永遠のクロック・ムッシュー [フランスのグルメ]
先日、半年に一回のMRI検査を受けてきた。型の中に頭を沈めて、お腹の当たりに重しのようなバンドをのせられ、狭っ苦しい筒の中に入ると、さすがにちょっと「出してくれ!」と言いたくなる。
ところが、息を吐いて止める!を何度か繰り返し、そのうち「ここからはできるだけ規則正しく普通に息をしてください」と言われ、そのとおりにやっているうちに身体がリラックスして終いには眠りこけそうになってしまう。
結局のところ、これはマインドフルネスをやってるのと同じじゃないか?
ストレスの解消法の一つで、一つのことに集中するとアルファ波が出て何かと良いらしい。ただし、寝てしまうとファルファ波は消えるそうだ。
それはさておき、本日もグルメのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2022年2月12日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
周りはカリカリで内側はふんわり柔らか。これがフランスの庶民の味クロック・ムッシュー。
「とろけたチーズにパンとハム。これが好きなんです」と地元の女性。
「私は昨日フランス来たばかりなんですが、クロック・ムッシューはフランスの食べ物でしょ。だから食べてみようと思ったんです」と外国人観光客。
基本はチーズとパンとハムがあれば作れるシンプルな料理。但し、ここにちょっとしたアレンジを加えれば、そのお店の味になります。
ここでは、オーベルニュ産のハム、ジュラ地方のチーズを使い、パンにベシャメルソースをたっぷり塗るのが人気の秘密。お値段はサラダとフライドポテトのセットで10ユーロ。
一方、こちらはホテル・ジョルジュサンクのレストラン。なにやら高級感が漂います・・・。
ここではベシャメルソースに黒トリュフを混ぜたものをパンに塗っています。更にスライスしたものもふりかけます。焼き上がった後にもトリュフを贅沢にトッピング!
「1910年、パリのカプシーヌ通りにあるカフェの主人が、サンドイッチの中に挟んであるのはなんだ?と客に聞かれ、目立とう精神の冗談で「人の肉ですよ、人間をかじってみてください」と言ったのがこの料理の呼名の始まりだとか。
つまり、クロック・ムッシューは、人をかりかりかじる、という意味。
う〜む、本当かな・・・。どうもこれも諸説あるようです。
さて、こちらのお店はその専門店。どことなくファーストフード店風。
「クロック・ムッシューの面白いところは、様々なソースをアレンジできることです」
ベシャメルソースだけではなくいろいろなソースがあるようです。小さいお店ですが若い人で満員です。人気あるんですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、2本の歯が割れてしまった。一つは固いパンをかじったため。もう一つはその割れた歯をかじったため」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯165 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、アルザス地方でレストランを営むご夫婦が郷土料理タルド・フランベをフィーチャーした料理で挑戦してくれます。
ではスタート!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月12日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
タルト・フランベとはこれのこと。ピッツァのようでピッツァにあらず。
そして、お店から出てきたのがチャレンジャーのご夫婦リディアさんとローランさんです。
早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。と、出発したいところですが、まずは薪でお店の窯を温めるのが先。
おお、放り込むと勢いよく燃えだしました。これでやっと買い出しに出かけることができます。
まず向かった先は製粉所。オーガニックの小麦の粉を購入。これが2ユーロで残りは28ユーロ。
「アルザス地方の農家では、まずかまどに火をつけて、お昼になったらタルト・フランベを焼き、それからパンを焼くというのが伝統だったんです」と地元の方。
次もまた生産者から直接購入するようです。何を買うかと言えば、フロマージュブラン、生クリーム、玉子。合計で8.54ユーロ、残りが19.46ユーロ。
次は野菜と果物ですが、生産者直売所にやってきました。ジャガイモ、玉ねぎ、リンゴ、パセリを購入。これが合計で12ユーロ。残りは7.46ユーロ。
最後はお肉屋さんにやってきました。タルト・フランベで重要なのが、このベーコン。ドライで良く燻してあるのが良いらしい。これが6.90ユーロで残りは0.56ユーロでセーフ。
予算内に収まりました。ではお店の厨房で調理の開始。かまども丁度いい蔵に温まっているようです。
まずはメインのタルト・フランベから。
生地を作ったら薄く伸ばしておきます。玉ねぎとベーコンをスライス。フロマージュブランを3分の1、生クリームを3分の2の割合で混ぜたものを生地の上に薄く伸ばしたら玉ねぎとベーコンをたっぷりのせます。後は焼くだけ。
次は前菜のビブレスケス(bibeleskaes)。初めて聞く料理名。
赤玉ねぎとニンニクをスライス、パセリをみじん切りにします。タルト・フランベに使ったフロマージュブランと生クリームのミックスと同じものをお皿にもりつけます。どうも食べる時に野菜を混ぜて食べるらしい。付け合せは、茹でたジャガイモのスライスを玉ねぎとベーコンと一緒にフライパンでさっと炒めたもの。
最後はデザートのリンゴのタルト。
皮むき器で皮を向いたら薄くスライスして生地の上に並べます。オレンジ色のはリンゴのジャム???
タルト・フランベを窯で焼きます。リンゴのタルトはこのあとで焼くことになるのでしょう。
さあ、熱々をいただきましょう。やっぱりピッツァのようでピッツァではなかったですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、6才になる息子が台所で小麦粉を撒き散らした。彼が言うには、透明人間を見てみたかったんだそうだ」
VDM(Vie de Merde)より
週末はドレスデンで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はドイツの都市ドレスデンを旅します。パリからは空路で3時間半。思ったより時間がかかりますね。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月5日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
空港から車を走らせていると、街並みが見えてきました。他の都市と同じように戦後復興された街並みです。
まずはこちらの聖母教会を見学してみましょう(青印)。
中に入ってみると、ドーム型の天井の下に並んだバルコニーが、まるでオペラ劇場のよう。1945年、連合軍の空爆を受け、長い間廃墟になっていましたが、10年ほどの月日を費やして今の姿に再建されました。場所によっては火災で焼けた部分が残されています。
地上600メートルのドームの上まで行ってきましょう。ドレスデンの街が一望できます。歴史的建造物の残る地域はユネスコの世界遺産にもなっています。
夜の帳が降りる頃、オペラ劇場に行ってみましょう(赤印)。1871年に建てられたこのオペラ劇場には、設計者の名前がつけられています。案内の方に特等席を見せてもらいましょう。19世紀、ここでザクセン王室が座って音楽やバレーを楽しんだそうです。
この時は今晩の演目「くるみ割り人形」のリハーサルが行われていました。フランスからのダンサーが出演するようです。本番の映像が少しだけ見られました。
そろそろ夕食の時間。こちらのレストランでザクセンの郷土料理をいただきましょう。すごいボリューム!これで19ユーロ。
お腹がいっぱいになったら今晩の宿へと向かいましょう(緑印)。森をイメージしたものなどお部屋がどれも個性的。今回宿泊したのはドレスデンのアーティストの手によるこちらのお部屋。一泊40ユーロ。
荷物をお部屋に置いたら、一階のリビングルームで一杯やりながらゲームやおしゃべりを楽しみましょう。これがザクセン地方の交際術。しかも宿には様々な国からのお客さんが宿泊中。国際交流の場にもなっています。
さて、翌朝は街をぶらぶら。面白い装飾を施した建物があちこちに立っています。アートと住居の合体。
次はちょっと変わったところに行ってみましょう(焦げ茶印)。何だこの岩山は!!!
ドイツでも人気の観光スポット。見学は無料です。この岩山は100万年前に侵食でできたと言われています。40分ほどで全体を見学できます。
最後はこれをいただいてから帰りましょう。ドレスデン風シュトーレン。
「小麦粉、バター、レモン、アーモンド、バニラビーンズで作られています」
自分用のお土産にお買い求めになりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、夫婦で豪華な高級ホテルで週末を過ごすことになった。ディナータイムになって周りを見ながら夫が言った。『なんかくつろげるねえ。僕たちみたいにみんな年寄で不細工ときた、はははあ〜』」
VDM(Vie de Merde)より
元祖ティラミス [イタリア]
平野選手、クールでかっこいい!
トリプルコーク1440、なんのこっちゃ?だったけど、1440を360で割ると4だから、言ってみればフィギュアスケートの4回転。それをやりながら、縦に3回転するわけですな。ちょっと分かってきた。
しかも平野選手の場合は淡々とやってるように見える。そこがまたクールでかっこいい!クールなんだけど金メダルを取ったら嬉しそうな顔もしてチャーミング!
そんなこんなで昨日は北京五輪で盛り上がったのだった。
それはさておき、本日はイタリアのデザート、ティラミスのお話。
下記のウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月5日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
日本でも人気のティラミス。一体誰が発明したデザートなんでしょうか?
その答えを探しにイタリア北部の町トルメッツォ(Tolmezzo)にやってきました。それが生まれたのはこの宿Albergo Roma。
「ティラミスは1950年頃にここで生まれたんです」と元支配人の息子のマリオさん。
子供の頃、ここでかくれんぼをして遊んでいたとか。
これは1952年当時のメニューですが、デザートのところに、すでにマスカルポーネのケーキがあります。翌1953年に新しいチーズのデザートが登場します。
「私の父が、このデザートを食べると元気になると言いました。それでティラミスと名付けたのです」
ティラミスとはイタリア語で『私を元気づけてくれ』というような意味なんだそうです。
この地方のティラミスは、チーズにメレンゲ、玉子の黄身、砂糖をくわえて作られています。マリオさん、このティラミスのコマーシャルにも登場しているそうです。
しかし、それに異議を唱えているのがベネツィアのこのレストラン。この店のティラミスにはメレンゲは入っていません。
「フルコースの最後にこれを食べるびは本当に喜びですよ」と男性。
「ティラミスはここで生まれたって聞いたので、本当に美味しいかどうか確かめにきたんです」と女性。
このお店でティラミスが作られるようになったのは1970年代。この写真の二人が作ったそうです。
この二人、ビスケットをコーヒーにひたして食べる習慣があったとか。それをもとに生まれたのがこのデザートというわけです。
どちらも美味しそうに見えますが、一体どちらが本家本元なのやら・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ランチのデザートでガレット・デ・ロワを食べた。そしたら大当たり。おかげで歯医者に行って取ってもらったよ」
VDM(Vie de Merde)より
第88回レモン祭り [コート・ダジュール地方]
やっと0.5分咲きくらいにはたどり着いたかなと思えるくらいになっていた近くの公園の梅の木。
今頃は白い雪に驚いて蕾も頭を引っ込めてしまったかも。ここしばらくは不穏な天気が続きそうだ。
さて、2月と言えばカーニバルの季節。そして、この時期恒例のレモン祭りは、例年通り開催されるそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月9日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここは地中海の街マントンの公園。
ああ、やってますねえ。ゴムでレモンやオレンジを一つ一つ取り付けて作品を作り上げていきます。
黄色とオレンジをみているだけで、ビタミンのオーラに包まれそう。
それにしても、これだけの巨大なモニュメントを作り上げるには相当根気が要りそう。
「皆が見に来てくれて、キレイだって言ってくれたら、それだけで幸せです」と作業中の女性。
「私は一線を退いたおばあちゃんだけど、昨日から手伝い始めたのよ。制作チームは愉快だし、お天気にも恵まれて楽しいわ」
去年は新型コロナで中止になってしまいましたが、今年は例年通り開催の運びとなりました。
今週の土曜日12日から27日までの開催です。期間中は華やかに飾り付けされた山車のパレードもあるようです。
ただし、パレードの見学ゾーンでは、マスク着用、ワクチンパスまたは感染予防パス等々が義務付けられています。
この市の公園に設置されたモニュメントはいつでも誰でも無料で見物することができます。
「今年使用するレモンとオレンジはあわせて80トンほどで例年の半分くらいですが、十分に楽しんでいただけると思いますよ」と市の職員の方。
地元の方々もお祭りを楽しみにしてらっしゃるようです。
「マントンの伝統のお祭りですから、絶対に開催しなくちゃだめよ。皆、楽しみにしてるんですから」とマダムたち。
「残り2〜3日ですよね。だいぶ出来上がってきたんじゃないですか」とムッシュー。
こちらは市の施設で製作中の山車。装飾用の造花も巨大です。
因みに今年のテーマは”オペラとダンス”。
窮屈な年が続いてしまったので、今年はしっかりお祭りを楽しめたらいいですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、いまいち寝覚めが悪かったのでビタミンを飲んでしゃきっとするつもりが、間違えて睡眠薬を飲んでしまった・・・」
VDM(Vie de Merde)より
世界最古のワイン [アルザス地方]
フランスには世界で一番古いワインがあるそうです。その製造年度は、なんと1472年。
当時、ダ・ヴィンチは若干20歳、アメリカ大陸はまだ発見されてなかったとか・・・。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2022年2月9日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
そのワインが眠っているのはこちらの蔵。しかもこの鉄条網の中で厳重に保管されています。
この一番左奥の古い樽の中に入っています。樽には1472の文字。
おっ、栓を開けてますが、飲むのかなと思いきや、なにやら香りを確認しています。
「普通のワインとは違いますね。かなり濃厚な香りがします」と蔵の主。
「かなり強いですが、確かにワインの香りですね」とリポーター。
550年間も熟成を続けているとどのような味になるのやら。
このワイン、きちんとした記録が残っており、1472年にこの樽に詰められ、当時病院だった建物の地下に保管されたことが分かっています。
建物は1716年に火事で焼けてしまいますが、ワインだけは無傷で残ったそうです。
これまでにこのワインを味わったのは3人だけ。最近のは、1944年にストラスブールがドイツ占領から開放されたとき、ルクレール将軍がグラスに口をつけたとか。何しろ飲むにはあまりに酸っぱかったらしい。
ええ〜、それならワインじゃなくてビネガーなんじゃなかろうか・・・。
現在は観賞用に一部を瓶詰めにして展示しています。
もともとは白ワイン。樽の中で長い年月を過ごしている間にピンク色に変化したようです。
この蔵、他にもたくさんのワイン樽が保管されています。
現在24軒のワイン農家がこの蔵を利用しており、14世紀から現在に至るまでワイン造りが続けられているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「母に、好きな男の子と両思いになったと言うと、母が言った。『今のうちよ。恋なんて長く続かないわ。どうせあんたも年を取ったらシワシワのおばばになるんだから』」
VDM(Vie de Merde)より
豪華巨大ヨット [トピックニュース]
イスラエルって、ワクチンの3回目やら4回目やらをさっさと打ってるって聞いているけど、なんだか感染者多い。一週間で40万人超え。
因みに日本は60万人足らず。イスラエルの人口は日本の人口の10分の1程度。それでこの感染者数?
結局、最後は治療薬に頼るしかないんじゃなかろうか?
それはさておき、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスがまたも物議をかもしています。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Franceinfoで2022年2月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはロッテルダムの造船所。この巨大な船は製造中のヨットY721。長さ127メートル、超豪華なヨットだそうで、その価値は4億3000万ユーロとか。
発注者はジェフ・ベゾス。世界で3番めの大金持ちです。なにしろ宇宙にロケットを飛ばして自分も乗り込むなど、浮世離れしたこともできるほどの財力の持ち主。
そして今回はこのヨット。巨大マストが3本もついています。おかげでこの橋の下を通ることができません。
しかし、海に出るとなると道はこの一本だけ。なにがあろうとこの橋の下を通らなくてはなりません。
通るための方法は、この橋を解体してしまうこと。
市のシンボルにもなっている歴史的建造物を解体してしまうなど市民にとっては寝耳に水。
「世界でもっとも金持ちの男は、脱税してるに違いないって話ですよね。そして、私らの大事なものに手をつけようとしてる。到底賛成できませんよ」と男性。
「非常識ですよ。つまらない人のために橋を解体するなんてとんでもないです」と女性。
そこで市民たちがSNSを使って反対運動を開始。始めは橋のこの部分を取り外すことを了承していた市ですが、この反対運動を受けて白紙に戻しました。
「この橋は竣工からおよそ100年になります。ロッテルダムのスカイランみたいなものなんです。夜の眺めはそりゃあ素晴らしいですよ」と男性。
市長によれば、まだ何も決まっていないらしい。しかし、ペゾスはこの問題の解決のためにお金を出す用意があるとかなんだとか。
ロケットを宇宙に飛ばすというのはそれなりの社会貢献かもしれませんが、この豪華ヨットはどうなんでしょう???
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、島巡りのヨットに乗った。念のため酔い止めのトローチをなめたら、ものすごい効き目で、ツアーの間中眠りこけてしまった 」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯164 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回は、食のジャーナリストで、自分でも料理本を出すほどの料理の腕前をもつエマニュエル・ジャリーさんが挑戦してくれます。
では、スタート!
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映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
エマニュエルさんのお料理ブログの登録者は100万人。歯に衣着せぬ発言が人気の秘密だとか。なんか顔つきがそんな感じ・・・。
今日は、おばあちゃんの味、日本風に言えばおふくろの味のする料理で挑戦してくれます。
では早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まずやってきなのはお肉屋さん。メイン料理に使う仔牛のエスカロップ(薄切り肉)を4枚、ハムを2枚購入。これが合計で18.06ユーロで、残りは11.94ユーロ。
これでもう半分以上予算を使ってしまいました。大丈夫か・・・。
次は屋内市場の八百屋さんにやってきました。マーシュとりんごを購入。合わせて3.16ユーロで残りは8.78ユーロ。
最後はチーズの専門店にやってきました。エメンタールチーズと玉子を買って、7.57ユーロ。チーズの包み紙が牛の模様になってましたね。
さてお財布の中身はどのようなことになっているか・・・1.21ユーロが残ってました。これなら問題なし。
では厨房で調理の開始!
まずはメイン料理の”ツバメの巣”から。念のため、あの中華料理ではありません。
玉子を茹でて殻をむいておきます。薄切り肉にハムをのせたら、包装紙で包むように茹玉子を包み紐で結わえます。これをバターを溶かした鍋で焼きます。火が通ったら2つに切って、マーシュを敷いたお皿に盛り付けます。最後に焼き汁を垂らして出来上がり。
次はデザート。
りんごの皮をむいたら小さめの一口大に切り、バターで炒めます。そこにクレープの生地を注いでそのまま焼き上げます。お皿に盛り付けたら粉砂糖をかけて完成。
最後は前菜のチーズのスフレ。
チーズをおろしたら生地と混ぜ合わせ、型に入れてオーブンで焼きます。みごとに膨らみました。
では早速、熱々を4人でいただきましょう!
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、おばあちゃんに新年のあいさつをしようと電話をかけた。向こうが受話器を取ったと同時に『おばあちゃん、新年おめでとう!』と言ったら、おばあちゃんが言った。『またそれかい・・・』」
VDM(Vie de Merde)より
週末はドゥアルヌネで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はブルターニュ地方の都市ドゥアルヌネ(Douarnenez)を旅します。パリからは列車で5時間40分ほど。車でも同じくらいの時間がかかるようです。
舌を噛みそうな名前の都市ですが、どんなところなんでしょうか?
では出発!
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海に面した港町ドゥアルヌネ。まずはボートに乗って港を散策してみましょう。
ここは使われなくなった船が係留されている、いわば水上の船舶博物館(青印)。どの船も仕事のために長年使われてきた船ばかり。蒸気船もあるかと思えば灯台をのせた船もあります。その姿には歴史が刻まれています。
ドゥアルヌネと言えばイワシの産地で知られています。昔は男が漁にでかけ、その妻が港で缶詰を作っていました。
こちらはその缶詰を販売しているお店Penn Sardin(赤印)。ブルトン語で ”イワシの頭” という意味。この街の別名でもあるそうです。昔ほどではありませんが、イワシの水揚げ量は今でも12,000トンにもなるそうです。缶詰工場では次から次へとイワシが缶に詰められて行きます。
本日は、ビニールの作業着とヘアキャップを身につけてこちらの工場にお邪魔します。瓶詰めにされているのはスープ・ドゥ・ポワソン(魚のスープ)。オートメーションかと思いきや手作りのようです。最後は試食会。スープの他に海の幸を使った保存食を試食できます。
次はこちらのお店でランチをいただきましょう(オレンジ印)。ここではかつて漁師たちがダンスパーティーを開いていたそうです。カラフルな電球がそれを思い出させてくれます。ランチはボリュームたっぷりのイワシ料理。これで13ユーロ。
お腹いっぱいになったら、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう(緑印)。そこはかつて漁師の家が立ち並んでいた地域。現在は市が運営する宿泊施設になっています。
コンパクトに作られた漁師の家は1階が食堂兼リビング、二階が寝室になっています。これで一泊18ユーロと格安。しかもオーシャンビュー付き。可愛らしい作りの家がまたいいですねえ〜。暖房がまたレトロで薪ストーブ。
翌朝は朝食を求めて繁華街にやってきました。ここはクイニーアマンで知られる街。至るところで販売されています。
作り方は・・・すごい量の砂糖とバター!これがこのお菓子の特徴です。焼き上がったばかりのを切っていただきましょう!
エネルギーを補給したところで、こちらのアトリエを訪ねてみましょう(水色印)。ここでは昔の木造のボートを手作りしています。
「木の香りと木目が堪らないですね。とにかく美しい」と保存会の会長さん。
さて、旅の最後はサーフィンで締め。この寒空にサーフィン???
心配ご無用、このウェットスーツは電気で暖かくしてくれるらしい。便利なものができたもんです。旅人のポールさん、ややへっぴり腰ながらちゃんと立って波に乗ってました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ちょっと出かけたくなってパリの地下鉄に飛び乗った。満員の電車に揺られながら、思わず『イワシの歌』を歌っていたら、『黙れ、そこのマグロ野郎!』とやじが飛んだ」
VDM(Vie de Merde)より
通りの名前 [トピックニュース]
フランスの通りには名前がつけられていて、その通り沿いに立つ建物には1から始まる番号がつけられています。片側が奇数ならもう片側は偶数。
よって住所がかなりシンプル。例えば、パリ市〇〇通り15番地ってな具合です。誰かの家を訪ねる時も、地図を見ながら探すのがわりに簡単。その代わり、どんな通りでも名がないと困ります。
たいていは有名人の名前や皆が知っているような名称をつけることが多いのですが、この村ではちょっと違ってます。
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村を訪ねてみると道路標識をみつけました。そこには、エリー・ベルジェ広場と書かれてあります。そしてこちらは、ジャン・マリー・ブラン広場。知らない名前。
普通なら、シャルル・ド・ゴール広場とかパストゥール広場とか有名人の名前のはず。
村の人口は300人ほど。昨年の夏から通りの名前はすべて知らない人ばかりになってしまいました。
「すいません、このロザリー・モランって誰ですか?」
「ああ、昔、村でバーを経営していたご婦人ですよ。あの辺りに店があったんです」
で、こっちの標識にはアントワヌ・フォーレ通りと書かれてあります。
「第一次世界大戦直後に村長を努めた方です」と村議会の議員さん。
先に登場したジャン・マリー・ブランは音楽好きの実業家でした。なにやらブリュノフォンとかいう楽器を発明したそうです。
昨年、議会は、名前のついてなかった通りに、有名人ではない別の人の名前をつけることを採択。
「ミッテラン広場とかジスカール・デスタン広場とかつけても良かったんですが、それならどこの村にもありますよね」と現在の村長さん。
議会の決議を住民の多くが支持したため、早速実行に移されました。
「知らない人の名前があるのを見て多くの若者が一体誰なのか、村のために何をしたのかなど質問するようになりました」
「通りの名前になった人たちが、村の記憶に刻み込まれたということなんです」
これまで名前がなくて苦労していた郵便配達員にとっても仕事がしやすくなりました。
村で活躍した人の名前をつけるなんでいいアイデアですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、電話で彼に言った。『通りで男子にステキですねって声をかけられたの』すると彼がため息まじりに言った。『夕方の薄暗い時間でしょ・・・』」
VDM(Vie de Merde)より