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フレンチフライ [フランスのグルメ]

 先日、買い物のついでに公園を通ったところ、梅の木を囲む垣根に「富士見ポイント」という札が写真付きでぶら下げられているのに気がついた。

 えっ、まさか、と思いながら視線を上げて遠くをみると、あの富士山の白い雪をかぶった頂きが見えた。

 120キロあまり離れたこんなところからも見えるのかと感動。あの札、公園管理の方が付けてくれたのかな?

 毎年2月から3月にかけて梅まつりが開催される。2020年は早めに終了、2021年は中止。今年はどうなるんだろう?オミクロン株感染、どこまで拡大するのか・・・。

 さて、月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。本日はフランスのフライド・ポテトのお話です。

french-fries.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年1月15日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 北米ではフレンチフライとも呼ばれるフライドポテト。フランス北部のノール県ではこれの専門店が数千軒もあり、牛脂で揚げたフライドポテトが食べられているそうです。

 まずは130℃の油で揚げたら、2回めは180℃の油であげます。そうすると中まで火が通って外はかりかりっとなります。

 「とっても美味しいのよ。外はカリカリで中はふわふわ」

 それにしてもすごい量召し上がりますね。付けて食べるソースも色々あるようです。

 一方、こちらはフランス南部にあるレストランで出てくるフライドポテト。茶色がかってます。

 ジャガイモはアガタという種類を使います。

 「甘みがあるんです。そして揚げると茶色になるんです」と料理人。

 この鴨の脂で揚げるのも北とは異なる点です。普通の油より油脂が多いような気がしますが、そうではないらしい。

 「野菜の付け合せのあるメイン料理に、おまけでこのフライドポテトがあると食事がたのしくなるのよ」

 最後はニースのお店のフライドポテトを見てみましょう。とは言っても、材料はポテトではなく、ひよこ豆の粉末。

 ぬるま湯と塩を加えて生地ができたら、スティック状に切っていきます。これを揚げると、まるでフライドポテトのようになります。

 ポテトよりさっぱりしているみたいですが、どんなお味なのか気になります。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、サンドイッチとフライドポテトを買って公園で食べようとしたら、犬がやってきてフライドポテトを横取りしようとした。なんとか阻止したものの、代わりにサンドイッチをもってかれてしまった [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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クロック・ムッシュー [フランスのグルメ]

 来年、大統領選を控えるフランス。少なくとも女性3人が立候補する可能性が高くなってきた。

 一人はすでに決定しているヴァレリー・ペクレス。そしてあのマリーヌ・ル=ペン、もう一人は現パリ市長のアンヌ・イダルゴ。

 あとはマクロンとかメランションとかの男性陣が出てくるんだろう。

 それはさておき、月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。

 本日は、フランス伝統の軽食、クロック・ムッシューのお話。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはとあるお宅の日曜日の夕食。これがクロック・ムッシュー。

 時間がなかったり献立のアイデアが湧いてこなかったりした時にこれが一番活躍します。

 「う〜ん、美味しい!」と息子。

 手間いらずの上に食べる人も満足なら言うことありません。

 作り方は人によって様々。こちらのお宅では、まずパンにベシャメルソースを塗ったら、順にチェダーチーズ、ハム、エメンタールチーズをのせてサンドイッチにします。これを焼いてホットサンドにしたら出来上がり。

 「今作ったのが基本で、中の具はそれぞれ好きなものを入れて変化をつけます」とママ。

 一方、こちらはブラッスリーの厨房。クロック・ムッシューを作っているようですが、さっきのと比べるとなんだか豪華。

 「ハムをたっぷりはさみますよ」とシェフ。

 しかもパンもドーナツ型で洒落てます。

 こちらの方はクロック・ムッシューについての本を出版するほど詳しい方。さっそく試食してみましょう。

 「う〜ん、カリカリっとして美味しいですね」

 あちこちのお店で食べては写真に撮ります。こちらのお店のはこんな感じ。

 「日本のカツサンドをヒントに作ったんだ」

 ああ、たしかにそんな感じ。下の方にチーズが入っているから、チーズカツサンドですな。

 駅の売店でも手に入りますから車中で食べることもできます。

 一方、こちらは専門店。しかもシェフ・エトワレが作ったクロック・ムッシュー。種類も10種類ほどあって、パリで一番売れているのがこれ。

 「ドライトマトやピストゥーソースを加えています」

 さすが2つも星を獲得しているシェフの作るクロックはシンプルでありながらも洗練されています。行って食べてみたい!

 クロック・ムッシューが生まれたのは1910年のこと。当時バゲットが不足していたことがきっかけで、パリのとあるカフェで発明された料理なのでした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、クロック・ムッシューを温め直そうと学食の電子レンジに放り込んでスイッチを入れた。すると焦げ臭い匂いがして炎が上がり大惨事に・・・。しばらく学食にはいけそうもない[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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マヨタマ世界選手権 [フランスのグルメ]

 数日前、フランスでラグビーの国際試合があったようで、フランス代表チームがオールブラックスに勝った!と大喜びしていた。

 やはりオールブラックスを倒すということは名誉なことらしい。

 それはともかく、もう1ヶ月でクリスマスというこの時期になってコロナ感染が拡大している欧州。物流等の問題でプレゼントの購入にも影響が出ているらしい。今年もいつもと違う年末になりそうな・・・。

 さて、本日は玉子とマヨネーズのお話。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年11月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 11月22日の月曜日、マヨタマ世界選手権がパリで開催されました。

 フランスには、会員数400名を誇るマヨタマ保存協会(ASOM)なる団体があり、この団体の主催で開催されたとか。

 予選を勝ち抜いた13名の料理人がパリに集合し、腕を競い合いました。

 「日曜日の午後に祖父母の家でよく食べていました」と女性。

 「マヨタマと言えばフランスですよ。おばあちゃんの味でもあり、私自身も作れますよ」と男性。

 ビストロでおなじみの庶民の料理マヨタマ。世界選手権は2018年に始まり今年で3回目。4年に一度ではなく毎年行われるようです。

 「我々はこんな風にとろっとした感じの柔らかいマヨタマを作るつもりです」と料理人。

 そして重要なのがマヨネーズ。黄身、油、マスタードなど塩梅良く混ぜ合わせなくてはなりません。

 こちらの料理人はハーブを加えひと味ちがったマヨネーズを作っています。

 一方、こちらはメレンゲを加えています。

 「少し軽い感じに仕上げたいんです」

 マヨネーズにメレンゲか・・・。今度試してみるか。

 選手権だけあって味にも盛り付けにも個性がでます。

 出来上がったマヨタマが審査会場に運ばれていきます。

 美味しそうに召し上がってますね。食べるのに夢中になって審査を忘れているようにもお見受けしますが、今年も新しいチャンピオンが誕生しました。

 セバスティアン・デヴォスさんです!

 「玉子はキャビアやトリュフではありませんから、シンプルなものにより輝きを与えることが大事だと思います」

 一口にマヨタマと言っても奥が深いようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、家族のために料理を作ることにした。それを知った妹は慌ててサンドイッチをこしらえ、父は向かいのピザ屋に行ってしまい、弟はパンにマヨネーズを塗って食べていた [ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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コーヒーとフランス人 [フランスのグルメ]

 最近、YouTubeで面白いチャンネルをみつけてしまい、自分のブログそっちのけで見てしまう。いかん、いかん。

 それはともかくとして、フランスの直近24時間の新規感染者数は2万人に届きそうな勢いだ。今年のクリスマス市の開催は大丈夫か?去年のようにはなってほしくないなあ。

 さて月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったので残念ながらお休み。本日はフランス人とは切っても切れない飲み物のお話。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年11月18日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 それはこ焦げ茶のこの飲み物、コーヒーです。

 カフェで職場で多くの人が口にしているはずですが、皆さんどれくらいお飲みになっているんでしょうか?

 「平均で1リットルくらいかな」

 ええっ、かなりの量ですね。

 「毎朝、大きめのボールに一杯飲んでますよ」

 「7杯か8杯か・・・ええ、一日当たりですよ」

 ある調べによるとフランス人の10人に7人までがコーヒーを飲んでいるとか。しかし、そのうちの40%は味に満足していないそうです。

 今、世の中に出回っているコーヒーは100種類ほどあるそうです。当然、人によって好みは様々。

 「濃くのあるのが好きです」

 「僕は苦目のがいいね」

 「甘くして飲むのが好きです」

 そして、仕事が一段落したら飲むという人もいれば、だらだら何杯も続けて飲む人もいます。

 「一息つくために、美味しくもないのに何杯も飲んでるときがありますよ」

 「のんびり待ってる時間がないから自販機から出てきたコーヒーを味など気にせず飲むことになるんですよ」

 まずいコーヒーを飲まないで良いように、こんな事を言う人もいます。

 「昔ながらのフィルターを使っていれたのを飲めばいいのよ」

 コーヒーを飲んでいるフランス人の70%がもっと美味しいコーヒーが飲みたいと思っているとか。

 「コーヒーは香りが良いんだよ。生まれた時からずっとコーヒーの香りの中で育ってきたんだ」

 「飲みたいから飲むんじゃないの。香りが好きだから飲むのよ」

 コーヒー好きのフランス人、年間で40億ユーロを費やすそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、大企業に就職したがまだ試用期間。僕よりコーヒーの自販機の方が稼いでる気がする[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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クルミの収穫2021 [フランスのグルメ]

 昨日は突然のメンテナンスでログイン出来ず。皆様のところをお訪ねしても既読の印、つまりNice!ボタンを押すことができず。帰宅後アクセスしたら普通に戻っていた。

 事前のお知らせって来てましたっけ?最近、ますます文字が見えにくくなり、お知らせが来たかどうかも定かじゃない。

 しかし、普通、メンテナンスって夜中にしませんかね?

 それはともかくとして、先日、ローストしたカシューナッツを食べながら、ふと英国産チェダーチーズを口の中に放り込んだ。

 これが意外や意外、おいしい!ちょっとやみつきになる。

 そんなわけで、本日はカシューナッツ、ではなくクルミのお話。AOC付きクルミの収穫が始まったそうです。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年10月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 大きなクルミの木がブルブル震えています。幹にしがみついたトラクターみたいなものが振動させているからです。

 こうして小刻みに振動させると、あっという間に一斉に実が落ちてきます。

 「実が落ちてくる音を聞いていると、たくさん収穫できると分かって嬉しいですよ」

 35ヘクタールもあるこの果樹園では、この時期になると一家総出でクルミの収穫を始めるそうです。

 ノワ・ドゥ・グルノーブルというAOP付きのクルミは3種類ほどあるそうですが、その中の一つがこのクルミです。

 「今年は雨が降ったんで育ちが良かったんです」

 どうも雨はクルミの成長には欠かせない成分らしい。夏のはじめに雹が降りましたが、収穫量はすでに60トンにもなっているそうです。

 まわりの実を剥がすと茶色になった核が見えてきました。この茶色が熟した印だとか。

 こちらは一家の長老。昔はこうやって殻を割り、中の種子を取り出していたそうです。もちろん今は機械で行います。

 取り出された種子はすぐに加工。クルミ油や塩味のスナックや甘いお菓子に生まれ変わります。

 こちらはアニエスさんのお宅。クルミを細かく砕いてタルトを作ります。

 クルミは身体にいい上に美味しい食べ物。焼き上がったタルトは家族で一緒にいただきます。


******* フランス人のつぶやき *******

「ニュートンはリンゴが落ちるのを見て引力を発見したけど、僕は椰子の実が落ちてきたせいで脳外科を知ることになった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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サンドイッチ [フランスのグルメ]

 昨晩は、Yahooニュースの「日大汚職事件」の容疑者は”アベ友”だった、という記事を読もうとした途端、ガタガタガタと揺れ始めた。

 それと同時にiPhoneから地震のアラート音が鳴り出し、あああっ、ついに東京のあれがきちゃったかと思ったら、幸いにもわりに早めにおさまった。わが家の地域は震度4。

 あまりの突然のことに呆然だった。iPhoneも揺れてからアラート音を出すのでは役に立たない。やれやれ・・・。

 それはさておき、本日はフランスのサンドイッチのお話。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年10月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 パン屋さんのショーウィンドウに並ぶサンドイッチの数々。どれにするか選ぶのが悩ましい。

 一番安上がりで人気なのがハムとバターとサラダのサンドイッチ。このお店では3ユーロ(約380円)で販売されています。

 ここではお昼になると一日200個のサンドイッチが売れるそうです。

 この器具、便利ですね。簡単に具を挟むことができます。

 そしてお昼のサンドイッチにはいろいろ利点があるようです。

 「簡単でさっと食べることができるからサンドイッチにするんです」

 「今日はちょっと急いでいるんでこれにしました」

 どうやら商品棚には具だけを並べて、注文を取ってからさっきの器具を使ってバゲッドに挟むようです。これならパンが具で湿ったりしないから美味しく食べられそうです。具は20種類ほどあるとか。

 「シンプルなのは、ハムとバターやハムとチーズ、またその全部を挟んだものもあります。そしてうちのスペシャルは、ニンニクのクリスピーをトッピングしたり、チキンとチョリソーを組み合わせたものなどがあります」とお店の方。

 サンドイッチの売れ行きは全国的に良いそうです。コロナ禍で買う人が4%ほど増えたとか。 

 「うちは売上の40%がサンドイッチです」とパン屋さん。

 さらに、このバゲットがフランス伝統の最優秀バゲットに選ばれたこともあって売上は右肩上がり。

 「水曜日に賞をもらったと聞いてちょっと味見してみたくなりました」と男性客。

 サンドイッチもパンが美味しくなければ意味がありません。このヴァランタンさんが賞を獲得したパン職人。

 「とても誇らしいですよ。もう何年も腕を磨いてきましたからね」

 このコンクール、大統領夫人も参加するほどの大々的なものだったようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今朝、すっきり目覚めてやる気になったので、2キロ先のパン屋まで自転車で行くことにした。しかし、100メートル走ったところで息絶えた・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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クレーム・シャンティイ [フランスのグルメ]

 この数日の暑さは身体に堪えた。今週末からやっと秋になるようでホッと胸をなでおろす。

 涼しくなってくれたらどれだけ快適なことか!早くジャケットなど羽織って、まともな格好ができるようになりたい。

 さて、本日はホイップクリームのお話。あの生クリームをミキサーや泡立て器で泡立てて、ケーキなどの上に絞り出す白くてなめらかで口の中に入れるととろけるあのクリームのことです。

 フランスでは、これをクレーム・シャンティイ(crème chantilly)と言います。シャンティイとはあのパリ郊外の町のこと。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年9月23日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 出た、生クリーム!日本ではホイップクリームとは言わず、単に生クリームと呼んでます。

 これが生まれたのは偶然からだってご存知でしょうか?

 伝説によれば、生まれたのは1671年のこと。えっ、そんなに昔?日本では徳川家綱の時代。

 この年のある夜、フランスのシャンティイ城で給仕長のフランソワ・ヴァテルが夕食を取り仕切っていました。

 「その時、デザートがなかったので、彼はキッチンに行くと、生クリームを泡立てて砂糖を加えたんです。食べてみると美味しい!見た目も素晴らしい。というわけで、このクリームのことをクレーム・シャンティイと呼ぶようになったんです」と男性。

 こちらがそのシャンティイ城。有名な観光地。ル・ノートルの庭があることでも知られています。

 お城のレストランではこのクリームを使った様々なデザートを出しているそうです。

 皆さん、美味しそうに召し上がっています。このアメリカ人男性、これを食べるためにわざわざシャンティイまでやってきたとか。

 作っているのがこちらの女性。昔ながらの方法で作っています。材料は濃厚な生クリーム、グラニュー糖、バニラシュガー。これを5分以上かけて泡立てます。丁度いい頃合いで止めないとバターが出来上がってしまうとか。

 しかし、このホイップクリームの誕生に関しては諸説あるそうです。

 こちらはお城にある図書館。こちらの古い書物によれば、フランスより100年も前にヴェネツィアでホイップクリームが登場しているとか。ということは発祥の地はヴェネツィア?

 それはともかくとして、フランスではシャンティイが発祥の地。それを大切に守っているのが地元で専門店をオープンしたベルトランさん。

 今作っているのは、粗塩とシブレットとチーズを混ぜたクレーム・シャンティイ。これは普通のお料理に使えそうです。

 この日は生徒さんたちに作り方を伝授します。根気のいる作業ですねえ〜。出来上がったクリームを絞ればシュークリームの完成。

 「歴史も学べますが、これはちょっとしたスポーツですよ(笑)」と生徒。

 生クリーム好きにはたまらない番組でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちの人を驚かそうと、ロウソクに火を灯し、セクシーな衣装に身を包み、生クリームを片手にベッドでポーズを取って彼の帰りを待った。で、結局、寝てしまった」

VDM(Vie de Merde)より


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カタツムリの季節 [フランスのグルメ]

 9月も半ばを過ぎた。夏物はまだしまえない。半袖と短パンの日々が続く。

 そう言えば、今週末からシルバーウィーク?春の連休が黄金週間なら秋の連休は銀週間。

 コロナ禍ゆえ休んでも遠出はできず。しかも2回目のワクチン接種もまだゆえ自粛だ。とは言え、ワクチン接種完了でも油断は禁物という世の中。いささかげんなりだ。

 さて、本日はカタツムリのお話。

 日本でカタツムリの季節と言えば6月か7月の長雨の時期ですが、フランスでは今が旬。何しろ食用ですから日本とはシーズンが異なるらしい。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがフランスのカタツムリ。

 どうやらここはカタツムリ畑、ではなく養殖所。グロ・グリと呼ばれるカタツムリが元気に育っています。

 ただ今、収穫の真っ最中。板の上から草むらに逃亡したグロ・グリも残らず収穫します。

 「今はちょうど繁殖期に当たります。この時期に収穫するのがベストなんです」と養殖所のオーナー。

 板の上に貼り付いているのを次々に捕まえては網の中に放り込みます。

 板をひっくり返すと・・・うゎ〜、ものすごい数のカタツムリ。ちょっとぞっとする。

 日の当たる場所より暗くてジメッとしたところが好きなんですよねえ〜。

 寒波がやってくる前のこの時期に集中して収穫します。

 「互いに引っ付き合っているから、一度にさっと捕まえることができて楽ですよ(笑)」

 今年の夏は長雨で湿度が高かったせいで育ちが良いそうです。

 「重みがあります。殻の中が一杯に詰まっているという証拠です」

 ただ、よく育っているものが多い代わりに、全体に数は減ってしまったそうです。急激な豪雨で小さいうちに死んでしまったのが相当数いたようです。

 ここで育ったカタツムリは100軒ほどのレストランに提供されています。ここもその一つ。アヌシー湖の湖畔にあるレストラン。

 バター、ニンニク、パセリだけで調理します。これを盛り付けるとこんな感じ。

 カタツムリは一体どこにいるのやら・・・下の方でソースにどっぷり浸かっているのか・・・。

 最後は美味しそうに召し上がっていました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、カタツムリが道路を横切っているのを見ていたら、バスに乗り遅れた[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


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今が旬のムール貝 [フランスのグルメ]

 またまた一週間があっという間に過ぎて週末がやってきた。

 土日はのんびりしたい、でも何にもしなくていいというわけじゃない。掃除やら洗濯やら買い物やら、しなくてはならないことがそれなりにある。いつになったら楽できるのやら・・・。

 夏はいなくなったと思っていたら来週あたりまた姿を表すらしい。未練がましい。

 さて本日も食べ物のお話。

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下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 お鍋の蓋を開けると・・・白い湯気の中から現れたのが大量のムール貝。全部食べられるの?と思ってしまいますが、これが食べられるんです。多く見えるのは殻付きだからかな?

 そしてお供は決まってフライドポテト。切っても切れない深い絆で結ばれたカップルのよう。

 「皆でおしゃべりしながら気取らないで食べられる料理です」と女性。

 どうやらムール貝のシーズンは9月から始まるらしい。

 こちらは通称オパール海岸と呼ばれる海辺。漁師さんたちがムール貝を収穫しています。うわ〜、岩一杯にムール貝が!

 とは言うものの、町の魚屋さんには、モン・サン・ミッシェル湾で採れたムール貝が到着しました。何しろムール貝の中でもこれは唯一AOPのラベル付き。

 「生産量が落ちたので値段は少し高め。1キロあたり5〜6ユーロです」とお店の方。

 ところで皆さん、どんな調理法でムール貝を食べるんでしょうか?

 「大鍋に、玉ねぎやハーブと一緒に入れ火を通します。最後に生クリームを少し加えると美味しいソースになります。で、フライドポテトと一緒にいただきます」と女性。

 こちらは食べたあとに残った貝殻の山。毎年週末に開催される大規模な蚤の市では、ムール貝300トン、フライドポテト30トンが消費されるそうです。

 しかし、コロナ禍となるとそうは行きません。

 こちらはレストラン。今週末はテラス席でムール貝を食べる人たちが増えると見込んで準備しているそうです。

 「ムール貝は2トン、フライドポテトは1トン、仕入れています」

 かなりの量仕入れましたなあ。

 どうやらリポーターさんもムール貝を堪能するらしい。玉ねぎ、ハーブ、白ワインで蒸煮にしたムール・マリニエールという伝統の料理をいただきます。

 美味しそうですねえ〜。お供はビールとフライドポテト。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、学生や先生たちがうちの店にランチを食べに来るようにと、特別料理をメニューに加えた。リゾットに特製のラタトゥイユ、さらにタラの贅沢ソースかけ。しかし、学食にムール貝とフライドポテトが出てきた途端、店には誰も来なくなった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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黄金色のぶどう [フランスのグルメ]

 屋外の気温はかなり下がったものの、室内はそれなりの気温。まだ夏の格好を返上するわけには行かないようだ。

 秋雨前線の停滞で、このどんよりとした天気はしばらく続く。

 それはさておき、毎年のことですが、フランスでぶどうの収穫が始まりました。

 フランスで収穫されるぶどうのほとんどがワインに生まれ変わりますが、本日は食べるぶどうのお話。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年9月1日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 フランス南部のぶどう園。たわわに実ったぶどうの実が枝から切り離されていきます。

 シャスラ・ドゥ・モワサックというAOPのラベル付きのぶどう。条件を満たした時期に一斉に収穫が始まるようです。

 「この一年、この日のために手入れを続けてきました」と男性。

 ワイン用のぶどうと収穫の様子が少々違って丁寧です。なにしろ食べるためのぶどうですから傷をつけるわけには行きません。

 「まずは色を確かめます。金色になって透明になってきたら収穫します」

 確かに、黄金色になって、中が透けて見えます。食べるためのぶどうは収穫しながら実をきれいに整えます。

 「赤ん坊と同じ。愛情をもって育てるってことです」と男性。

 あれれ、さっきの女性、収穫しながらつまみ食い。

 「毎年、収穫しながら食べちゃうんですよ。だって、大好物なんですもん」

 そりゃあ食べずにいられないですねえ〜。食べてと言わんばかりに枝にぶら下がってます。

 とは言うものの、春先の霜や夏の長雨で収穫量は例年より2割ほど少ないとか。

 「収穫できるのは後2ヶ月だけ。この晴天が続いてくれれば出荷できるまでにちゃんとしたぶどうに育ってくれると思います」と男性。

 お隣さんがぶどうの試食にやってきました。

 「甘くて味もいいですね」

 「2週間ほど遅れてますが、今年最初のぶどうです」

 そしてお店にも新鮮なぶどうが並びました。

 毎年、収穫の時期になるとニュースに登場するこの食べるぶどう。ニュースでしか見たことがありません。実物はどんなお味かな?一度食べてみたいものです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、急いで職場に向かいながら、息子に、学校にいく前にフルーツを食べてから行くようにと声をかけた。やつはいいつけを守って、果物かごの中から一つとってでかけたようだ。息子よ、残念ながら、あれはプラスティックのリンゴだよ」

VDM(Vie de Merde)より


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