クリスマスの準備 [トピックニュース]
またまたあっという間に一週間が過ぎて週末がやってきた。
最近は在宅勤務が身に染み付いてしまい、朝寝坊したら仕事のメールを見ながら朝食を取ったりしている。
そして、お弁当を持っていく必要もなくなったから、ご飯をまとめて炊いて冷凍保存することをやめて、電子レンジと直火の両方で使える小型の炊飯釜で必要な分だけ炊いて食べることにした。
コロナ禍になって生活スタイルが色々変わっていく。
それはさておき、来週の週末はクリスマス。フランス人の皆さま、準備はどんな具合でしょう?
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月17日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
金曜日の午前、とあるお肉屋さんを訪ねてみました。
お客様の中にはすでにクリスマスのためのお買物リストを手にやって来た方もいらっしゃいます。
「パリに住んでるんですが今日はベルギーから特急列車でやって来ました。このお店のがどうしても欲しかったんでね」と男性。
お店のショーウィンドウにはそれ相応の高級食材が並んでいます。
お正月前の日本のスーパーや商店と同じ。それまでは、かまぼこなんか200円くらいのが置いてあったのに急に千円、2千円のが並んだりする。
フランスでは同じ鶏肉でもブランド名のついたものが並びます。
「わが家のメニューは、前菜はホタテ料理、メインはブレス産の鶏肉料理、最後はチーズとビュッシュ・ド・ノエルです」
「うわぁ〜、いいですねえ、お宅に伺ってもいいですか?(笑)」
中にはこんな方もいます。
「全然決めてないです。まだ一週間あるから大丈夫でしょ」
「まだ具体的には決めてませんけど、2〜3日中には決まると思います」
しかしモノによっては早めに決めたほうがいいのもあります。このトリュフ入りブリーチーズ。限定数の販売です。
う〜む、これはクリスマスイブに味わうのにぴったり。
そしてこちらはおもちゃコーナー。
「スケートボードとリモコンカーを探してます」とパパ。
「お店をはじごして探してますがかなかなか決められません」とママ。
そうそう、食事のほかにプレゼントも大事。なんと言ってもクリスマスプレゼントはもらうと嬉しいですもんねえ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、eBayで売れたので、叔母からもらったクリスマスプレゼントのオルゴールを箱に入れて落札者に送った。しばらくして叔母が電話してきて、500ユーロは受け取ったか?と言う。オルゴールに隠してあったとか・・・」
VDM(Vie de Merde)より
コロナ禍でもキラキラ [イギリス]
英国はオミクロン株の水際対策をやめてしまった。
確かに、あそこまで行ったらやる意味ないもんなあ。現実的な判断だと思う。さっさと3回目ワクチン接種して免疫力を高める方がまし。
そんな英国の首都ロンドン。コロナ禍でもクリスマスのイルミネーションは輝いているようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
おっ、雪が舞ってます。
ここはコヴェント・ガーデン。大勢の方々がイルミネーションを楽しんでいます。
あれっ、マスクしてない!これじゃあ感染拡大するに決まってます、って言いたくなるのをこらえて、ここは一緒に楽しみましょう。
きれいですねえ〜。
「これが楽しみでロンドンにきたようなものですよ」と男性。
「なんかちょっと買い物したくなりますよね(笑)」と別の男性。
ウキウキした気分なるとお財布の紐も緩みます。
ほほ〜、こんな装飾もあるんですね。孔雀の羽みたい。
そしてこっちのも豪華ですねえ。設置するのはひと仕事だったでしょう。
デパートのショーウィンドウもクリスマスだけのスペシャル版。
こちらはフランスからロンドンにお店をオープンさせた方。お店の名前は”SO FRENCH”。ということはフランスの製品を販売しているんでしょうね。
フランスよりカラフルでインパクトのあるイルミネーションが並んでいます。
そして極めつけはこちら。
毎年豪華な装飾がほどこされることで知られるパブ、チャーチルアームズ。
「これを見るために今年も来てしまいました」と男性。
「ここは毎年美しい装飾で目を楽しませてくれます」と女性。
これは記念にぜひとも写真におさめておかなくてはですね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、会社のサンタクロースから、クリスマスプレゼントをもらった。それは、デオドラントとオーデコロン」
VDM(Vie de Merde)より
ナポレオンの銅像を巡るドタバタ [地方の小さなできごと]
オミクロン株の侵入を水際で阻止するというのは並大抵のことじゃないなとつくづく思う。
鎖国をやってた時代じゃないからなあ〜。年末にかけて何万人の人が入国するのやら・・・。相当大変な対応になる。
それはさておき、フランス西部の都市ルーアンでは、ナポレオンの銅像を巡ってちょっとした騒動があったらしい。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月14日に放送)動画が見られない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
馬上のナポレオン像。
修復作業が完了した暁には、市庁舎前の広場に戻されることなっていました。
「ナポレオンはここにあるべきです」
「私にとっては馴染みの場所ですからここにあった方が良いと思いますね」
銅像が設置されたのは1865年のこと。以来、”馬上のナポレオン”は150年以上に渡って市民を見守り続けてきました。
しかし、この場所に銅像を戻すのを嫌がったのがルーアン市長。それなら市民投票でどうするか決めれば良いと言い出しました。
なんだそれ?銅像を元にもどすかどうかでわざわざ投票?!
ま、とにかくそういう話になったため投票が行われました。
「私は、ナポレオンのした事を良い面も悪い面もしっかり説明する必要があると書いたんです」
「別の銅像に変えてもいいかもしれないですね。ド・ゴール将軍とか」
「ジャンヌ・ダルクの銅像でもいいんじゃないかと思いますね」
投票の結果、結局、過半数の市民がナポレオンを今まで通りの場所に戻すことを望んだそうです。
こちらが今回の投票を提案したルーアン市長。
「市民の3分の2が公共の場にもっと女性が増えることを望んでいます。今のままではあまりに男女の格差が大き過ぎます。例えば、ルーアンには約千の通りがありますが、女性の名前が付けられているのは41しかありませんよ」
はあ、そういう意味でナポレオンの銅像を戻したくなかったというわけなのか・・・。
因みに、フランス全土にすると、96%の通りが男性の名前だそうです。
なんだかナポレオン、妙な論争に巻き込まれた形になってしまったような・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、男女平等達成!私の給与明細を見たら、元夫より稼いでいた。なにしろ元夫は失業中・・・」
VDM(Vie de Merde)より
クリスマスのデザート [フランスのお菓子]
12月も半ば。あと10日でクリスマスイヴ。
フランスでクリスマスにいただくデザートと言えば、ビュッシュ・ド・ノエル。
本日はリヨンで暮らすとあるご家庭で作られるビュッシュ・ドゥ・ノエルを紹介しましょう。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月10日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらがそのケーキ。チョコレートクリームがたっぷり使われています。
作ってる最中から食べたくなるのは致し方なし。でも、美味しいビュッシュを作るためには忍耐も必要。お菓子は手がかかります。
まずはスポンジケーキを作ります。材料は、砂糖、玉子、小麦粉。
玉子を白身と黄身に分けたら、白身を泡立てます。ふわふわのスポンジケーキになるかどうかはこの作業しだい。
昔は人力でしたが今は電力。便利になりました。ボールを逆さにしても落ちてこなくなったらオッケーです。黄身は砂糖を混ぜ合わせておきます。
泡立てた卵白に小麦粉とカカオを少しずつ加えていきます。これを天パンに広げてオーブンで焼きます。
その間にガナッシュを作ります。生クリームと溶かしたチョコレートを混ぜ合わせたらラップをして冷蔵庫で4時間ほど寝かせます。
スポンジケーキが焼き上がったら、キャラメルソース、クレープ・ダンテル、ガナッシュをのせ、巻き寿司の要領でくるくるっと巻きます。
最後はクリームで装飾したらビュッシュ・ドゥ・ノエルの出来上がり。
うわあ、ナイフを入れたらキャラメルソースがとろっと出てきたあ〜。
今年のクリスマスはどうやら週末と重なるようだ。カレンダーをよく見たら、年内の仕事はあと2週間で終わるではないか!
今年も忙しかったせいか、それとも単調な毎日だったせいか、あっという間に一年が過ぎてしまった。
来年はコロナも収まって毎日をもっと楽しめる年になるのを願うばかりだ。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日は息子の誕生日。ケーキ屋さんで勧められるままにガレット・デ・ロワを買って帰ったら、妻が怒って本物のケーキを買ってくると出かけていった。そしてビュッシュ・ドゥ・ノエルを手に帰ってきた」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯159 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。
30ユーロ以内で、4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回はパリ20区のとあるギリシャ料理店の女性シェフがチャレンジしてくれます。
では、スタート!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらの方がそのシェフ、ミカエラさんです。
早速30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
まず訪ねたのがギリシャ料理の食材が揃っているお店。店主のアレクサンドルさんはギリシャでも選りすぐりの食品を揃えているそうです。
シェフが選んだのはギリシャのカラマタ産のオリーブ。10月から11月にかけて食卓に並ぶそうです。
さらにヤギとヒツジの乳を半々に混ぜて作られたフェタチーズとファヴァ。ファヴァは豆を荒く砕いたもの。更にレモンも購入。これが全部で17.40ユーロで残りは12.60ユーロ。
次はベルヴィルの市場にやってきました。魚屋さんでイワシを購入。ビタミンが豊富でω-3脂肪酸を含む身体にいい、しかも経済的な食材です。これだけ買っても2.65ユーロ。残りは9.95ユーロ。
次は八百屋さんにやって来ました。カボチャ、玉ねぎ、ネギ、ニンジン、洋梨を購入。これが全部で6.25ユーロ。残りは3.70ユーロ。
まだ予算が残っているので、デザート用にアーモンドを購入。100グラムで2ユーロ。
1.70ユーロが残りましたが、お買い物は終了です。予算内に収まりました。では厨房で調理の開始!
まずはメインのイワシ料理から。
イワシは鱗をとったら天パンに並べオリーブオイルを垂らしてオーブンで焼きます。付け合せは、ファヴァのピュレと、玉ねぎ、ニンジン、ネギを焦げ目がつくくらいに炒めもの。こうして盛り付ければ完成。
次はデザート。
洋梨の皮をむいてシロップでさっと湯がきます。ヨーグルトとフェタチーズを混ぜ合わせたら、お皿に広げ洋梨をのせます。そこに砕いたアーモンドとシナモンをふりかけたら出来上がり。
最後は前菜。
スライスしたカボチャをオーブンで焼き、フェタチーズを散らしたら、カラマタ産オリーブを盛り付けます。
パリにいても地中海を感じさせてくれるような食事ができました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ギリシャでバカンスを過ごしている。何度かトイレに行っているうちに "δεν πίνουν" の意味がわかってきた。それは ”飲めない” という意味だった。」
VDM(Vie de Merde)より
週末はアヌシーで(再訪) [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はフランス東部サヴォワ地方にあるリゾート地アヌシー(Annecy)を旅します。パリからは高速列車とローカル線を乗り継いで約4時間。
では出発!
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月4日に放送)▷がない場合は→こちらをクリック
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
アヌシーと言えば、古い街並みと湖がある風光明媚な観光地。その上、様々な屋外スポーツが楽しめる街でもあります。
今回の旅はこんなところから始まります(青印)。駅近くの新しく開発が始まった界隈。ストリートアートを楽しみながら自転車を漕いでいると、古い町並みのあるところまでやってきました。
そこはティル川の中州(赤印)。アヌシーと言えば必ずこの島が登場します。観光客にとっては大切な撮影ポイント。
要塞化された四角形のこの建物。かつては牢獄として使われていました。現在は博物館になっており、アヌシーの建築物についての資料が展示されています。
さて、次は市場に行ってみましょう(緑印)。昔から農作物の交易の街として栄えてきたアヌシー。様々な特産品が並んでいます。
そしてこの湖。アヌシーは "アルプスのベニス” とも呼ばれているとか。こちらは舟大工のシリルさん。数少ない木製のボートを作っています。やはり木製は品格があります。
こちらはシリルさんのアトリエ(水色印)。ボート一隻を作るのに400時間かかるとか。木目が美しい。
さて、アヌシーにはとっておきの甘いお菓子もあります。こちらは優秀菓子職人の称号を持つフィリップさんのお店(オレンジ印)。ココアとガトー・ドゥ・サヴォワで一息入れましょう。美味しそう・・・。
エネルギーを補給したところで、スキー場に行ってみましょう(こげ茶印)。市街地とスキー場を結ぶこのバスを利用するのが便利。
標高1,400メートルにあるスキー場。手軽にスキーが楽しめます。しかもここからの眺めが素晴らしい。
夕日が山の端に隠れる頃、活動開始!今晩の宿に向かって夜の雪山をガイドさんと一緒に歩きます。
こうしてやって来たのがこちら(黄緑印)。焚き火と暖かい食事が待っていました。そして今晩の宿がこちら。日本風に言えばかまくら。中の気温は0℃。エアマットレスに羊の毛皮を敷いて、その上で寝袋にくるまって寝ることになります。
翌朝は、また湖に戻ってスタンドアップパドルボードで水上を散策。水温は5℃。なななんと、インストラクターさんはランニングシャツみたいなウエアをお召になっております。
アヌシーは観光もスポーツも楽しめる週末旅にはピッタリの街でした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、親しい友人たちを家に招いた。キッチンで料理を作っていると、リビングでは先週末に皆でアヌシーに行った話で盛り上がっていた。先週末は都合が悪いと私に言っていたくせに・・・」
VDM(Vie de Merde)より
大聖堂をめぐる論争 [パリ]
2年半前、火災に見舞われたパリ・ノートルダム大聖堂はコロナ禍の中でも修復工事が続けられています。
屋根を支えていた木造の骨組みは昔と同じように木材で修復されることになっていますが、なにやら新しいものも加わるようで、ちょっとした論争になっているらしい。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2021年12月9日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
修復後の大聖堂の屋内のようすが少しずつわかってきました。
こちらは大聖堂の図面です。黄色の部分には、なんと現代アート作品が展示される予定です。
さらに、壁には福音書の一節が英語、中国語、アラビア語に翻訳されて映し出されることになっています。
これに対して反対の声を上げたのが論壇たち。
「ヴィオレ=ル=デュクの作品の多くを取り除いて、そこに現代アートを置くなんて、キリスト教の典礼を勝手に発明したも同然です。あまりに過激に変えるのには賛成できません」
こちらの写真の方がヴィオレ=ル=デュク。19世紀、数々の教会の修復を手掛けた建築家です。大聖堂もその中の一つ。屋内の彫刻や装飾は彼が作らせたものらしい。
「ノートルダム大聖堂の第一の任務は、キリスト教徒を受け入れることです。そして2つ目に重要なのは、この建物が歴史的建造物であること。観光客向けの今回の改造案にヴィオレ=ル=デュクが賛成するはずがありません」
そんなことおっしゃいますが、私が読んだことのある何かの書物に、ヴィオレ=ル=デュクの修復手法も批判を受けたと書かれてありました。
つまり、かつての姿をありのままに修復するのではなく、余計なものを追加してしまったのです。
最初に火災で焼け落ちてしまった尖塔もその一つ。しかし、何年も年月がすぎるうちにあれは大聖堂にはなくてはならない大事なものになってしまった。
エッフェル塔だってあれだけ非難轟々だったのに今じゃパリのシンボルです。今回の現代アートが数百年後に高い評価をうけるかもしれません。
これぐらいの変え方は許されて良いような気がしますがねえ〜。
その新しい大聖堂が一般公開されるのは2024年の予定です。
******* フランス人のつぶやき *******
「僕は、建築学部の学生だ。昨日は徹夜で模型を作り、それを持ってバスに乗ろうとしたらドアが早めに閉まってしまい・・・大惨事 」
VDM(Vie de Merde)より
冬のアルデッシュ渓谷 [ローヌ=アルプ地方]
なんとなく衣服をよそ行きと普段着に分けている。
このコロナ禍でもっぱら普段着が活躍し、よそ行きの出番が極端に減った。で、よそ行きも普段着にして着てしまえば良いという結論になったのだが、なんだか抵抗があって着られない。
在宅でシコシコ仕事するのにスーツ着るか???オンライン会議だって適当なもの着てごまかしているのに・・・。結局、なかなか一歩が踏み出せない。
さて、本日はフランス南部のアルデッシュ川渓谷を訪ねてみましょう。夏は大勢の観光客で賑わいますが、冬の渓谷はまた違った姿をみせてくれます。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月8日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
これが夏の渓谷。カヌーやカヤックを楽しむ人たちで一杯です。
一方、こちらは今の渓谷。荒々しい姿に見えるのは気のせい?
こちらの男性は2012年のカヤック世界チャンピオンのカンタンさん。水温は10℃。冬はトレーニングに理想的だそうです。
空から見た渓谷。すごいところですね。
カンタンさん、アルデッシュ川を一人下っていきます。目の前に見えるのはポン・ダルク(Pont d'arc)。アルク橋という意味ですが、人が作った橋ではありません。こんな風景の中で週に30時間ほどカヤックを走らせます。
一方、こちらは写真家のマチューさん。未明に岩山を登り始めました。明るくなる頃にはこんな眺めを堪能することができます。秋以降、毎日のように目にする光景です。
そして出会うのは観光客ではなく野生の動物たち。あらぁ〜、すごいところにいらっしゃったんですね。
冬の渓谷を覆っているのは静けさ。こちらは渓谷沿いの村ラゴルス(Lagorce)。通りを歩く人の姿はありません。
どこからかハンマーの音が聞こえてきました。行ってみると、そこはシルヴァンさんのナイフ工房。夏は気温が35℃まで上がるので、冬の間に作業をして、できたナイフを夏に観光客に販売するそうです。
さて、渓谷沿いには大きな洞窟もあります。ここはショヴェ洞窟。約32,000年ほど前に描かれたと言われる見事な壁画があります。貴重な遺跡です。
地上は当時を再現した展示室になっています。観光客のいない今がクーニングに最適。マンモスをきれいにするのはなかなか大変な作業です。
アルデッシュの雄大な自然は何度見ても印象的です。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、屋外で凍えていた鳥を保護した翌日、自然の中に戻してやったら、お礼にフンをひっかけられた」
VDM(Vie de Merde)より
福を呼ぶフクロウ [ブルゴーニュ地方]
増えそうで増えない日本のコロナ新規感染者。
第6波はいつ来るのやら。来ないでくれたらどんなに良いかと思うけど、来ない!と言い切れないところが困りもの。
フランスはついに一日の感染者が4万人をこえてしまい、ディスコテーク(日本ならクラブ)は今週金曜日から4週間の休業となるそうだ。
ということは大晦日も休業。どう考えても放っておいたら感染拡大だもんなあ。致し方なし。
それはさておき、本日は幸せを運んでくるフクロウのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらが幸運をもたらすフクロウ。
「こうやって手で触ると幸運に恵まれるのよ」と自転車の女性。
次から次へと人がやってきて触っていきます。こちらの男性は健康を願って毎日ここに来て触ってるそうです。
「何をお願いしてるんですか?」
「言わないですよ。実現するまでは誰にも言いません」と女性。
色んな人に触られてもはやフクロウかどうかも分からない・・・。この習慣、17世紀から続いているんだそうです。
「心臓に近い左手で触ります。触ったら、こちらの方向に行ってはいけません。なぜなら、ここにサラマンダーがいるのでせっかくの運がなくなってしまうんです」
フクロウもサラマンダーも教会の壁に彫られた装飾です。こんなところにどうしてフクロウが彫られているのか?理由はわかっていないそうです。
そんなフクロウですが、今ではディジョンのシンボルになり、こんな具合にあちこちにひょっこり現れます。そして下着にも、チョコレートにも。
商品化しない方がおかしいですねえ〜。私がもしディジョンに行ったらお土産でこのチョコを絶対に買っちゃいます。
小さい子もちゃんと約束事を守って左手で触ってます。
「子供の試験があるときなんかここに来てお願いするんです」
「私はあっちにあるリセに通ってるんですが、ここを通るんで必ず触ってます」
「どんなことをお願いするんですか?」
「自分にとって大事なことはなんでもお願いしますよ」
一方、こちらはアーティスト。自分の作品の中にも取り入れています。
「祖父がよくここに来てフクロウを触ってましたねえ」
なんとこのフクロウ、中世の頃は不幸を呼ぶと言われていたそうです。それがいつの間にか幸運を呼ぶフクロウに変わって行き、今では監視カメラが設置されるくらい大切にされています。
「2000年にハンマーで叩かれて一部が壊れてしまいました。そのため別の石をつかって修理されたんです」
確かに修理した跡がわかります。
ちょっと背伸びをして手をのばすと届く感じで触りやすいのかもしれませんね。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、5才になる娘ルイーズが言った。『ママ、いつかはママも死ぬんだよね』すると6才になる息子アリックスが言った。『それは運がいいよ。そうなりゃ本物のキリストに会えるんだからさ!』」
VDM(Vie de Merde)より
クロック・ムッシュー [フランスのグルメ]
来年、大統領選を控えるフランス。少なくとも女性3人が立候補する可能性が高くなってきた。
一人はすでに決定しているヴァレリー・ペクレス。そしてあのマリーヌ・ル=ペン、もう一人は現パリ市長のアンヌ・イダルゴ。
あとはマクロンとかメランションとかの男性陣が出てくるんだろう。
それはさておき、月曜日恒例の節約晩ご飯は放送がなかったのでお休みです。
本日は、フランス伝統の軽食、クロック・ムッシューのお話。
下記ウィンドウの▷をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2021年12月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらはとあるお宅の日曜日の夕食。これがクロック・ムッシュー。
時間がなかったり献立のアイデアが湧いてこなかったりした時にこれが一番活躍します。
「う〜ん、美味しい!」と息子。
手間いらずの上に食べる人も満足なら言うことありません。
作り方は人によって様々。こちらのお宅では、まずパンにベシャメルソースを塗ったら、順にチェダーチーズ、ハム、エメンタールチーズをのせてサンドイッチにします。これを焼いてホットサンドにしたら出来上がり。
「今作ったのが基本で、中の具はそれぞれ好きなものを入れて変化をつけます」とママ。
一方、こちらはブラッスリーの厨房。クロック・ムッシューを作っているようですが、さっきのと比べるとなんだか豪華。
「ハムをたっぷりはさみますよ」とシェフ。
しかもパンもドーナツ型で洒落てます。
こちらの方はクロック・ムッシューについての本を出版するほど詳しい方。さっそく試食してみましょう。
「う〜ん、カリカリっとして美味しいですね」
あちこちのお店で食べては写真に撮ります。こちらのお店のはこんな感じ。
「日本のカツサンドをヒントに作ったんだ」
ああ、たしかにそんな感じ。下の方にチーズが入っているから、チーズカツサンドですな。
駅の売店でも手に入りますから車中で食べることもできます。
一方、こちらは専門店。しかもシェフ・エトワレが作ったクロック・ムッシュー。種類も10種類ほどあって、パリで一番売れているのがこれ。
「ドライトマトやピストゥーソースを加えています」
さすが2つも星を獲得しているシェフの作るクロックはシンプルでありながらも洗練されています。行って食べてみたい!
クロック・ムッシューが生まれたのは1910年のこと。当時バゲットが不足していたことがきっかけで、パリのとあるカフェで発明された料理なのでした。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、クロック・ムッシューを温め直そうと学食の電子レンジに放り込んでスイッチを入れた。すると焦げ臭い匂いがして炎が上がり大惨事に・・・。しばらく学食にはいけそうもない」
VDM(Vie de Merde)より