらの作業場で選別されます。

 「大きくて味わい深いのが特徴です。これだけのものは他にはありませんよ」と品質管理の責任者の方。

 生のを一度食べてみたいものです。収穫は11月中旬まで続けられるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、母がテレビを見ていると、プルーンという名の若い女性が出てきた。母は自分の娘に果物の名前をつけるなんでひどい!と怒り出した。でもママ、私の名前はクレモンティーヌ。そう、オレンジの名前よ」

VDM(Vie de Merde)より


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コロナで海辺の別荘 [トピックニュース]

 ポスト・コロナの経済回復のための政策が色々出てきてるようだが、消費税減税はあまり役に立つとは思えない。

 そもそもポスト・コロナになってしまえば自ずと皆がお金を使う。今までお金を使おうにも使う機会がなかっただけ。

 ドイツがVAT減税をやったけどうまく行かなかったという事例もある。それともタイミングが良ければ効果はある???私には凡庸なアイデアに思える。

 それはともかくとして、本日は別荘のお話。

 コロナ感染でフランスの別荘市場はこれまでにないほどの活況を呈しているとか。

 仕事をなくしてその日暮らしていくこともままならない人たちがいる一方で別荘を手に入れて安全に暮らせる人たちもいるようです。

 別荘をお持ちの方々って、どんな人達なんでしょう?

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こんな海辺の別荘を手に入れるなんて夢のまた夢。高給取りでなくてはとても手に入るとは思えません。

 「生活に困らない裕福な人たちだと思うわ。何しろ価格が値上がりしてますからね」

 「ある水準以上の生活をしている人たちでしょうね」

 いいえ、そんなことはありません!

 ある調査会社の調べによると、所有者の3分の2は月収が6,000ユーロ(約78万)に届かない世帯。年収にすると1000万円に届かないということですね。

 こちらのご夫婦、10年前にこの別荘を手に入れました。

 「この暮らしを続けるために、旅行もしませんし不必要な出費もしないようにしてます」

 何も考えずにお金をどんどん使うなんていうお金持ちではなさそうです。

 海辺のリゾート地にある別荘は人気が高く購入希望者が増加しています。そのため地元では困ったことが起きています。

 「小さい住宅なのに高額になりました」

 「不動産屋の広告を時々見てますが、値段は上がる一方です」

 こちらの不動産屋では売りに出してから48時間以内には買い手がみつかるそうです。そしてお客のほとんどが別荘購入者。

 フランスでは住宅の10分の1が別荘。この3年の間に海辺の別荘を求める人たちの数は増加し、コロナ感染がそれに拍車をかけました。

 「最近では、1㎡あたり3,000から3,500ユーロくらいになっています」と不動産屋さん。

 別荘と行っても一軒家ではなくマンションタイプのも数多くあるようです。そしてこれくらいの小さな物件がよく売れているそうです。広さは30㎡ほど。

 決して広くはありませんが、専用のお庭が付いています。

 お手頃とは言うものの、購入には140,000ユーロ(約1800万円)が必要です。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、別荘を人に貸していたが返してもらうことになった。カギを郵便受けに入れて置いてもらうことにしていたが、別のいい場所がみつかったという。それは猫の首にひっかけておくこと。う〜む、ウチでは猫は飼ってなかったけど・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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