SSブログ

色と光の大聖堂 [ノルマンディー地方]

 東京はここ5日ほど雨の日が続いて涼しくなった。

 幸い豪雨とまでは行かなかったがかなり降った。そのせいか期せずして人流が減って少し感染拡大にブレーキがかけられたかもしれない。そう願いたし。

 それはさておき、モネの絵で一躍世界的に知られるようになったルーアンの大聖堂。夏の期間、プロジェクションマッピングのスクリーンになっているそうです。

Paris_Rouen.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 夏の夜、光と色で輝く大聖堂。迫力があります。

 「私は色に魅了されます。ほんとにすごいスペクタクルだと思います」と女性。

 皆さん見とれてらっしゃいます。

 今から14年前にルーアンで見たときよりかなり豪華になってます。

 当時は、モネの大聖堂の絵をそのまま大聖堂に映すという芸術的な要素が強かった。それでもその迫力に圧倒された。

 今はさらに複雑になって、本当にスペクタクルだ。

 この日は全国から2,000人の観客が集まったそうです。

 「今までこういうのは見たことがなかったから感動してます」

 「映像が見事です。大聖堂がさらに価値あるものに見えてきます」

 その映像を作り出しているのがこちらのお部屋。17台のプロジェクターが設置されています。

 やはりコンピュータ制御だ。バグがみつかってもすぐに対応できるとか。

 このイベント、毎年行われているようです。昨年はコロナ感染で中止になりましたが、今年は開催にこぎつけました。

 今年のテーマは、ノルマンディーの壮大な叙事詩。

 14年前、ぶらっと広場に行ったら突然始まって思わず見とれてしまったことを思い出す。

 客席もなければロープも張られてない。もちろん無料。これは今もきっと無料で楽しめるに違いない。

 2,000人はちょっと蜜だけど、コロナ禍でぱっとしない世の中、少しは楽しい気分になれたでしょうね。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、小学校の生徒たちに、古いプロジェクターを使って1501年制作のヒエロニムス・ボスの絵を見せた。すると生徒の一人が言った。『その時代にカラーフィルムなんてなかったはずだ!』」

VDM(Vie de Merde)より


nice!(48)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

陸上も水上も観光 [パリ]

 この夏は心配なことだらけ。

 感染拡大を続ける新型コロナ、日本列島の半分に延々と居座り続ける前線、香港、アフガニスタンの未来・・・更にミャンマーの情勢も気になる。

 あれこれ考えると憂鬱になるから、当面は新型コロナ対策だけをがんばる。

 さて、なかなか観光客が増えてくれないパリですが、こんなものが登場したそうです。

Paris_Paris.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月16日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 それがこちらの乗り物。水陸両用バス。

 32名の乗客をのせて2時間のツアーに出発。天井の荷物置き場にはライフジャケットのようなものが・・・。

 この日は夏の日差しが照りつけていました。陸の名所旧跡を回りながら、ついにセーヌ川にざぶん!

 おお、かなりの揺れ。スリル満点。

 「水しぶきがものすごかったです」と男の子。

 「陸上も水上も走れるなんて愉快ですね」と男性。

 なんだかジェットコースターにでも乗ってる気分?

 セーヌ川の上ではすっかり観光ボートに変身です。とは言っても、やっぱり見た目は陸上を走るバス。

 「国内では初めてです」と、このバスツアーの創業者。

 このバス、”パリのアヒル(”Canards de Paris")という名前が付けられています。

 陸上を走るときは他の観光バスと同じように市内の名所を訪ねます。凱旋門、エッフェル塔、美術館、シャンゼリゼ通り等々。

 「これは今までとはひと味違うツアーですよ」と男性。

 「陸上と水上を組み合わせたツアーで楽しいです」と女性。

 陸を走る観光バスか、それともバトームーシュか迷っている方にはこちらがおすすめです。一度に両方が楽しめます。

 専用のサイトを調べてみると、一日3回だけのツアーのようです。

 料金は大人35ユーロ、子供20ユーロ。直近の一週間はどれも満席。人気のようです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、僕はウーバーイーツの配達人。パリで渋滞に巻き込まれた人に料理を届けた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(40)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

焼きムール貝 [フランスの郷土料理]

 フランスのコロナ感染防止パスはQRコードで発行されるが、昨日、24時間システムが作動せず薬局での登録ができない状態になったらしい。原因ははっきりしないがサーバーへのアクセスが一度に集中したせいではないかとのこと。

 PCR検査陰性の証明は有効期限が60時間かそこいらなので24時間遅れると困った事態になりかねないため少々混乱気味だ。パス反対デモも続いている。

 それはさておき、月曜日恒例の節約晩ご飯も夏の間はお休みなので、今日は、フランス西部のオレロン島のムール貝料理を紹介します。

Paris_IledOrelon.jpg

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月3日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これがその料理。島ではエグラードと呼ばれています。

 「エクラードとも言いますよ」とお食事中の女性。

 はあ、呼び名が2つあるんですね。でも真っ黒でどんな料理なのかさっぱりわかりません。教えていただきましょう。

 石の上にムール貝を並べます。まず3つをこんなふうに置きます。後は花を描くように貝をどんどん並べていきます。完成するまでに5分程かかります。

 「貝のこちら側を下にします。火を通すと下が開くからです。逆にすると開いたところに燃えカスが入ってしまいますからね」とお店の方。

 一体どうやって火を通すのやら・・・。

 ムール貝を並べた石のプレートを専用のかまどに置いたら大量の麦わらをのせ火を付けます。

 ほとんど火事ですな。貝が真っ黒になったら火が通った証拠。

 皆さん、燃え上がるのをじっと眺めています。写真に撮る人たちもいます。

 「こんな料理があるなんて知りませんでした。この島独特のものですね」と女性。

 こちらのお店では一日で100皿ほどを出すそうです。

 この料理、なんと13世紀にこの島の漁師たちが考案した料理だとか。そう言われるとこの豪快な焼き方は漁師って感じです。

 「ワインで蒸し焼きにするのとはまた違った食べ方で美味しいでよ」

 「仲良くグループで食べるのに向いてます」

 こちらのテーブルではあっという間に空っぽになってました。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、初めて海辺のレストランで給仕係をすることになった。テラス席で食事をすませた10人のグループが、一人ずつ会計をすませたいという・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(41)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

夏はスロベニアで [その他の国]


 日曜日恒例の週末旅はお休みなので、夏スペシャルの旅を楽しみましょう。

 今回はスロベニアを旅します。

Slovenia_Ljubljana.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月31日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 沿岸部はイタリア風、山間部はスイスやオーストリアの雰囲気、お城はフランスやスペインにも劣らない、そんな国がスロベニアです。

 まずやってきたのはこの湖(青印)。湖の真ん中には島があります。島に渡る唯一の手段がこのボート。

 操縦が難しいらしい。珍しくモーターではなく手漕ぎ。静かな湖を騒音で壊してしまうような無粋はことはしません。

 3世紀に渡って使い続けられてきたこのボート、操縦できるのは限られた人たちだけ。

 20分ほど乗っていると島に到着。目の前には巨大な階段が待ち受けていました。階段は99段あるそうです。

 「スロベニアの伝統では、花婿が花嫁をかかえてこの階段を上がる事になっています。ここで結婚式を挙げるカップルは年間1,200組。その中で最上階まで上がれた花婿は3人に1人だそうです(笑)」

 今回は一人なので足取りも軽く上までやってきました。そこに現れたのが神父様。この島にある教会(赤印)を案内してくれます。

 何世紀も前から巡礼の地となっている教会の中はこんなふうになっていました。そして天井から下がっているロープを引っ張ると鐘が鳴り始めました。美しい鐘楼。

 さて、次は車で出発しましょう。とは言っても車ごと列車に乗り込みます。これなら安心して周りの風景を楽しむことができそう。

 こうしてたどり着いたのが首都リュブリャナ(オレンジ印)。ここにあるレストランでスロベニア料理をいただくことにしましょう。

 女性シェフが作ってくれます。材料は、玉ねぎ、薄くスライスした仔牛のレバー、アンズタケ。フライパンで、スライスした玉ねぎ、レバー、アンズタケの順に炒め、最後に白ワインを加えてひと煮立ちさせたら出来上がり。なんだかすごく美味しそう。付け合せはそば粉を茹でたもの。

 お腹がいっぱいになったところで、お昼寝に最適な場所をみつけました。アドリア海に面した都市ピラン(緑印)。

 かつてここはヴェネツィア共和国の一部でした。どおりで建物がすべてイタリア風。こちらの男性マルコさんの仕事は港のパトロール。

 「将来は僕もヨットを持てたらなと思います」

 海岸にはコンクリートのビーチもあります。かつてソ連の影響下にあったユーゴスラビア時代の痕跡です。

 ピランは夏のリゾート地ですが、他の欧州諸国に比べると物価が安くのんびり過ごせるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、急いでいたのでTシャツを着ながら階段を駆け下りた。確かに早かった。転がり落ちたんだから[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(40)  コメント(2) 
共通テーマ:旅行

プール付きの家とGoogle [トピックニュース]

 涼しくなって一息つけるけど、お天気がこれではあまり愉快じゃない。湿気でベタベタした感じだし洗濯物も乾かない。

 ゆえあって、近所の住宅街を傘をさしてトボトボ歩いているうちに、雨を避けるこの方法って何百年も前からずっと変わってない、ドローンがぶんぶん飛びまくるようなハイテクの時代に、傘なんてひどく原始的じゃないのか、などと思い始めた。

 これまでももっと便利にならないのかと色々考えられてきたけど、結局はこの傘からは逃れられない。傘をさすしかない。それとも生きてるうちに誰かすごい発明をしてくれるんだろうか?

 それはともかく、本日はプール付き住宅のお話。

 フランスでは自宅にプールを設置したら税務署に申告して税金を収めなくてはならないらしい。

maisonpiscine.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月13日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 自宅にプールがあるかどうかなんて誰にも分かりようがない、などと考えていたら大間違い。航空写真のおかげで財務省には全てお見通し。

 こちらの男性はすでに申告済みで調べられても痛くも痒くもないそうです。

 「Googleマップなら近隣の住宅に庭があるかどうかまで全部わかってしまいますよ」

 フランスでは10㎡以上のプールを設置したら税務署に申告するのが義務付けられています。税金は年間で数百ユーロほど。

 こちらのお宅はプールを設置したばかりのようです。この税金についてはまったく知らなかったとか。

 「インターネットを使ってプールの有無を調べるのは理にかなってるとは思いませんよ。一軒ずつ訪ねて調べるべきです」と男性。

 どうやら財務省はGoogleと協力して地上の建築物を調べて課税額を査定しているらしい。

 Googleの技術によれば、この航空写真から90%の高い確率でプールがあるかどうかを正確に判断できるとか。

 Googleが航空写真の撮影を始めたのは1999年のこと。飛行機にカメラを取り付けて撮影しました。

 2017年、フランスのある町を撮影した映像から申告されてないプールが300台もみつかりました。

 しかし、空から全部見られているなんて少々気持ちが悪い。

 「私生活の権利や自由を侵害することに繋がり、やりすぎじゃないでしょうか。Googleと政府はどのような関係なのでしょうか?」と新技術の権利に詳しい弁護士さん。

 脱税防止に協力しているGoogleですが、1年半前、重大な脱税を行ったとしてには100万ユーロの税金を支払えという判決が下っているそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

「Googleマップによれば、うちは、私がいつもビールを買っているお店の上にあるらしい」

VDM(Vie de Merde)より


nice!(35)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

国境越え [ベルギー]

 暑い日が続いているこの一週間、空を見上げると夏らしからぬ筋雲が出ている日があった。

 気づかないところで季節が進んでいるのか、それとも気候変動の影響か?

 週イチで山手線の内側に行く以外は、自宅から半径2キロ以内のバブルの中で過ごしている。もううんざりだけど、この状態はまだまだ続けることになりそうだ。

 さて、直近24時間の新規感染者数が25,000人ほどの日々が続いているフランス。10月にはPCR検査を有料にするらしい。つまりは、何が何でもワクチン接種をせざるを得ない状況にするつもりらしい。

 感染防止パスの運用が始まったと同時に、フランスとの国境に近いベルギーの町では、飲食店に多くのフランス人が来るようになったそうです。

Belguium_Tournai.jpg

下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ださい。(フランスのTV局France 3で2021年8月11日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはベルギーの町トゥルネ。町に中心にある広場の飲食店には多くのフランス人の姿がありました。

 「フランスで外食しようとしたら感染防止パスが必要になり、結局、諦めてここに来ることにしたんだよ」と男性。

 こちらはフランス北部の都市リールからやってきた若者グループ。

 「ここなら、仲間全員がパスを持ってなくても一緒に食事ができるから便利なんです」

 一方、こちらは家族連れ。

 「フランスはややこしいんですよ。感染防止パスなんてやってるのは欧州ではフランスだけ。自由を破壊する行為ですよ」と男性。

 コロナ感染で打撃を受けていたお店にとっては予期せぬ売上増につながっています。

 「ご覧の通り半分はフランスからのお客ですよ」

  しかし、この状況を歓迎しない地元の人たちもいます。

 「ワクチン接種が義務付けられている感染防止パスをスルーするためにここに来るなんて無責任ですよ」

 「陰性かどうかもわからないままベルギーにやってきて感染を拡大させる可能性がありますね」

 ベルギーは国民の70%がワクチン選手を完了しているため、パスの導入は話題にもなっていないそうです。

 陸続きの国はいろいろ複雑なことが起きてしまいます。

******* フランス人のつぶやき *******

「今日、そして数週間前から、母がわたしに恐ろしいくらいに苛ついている。なぜかと言えば、わたしがワクチンを接種したいと言ったからだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



nice!(41)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

感染予防パス導入初日 [トピックニュース]

 バッハさん、銀ブラなんかしないで「わたしも選手たちとともにバブルの中ですごし、このまま帰国します」とかなんとか言って帰ったら、株が上がったかもしれないのにねえ。最後まで凡庸なヤツだった。

 IOCほど怪しい団体はない。叩けばいくらでもホコリが出そう。

 それはさておき、フランスでは今週月曜日から感染予防パスの運用が始まった。外食をするのにも列車に乗るにしてもこのパスが必ず必要になります。

 初日はどんな具合だったんでしょう?

StopCovid.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Franceinfoで2021年8月10日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはフランス中部リモージュのレストラン。

 ここでは事前に予約してもらうことにしています。そして必ず確認するのがパスがあるかどうか。こうしておけば、時間の節約になり、しかも現場で客の入店を断るなどという状況を回避できます。

 「レストランで食事をしたいなら感染者じゃないことを証明しなくてはならない。ならそうするってことです」と男性。

 「これで感染拡大を阻止できるなら良いことだと思いますよ」と女性。

 とは言うものの、この日の客の入りはご覧の通り。

 「いつもよりかなり少ないです。最悪ですよ。パス初日だからなのか、周知が足りないだけなのか、先が見通せないです」

 一方、こちらはリヨンのレストラン。テラス席に二人の男性客。聞いてみるとパスを持ってないらしい。そしてこの女性も同じ。残念ですがお断りするしかありません。気まずい雰囲気が漂います。

 「法律だからどうしようもないですよ」とお店の方。

 パスが必要なのは旅行に出かける人たちも同様です。

 こちらは国鉄の駅。パスの確認ができた人にはこのリストバンドが配布され、専用の改札口からホームに入場することができます。

 パスのない人は駅に設置された検査場でPCR検査を受けることになります。検査は無料。

 また長距離バスを利用するのにも感染防止パスが必要です。

 この時期、毎日のように乗客の長い列ができます。手続きが完了するまでには手間と時間がかかります。これをスルーして乗ってしまうと235ユーロの罰金が課せられます。

 ニュースのスタジオに招かれたのは、イル・ドゥ・フランス地区ホテル・レストラン組合の会長さん。このパスについての情報を知らない人たちがあまりに多いので驚いているとか。

 日本でも同じようなシステムが導入されるのかどうかわからないけど、ここまで混乱することはないような気が・・・。

 面白いことに感染予防パスは過去に感染したことのある人も手に入れられるようです。但し、感染期間が11日〜6ヶ月。この期間闘病していれば免疫ができるということか?


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、久しぶりに家族全員が揃ったら、子どもたちが ”コロナ前の子供時代” について語り合っていた。まだ6才と8才と9才なのに[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(44)  コメント(2) 
共通テーマ:地域

愛の村サン・タムール [フランシュ=コンテ地方]

 三連休の最後は大雨と強風に見舞われた。

 幸い、午前中で雨は上がったが、日差しが戻った分だけ蒸し暑さに拍車がかかり、不快度は100%。もういい加減に夏は終わって欲しい。

 さてフランスでは、一年365日、すべての日に一人の聖人があてがわれていますが、昨日の8月9日は聖アムール(サン・タムール)の日でした。

 ボジョレー地区にこの聖人と同じ名前の村があります。

Paris_StAmourB.jpg


下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月9日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 村おこしに丁度いいから付けた名前か?と思いきや、サン・タムールは8世紀にこの地方に実在したキリスト教の殉教者だそうです。

 こちらは夏のバカンスを過ごしにベルギーからこの村にやってきたカップル、カトリーヌさんとダニエルさん。

 「今日が、サン・タムールの日だとは知りませんでした。偶然とは言え、嬉しいですね」とダニエルさん。

 このご夫婦、結婚して今年がちょうど40年目。

 「ステキな名前の村で、皆さん、親切な方々ばかりです」とカトリーヌさん。

 こちらはジット経営しているローランスさん。

 「この地域にはセント・バレンタイン街道というのもあって、相思相愛のカップルには大変喜んでいただいています」

 宿のお部屋はこんな具合。枕にはST-AMOURの文字。ステキだけど、なんかちょっと泊まるとなると気恥ずかしいような気もします。

 こちらはお子様連れのカップル。

 「毎日が愛に溢れてるわよね(笑)」とママ。

 「ああ、そうだね(笑)」とピンクのポロシャツのパパ。

 この村は、その名で知られる有名なワインの産地でもあります。この日にこそこのワインを味わいたいもの。

 こちらのワイン農家ではとっておきの赤ワインを用意しているそうです。ベルベットのハートを思わせる赤ワイン・・・。

 ちょっと飲んでみたいものです。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、4才になる姪っ子と電話で話していると彼女が言った。『あたし、おばちゃんと同じなの』なんだかちょっと嬉しくなった直後に彼女が続けた。『彼氏がいないの』[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(42)  コメント(0) 
共通テーマ:地域

ロゼワインvsビール [フランスのグルメ]

 月曜日恒例の節約晩ご飯も放送がなかったのでお休み。本日は、夏の飲み物のお話です。

 夏のアルコール飲料と言えばビールですが、フランスでは冷たく冷やしたロゼワインも人気です。

 どちらも捨てがたい。でも選ぶとしたらどっち?

vinrose.jpg   Unknown.jpeg


下記のウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年8月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ビールで乾杯する人もいれば、ロゼワインで乾杯する人もいます。

 ここは地中海のビーチ。冷たく冷やしたロゼワインをお飲みになってらっしゃいます。ロゼと言えば、夏と海とバカンス!

 「私はビールは好みじゃないわ。苦いのがダメなの」と女性。

 「女性が一緒だとロゼがいいね。ビールは同僚とか仲間とかで飲むのに向いてると思う」と男性。

 「ビールは喉が乾いた時にさっと飲むものだけど、ロゼは味わいながら飲むもんだね」と別の男性。

 ロゼはサラダにも、肉料理にも魚料理にも合います。しかも、産地によって味の違いを楽しめます。このところフランスでは人気上昇中で年間一世帯あたり平均で15リットルを消費しているとか。

 とは言え、消費量ならビールの方が勝っています。年間一世帯あたり32リットル。

 こちらはアルザス地方。ビールは夏だけに限りません。一年中、季節を問わず飲まれています。そして気楽に飲めてリフレッシュできます。

 「仲間でワイワイおしゃべりしながら飲むのはやっぱりビールですね」

 「ロゼは一種類だけど、ビールは色々ありますよ」

 確かに、白、茶、黒と3種類あって微妙に濃淡も異なります。そして、アルザス地方郷土料理にピッタリの飲み物。

 「シュークルートはワインではなくビールで食べたいですね」と男性。

 アルザス地方はワインの産地ですが、ビールの一大産地でもあります。古くからのビール醸造所を訪ねてみましょう。創業は1640年!なんと8世代に渡って続けられてきたそうです。

 ビールの種類も豊富だし、味もそれぞれ個性的。

 それならロゼワインの産地にも行ってみましょう。ワインの味は土壌で決まります。ということは産地で味わいが異なるということ。

 「グレープフルーツの味わいの後に赤いフルーツの香りがします。これが南仏のロゼワインの特徴です」とワイン農家の方。

 ぶどう園ではぶどうの実が少しずつ大きくなってきました。そして、ロゼワインはビールのように二酸化炭素を発生しません。それにビール腹になることもない・・・。

 いえいえ、ビールにはミネラルとビタミンBが豊富に含まれており筋肉は良いと言われています。但し、スポーツの後には飲まないようにしたほうがいいとか。

 結局、ビールもロゼも飲みすぎはダメ。ちょうど良いくらいにとどめておきましょう。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、彼とその仲間がアルコール依存症について熱い議論を交わしていた。ビールとワインを飲みながら・・・」

VDM(Vie de Merde)より


nice!(45)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

夏は夜行列車で [イタリア]

 日曜日恒例の週末旅は夏の間はお休みなので、違う旅を楽しみましょう。

 今日は、夜中にローマを出発する夜行列車に乗り込み、シチリア島のシラクーザまで行ってみましょう。

Italy_Syracusa.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年7月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 海の見える海岸沿いを走る列車、その向こうにはあの火山も見えます。

 「見て、この眺めの素晴らしいこと!」

 「この列車はね、船にも乗るんだよ」

 ええっ、船に乗る列車?

 この夜行列車、100年あまり前から走り続けているそうです。旅の始まりはローマ(青印)。時刻は夜中の11時。

 ローマ・テルミニ駅を出発する夜行列車は10本ほどありますが、そのうちの一つ、シラクーザ行に乗りましょう。どうやら常連客もいるようです。

 「この列車で旅をするようになってから22年になります。娘がシチリア島の男性と結婚したんですよ」と女性。

 客室にはシャワーも付いています。

 「長旅になるからシャワー付きはありがたいわ。明日の朝シチリア島に付いたらすぐに仕事が始められます」

 ベッドもなかなかよさそうです。お客が眠りについている間、列車はひたすら走り続けます。そして朝の5時。海が見えてきました。

 「これは素晴らしい眺めだわ。鏡のような海に光が差してる」と女性。

 この眺めに目を奪われているうちに、ヴィラ・サン・ジョヴァンニ駅に到着(赤印)。

 「ここからは列車をいくつかに切り離して船にのせます」

 なんとこの列車、船で海を渡ります。

 「ほら、あれがその船です」と責任者の方。

 はあ〜、こうやって船にのせるんですね。なんだか船に飲み込まれていくように見えます。乗船中に車両が動かないようにレールの上に固定しなくてはならないそうです。列車の重さは全体で500トン!船が無事に港を出発していきました。

 「あの2両目か3両目が私の乗っている車両です」と乗客。

 これは一度乗ってみたいものですね。

 海上を10キロほど走るとシチリア島のメッシーナ港に到着(緑印)。そして鉄道の中央駅を出発(水色印)して、海沿いの線路をシラクーザに向かって走ります。

 複雑地形の海岸線の中に砂のビーチが広がっています。そしてこんな絶景も見逃せません。ベッラ島です(黄緑印)。ちょっと降りて立ち寄りたくなります。走る列車の中からカメラにおさめておきましょう。

 この列車の魅力は自然の風景だけではありません。こちらは19世紀に作られたタオルミナ駅。イタリアで最も美しい駅の一つだそうです。

 その駅のホームにあるのがこのレトロな切符売り場。あの「ゴッドファザー パート3」にも登場しているとか。

 それはともかく、目を見張るような美しい駅舎。ここは一等車の乗客用の待合室。

 「ここでモーパッサンやオスカー・ワイルドが書物に目をとおしたりペンを走らせたりしていたかもしれないですよ」と駅長さん。

 さて、列車は白い煙を吐き出すエトナ山に見守られながら、いよいよ終点のシラクーザに到着です(こげ茶印)。

 ローマからの所要時間は12時間半。長いような短いような列車の旅でした。


******* フランス人のつぶやき *******

「今日、列車でパリに行くことになった。早めに駅に着いたのでベンチに座ってぼ〜っと列車をみているうちに、乗るはずだったTGVが目の前を出発していった[ふらふら]

VDM(Vie de Merde)より


nice!(37)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。