マスクをして意思疎通 [トピックニュース]
今頃はもう始まっているはずのツール・ドゥ・フランス、今年はなんと8月29日から始まるそうだ。
出発は南仏のニース。最終日は9月20日。後にずらして決行ということらしい。
8月の終わり、世界のコロナ感染状況はどうなっているのやら。少しは収束していてくれることを願うばかり。
コヴィッド19は、人間が少し油断すると をそのスキをついて入り込んでくる。経済を動かすのなら、人間はもっとウィルスを抑え込むという強い意識がないと収束してくれないような気がしてならない。
その抑え込むための道具の一つがマスク。フランスでは8月1日から着用が義務化されます。
飛沫感染を防いでくれるから必要不可欠なものなのですが、困るのは、着用すると顔の表情がわからなくなること。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
マスクをすると、確実に顔の半分がかくれてしまい、相手の表情は目だけで判断しなくてはなりません。
ああ、この方、笑ってたんですね〜。安心しました。
こうして黙って電車に乗っている時は、顔が半分かくれていてもなんの問題もありません。
しかし、こんな時は、ちょっと不自由です。
「いつもお客さんと挨拶をかわすんですが、表情が見えないとどうも具合がわるいですよ。いつもならニコッとするだけで十分なんですがね」
そう言われると、微笑んだり笑ったりする時は、目より口を使っているような気がします。
その口が隠れてしまうんですから、表現の手段を奪われたも同然。
さらに、男女の出会いにも影響が出ます。
「マスクで顔が隠れていた女性がマスクを取った途端に、ええっ、こんな顔!とびっくりしたことがありますよ」と男性。
「相手がにっこり微笑んでるのかなと思うと、そうでもなかったりで、正直ちょっと難しいですね」と女性。
眼と眼があってなんとやらといいますが、目だけじゃ微妙な感情が伝わらないですねえ〜。
そこで、心理学者のパトリスさんを訪ねました。パトリスさんは、言語と肉体表現の専門家だそうです。
どうやればマスクをしたまま上手に意思疎通ができるのでしょうか?
「そのためには動作が重要になってきます。育った環境によって異なりますが、例えば、地中海地域の人たちは身体を大胆にうごかして意思疎通を図ることが多いようです。その方が相手に伝わりやすんです。声の調子も重要な要素になってきます」とパトリスさん。
確かに、声の調子で相手に分かってもらうこともできますね。ただ、耳の不自由な方々にとって、そう簡単ではありません。
「耳が不自由だということを伝えて、唇を読むのだと言うと、皆さん、分かってくれますよ。マスクを外して話してくれます」とオリヴィエさん。
カフェのテラスで一休み。お店の方が注文を取りに来ました。声が聞こえないから唇を読むんだと説明すると、マスクを外して話してくれます。
マスクがこんな問題を引き起こしているとは気が付きませんでした。
この場合は、声は出さずに動かすだけにすればいいのかも。
このコロナ禍ではマスクは必要不可欠。いろいろ工夫をしながらマスクと共に生活していく必要があるようです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私はレストランで働いている。今週になってからお客に怒鳴られたり脅されたりしたのはこれでもう3回目だ。なぜかって、客がレストランに入ってくるやいなや、マスクをしてくださいと言ったからなのだ」
VDM(Vie de Merde)より
カシスの季節 [ブルゴーニュ地方]
月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。
日本でもニュースになっていたナントの大聖堂の火災は、どうも放火の可能性が高いらしい。
一体誰がなんのためにそんなことをしたのか・・・。焼け跡の検証から3箇所から火の手が上がったことが分かっているとか。
パリの大聖堂の再現かと思わせるような火災だけど、屋根は問題なし。というのも、60年代か70年代の火災ですでに屋根は燃えてしまい、再建時に鉄筋コンクリートに変えられたそうだ。
さて、さくらんぼの季節はそろそろ終わりますが、今がちょうど旬を迎えているのがカシス。別名でクロスグリとも呼ばれています。
生産地のブルゴーニュ地方で収穫が始まりました。
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これがカシス。小さいですね。
しかし、ブルゴーニュ地方のカシス畑は900ヘクタールにも広がっています。ちょっと味見してみましょう。
「酸味と甘みのバランスが取れていて美味しいですよ」と生産者のシルヴァンさん。
実が熟して収穫の時期到来です。ブドウと違ってカシスは機械で摘み取るようです。
作業をしている皆さんの手が赤く色づいてますね。
数時間で5トンのカシスが収穫されました。手で摘み取るブドウに比べると圧倒的に早い。
収穫されたカシスはブドウと同じようにプレスされアルコールと一緒に3ヶ月間熟成されます。
最後にプレスにかけて液体を絞り出し数日たったら飲めるようになるそうです。これがクレーム・ドゥ・カシスと呼ばれるリキュールです。
こちらの農家では昔ながらの方法で、このリキュールを作っているそうです。
このリキュールと白ワインを合わせたのがキールという飲み物。白ワインではなくシャンパンにすればキール・ロワイヤル。う〜、飲みたくなってくる。
一方、マリーさんにはカシスを使ったお菓子を作っていただきましょう。
まずはお庭の木からカシスを摘み取ります。準備が出来たら厨房で調理の開始。
作ってくれるのはリンゴとカシスのタルト。
まずは生地を作ります。パット・サブレと言われる少し硬めの生地です。チーズケーキの土台になっているクッキー風の生地と同じ。
次にカシスをシロップで煮ます。リンゴはバターと砂糖で火を通します。
「火を通しすぎるとコンポートになってしまうので気をつけないといけません」とマリーさん。
このカシスとリンゴを生地の上にのせて200℃のオーブンで焼いたらタルトの出来上がり。お庭でいただきましょう!
「カシスは大の好物ですよ」と男性。
カシスだけではちょっときつそうですが、リンゴと一緒ならちょうどいい具合のお味になっていそうです。
これまた作って食べたくなってきました。しかし、生のカシスが手に入りにくいのが問題。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、元カレからメールが届いた。そこには "10キロやせる方法” と書かれてある。ちょうどタルトをバカ食いしていた時のことだった」
VDM(Vie de Merde)より
週末はモンペリエ周辺で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。前回同様、いつもとちょっと違った作りになっていますが、一緒に旅した気分になってみましょう。
今回は、フランス南部のモンペリエから1時間足らずのところにあるエロー渓谷(Vallée de l'Hérault)を旅します。
では、出発!
下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
モンペリエから45分ほどドライブすると、エロー渓谷にかかるこんなエレガントな橋が見えてきます。
手前の橋がポン・デュ・ディアーブル(Pont du Diable)(悪魔の橋)(青印)。11世紀に作られた橋で、どうやらユネスコの世界遺産になっているようです。
その向こうにもアーチ型のきれいは橋が見えますが、あれは1000年後に作られた国道だそうです。風景を壊さないように古めかしく作ったのか・・・。
橋から下を見ると、悪魔と名付けられたことがよく分かります。
ここから数キロ北上したところにあるのが修道院で知られるサン=ギレム=ル=デゼール(Saint-Guilhem-le-Désert)、略してサン=ギレム村があります(赤印)。
ここはサンティアゴ巡礼路の一つ。この地域に詳しいこちらの女性に案内してもらいましょう。
こちらの扉に飾ってあるのはアザミ科の花。別名を羊飼いの気圧計と言うそうです。
「この花芯が開いていると晴れ、閉じていたら曇りか雨になるといわれてるんです」
さあ、村の中心にある修道院を訪ねてみましょう。この色合と造形がなんとも魅力的です。
ここのお宝がキリストの十字架の木片。本物だったらすごいことですが・・・。りっぱな十字架の額縁に収められています。
さて、修道院にはまだまだお宝があります。それがこのパイプオルガン。階段を上がって見てみましょう。
フレデリックさんは40年前からこのオルガンを演奏しています。こんなアングルからパイプオルガンを演奏する姿は初めてみました。パイプオルガンの仕組みが何となく分かるような気がします。
こんなところでこんな音が聞こえてきたら、厳かな気持ちになりますねえ。
さて次は、こんな元気な方のアトリエを見学させてもらいましょう。ジャックさんはサントンと呼ばれる粘土でミニチュアを制作しています。
サントンはクリスマスのクレッシュ(キリスト誕生の場面をミニチュアの人形で表現したもの)によく使われます。
「サントンは村の大使のようなものですよ。オーストラリアにもいますし、バンコクや東京にも行ってますよ。とっても嬉しいですねえ」とジャックさん。
お宅にはこんなものができあがっていました。村一つ分です。
「ここまで作るのに11,000時間かかりました。誰かに頼まれてやったのではなく自分の楽しみでつくったんです」
楽しくないとここまではできないですね。
次は、地元のおいしいグルメを作っていただきましょう。生地を薄く伸ばしてフライパンでパリパリに焼きます。オレイエット(Oreillette)というお菓子。ここにお砂糖をふりかけて食べるそうです。
ではオレイエットを持ってピクニックにでかけましょう。渓谷のこんな雄大な自然の中を歩くこと1時間。今晩の宿につきました。
ここはジットという宿泊施設(こげ茶印)。古い農家や田舎屋を改造したものです。一軒まるごと借りれば家族でゆっくりバカンスを楽しむことができそうです。中は、子どもたちが喜びそうな仕掛けがしてあります。
一段落したら、渓谷が見えるテラスでオレイエットをいただきましょう。
翌日はジップラインに挑戦。とは言ってもここは洞窟(緑印)。ものすごいところですね。どちらかと言うと岩場を登山しているような感じです。下を見ると、足がゾクッとしてきます。
次は地上に上がってボードで川下り。あんなにたくさんで乗れるボードがあるとは知らなかった。
夏のバカンスにはピッタリの週末旅でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妻が8月のスペインでのバカンスをキャンセルしたいと言い出した。『だって、あそこは強制的にマスクをさせられるでしょ。マスクをつけて日焼けは嫌だわ』妻よ、フランスも同じだよ。8月1日からね」
VDM(Vie de Merde)より
バカンスは近場で [トピックニュース]
東京都だけGo To キャンペーンからはずされ寂しい〜。しかし、この感染状況ではやむなし。
そもそも不要不急の都外への移動は自粛してと言われているから、キャンペーンだろうがなんだろうがあまり意味がないのだ。
ところで都内から都内への旅行(?)はキャンペーンの対象???はとバスにのって一泊5万円とかいう豪華な部屋に一泊して旅行気分を味わう、なんてのはキャンペーンの対象になるの???
どうもいまひとつ分からない。
東京都だって広いから奥多摩なんかにいきゃありっぱな旅行。都外に行くわけじゃないからきちんとマスクして手洗いして防止策を講じていればいいわけでしょ。
そういうのはキャンペーン扱いにはならないんだろうか?どうでもいいけど。
キャンペーンはともかくとして、今年 フランスでは遠くより近場でバカンスを過ごす人たちが増えているそうです。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
その近場というのがフランス/アルプの山々。
牛が放牧されています。大勢の人間たちがやってきて恐れをなしたか牛が大声で吠えています。
なんだか遠いところのような気がしますが・・・。
観光にやってきたのはこのグループ。リヨンからやってきたそうです。リヨンからかあ、それなら近いですね。車で2時間半くらいで来られます。
シモキタあたりから奥多摩に行くのと同じくらいかな?
「広々としたところで、子供たちと一緒に山を散策したりするのが楽しみです」と女性。
なんかちょっとこの人の鼻がマスクから飛び出してるのが気になる。大体皆、話をしているうちにズレてきますね。ずれない理想的なマスクってないもんだろうか?
それはさておき、楽しみは散策だけではないさそうです。放牧されていた牛乳で作られるのがチーズ、ボフォール(Beaufort)。このチーズができるまでを見学することができます。
グループの中には海外に行く予定をキャンセルした人たちもいました。
「海外に行く予定だったんですがコロナ感染のために急遽変更してここにきました。近いとは言っても山の中ですからねえ、いい気分転換になってますよ」と男性。
「いつもなら海外旅行に出かけるんですが、今年は行けませんでした。子供たちが退屈するんじゃないかと思ってましたが、全くそんなことないですね」と女性。
こちらのマスクは顔に合っているのかずれたりしません。それにしてもいろんなタイプのマスクがありますね。
一方、こちらの山小屋では来週いっぱいまで予約で埋まっているそうです。
「リピーターが多いですね。一度来て気に入ったからまたくると言った具合です。遠くないですから来やすいんだと思いますよ。それに山の自然を楽しみたい方が増えました」と宿の方。
こちらのカップルはマルセイユからやってきました。人でいっぱいになる地中海のビーチを逃れて山にやってきました。
「ここは観光客がうろうろしている地中海とはまるで別世界ですよ」と女性。
ここならコロナウィルスなんて忘れて大自然を楽しめそうです。わが家でも気分転換に奥多摩あたりに行ってみるか・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家族揃って山でバカンスを楽しむために、車2台に分乗してでかけた。30分ほど車を走らせたところで、知らないの車の後につっくいていたことに気がついた。おまけに誰も携帯をもっていなかった ・・・」
VDM(Vie de Merde)より
さくらんぼの焼き菓子 [フランスのお菓子]
このところ天気は悪いものの、涼しくて過ごしやすい。時々夏を思わせるような晴れ間もある。
そこで気になるのが、いつ梅雨があけるか。天気予報を見ると、来週辺りから傘のマークが付いてない。
ということは、来週の連休前あたりに梅雨明けか?
梅雨があけて晴天が続くのはいいけど、夏にはあまり長く居座ってはもらいたくないなあ。8月一杯あたりでささっと退場してくれるとありがたい。
さて、さくらんぼが店頭に並ぶ季節になると思い浮かぶのがフランスのリムザン地方の名物お菓子クラフティ。
さくらんぼのたっぷり入った美味しい焼き菓子です。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
リムザン地方の夏は、さくらんぼの収穫で始まります。
パトリシアさんが庭の桜の木にはしごをかけてのぼっていくと、赤い実がみつかりました。
庭に行ったらさくらんぼが食べられるなんて素敵ですねえ。
あれえ〜、お庭で収穫したさくらんぼでクラフティを作るのかと思ったら、お店でお買い求めになるようです。
どうもクラフティに最適な品種のさくらんぼというのがあるらしい。
「ビガロ(bigarreau)という品種です。硬めでしっかりした味わいの甘いさくらんぼですよ」とお店の方。
では、ご自宅の厨房に戻って、早速、クラフティを作っていただきましょう。
材料は、バター、玉子、牛乳、砂糖、小麦粉。全部を混ぜ合わせてどろどろの生地を作ります。
さくらんぼは洗って軸を取り除きます。
「軸だけよ。種を取り除いてはダメ。種をとるためには実を開くことになります。そうすると形が崩れてしまうんです」
なるほど、そういうことか。ぐじゃっとなったさくらんぼより、まあるい方が美味しいそうですもんね。
耐熱皿にさくらんぼを並べて生地を加えます。本当にさくらんぼがたっぷりですねえ〜。
ひたひたになったら、200℃のオーブンに入れて30分ほど焼きます。
こうして出来たのがクラフティ。早速、お庭のテーブルでお客様といっしょに頂きましょう。
種が残っているから慌てて食べると、歯にあたって痛っ!なんてことになります。ゆっくり味わいながらいただきましょう。
「砂糖の一杯入ったケーキとは違う自然の甘みがするんです」と女性。
「一日のどの時間に食べても美味しく食べられます」と男性。
「皆と一緒に食べる焼き菓子なんです。全員が食いしん坊だからあっという間になくなってしまいますけどね」と女性。
クラフティを見るたびに自分でも作ってみようかと思うのですが、あの大量のさくらんぼを見るとちょっと厳しい・・・。
サイズを落として、小さいクラフティにすればいいかな・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バースデーパーティの余韻を楽しむために、ケーキを少し残しておいたら、父に全部食べられてしまった」
VDM(Vie de Merde)より
真夏にマスク [トピックニュース]
久しぶりにWHOの新型コロナ感染報告を見た。
アフリカでは圧倒的に南アフリカの感染者が多くて、29万人近くいる。因みに最近の一日の感染者は1万人以上。
アメリカ大陸は南北とも感染拡大の一途。中東も収まってる気配はしない。
欧州はロシアが感染拡大中。総感染者数が74万人ほど。最近の一日の感染者は6千人超え。スペインとフランスが少しぶり返していて、最近の一日の感染者数が、スペインが2千人超え、フランスが千人超え。
あれっ、と思ったのがイスラエル。欧州のリストの中に含まれてる。なぜなんだろう?あそこは欧州???それはともかく、ずっと感染を抑え込んでいたのに、最近の一日の感染者数が千人を超えている。
それに比べると日本の感染者数はかなり少ないけど、何もしないとあっという間に10倍、20倍に膨れ上がるところが恐ろしい。
さて、昨日のニュースによると、ブラジルではマスクをしていないと罰金が課せられるようですが、フランスでは8月1日より公共の場でのマスク着用が義務化されるようです。
よりにもよって8月1日からとは・・・。暑い夏にマスクは厳しいですねえ〜。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月15日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらは地中海のリゾート地サント=マキシム(Sainte-Maxime)。
通りを歩いている人たち、マスクをしてませんが、皆さん、バカンスでやって来た人たち?
マスク着用は地元民もバカンス客も対応がまちまちのようです。
「お客さんにはマスクをしてもらうようにしますが、この暑さでは着用するのが難しいですね」と店主。
「言っても無駄です。皆、マスクもせず、手も洗わずに入ってきます」と小売店の女性。
こちらは屋内市場。感染予防のポスターは前のままで、マスク着用は推奨するとだけ書かれてあります。
「マスクするのは良いことだと思いますよ。感染を防ぐためですからね」と男性。
お二人ともしっかり布マスクを着用してます。
「私達はバカンスを楽しむために来てるんですが、毎日マスクはちょっと邪魔ですねえ〜」と女性。
確かに、マスクは長時間つけていると苦しくなります。しかし、しないと飛沫が・・・。
各店舗で入場者がマスクをしているかどうかをチェックするのは難しいため、マスクなしの客の入場は原則禁止。しかし、実際は推奨しているだけで、客の意思に任せているのが実情。
「そういうのは憲兵の仕事だと思いますが、やれというならやりますよ」とお店の方。
「そういうことなら皆がマスクを着用するのが当たり前だと思いますよ」と女性客。
一方、大型スーパーもマスク着用が義務化されます。しかし、買い物の途中で取ってしまう人もいます。
「買い物をする時はマスクはしません。そんなのやりすぎですよ」と男性。
「マスクをしてない人が多くてびっくりします。もっと着用するように注意を喚起するべきです」と女性。
町はマスク着用の条例を施行し、徹底させることにしているそうです。そして着用しない場合には処罰の対象にするとか。
唾液の飛沫感染がはっきりしているだけに、マスクをすれば感染拡大が防げることは確実。
しかし、うっとおしいマスクをしてこの夏をどうやってのり切ればいいかが課題です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、客がマスクを一枚くれという。男の手にはすでにマスクがあった。で、僕は言った。『ああ、これのこと?これはねえ、さっき落ちていたのを拾ったんですよ』」
VDM(Vie de Merde)より
各国のコロナ現状 [トピックニュース]
昨晩は用事があって帰宅が8時過ぎになってしまった。コロナ感染が広がって以来、こんな遅い時間に帰宅するのは初めて。
わりに電車が空いていたこともあって座席にすわっていると、男女の若いカップルが乗り込んできて目の前に立つ。
男の方がやたらべらべら喋りまくるから気になって顔を上げてみてみると、マスクをしてない。気持ち悪くなって逃げた。
マスクをしないならしないでもいいけど、それならしゃべるんじゃない、このこんこんちき、と心のなかで悪態をついていたのだった。
帰宅して感染追跡アプリをチェックしたら、接触なし。
しかし、2週間以内にあいつが感染していることが分かったら私は濃厚接触者か?
いやいや、そうではない。なにしろあれは5分くらいの間の出来事だったから。15分くらいになると危ない。早く逃げて良かった。逃げるが勝ち。自分の身は自分で守る。
それはともかくとして、世界各国で感染者が再び増加しているらしい。どんなことになっているのかざっと見てみましょう。
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月14日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはスペイン。コヴィッド19専用の救急センターがあちこちに設置されいます。
一方、カタルーニャ地方では都市全体で再度外出禁止にしようとしたものの、裁判所がこれを認めなかったそうです。賛成派と反対派の対立があった模様。
こちらはモロッコ。首都タンジェは感染拡大が認められたので、自宅ですごすようにと自粛がよびかけられました。
オーストラリアのメルボルンでは、270人の新感染者を記録したあと、6週間の外出規制が実施されています。
北半球に戻って、こちらはアメリカのヒューストン。一日の感染者が1600人に達しました。市長は再度の外出自粛を要請しました。
一方、こちらはロサンゼルス。急激な感染者増加により厳しい措置が取られているようです。バーやレストランは休業中。
そしてあのブラジルのリオデジャネイロ。警官がビーチをパトロールしています。
密になった集団には注意をうながし、マスクをしていないものには違反切符を切るそうです。厳しいですね。それでも大統領は外出規制をしようとはしません。
こちらはカナダのケベック。地方都市でもっとも感染者が多かった地域です。公共の場でのマスク着用は義務化されました。
そしてこちらは南アフリカ。3月末にロックダウンが開始され、段階的に少しずつ規制を緩和しています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、救急治療室に患者が運ばれてきた。症状からして脳卒中。患者はほっとしたらしい。なぜってコロナウィルス感染ではなかったから」
VDM(Vie de Merde)より
マーモットの赤ちゃん [ローヌ=アルプ地方]
人が移動したり一箇所に集まったりすると、やっぱり感染者増えるなあ〜。
コヴィッド19は人間にとって相当厄介なウィルスだと言われていたけど、そのとおりだった。
最近、身近で感染の話を耳にするようになったから、感染が広がっているのを実感する。
さて、本日はそんな人間のお話ではなく、フランス・アルプスに生息するリス科の動物マーモットのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
鏡のような湖の水面。夜明けを迎えたフランス・アルプスの山々。
そこに無線機片手に人間が現れました。研究者の方です。
研究対象はマーモットと呼ばれるこんな動物。朝日が登ると同時に巣から出てきて活動を開始しました。
ここは標高2350メートルの山の中。
ラ・グランド・サシーエル(la Grand Sassière)と呼ばれるこの地域には、30年ほど前から夏になるとリヨン大学の研究者が、マーモットの観察と研究のために陣を張ります。
「この地域にはたくさんのマーモットの家族が暮らしています。どのような暮らしをしているのかを調べるのが私達の目的です」とシルヴィアさん。
この時期、マーモットの赤ちゃんが誕生しているそうです。生まれて40日くらいになると巣穴からでてくるとか。
「天気の良い日に出てくるのをじっと待つんです」とピエールさん。
根気のいる仕事ですね。数時間ほど待ってから、そっと巣穴に近寄り、さっと捕まえます。今日は4匹捕まえました。
「とっても繊細なので優しくしてあげないといけないんです」
マーモットが袋の中で鳴いています。大丈夫なのかな。
捕獲したマーモットはこちらの研究室に運びます。ストレスを与えないように軽い麻酔をかけて最大で30分ほど眠らせます。
その間に、身体のあちこちを計って状態を調べます。
この数年の間に、生まれてくる赤ちゃんの数が減少しているとか。
「原因の一つは雪が少なくなったことが考えられます。雪がなくなると往来が増えます。ですから警戒のためにエネルギーを費やすることになり、子作りができなくなってしまうんです」とシルヴィアさん。
地球温暖化がこんなところにも影響していたとは・・・。
捕獲したマーモットはまた同じ巣に戻されます。麻酔がまだ残っているのか、よたよたと巣穴に入っていきました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、3歳になるうちのおちびさんは、まだちゃんと言葉ができない。私を呼ぶのに『ママン』と言えず『マーモット』と言う」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯107 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回チャレンジしてくれるのは、フランス北部の都市リールにあるレストランで働く女性シェフのフロランスさん。
旬のトマトを使った料理をつくってくれるようです。
ではスタート!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2020年7月11日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
レストランBloempotの厨房で調理中のシェフ。
さっそく30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
地元の味を大切にしているとかで食材は地元調達。もちろんきょうの料理も同様です。
近くの農家の方が野菜を持ってきてくれました。チェリートマト、フェンネル、黄色い花を購入。全部で4.50ユーロで、残りが25.50ユーロ。
さらにもう一人、古い品種のトマトを持ってきました。ずいぶんといろんな形のトマトがありますね。その中からいくつかのトマトと、ハーブのエストラゴンを購入。これが6.50ユーロで、残りは19.00ユーロ。
そして、鶏の生産者から直接、胸肉を購入。これが8.68ユーロで、残りが10.32ユーロ。
次にやって来たのはチーズ屋さん。ここではヤギのチーズを購入。周りには灰がまぶしてあります。これが3.50ユーロで、残りは6.82ユーロ。
残り少なくなってきましたが、大丈夫でしょうか?
デザートの材料を求めて市場にやってきました。購入したのはさくらんぼ。ひとパックで2ユーロ。
さらに魚屋さんで貝も購入。これくらいで3.66ユーロ。
手元には、1.16ユーロが残りました。予算内で収まりました。それでは調理の開始。
まずは前菜用に、2リットルの水でトマトを煮込みます。皮をむいたチェリートマト、ヤギのチーズを器に盛り付け、トマトの煮汁をかけ、黄色い花でトッピング。この黄色い花はレモンのような味と香りがするそうです。これで前菜ができました。
次はメインの鶏料理。
付け合せのトマトは厚切りにして鉄板焼にします。その間に、フェンネルをみじん切りに、生のトマトをさいの目ぎりに、茹でた貝も細かく刻んでおきます。胸肉はとろ火でゆでます。
付け合せ、鶏の順にお皿に盛り付け、ソースをかけたら出来上がり。胸肉は茹でたあとフライパンで両面を焼くようです。
最後はデザート。
トマト、蜂蜜のシロップ、砂糖をミキサーにかけ冷やし固めシャーベットにします。これをスライスしたさくらんぼとエストラゴンの上にのせたら出来上がり。
色彩に富んだトマトづくしの晩ご飯になりました。そしてトマトの使い方がとっても参考になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、16歳になる息子にトマトを洗うように頼んだ。息子は、トマトを洗剤で洗い始めた 」
VDM(Vie de Merde)より
週末はナンシーの周辺で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。今回はフランス北東部の都市ナンシー(Nancy)の周辺を旅します。
パリからナンシーまでは高速列車で1時間半強。ナンシーからは車であちこち移動します。
いつもの番組とは少々違った作りになっていますが、出発です!
下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で、2020年6月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
大聖堂を中心に広がる都市ナンシー。
ナンシーと言えばこの大広場(青印)。観光客なら必ず訪れるスタニスラス広場。
そして、20世紀初頭、ナンシー派と呼ばれる芸術家たちによってアールヌーボーが発展を遂げた証拠があちこちに残されています。
今回はそのナンシーを起点に周辺の興味深い観光スポットを訪ねましょう。
まずやってきたのが炭鉱跡(こげ茶印)。あのスタニスラス広場から15キロ、地下40メートルのところに坑道が残っています。閉山となる1968年まで850人の炭鉱夫が働いていました。
次は地下から水上へと移動しましょう。ここはタオン(Thaon)にあるスポーツパークWAM PARK(水色印)。
ここではモーターボートではなくリフトで引っ張ってもらいながら水上スキーを楽しむことができます。フランスではテレスキーというらしい。
これなら事故のリスクが軽減されて、思い切り楽しめそうです。旅人さんも挑戦。上手だなと思っていたら、ボードに座ってました。まずはこの姿勢で始めるのがいいそうです。
さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。
そこはナンシーから南へ60キロほど下ったフレンヌ=アン=サントワにあるこちらの宿(赤印)。
お部屋に入ってみると・・・ガラスの向こうに馬がいます。そう、ここは馬と一緒に宿泊できるちょっと変わった宿なのでした。
ある家族で宿泊するこちらのお部屋、シャッターが上がると、やっぱり馬がいます。
「馬と一緒に泊まれる宿なんて初めてです」と女の子。
馬好きにはたまらない施設ですね。
さて、翌朝は、1時間ほど車を走らせ、バタヴィル(Bataville)にやってきました(緑印)。なんだか廃墟のような建物。観光スポットには見えないような・・・。
この町の歴史は、1931年、チェコスロバキアの靴メーカーBataの創業者トマス・バタがこの地に工場を開設したことから始まります。工場は2000年まで操業していたそうです。
こちらの男性は元従業員のご子孫。当時の様子を保存しようと活動を続けています。
この地域は、その名が示すとおり工場を中心に一つの町のようになっていました。2200人の従業員はバタが建てたこれらの住居で暮らすことができました。なかなか暮らしやすそうな社宅ですね。今は一般の人たちがここを借りて住んでいるようです。
さて、次は美味しいものをいただきに行きましょう。とは言っても、いつもとはちょっと違った趣向になっています。
ここは、星付きレストランToya(オレンジ印)のシェフ、ロイクさんの菜園です。ロイクさん、ここで収穫した野菜を一年間保存し熟成させてから料理に使うそうです。
「塩分1%の水につけて保存するだけです。それだけでカリッとした食感や香りもきちんと保存できます」
どうやらこのニンジンもそうやって保存していたものらしい。このニンジンと先程収穫したばかりのニンジンを使ってできたのがこの料理。どんなお味なんでしょう?
さあ、もう少し時間が残っているので、もう一つ観光してから帰りましょう。ここはナンシーから西へ行ったところにある野外美術館Vent des Forêts(黄緑印)。
現代アート作品が屋外に展示されています。その作品はここで制作されたものだそうです。
「作家はここで暮らしながら、この地域で材料を調達し作品を制作します」と責任者の方。
面白いやり方ですね。そして見学者の方はと言えば、森の中を散歩しながら作品を鑑賞します。
今回はバラエティに富んだ旅となりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お酒で酔っ払った夫が、これまでに200人の女性と付き合ったことがあると白状した。200人とは・・・知らなかった」
VDM(Vie de Merde)より