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フランスの牛乳事情 [トピックニュース]

 恒例のWHOの世界コロナ感染状況が更新された。3月14日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):

米国:461,000人(427,000)

英国:40,000人(43,000)

ロシア:68,000人(77,000)

ドイツ:69,000人(58,000)

イタリア:155,000人(139,000)

スペイン:18,000人(18,000)

フランス:161,000人(144,000)

イスラエル:9,000人(26,000)

日本:8,000人(7,000)

 欧米諸国はほとんどが増加。日本も増加。一方、イスラエルの減少幅がかなり大きい。ワクチンの効果なのか?

 それはさておき、買い物のついでに近くの公園を通って桜の様子を見てみたら開いていた。しかし数輪だけ。殆どがまだつぼみ。満開は来週に持ち越しか・・・。週末にむかってお天気は下り坂。大きな影響がないことを祈る。

 さて本日はフランスの牛乳事情についてです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 牛乳とそれを使った加工品と言えば様々なものがあります。

 まずはフランスで数多く消費されているものの中からバターとヨーグルトを考えてみましょう。当然、どちらも原料はフランス産ですよね?

 「フランス産であって欲しいです。そう願いたいですね」と女性。

 「フランス産だと思いますよ。そうあって欲しいです」と別の女性。

 残念ながら違います!かごに入っているこの2つはベルギー産の牛乳から作られています。

 一方、パック入り牛乳はすべてフランス産。そして大体の乳製品はフランス産ですが、中には外国産がまざっているものがあります。

 パッケージの内容物の表示を見ればわかります。この商品はフランスとEUからの牛乳が使われているようです。EUなので国は特定できません。

 チーズの中にはオランダやアイルランドの牛乳が使われているものがあり、ヨーグルトの場合はベルギー産かドイツ産だそうです。

 「フランスの生産者を応援したいですね」と女性客。

 「質のいい牛乳が良いですけどね」と別の女性。

 フランスでは、3年ほど前から商品に産地を表記することが義務付けられました。しかし、だからといって国内の生産者を助けるという役割を果たしているわけではありません。

 「フランスでは95%の牛が屋外で牧草を食べて育っています。自然の中でくらす健康な牛なんです。消費者が望んでいるのはそういうものだと思いますよ。そこが近隣の諸国と違ってるところなんです」とノルマンディに生産者。

 フランスはその牛乳や乳製品の40%を輸出しています。しかし、輸入も止めたわけではありません。

 「牛乳やそれを使った乳製品の国内消費の3分の1が輸入ものなんです」と専門家の方。

 そういうことになってるのか・・・。

 産地についての表示はこれからもっとシンプルになるそうです。BEはベルギー、ESはスペイン、FRはフランス。これなら簡単ですね。しかしこれは生産地であって、原料の牛乳の産地ではないとか。

 そもそもEU圏内は自由に行き来して交易するというのが原則。そうなると輸入しないなんてことはありえないんですねえ〜。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、犬に噛まれた。傷が大きかったので心配になり飼い主に予防接種はしてるのか尋ねた。すると飼い主が言った。『あんたはどうなんだ?ワクチンは接種はすませたのかい?』」

VDM(Vie de Merde)より


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タンポポサラダ [フランスのグルメ]

 だいぶ暖かくなってきた。それに日も長くなった。

 東京は桜の開花宣言があったが、近くの公園の桜はどうなっているのか・・・。

 桜は梅ほどの数はないけど、毎年、この時期になるとビニールシートを引いて花見をする人がかなりの人数いる。今年は難しいだろうなあ。でも歩いて眺めるだけでもそれなりに楽しめると思う。

 歩いて眺めるで思い出したが、線路の土手では菜の花が咲き始めた。こちらは近くには寄れないから遠くから眺めるだけ。でも結構見ごたえがある。

 ちょうど今頃咲き始める黄色い花がタンポポ。フランスではこのタンポポをサラダにして食べるそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月15日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 フライパンの中でカリカリになってるベーコン。よく見ると、カリカリのサイコロ状のパンも混ざってます。美味しそう!

 これを、タンポポのサラダの上にぶっかけて、最後にポーチドエッグをのせたら出来上がり。

 タンポポの花を食べるのではなく葉を食べるらしい。

 こちらはその畑で収穫の真っ最中。ということは、タンポポを畑で栽培するってことのようです。

 収穫しようと引っこ抜くと根に大量の土がくっついています。収穫も楽じゃないですね。

 収穫したタンポポの葉は洗って、根っこを取り去ります。

 「根気のいる仕事ですよ」とマルテさん。

 この方、ご近所ではタンポポ栽培で評判のマダムらしい。

 「彼女のおかげで新鮮なタンポポが食べられるんですよ」男性。

 サラダの作り方をもう少し詳しく教えてもらいましょう。

 まずは水でよく洗ったら、適当な長さに切ってサラダボールに盛り付けます。次にポーチドエッグを作っておきます。

 カリカリになったベーコンとパンをタンポポの葉の上に盛り付け、おこげの付いたフライパンにアルザス産のビネガーをさっとふりかけ、出来たソースを上からかけます。

 最後はポーチドエッグを添えて出来上がり。

 どんな味なのかよくわからないけど、なんだかやたらと美味しそうに見える!


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、うちの人に庭の芝刈りを頼んだら、ヒナギクもタンポポも全部刈り込んでしまった [もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


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パリの屋根 [パリ]

 この一週間でなぜに東京の新規感染者が増加に転じたのかよくわからない。尾身さんもしっかりした現状把握が大事とおっしゃってるから、まだ分析の結果が出ていないんだろう。

 いずれにしても、解除になろうがなるまいが、わが家の生活は変わらない。今の生活を続けていくだけ。

 解除になればジムの短縮営業が終わるだろうから、多少夕方の時間に余裕ができて、さらにガラガラになることを期待する。

 さて、本日はパリのお話。

 パリの屋根と言えばトタン屋根。どことなく古めかしくて歴史を感じさせます。あの屋根はどうやって作られているんでしょう?

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月12日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 手前のはグランパレの屋根?なんだか複雑。向こうにはエッフェル塔が見えています。

 一方、こちらはよく見かける屋根。トタン屋根の間に煙突が立っています。煙突は必ずつけなくてはいけないらしい。いかにもパリの屋根ですね。

 このトタン屋根が使われるようになったのは200年以上前のこと。

 「ルネッサンス芸術の終わり頃まで屋根はスレート葺でした。その後、産業革命で薄いトタンが手に入るようになり、それが屋根に使われたのです」と専門家。

 こちらはグラン・パレの屋根。装飾性の高い屋根です。職人さんたちが屋根を葺き替えています。

 かぶせる場所の形に合わせてトタンを切りとります。いわゆるオーダーメイドのトタン屋根。なんと1ミリの10分の1単位でサイズを合わせます。

 「適当に切ったり叩いたりしているわけじゃないですよ」と職人。

 しゃしゃっと切ってトントンと叩いて出来上がり!てな具合だとばかり思ってました。

 トタンは固い上に気まぐれな素材だとか。捻じ曲げると壊れてしまうし、冷えすぎると裂けてしまう。いや、こりゃちょっと大変な作業ですねぇ〜。それ相応の技術が必要です。

 「仕事を覚えるのに5年かかります。その後、自在に扱えるようになるのに5〜10年かかります」とグラン・パレの責任者。

 エティエンヌさんは1年前から訓練を受けています。

 「この仕事はマニュアルを読んだからってすぐ出来るという仕事ではないです。実際にやりながらおぼえるものです。僕にとってはそこが面白いんです」

 一方、こちらはこの仕事を始めてから7年になるデジレさん。

 「この仕事が気に入ってます。立派な仕事ですよ。できるだけ正確な寸法に合わせて作る、それが楽しいんです。この仕事は芸術だと思いますよ」

 確かに、彫刻を作っているのと同じような作業かもしれません。

 こうして見ていると建物によって屋根の形状がだいぶ異なります。それに合わせてトタンの形も様々。

 「トタン屋根は建物を保護するだけのものではありません。形状もさまざまで建物に個性をもたらし、建築物を芸術に仕立て上げているんです」と関係者。

 現在、このトタン職人が数百人単位で不足しているとか。この仕事を担える職人がいなくなれば、パリの屋根を維持できなくなってしまいます。

 そのため、この”パリの屋根”をユネスコの世界遺産に登録しようという動きがあるそうです。

 ごちゃごちゃとさまざまな屋根がひしめき合っているパリ。それでいてどこか統一感があります。このトタン屋根のせいかもしれません。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、隣の建物の屋根に面した窓の近くで電話をかけていると、携帯が手から滑り落ちた。隣の屋根に落ちるとスルスルスルッと滑って雨樋のところで止まった。電話からは『もしもし、もしもし・・・』と友達の声」

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯130 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回はフランス中部の都市クレルモン・フェランでレストランを営むシェフが、キャベツづくしの料理にチャレンジしてくれます。

 ではスタート。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 この時期、さまざまな種類のキャベツが店頭に並びます。しかも、お値段もリーズナブル。

 では、シェフのジェロームさんに30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 ロマネスコを手に取るシェフ。これもキャベツの仲間です。前菜用に茹でてピュレにするそうです。そしてこのシワシワのキャベツはメインの詰め物料理に使います。これが全部で5.50ユーロで残りは24.50ユーロ。

 次はお肉屋さんにやってきました。豚肉600グラムをミンチにしてもらいました。これが4.12ユーロで残りは20.38ユーロ。

 次は屋内の市場にやってきました。八百屋さんでニンジン、玉ねぎ、ニンニク、パセリ、マッシュルームを購入。合計で4.63ユーロ。残りは15.75ユーロ。

 また乳製品のお店で、デザート用に牛乳とマスカルポーネを調達。これが6.50ユーロで残りは9.25ユーロ。

 予算がまだ残っているので、魚屋さんで燻製の魚を一切れ購入。前菜に加えるらしい。これが3,20ユーロで残りが6.05ユーロ。

 さらに、生産者が直接届けてくれたのが玉子と葉物野菜。これが5.50ユーロ。

 で、わずかに0.45ユーロが残って予算内に収まりました。では調理の開始!

 まずはメインのキャベツの詰め物料理から。

 キャベツの硬い部分をとって湯がいたら、中に詰める具を作ります。ニンジン、玉ねぎ、マッシュルーム、パセリなどの野菜をみじん切りにしてお肉に混ぜ合わせます。ボールにキャベツの葉を敷いては具をのせを何回か繰り返します。最後にキャベツの葉で蓋をしたら蒸し焼きにします。

 次は前菜。

 野菜の芯や皮を煮てブイヨンにしたらミキサーにかけてこし器でこします。ピュレにしたロマネスコの上にポーチドエッグをのせ、先ほどのスープを加え、最後に燻製した魚のスライスをのせたら出来上がり。ロマネスクはスライスしたものも使っているようですね。

 最後はデザート。

 牛乳を火にかけ、キャベツの葉とコーヒー豆を入れて煮ます。出汁がとれたこの牛乳に砂糖と玉子を加えてカスタードクリームを作り、マスカルポーネを加えたら泡立て器でホイップ。これを小型のシューに絞り出したら出来上がり。

 デザートにキャベツを使うとは!クリームのお味が気になります。そしてキャベツの詰め物料理は家でも作れそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、プチ・シュークリームを食べている夢を見た。その間、ずっと耳栓をかみ続けていたらしい[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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週末はジュラ県で [パリから週末旅]

 日曜日は恒例の週末旅。

 今回は、フランス西部、スイスと国境を接するジュラ県を旅します。パリからは高速列車で3時間あまり。

 山々の連なるジュラ県の自然を満喫しましょう。

 では出発!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 冬のジュラ。雪山で皆さんが楽しんでいるのはバイアスロン?銃は本物ではなさそうな・・・。

 それはともかく、雪山に来たからにはスキーを楽しみましょう。日差しは春でも雪はまだまだ固くて冷たそう。

 ノルディックスキーを楽しむ方で賑わっています。ジュラのスキーコースは全部合わせると1000キロ以上にもなるそうです。

 まずはガイドさんと一緒にスノーラケットをつけて冬の自然を堪能しましょう。ここは標高1000メートルの山の中。30分ほど歩くと見晴らしのいい場所に到着です。木々の生い茂る森林とそこに生息する野生動物にも出会えます。

 「あの木はジュラのシンボルのようなものです。地元産のチーズにも使われていますからね」とガイドさん。

 モミの木かと思ったらエピセアという木だそうです。エピセアの樹皮を使ったチーズがモン・ドールです。

 雪山で動き回ったら、次はエネルギー補給。標高1265メートルのところにあるレストランにやってきました(オレンジ印)。ここはかつては役場と学校だった建物。

 コロナ感染で店内での飲食は禁止。外なら大丈夫です。

 このレストランのスペシャリテが燻製料理。モン・ドールも燻製にするようです。とろっととろけたチーズをすくってパンにのせていただきましょう。

 「ほのかにスモークの香りがしてとても美味しいです」と旅人。

 お腹が一杯になったら、車で次の場所移動。この地域には小さなコミューンが120ほどあるそうです。どの集落も一本のメイン通りに沿って家が立ち並んでいます。

 ここはラジュ村(青印)。ここではこの地方の伝統の家屋を見せてもらいましょう。全体がエピセアの板でうろこ状に覆われています。雨風に強く100年は持ちこたえられるそうです。

 こちらは日本で言うところの蔵。この外壁もうろこ状。18世紀に建てられました。大きな鍵で開けてみると中はこんな状況になってました。昔は大切なものをしまっておいたようですが、今は物置のようになってました。

 そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。広い農場の一角に建てられた山小屋がそのお宿(赤印)。大変な人気で5月まで予約でいっぱいだそうです。これは家族で泊まったら楽しいでしょうね。一泊130ユーロ。日常から開放された時間を過ごせそうです。

 ジュラ産ワインのウェルカムドリンクも振る舞ってくれます。もちろんお供はコンテチーズ。

 翌朝は山を降りて平地にやってきました。訪ねたのはチーズ店(焦げ茶印)。地元のチーズと言えばコンテチーズ。宿でも出てきました。ここでは製造の様子を見学することができます。

 地元で育った牛の乳を56℃くらいになるまで温めます。これを固めて型に入れ熟成させたのがコンテ。熟成期間は最低4ヶ月。フランス一世帯につき年間2キロのコンテを食べるそうです。

 最後は、隠れた名所を訪ねましょう。ここはラングウェット渓谷。

 40メートル下を川が流れています。そしてこんな滝があちこちに点在しているそうです。なかなか迫力がありますね。

 雪が消えると村の姿も変わります。この辺りはプチ・スコットランドとも呼ばれているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、友達がスキー旅行から帰ってきた。お土産は?と聞くと、彼が言った。『ああ、雪を持ってきたよ。でも、全部溶けちゃった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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ガレットは輸入80%! [トピックニュース]

 恒例のWHOの世界コロナ感染状況リポートが更新された。

 3月7日までの一週間の新規感染者数は(カッコ内は前回の数字)(百の位は四捨五入):

米国:427,000人(473,000)

英国:43,000人(65,000)

ロシア:76,697人(81,000)

ドイツ:58,000人(56,000)

イタリア:139,000(112,000)

スペイン:18,000人(23,000)

フランス:144,000人(150,000)

イスラエル:26,000人(18,000)

日本:7,000人(7,000)

 あれっ、ワクチン接種の一番進んでいるイスラエルが増えてる。どういうこっちゃ?理由が知りたい。

 日本はその前の週と変わらず。数字は正直だ。そんなところだろうと思った。

 さて、本日は花より団子で、食べ物のお話。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 暖炉の炎でクレープ作り。ブルターニュならではですね。しかし、その原料のそば粉はちょっと違うお話になるらしい。

 スーパーのそば粉売り場に行ってみると、たくさん並んでいます。

 「もちろん、どれもブルターニュ産でしょ」と男性。

 それなら手にとって見てもらいましょう。確かにブルターニュ産の保証のついたものが売られています。しかし、他のはどうでしょう?

 「オーガニックみたいですが、ブルターニュ産じゃないですね」

 それもそのはず、フランスで食べられているそば粉の80%は極東からの輸入。つまり中国産。

 「それじゃブルターニュとは質も味も劣るんじゃないのかしらね」と女性客。

 しかし、プロの意見は異なります。

 「輸入物の品質は悪くないですよ。美味しくできるかどうかは作り方の問題です。現実問題、今のところ国産だけでは量が足りないんです」

 フランスで消費されているそば粉の量は11000トンほど。そのうち国産は4000トンにとどまっています。輸入に頼るのも理解できます。

 「ブルターニュ産の品種は黒くて風味も強いんです」と、最近地元産のそば粉を作り始めた生産者。

 白くて細かな中国産より黒くてしっかりした味のそば粉が好まれるようになったせいか、また地元産へのこだわりや、オーガニックやグルテンフリーの流れも影響してか、国内の生産量が増加してきました。

 「特に手入れも必要ありません。ただ植えて育てるだけでいいんです」と生産者。

 1980年代には需要不足から生産者が次々を姿を消していきました。それが今は、栽培地が毎年3ヘクタールの割合で増加していっているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、『外国での生活を楽しんでるかい?』と友人からメールがきた。僕はフランスにいる。辺鄙なところにある小さな村だけど・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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モクレン [トピックニュース]

 昨日、買い物のついでに近くの公園を歩いて桜の様子を確認したところ、花のつぼみのようなものを発見!

 この様子では、靖国神社と同じといわけにはいかないものの、来週の前半には開花が始まりそうだ。

 そして、その週末には満開なんてことになるのかも。晴天がつづくことを願うばかり。

 それはともかくとして、インド太平洋を巡って中国があんなでアメリカがこんなになってきたこの重要な時期に、日本の代表があの人で大丈夫か?

 早々に別の人に変わったほうがいいんじゃなかろうか?とは言っても、別の人って一体誰?なんだか疑問だらけ。

 総務省はもうぼろぼろだし、自粛しているのに東京の感染者はまた増加だし・・・イライライラッ!

 そんな時は、きれいなものを見て心穏やかにすごしましょう。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 梅より遅く、桜より早く咲いて春の訪れを教えてくれる花、それがこのモクレンです。

 わあ、きれい〜。ピンク色で癒やされます。

 ここはロワール川沿いの町ナゼル=ネグロンの公園。

 「ここに来ると春を感じます。自然が再生するのを間近で見ているような気がします」と写真撮影に余念がないアリスさん。

 一方、こちらは20年も前からご自宅の前に大きなモクレンがあるというお宅。窓を開けると満開のモクレンが出迎えてくれます。

 「思わず見とれてしまうんです。かすかですがすてきな香りも漂ってきますよ」

 風や霜で傷みやすい花ですが、特別な手入れは不要。何もしなくても育ってくれるそうです。

 「中心からあちこちに数多く枝分かれしていて面白いですね」と男性。

 こちらは苗木やさん。これくらいのモクレンで約100ユーロほどで販売されています。

 「花が咲いてから葉が芽を出し始めます。モクレンには100種類ほどあります」

 長生きのモクレンは高さ10メートルにまで成長して花を咲かせるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、とんでもないことに気がついた。義理の父が墓地に行ってはせっせと花を盗んで彼の妻にプレゼントしていたのだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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固形か液体か? [トピックニュース]

 昨年の春先以来、世界中の人々がせっせと手洗いに励んでいる。

 わが家も同様でもっぱら固形石鹸を使っている。元々は殺菌もするという液体石鹸を使っていたのだが、コロナ第一波でスーパーの棚から姿を消してしまい、仕方なく3個セットのお買い得な固形石鹸を購入。外から戻った時はせっせと手洗いに励んでいた。

 最近は問題なく液体石鹸も普通に手に入るようになったものの、まだ固形石鹸が残っているため、使い切ってから切り替えることにした。

 それに、消毒用のアルコールスプレーを手に入れてからは、石鹸の出番が以前よりは少なくなり、固形を使い切るまでにはまだ時間がかかりそうだ。

 そんな折、フランスでは、固形か液体かでこんなことが起きているそうです。

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月28日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 やっぱりここでも丁寧に手を洗っています。コロナ感染がなければ適当に水で湿らせておしまいだったかもしれません。

 洗面台をよく見ると、固形と液体の両方が置いてあります。皆さん、普段どちらをご使用になっているんでしょう?

 「僕は固形を使ってます。液体は二次製品で逸脱したものという感じがします」

 「私は液体を使ってますよ。なにしろスーパーに行くとたくさん並んでますから買いやすいんですよ」

 実際、スーパーに行ってみると確かに液体が売り場のほとんどを占めています。それでも固形もちゃんと売り場があります。

 近頃は固形のシャンプー、固形の歯磨き粉、ひげそり用の固形ムースなどが登場しているそうです。

 えっ、固形の歯磨き粉って初めて聞いた!粉だった時代を知ってますが(汗)、固形は初耳。

 こちらはその固形専門店。注目は固形のシャンプー。固形の方がエコなんだそうです。

 「これならプラスチックの容器は必要ありません。これ1個でシャンプー3本分に相当します。ということは、容器3つを無駄に消費することがないんです」

 一方、こちらは固形専門のメーカー。

 「液体シャンプーの60%は水なんです。泡立って汚れを落とす成分は30%しか入っていません」とメーカーの方。

 なんか似たようなフレーズを日本のテレビCMで聞いたような・・・。

 液体シャンプーのメーカーも黙って見ているだけではありません。液体を入れる容器はリサイクル可能な容器なんだそうです。

 「これは100%リサクル可能なプラスチックです。環境について敏感な消費者の皆さんにも安心してお使いいただけます」

 とは言うものの、消費者の液体離れを意識してか、今年は固形シャンプーの販売も開始するとか。

 そう言えば、大昔、固形石鹸で髪を洗っていた記憶がある。それがいつの間にか液体になって、さらにはリンスなんぞが必要になり、今ではトリートメントまである。

 とても固形石鹸で髪を洗う気になれないけど、昔は洗ってたんだから今も洗えるはずじゃなかろうか・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、蜂蜜が固まっていたので瓶を温めた。液体になったかどうか確認するために瓶をお湯から出そうとして落としてしまった。蜂蜜は液体になっていた。床と絨毯がそれを証明していた・・・」

VDM(Vie de Merde)より


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30ユーロで晩ご飯129 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。

 今回は、南仏の町ロルグにあるレストランの料理人バンジャマンさんがチャレンジしてくれます。

 ではスタート!

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年3月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 何やら地面をしきりに掘りまくるワンちゃん。

 と言えば、あれです。そう、トリュフ。立派なのが出てきました。

 そこへやってきたのがバンジャマンさんとリポーター。本日はトリュフづくしの料理にチャレンジしてくれます。

 黒いダイヤモンド、次々と出てきますねえ〜。ルネさんとそのワンちゃんたちはこうして南仏の森の中を定期的に歩き回ってはトリュフを収穫しています。

 それでは、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。

 まずはルネさんから3つトリュフを購入。予算の都合上、少々小さめ。これが9ユーロで残りは21ユーロ。

 帰り道で野生のタイムを摘みましょう。これならお金はかかりません。

 さて、やってきたのは市場。まずは前菜用に玉子を、メイン料理にはホロホロ鳥一羽を購入。これが合計で16.80ユーロ、残りは4.20ユーロ。

 あとは野菜を買うだけ。根セロリ、ニンジン、ほうれん草、りんごを購入。これが全部で3ユーロ。

 残りのお金をもってチーズ屋さんへ。残ったお金でヤギのチーズを買いました。

 ということは、30ユーロちょうどでお買い物は終了です。ではレストランの厨房で調理の開始。

 なにはともあれトリュフの泥を洗いは流します。きれいになったところで、前菜に取り掛かりましょう。

 玉子をポーチドエッグにしたら器に盛り付け、溶かしたチーズをたらし、ほうれん草のソースと葉を添えたら、トリュフをトッピングして出来上がり。

 次はメイン料理。

 ホロホロ鳥とニンジンをフライパンで炒めます。香り付けにタイムを加えます。胸肉に根セロリのリゾットを添え、おろしたトリュフをたっぷりかけて一品の出来上がり。

 メイン料理はもう一つあるようなのですが、説明がないので今ひとつ・・・。ニンジンと一緒に炒めた胸肉以外の部位をほぐして味付けをしたらトリュフと一緒に生地で包んでラヴィオリにするようです。

 最後はデザート。カラメリゼしたリンゴにクルミなどのナッツ類とトリュフを添えて出来上がり。

 上品で高級感漂うお食事が出来上がりました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、妻とレストランにやってきた。メニューを見ながら妻が『私は動物の鼻を食べるなんて気持ち悪いから、絶対にトリュフ料理は食べないわよ』と毅然とした声で言った。どうも大真面目らしい・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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アンダルシアの白 [スペイン]

 日曜日恒例の週末旅は今週も放送がなかったのでお休みです。

 その代わりに、こんなところに行ってみましょう!

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下記写真をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年2月22日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。

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 ここはスペイン南部のアンダルシア地方。

 霜が降りたように白い集落があちこちに点在しています。

 その正体は、白い壁の建物。こうして常に白い色に保っているそうです。

 「白は光を反射するから、室内の気温が上がりすぎるのを防いでくれるんだよ」

 「アンダルシアの夏は40℃くらいまで気温があがります。でもこうしていると室内は8℃は低くなります」

 そんなわけで一年に一回はこうして壁の塗替えを行うそうです。

 壁を塗るとは言っても、これはペンキではありません。近くで取れる白い石からつくられる石灰をベースにしたもの。

 ここは欧州で最後の石灰職人のいるモロン・デ・ラ・フロンテラ(青印)。

 「生まれてからずっとここでこの仕事を続けてきたんだよ。祖父がここにつれてきてくれたのは私が1才の時のことだった。うちは19世紀から代々この仕事をしてきた家なんだ」と職人。

 切り出した石は1200℃の窯の中で2週間熱したあと、冷水に放り込みます。

 すると等温変化という現象が起きて、水に石灰が溶け出してくるらしい。

 ここから東に60キロほどのところにある小さな村セテニルにもこの石灰で覆われた家々が並びます(赤印)。

 とは言っても、こちらは大きな岩盤を掘って作られた洞穴住宅。家の中を見せてもらいましょう。

 いたって普通の住居ですが、寝室に案内してもらうと、天然の岩肌が露出していました。

 黒いシミは、ろうそくの明かりで人々が暮らしていた時代の名残だそうです。

 次は、お隣の町オルベラに行ってみましょう(緑印)。ここはオリーブの栽培で知られています。

 そのオリーブで作られる油はスペインでも指折りの品質を誇ります。そして、オルベラという村の名前は、オリーブの木がたくさんあることから来ているとか。

 この町の家々の壁も真っ白。その向こうには、19世紀初めに建てられた立派な教会があります。

 鐘楼まで上がってみましょう。窓の間からこんな素晴らしい町の眺めを堪能することができます。

 アンダルシアには白い家の町や村が10箇所ほどあり、毎年40,000人ほどの観光客がやってくるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、テレビのチャンネルをがちゃがちゃやっているうちに、白黒の無声映画のチャンネルにたどり着いた。かれこれ30分以上見ているのに、内容がさっぱりわからない。で、気がついた。テレビをミュートにしていたことに・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


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