ラベンダーは危険? [プロヴァンス地方]
先日、スーパーのチラシをみてトルティーヤが食べたくなった。
粉から作るのは大変なので、具だけ自家製にして皮は出来合いのものを買おうとお店を数軒回った。どこに行っても小麦粉のしかない。本物はトウモロコシの粉でできている。仕方がないから諦めた。
しかし、食べられないとなると食べたくなるのが人情。トウモロコシの粉を買って自分で作るか・・・ちょっと大変だけど。
それはともかくとして、ちょうど今頃が満開で収穫が始まったラベンダー。あの香りが好きで、拙宅でも100均で買った種から育てている。来年あたり花が咲いて欲しいものだ。
しかし、EUがこのラベンダーを健康に有害な製品に指定してしまうかもしれないとか。ちょっと驚き。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年7月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらは三世代に渡ってラベンダーを生産してきたアランさんの畑。
"ラベンダーは化学製品ではない” と書かれた立て札が畑の真ん中に設置されました。ほかにも”ラベンダーが危機にひんしている”と書かれた立て札もあります。
というのも、ラベンダーの花から作られるエッセンシャルオイルが、EU指令で危険な製品に指定される可能性が出てきたからです。
「この石鹸もダメ、化粧品もダメ、このお茶もダメって事になってしまいます。この地域の産業が全てダメになり消えてしまいます」とアランさん。
なぜにEU指令が危険な製品に位置づけようとしているかと言えば、ラベンダーの分子の中に目に炎症やアレルギーを引き起こすものがあるからだそうです。えっ、そんなことが起きる可能性があるなんて思いもしなかった。
しかし危険物となると、瓶のラベルにそれなりの注意書きを明記する必要があります。
こちらは花から香りのエッセンスを取り出す蒸溜所の方。
「ラベンダーのエッセンシャルオイルが目に悪いなんて聞いたことがありません。彼らは天然製品と化学製品を混同してるんじゃないですかね」
一方、こちらの工場では、合成のエッセンシャルオイルなら危険度が低いと言われて、合成を使用して石鹸を作っています。
なんだか自然のものを使うと危険で、合成は安全ってことになってしまう。この結末はどうなることやら・・・。今年末に行われる投票でわかるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、家の中に引きこもって楽しむためにアロマキャンドルを買ってきた。香りを楽しむためには火を付けなくてはならないことをすっかり忘れていた。マッチもライターもない 」
VDM(Vie de Merde)より
人気のカラフルおもちゃ [ノルマンディー地方]
オリンピックで日本の選手がメダルを取ると良かったなと思うけど、自分が元気になるかと言えばそうでもない。
がんばってメダルを取ったのはその人であって私の身に起きたことではないからねえ〜。
それに、オリンピックは勝負の世界。勝った者たちがいれば負けた者たちもいる。楽しいばかりの世界ではない。
実生活では、やはり新型コロナが収束してくれないとどうにもならない。移動の自由がないし、感染するかもしれないという不安から逃れられない。
日本の製薬会社がウィルスの増殖を抑制する治療薬を開発して年内に供給開始になる可能性もあるようだから、少し希望が出てきた。外国のワクチンや治療薬に頼っていては困る。
それはともかくとして、夏休み中のフランスの子供たちの間で人気のおもちゃがあるらしい。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月27日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはノルマンディーのビーチ。海水浴にやってきた子供たちのバッグの中からでてきたのが、このシリコン製のおもちゃ。
ひたすらプチプチへこますだけ。ぜんぶへこませたらひっくり返せばまた同じようにプチプチすればいいだけ。永遠に続きます。
「下の子がほしいと言うので一つ買ってあげました。子供たちの間ではやってるらいいです。ストレスの解消になるって言ってますよ」
「子供が選んで買いました。高いのから安いのまで幅がありますから値段をよく見て買ったほうがいいと思います」
こちらはビーチ沿いのお店。フランスでタペットと呼ばれるこの玩具、形も色も豊富。
「欲しいのは、これと、あれと、それと、これ」
「何だ、それじゃ全部じゃないか」
お値段は一つ3〜35ユーロ。子供たち、一つ買ったらあれもこれもと買いたくなるらしい。
「学校では皆がこのタペットで遊んでます」
こちらは店主のレナードさん。タペットを販売し始めてから一日50個以上が売れるとか。
「子供たちをおとなしくさせるために携帯をもたせるより、このおもちゃを与える方がいいようですよ。これならうるさい音もたてずに遊べますからね」
ストレス解消になるなら、大人でも遊べるような気が・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、運転免許の試験で車をバックさせるのに、あまりの緊張で、ヘッドレストと間違えて試験官のハゲ頭を掴んでしまった 」
VDM(Vie de Merde)より
デンマークの感染防止パス [トピックニュース]
スケートボードと言えば派手なスポーツと思い込んでいたけど、競技となるとわりに地味なところで技を競い合うものなんだなあとつくづく思う。
解説者のお話を聞いて初めて難しい技だということが分かる。少しフィギュアスケートに似てる。
男子も女子も若い日本人がチャンピオンでめでたしめでたし。
さて本日も感染予防パスのお話。各国で導入されているこのパス、今日はデンマークのケースを見てみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月26日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
デンマークではすでに3ヶ月前からパスが導入されました。ここではコロナパスと言うそうです。コンサート、美術館、スポーツクラブ、レストランなどで提示することが求められています。
とは言っても、フランスとは少し運用が違っています。
「テラス席はパスは 不要です。屋内の席になると必要になります」とレストランの方。
しかもスマホでパスを見せるだけ。個人の特定や確認は一切行いません。
パスの提示を求めて確認するのはお店の責任です。そうしないと罰金を払わせられることになります。罰金は400ユーロから1,600ユーロ。お店の規模に寄って異なります。
お客様にインタビューしてみると・・・。
「我々は同じ船の乗っているのです。問題はともに解決していかなくてはなりません」
「デンマーク人は科学を信じています。だからワクチンを接種してレストランに行くんです」
なんだかずいぶん優等生ですね。フランスとは大違い。
こちらは自転車で散策を楽しむ高齢者。
「パスはわれわれに自由をもたらしてくれたんです」
ああ、そういう考え方か・・・。なんだか皆さんマスクもしないで町を自由に闊歩されてます。
こちらは美容院。お客のアンナさんはワクチン接種をすませてパスも受け取りました。
「人によってはワクチンの治験は十分ではないと言います。ですから長い目で見たら何が起きるかわかりませんよ」
科学をまるまる信じているわけではなさそうです。デンマークでは人口の50%がワクチン接種を終えているそうです。なんだ、半分か。もっと多いかと思った。
一方、パスは検査で陰性になれば取得できます。陰性の有効期限は3日間だけ。でも、多くの人がこの方法でパスを取得しているとか。
やっぱりそっちですよねえ〜。ワクチンは副反応もあるし100%を保証してくれるわけじゃない。英国がそのいい例です。
それはさておき、この臨時の検査センターは市街地に3〜5箇所に設置されているそうですが、かなりの混み具合。
変異株で各国感染再拡大が始まっていますが、デンマークではどこ吹く風?政府はこの秋にはパスを廃止すると言っているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、看護師の私は、感染が疑われるマダムのPCR検査をすることになった。彼女が、160ユーロ出すから自分の名前で私のPCR検査をしてもらえないかという。旅行にでるらしい。こっちはコロナ感染ででかけることもできないのに、160ユーロぽっきりじゃいやだ 」
VDM(Vie de Merde)より
コロナ禍の映画館 [トピックニュース]
昨年の夏より、屋外でマスクをするのがかなりきつい。暑さに中休みがないのが原因の一つ。毎日が暑い。
自粛で家に閉じこもってばかりいるのはまずいから、外を歩くことはどうしても必要になる。そうなると、周りに人がいないのを確認して取り外しては冷やすを繰り返している。
まだ8月にもなっていないというのに、早く夏が終わってくれないかとさえ思ってしまう。
さて、月曜恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。
フランスでは先週末もパス・サニテール(感染予防パス)に反対する人たちのデモが行われたようです。規模は今のところ不明。
パス・サニテールが適用となった映画館では客が激減しているそうです。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France3で2021年7月24日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはとある映画館の入り口。空きスペースになにやら設置しています。
そこは臨時のPCR検査場。薬剤師のオリヴィエさんの申し出で設置されることになったそうです。
ここで検査をして陰性になればパス・サニテールがもらえるので映画館に入ることができます。
「良いことだと思いますよ。12時にここで検査して陰性になれば午後4時くらいの上映に間に合います」と男性。
検査は無料。
「この映画館にお客さんがきてくれたらいいですよね。そのためには最大限感染を予防しなくてはならないです」とオリヴィエさん。
無料で検査してくれるならいいですね。日本でなんでもない人が検査しようとしたら数千円かかりますよね。
でも、検査を受けてから入場となると面倒で足が遠のいてしまう可能性もあります。
別の方法ならパス・サニテールなどなくても映画が楽しめるといいます。それは午前中の上映時間に観ること。
どうやら一室49人までならパスは要らないらしい。家族連れが上映室に入っていきました。
しかし、いずれも焼け石に水。こちらのシネマコンプレックスではパス適用後の客数は一日500人以下。適用前までは少ないときでさえ1,800人でした。
「去年は惨憺たる状況でした。また補助金をだしてくれるのかどうかわかりませんが、そうしてくれないとやっていけません。閉館するしかなくなります」
部分的に従業員を休ませるなどしながら経営を続けているようですが、今はパス・サニテールなどの制限を撤廃してもらえるよう要請しているそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、PCR検査をするように呼び出された。問診票に記入していたら焦った。なぜか自分の名前の書き方がわからなくなってしまったのだ」
VDM(Vie de Merde)より
夏はモンテネグロで [その他の国]
五輪の開会式とBS時代劇「大富豪同心2」の放送時間がバッティング。2019年のラグビーワールドカップの時には「大富豪同心」の放送を休止したのに今回はなんの手心も加えず通常放送。
そうなるとどっちを見るかって、そうりゃ「大富豪同心2」に決まってる。何しろ最終回。色々あったけど、卯之吉と美鈴さん、幸千代君と真琴姫が結ばれてハッピーエンド。ああ、面白かった。このぶんでは3ありですな。
番組が終わったのでチャンネルを切り替えると、選手入場が始まってた。
それはともかく、日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みですが、ちょっと遠出がしたくなったので、今回はモンテネグロに行ってみましょう!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ひょっとしてこの番組、新しいシリーズ?ではなく夏だけのスペシャルかもしれません。
それはともかくとして、ここはアドリア海に面する国モンテネグロ。
「見えるものすべてが素晴らしいわ」と女性。
確かに、風光明媚。人口は65万人ほど。ブルターニュ地方の三分の一しかないそうです。
こちらは海辺の町ブドヴァ(青印)。2500年も前にできた町だとか。現在は人気のリゾート地になっています。町を散策してみましょう。
なんとなくコート・ダジュールに似てますね。あるお宅を訪ねると中庭に案内してくれました。
「町の殆どが近代的な建物に引っ越していって、この手の古い建物で暮らしている世帯は少なくなってしまったよ」と男性。
なにやら自家製の蒸留酒を振る舞ってくれました。
民族舞踏で盛り上がっている町を後にして、次は、ヤズビーチにやってきました(赤印)。印象的な崖を通り抜けると900メートルに渡って砂浜が続いています。
「のんびりした時間、そして美しい眺め、欲しい物が全部ここにあります」と男性。
さて、曲がりくねった山道を車で移動。丘の上から見下ろせば、モンサンミッシェルのような島を発見(緑印)。かつては漁師の島だったそうです。
そして途中の山道では世界で一番古いオリーブの木に出会えます。なんと樹齢2300年!さらに岩山の崖に作られた修道院(水色印)もあります。
次は、モンテネグロのグルメを教えてもらいましょう。小麦粉、水、オリーブ油、塩で生地を作ります。これを麦わらにまきつけてコロコロ転がして麺にします。これを茹でたら出来上がり。つまりこれはパスタ料理。
「モンテネグロはかつて400年に渡ってベネツィアに支配されていたんです。それでパスタを食べるようになったんです。イタリアのパスタより美味しいですよ(笑)」
お腹がいっぱいになったら、国立公園の湖をボードで散策(黄緑印)。しばらくするとこんなところに到着。緑の陸地の間を川がながれているのかと思ったら、緑は全部睡蓮でした。
モンテネグロでは思いがけない風景に出会えます。こちらもそんな場所の一つ。湖に浮かぶ城塞跡(こげ茶印)。
「19世紀、ペトロヴィッチ王は反対派をここに閉じ込めてしまったんです。当時は誰も泳げなかったのでここから出ることができませんでした。しかし、一人だけ逃げ出した人物がいたと言われています。でも本当のところはわかりません」と男性。
モンテネグロは海も山も湖もある美しい国でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、学生寮で暮らしている。ちょっと前からシャワーのお湯が勢いよく出てくるようになった。バカンスで誰もいなくなったからだ」
VDM(Vie de Merde)より
白夜 [その他の国]
英国の直近24時間の新規感染者数を見ると46,125人。
あれだけ自国でワクチンを製造しまくって、その上輸入までして、国民に接種して感染を抑え込んだはずなのにこれだ。
この状況下で規制完全撤廃???正気か?と思ってしまうけど、どうせまたロックダウンしたところで、これの繰り返しのような気もする。規制しなかったらいったいどんなことになるのやら。
コロナの話もオリパラの話ももううんざりだけど、ニュースを見てしまうと必ずこの話題が登場するから反応してしまう。
さて本日は、白夜のノルウェーを訪ねてみましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年7月20日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ノルウェー北部のロフォーテン諸島の白夜。時間はちょうど夜の0時。これ以上は太陽は沈みません。
そのため、真夜中とは言えゴルフやハイキングを楽しむこともできます。
さらに、こちらはサッカー場。ゲームを楽しむ人の姿が見えます。それにしてもすごいところにありますね。
「一年で一番いい季節です。風はありますけど暖かいです」
「サッカーをやるのに最適ですよ。毎日、やってます。明るいですからなんの問題もありませんよ」
普通なら寝てる時間ですが、大丈夫なんだろうか?
この太陽の沈まない真夜中を体験しようと年間数千人の観光客がこの島を訪れるそうです。
この白夜、2ヶ月に渡って続くそうです。明るくても寝られるんでしょうか?
「ええ、ちょっと疲れました。歩き回ったんでね」
「疲れますけど、こんな風景はなかなか見られませんから、睡眠はあとでどうにでもなると言い聞かせてます」
太陽の光は人間にエネルギーを与えてくれるとは言え、この環境に慣れてない人は、必ず寝るということを忘れてはいけないとか。
一方、こちらは観光客をのせて島を巡ってくれる馬。
「アイスランド生まれの馬です。ですから、真夜中でも疲れず活動することができるんです」
この島巡りツアー、午後8時過ぎから翌朝の1時まで行われます。料金は100ユーロ。
夏の白夜とは言え、服装を見ていると暖かくはないようです。
砂浜にやってきました。水平線の向こうに沈まぬ太陽が顔をのぞかせています。あと数ヶ月もすると白夜は終わり、暗い夜が続く季節に変わります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、うちの赤ちゃんはまだ夜を知らない。で、夜中に起きるのは1回だけ。つまり夜中の0時半から朝の5時まで」
VDM(Vie de Merde)より
クラゲのサンダル [メイド・イン・フランス]
梅雨明けから連日猛暑が続く。
午前中はなんとかやり過ごしても、さすがに午後はエアコンなしではやっていけない。部屋に冷たい空気が流れ込んでくるとほっとする。
涼しいところに避暑にでかけたくなるが、県をまたぐことになるため自粛する。
フランスでは特定の職種に限定してワクチン接種を義務化しようと、これから議会で論議されることになるらしい。
先週末にあちこちで行われたデモはどうなんだろう?あれはマクロン政権転覆を狙っただけのものなのか、それとも純粋に個人の権利を主張するためのものだったのか・・・。
どうもバカンスシーズンで国民が休暇を楽しんでいるすきに審議・決議を狙っているような気がしてならない。
それはともかくとして、夏のバカンスシーズンになるとあちこちで見かける履物がビーサン。
フランスではビーサンのほかに "クラゲ” も登場するらしい。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月19日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
それがこのサンダル。クラゲと呼ばれています。フランス語でメドューズ。夏のビーチには欠かせない履物。
「小さい頃、これをはいてイトコと貝を取って遊んでました」
「両親と一緒に海に来た時は必ず履かせられていました」
透き通ったこのサンダル、確かにクラゲに似ていますが、足を保護してくれます。
「小石や貝で足を怪我しないために履くんですよ」
こちらは海辺の靴店。商品棚には夏用の履物が並んでいますが、クラゲもちゃんと置いてあります。お値段は一番安いので15ユーロ。
女の子が試着してますが気に入ったようです。なんかちょっと涼しげでおしゃれな感じもします。
このサンダル、1946年にフランスのオーベルニュ地方で生まれました。
1980年代くらいまでよく売れたそうですが、その後倒産。2000年に別の会社に吸収され製造が続けられてきました。
年間50万足が販売され、その20%ほどが輸出だそうです。
今ではリサイクル可能な素材で作られており、柔らかくて履き心地もいいらしい。
日本でもお店に並んでいるのをみかけます。戦後すぐに生まれたサンダルだったとは知りませんでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ビーチで彼女にプロポーズしようとひざまずいたら、クラゲの上だった 」
VDM(Vie de Merde)より
灯台でバカンス [ブルターニュ地方]
ニュースサイトを見ると、あのスポーツの世界的祭典の記事があちこちに出てくるが、内容がろくなもんじゃない。ああ、悲しい・・・。
ただでさえどんよりとした雰囲気なのに、これ以上暗い気分にはなりたくない。
わが家では、エンタテインメント化したオリパラは一旦白紙に戻し、そのイベント屋みたいな元締めのIOCは、ユネスコかなんかの下部組織にしてしまえばいい、となっている。
さて、そんな呪われた祭典のことは忘れて、人里離れた灯台でのんびりバカンスを過ごすのはいかがでしょうか?
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月16日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
その灯台が目の前にそびえ立っています。
茶色の石造りの灯台は高さが82.5メートルもあり、欧州で一番高いそうです。建てられたのは1902年。
ボートで向かっているこちらのご家族、二晩、この灯台に泊まります。
とは言っても高い方ではなく白の低い方に宿泊します。広い食堂には食器も揃えてあります。空き家になっていたのを修復して宿泊できるようにしました。
一階は灯台を守っていた技術者が使っていたそうです。階段で二階に上がると、そこは寝室になっています。
木箱で囲ったようなベッド。こうしておくと暖かくして寝られるそうです。なんか楽しそうですね。寝てみたい。
次は塔の上まで行ってみましょう。なかなか爽快な眺めです。
しかし、すぐ側には、もっと古くて高い塔があります。そっちはどうなっているんでしょう?
中に入ると美しい螺旋階段になっていました。壁は乳白色のタイルで覆われています。豪華な作り。
階段は全部で397段。こちらの展望台からの眺めは迫力があります。
この灯台を目当てに訪れる観光客は年間で16,000人にもなるそうです。
島を往復する最後のボートが出発していきました。
夜になりどこからともなく不思議な音が聞こえてきました。風が作り出した音・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、妻が幅140センチあるベッドの半分以上を使って寝ているから、160センチ幅のベッドを新しく購入した。それでも僕の寝る場所は50センチもないのだった 」
VDM(Vie de Merde)より
反対デモ [トピックニュース]
月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。残念。ドイツとベルギーの洪水災害で放送枠がなくなってしまったらしい。
さて、先週、マクロン大統領が導入を発表したパス・サニテール(感染防止パス)。色々問題があるような印象があり、これからどうなるのかなと思っていたら、自由とデモ好きなフランス人、やっぱり反対運動が始まってしまいました。。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2021年7月17日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
パリ、モンペリエ、トゥルーズなどの大都市で、数万人規模のデモが行われました。
感染防止パスの導入とワクチン接種義務化に反対する人たち。
「我々から移動する自由を徐々に奪おうとする行為で、許されません」と女性。
「もし私がワクチン接種したくなかったら、レストランにもカフェにも入れず、旅行もままならなくなるんですよ」と男性。
パリのデモには2人の国会議員も参加してました。とは言うものの、一人は極右、もう一人は無所属。この二人、ジレ・ジョーヌ運動にも顔を出していたようです。
一方、こちらはモンペリエの大広場。2000人ほどが集まりました。
「感染防止なら私はワクチンよりもう一度外出を自粛します」と女性。
デモに参加する人たちが一番懸念しているのはワクチンの信頼性のようです。
こちらはトゥルーズのデモ隊。
「出来たばかりのワクチンですし、短期間での効果についてのデータを根拠にしてます。長期間、感染を防止してくれわけじゃありません」と女性。
「現在のワクチンは実験的な側面があります。それに接種したから自由というわけではなく行動は制限されたままです」と男性。
「感染するリスクはそう高くないんです。だからワクチンなんか不要です」と女性。
フランスでは、新しい政策を政府が発表したら、そのうち反対運動が起こり、学生が参加して激しくなってくると、政府があきらめて政策を引っ込めるというパターンですが、これからパス・サニテールはどうなっていくのか?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、街でデモがあった。授業に遅れたくなかったので、急ぎ足で歩いていたら機動隊に捕まった。なぜなら僕が確信犯的に歩いていたからだという」
VDM(Vie de Merde)より
週末はラ・パルマ島で [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はカナリア諸島のラ・パルマ島を旅します。乗り継ぎの空路で9時間から10時間。
週末旅にはちょっと厳しそうですが、とにかく行ってみましょう。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
まずは空から島を眺めてみましょう。パラグライダーでひとっ飛び!
ラ・パルマ島は火山で出来た島。休火山の大きな火口が見えてきました(青印)。
さあ、地上に降りて島を見て回りましょう。移動の足はレンタカー。
まずは山の上へと向かいます。曲がりくねった山道。カーブは400箇所以上あるそうです。カルデラにできた山の一つにやってきました。標高は2000メートル以上。しかも今でも少しずつ盛り上がっているとか。すごい風景ですね。
小さな島には急勾配の山々が連なります。次は森をハイキング(緑印)。島には1000キロにも及ぶハイキングコースがあるそうです。気温は常に20℃から22℃。生息する生き物も多種多様。
さて、ハイキングシューズからサンダルに履き替えて、今度は街を散策です。ここは島の東側にあるサンタ・クルス(赤印)。このカラフルな建物はサンタ・クルスならではの様式。
「この様式はベネズエラ、キューバ、ペルーなどの南米の国々にも伝わりました」
木製のバルコニーは特別な用途がありました。
「バルコニーはトイレとして使われていました。昔はこの辺りまで海だったので、上から排泄物を落とすと全部持っていってくれたんです」
ある意味、水洗式ですな(笑)。
欧州とアメリカ大陸との間にあったこの島は必ず誰もが立ち寄る要所でした。
「1552年、フランスの海賊フランソワ・ル・クレールが島を略奪しサンタ・クルスの建物を焼き払ってしまったんです」と案内の女性。
海賊とは言っても、当時のフランス国王アンリ2世に雇われてスペインと戦っていた、いわば戦争請負人がル・クレールだったのです。
それはともかくとして、次は島の南側に行ってみましょう。ここには塩田があります。大西洋の水を火山ガスの噴気口だった場所に貯水して作られる塩は100%天然です。しかもこの塩田、なんとも言えない魅力的な風景を作り出しています。
この塩を使って、こちらのシェフに何か作っていただきましょう。シェフが使うのは、この赤い色の塩。塩の結晶にワインが染み込んだもの。肉料理にもデザートにも合うそうです。
というわけで、仕上げにパラパラとワイン塩が振りかけられたデザートを頂いてみましょう。甘みにぴりっと塩味が聞いて美味しいらしい。
美味しいデザートを頂いて幸せな気分になったところで、今晩の宿へと向かいましょう。宿といっても、本日は野宿!
この島は、天体観測の世界では、星を見るのに最適な場所の一つとして知られています。それなら、星を見ないで帰るわけには行きません。
観測に有害な明かりが一切ないため、夜になると満天の星空を堪能することができます。大西洋からの風が耐えない地域とかで、雲もどこかへ行ってしまうのかも。
最後は、こんなところに行ってみました。そこは葉巻工房(こげ茶印)。ここで作られているのは、すべて手作りの高級葉巻。どうやらキューバからカナリア諸島に戻ってきた人たちがこの地に葉巻の製造を根付かせたようです。こうして出来た葉巻は5年の乾燥期間を経て出荷されます。
「ラム酒と同じで熟成させることで一味違った葉巻になるんです」
思った以上に見どころがたくさんあった島でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、タバコを吸うのにライターを借りた。もちろん手をアルコール消毒した上でね。でも、ライターはアルコールジェルが乾いてからつけるべし」
VDM(Vie de Merde)より