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オレンジの花の収穫 [コート・ダジュール地方]

 フランスではこの一年でバターの値段が25%値上がりしたそうです。

 今のところ一般消費者への影響は限られており、もっぱら製造業への影響が大きいらしい。

 パンやお菓子など、使用するバターの量を減らせば質が落ちる、かと言って値上げするわけにもいかない、そんな厳しい状況になっているそうです。

 日本では、スーパーに行ってもバターの棚は空っぽなんていう大変な時期がありました。

 今ではそんなことはありませんが、値段の方は50%近く値上がりしたままで元に戻る気配はありません。お財布に厳しい(涙)。

 あの値段はこれからもずっとあのままなんでしょうねえ〜。

 バターやチーズの国がこの有様では、日本のバターもどうなることやら・・・。

 さて、昨日はサクランボのお話でしたが、今日はオレンジの花のお話です。

 コート=ダジュールの町ヴァロリス(Vallauris)では、オレンジの花の収穫が始まったそうです。

Paris_Vallauris.jpg



下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月4日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 これがオレンジの花。香りが漂ってきそうです。

 この地域では100年以上も前からこの花の栽培が続いてきました。

 こちらも収穫は機械ではなく人の手で行います。

 このオレンジの木の樹齢は60年ほど。クロードさんは先祖が残してくれた木を受け継いで大切に育てています。本業は学校の先生!

 「手入れは一年を通して欠かせません。4月から5月にかけて美しい花を咲かせ、いい香りを振りまいてくれます」とクロードさん。

 収穫された花は室内に運ばれ仕分けされます。なかなか根気のいる仕事です。

 「仕分けは、昔は子供や老人の仕事でした」

 こうして仕分けされた花は、この地域の40軒ほどの生産者で作る協同組合に運び込まれます。

 ここでキロあたり約8ユーロ(約1000円)で買い取られるそうです。サクランボより高いですね。

 それにしても測りも年季が入ってます。

 「ずっとこの測りを使ってますよ。正確なんでね」と男性。

 「このオレンジの花を見ると子供の頃のことを思い出します。家族総出で花を摘み、仕分けして、組合に持ち込むんです」と女性。

 集められた花は蒸留され、香水用のエッセンシャルオイルや、お菓子づくりによく使われるフレイバー水に加工されます。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、スタバで隣に座っていた人に、トイレに行く間、ノートパソコンを見ていてくれと頼まれた。引き受けたまでは良かったのだが、慌ててオレンジジュースをこぼしてしまった [がく~(落胆した顔)]

VDM(Vie de Merde)より



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サクランボの収穫2018 [プロヴァンス地方]

 昨日はあまりの寒さにマフラーを巻きました。

 一度、暖かい春を体験しているだけに、この寒さはちょっと堪えますねえ〜。

 冬物は洗濯してタンスの奥にしまいこんでしまったため、ひたすら春物を重ね着をして寒さを乗り切りました。

 雨の中、駅のホームで電車が来るのを待っていたら、土手に植わっている紫陽花に蕾がつき始めているのに気がつきました。

 今月末あたりから咲き始めるのかもしれません。

 さて、フランス南部の町ベルガルド(Bellegarde)ではサクランボの収穫が始まったそうです。

Paris_Bellegarde.jpg



下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月8日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらは朝の果樹園です。

 緑の葉っぱに覆われて実らしいものは見あたりませんが、よくよく見るとこんなところに赤い実をつけていました。

 おお、こんなに採れました。

 「サクランボの季節が始まりました。お天気が良くて日差しがありますが、暑すぎないので外で作業するのにちょうどいいですよ」と女性。

 こちらの果樹園ではサクランボの収穫のためにこの時期だけ臨時で6人の作業員を雇って本格的にサクランボの収穫を開始しました。

 赤い実もありますが、まだ青い熟してない実もあります。

 「熟してないの摘んでしまわないように気をつけなくてはなりません」と作業員。

 胡桃やアーモンドの木のように幹全体を小刻みにゆらして一斉に実が落ちてきたところを片っ端から拾うというようなやり方はサクランボには通じないですね。

 こうして手作業で収穫するしかなさそうです。

 ここで収穫されているのは “プリミュラ(primula)” と呼ばれる品種です。

 どれどれ、ちょっと食べてみましょう。

 「硬すぎず柔らかすぎず、瑞々しくて、適度に甘い。口の中でじわっと甘さが広がるような感じです」と男性。

 試食は労働者の特権です!

 一方、生産者にとっては喜びの瞬間です。

 「どれも粒ぞろいです。春先に霜が降りた時は心配しましたが、これだけたくさんの実をつけてくれたのでとても嬉しいです」と果樹園のオーナー。

 今日、収穫されたサクランボは1キロあたり6ユーロ(約800円)ほどで出荷されるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、お酒を飲んだ後で無性に果物が食べたくなり、思わずキウイにかじりついた。皮をむかずに・・・

VDM(Vie de Merde)より



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イワシ祭り [ペイ・ドゥ・ラ・ロワール地方]

 東京は雨の日が続いています。しかもうすら寒い。

 急激な温度低下で満員電車の窓ガラスが曇っていました。外と中の温度差が大きかったらしい。

 少し厚着した人でいっぱいの電車の中は汗ばむくらいでした。

 お天気が回復するのは明後日あたりからのようです。やれやれ・・・。

 さて、フランス西部の海辺の町サン=ジル=クロワ=ドゥ=ヴィ(Saint-Gilles-Croix-de-Vie)では、先週の5月5日、イワシ祭りが開催されたそうです。

Paris_StGillesCDV.jpg



下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 この地方に伝わる民族衣裳を着た住民たちが歌を歌いながら行進してきました。イワシ祭りの始まりです。

 漁に出ていた船が港に戻ってきました。

 「イワシはこの町のシンボルです。世界に広く知られてしかるべきですよ」と住民の男性。

 「イワシはマルセイユの特産だとばかり思ってましたが、ここの特産でもあるんですよね。素晴らしいです」と観光客と思しき男性。

 漁師たちがイワシを水揚げしています。今朝は1トンほどのイワシが釣れました。

 その場で直接消費者に販売されます。

 「沖合いに餌になるプランクトンが豊富で、イワシにこの地方独特の味をもたらしてくれるのさ」と漁師さん。

 イワシを求めて集まってくるのは一般の消費者だけではありません。プロの料理人もやってきます。

 ということは、やはり美味しいイワシなのですね。

 こちらはピッツェリア。水揚げされたばかりのイワシを使ってピッツァを作ります。

 「いつもならアンチョビを使うところですが、イワシの穫れる春になったら地元のイワシを使います」と店長。

 「この町だけのオリジナルピッツァですよ。もう70年間これを食べ続けてます(笑)」と男性客。

 町の市場で販売される商品の60%がイワシだそうです。生のイワシだけでなく缶詰も製造・販売されています。

 町の経済の屋台骨を支えているのがこのイワシというわけです。

 この日は港でイワシの食べ放題パーティも開催されていました。美味しそうに焼けてます。サンドイッチにする人もいました。

 白ワインかロゼをいただきながら食べたらさぞかし美味しいことでしょう。

 イワシ漁は5月から10月まで行われるそうです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、ぐっすり眠っていたところ、突然、同居人が手をハサミのように動かしながら私の上に飛び乗り、『お前をピッツァのように切り刻んでやる!』と言ったかと思ったらすぐに寝てしまった。私の方はと言えば、それっきり眠れなくなってしまった・・・

VDM(Vie de Merde)より



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田舎風離宮 [フランスのお宝]

 連休中、朝寝坊していたせいか、連休明けの朝は少々辛い・・・。

 それはさておき、フランス観光で欠かせない名所中の名所ヴェルサイユ宮殿。

 この中にある小トリアンノン宮殿の庭に作られた田舎風離宮ル・アモー・ドゥ・ラ・レーヌ(Le Hameau de la Reine)が5年にわたる改修工事を終えて、間もなく一般公開になるそうです。

Paris_Versailles.jpg



下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 1787年、32歳の王妃マリー=アントワネットは、人工池の周りにコロンバージュ様式の立ち並ぶこの田舎風離宮でくつろいていたと言われています。

 それからわずか2年後、革命により王妃は二度とここには戻れなくなります。

 「当時、貴族たちの間で流行していたのがこの田舎風の離宮です。当然、王妃も離宮が欲しかったんでしょう」と関係者の方。

 空から見るとまるで箱庭のよう。しかし革命後は放置され忘れ去られていました。

 そもそもこのような離宮を立てること自体が特権階級の贅沢なわけですから、どれだけ粗末な扱いを受けたかは想像に難くありません。

 この離宮を最初に修復したのがナポレオンでした。修復されたのは離宮内にある小劇場。

 修復後はナポレオンの二人目の妻マリー=ルイーズに与えられました。

 さらに20世紀初頭、アメリカの大金持ちロックフェラーのメセナにより大々的な修復が行われました。

 そして今回の修復です。かかった時間は5年、費用は500万ユーロ!

 「全体の電化、暖房設備、展示物を良い状態に保つためのエアハンドリングユニットを完備しました」

 また、家具や調度品も揃えられました。ここは “王妃の家” と呼ばれる建物。

 マリー=アントワネットが使っていたものは革命で四散してちまったため、ナポレオン時代のものが用意されました。

 また一階のビリヤード室も1910年当時と同じように再現されました。

 庭の修復も設計当時の行われました。

 フランスの優秀な職人さんたちがここに集められ5年の歳月をかけて、マリー=アントワネットの残した離宮を現代に甦らせました。

 窓から見えるあの田舎家の中はどんな具合になってるんでしょう?ちょっと見学してみたい気分になります。

 実際に農作業ができるように作られている場所もあるようです。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、3ヶ月の旅行の為に荷物を準備した。全部を鞄に詰め、あとは蓋をして閉めるだけ。その時、鞄の中で突然、電気シェーバーが動き始めた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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30ユーロで晩ご飯23 [お料理実践編]

 月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。

 23回目の今日は、オーガニックの食材でフルメニュー(前菜+メイン+デザート)の晩ご飯4人分を作ってもらいます。

 予算はいつものように30ユーロ(約4,000円)。

 本日挑戦してくれるのは、ジャーナリスト兼エコの提唱者であるルーシーさん。

 さあ、どんな料理になるんでしょうか?

Paris_StAubin.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月5日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ここはブルゴーニュ地方の小さな村サン=トーバン(Saint-Aubin)の青空市場。生産者がお店を並べています。その多くがオーガニックの商品です。

 では、ルーシーさんに30ユーロを渡して材料を揃えてもらいましょう。

 まずはきのこ屋さんでメイン料理に使う椎茸を購入。フランス語でもシ・イ・タ・ケと言ってましたね。さすがエコの提唱者だけあって袋は持参です。250gで7.50ユーロ、残りは22.50ユーロ。

 因みに椎茸はプロテインが豊富だそうです。

 次はチーズ屋さんで羊のフレッシュチーズを購入。これは前菜用。お値段は4.30ユーロで残りは18.20ユーロ。

 そして八百屋さんでは、コールラビ、白菜、エンドウマメ、フェンネルを購入。野菜類が合計で14.20ユーロ、残りは4ユーロ。

 最後にデザート用のタルト生地とペカンナッツ100g、さらにグレープフルーツを購入。これが合計で7.04ユーロ、残りは・・・あれれ3.04ユーロのオーバーとなりました。シリーズ初のオーバー。

 「やっぱりオーガニックだと高くつきますね」とリポーター。

 「必ずしもそうとは言きれませんよ。やり方しだいです。私がちょっと贅沢しちゃったのかもしれません」とルーシーさん。

 それでは調理開始!

 まずは前菜。

 根菜類を出来るだけ薄く刻んでサラダボールに入れます。グレープフルーツは皮をむいて身を食べやすい大きさに刻んで、先ほどの野菜の上にのせ、香辛料、オリーブ油、ヴィネガーで味をつけます。最後に、羊のチーズをさいの目切りにしてトッピングしたら出来上がり。

 次はメイン料理。

 白菜と椎茸をざく切りにして中華鍋で炒めます。風味付けににんにくとエスプレットの唐辛子、生姜を使います。味付けは醤油とごま油。次にエンドウマメを取り出し茹でます。ライスヌードルの上にこれらを乗せたらメイン料理の出来上がり。

 最後はデザート。

 バターナッツ・スクワッシュ(かぼちゃの一種)を茹でて潰したらミキサーにかけてクリーム状にします。ここにアーモンドの粉と4種類の香辛料を加えて空焼きした生地の上に広げます。その上にペカンナッツを綺麗に並べてシナモン入り砂糖をかけ、180℃のオーブンで25分間焼いたら出来上がりです。

 今回はちょっと予算オーバーでしたが、今までとは違う個性的な晩ご飯になりました。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、私はベジタリアンだ。姉と大げんかになって、ハムでひっぱたかれた [ふらふら]


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週末はモナコで [パリから週末旅]

 9連休も今日でおしまい。あまりに長く休んでいると曜日の感覚がおかしくなってきます。

 さて本日は日曜日。日曜日は恒例の週末旅。

 今回はモナコを旅します。パリからは空路で1時間半。

 小さな国とはいえ、見所がいろいろありそうな・・・では出発!

Paris_Monaco.jpg


下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Tf1で2018年5月1日に配信)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 地中海の青、オレンジ色の屋根、ひしめく高層ビル。

 国土2000㎡の小さな国モナコに暮らすのは37,000人ほど。そのうちモナコ国籍は8,400人ほど。その他は当然ながら外国籍。

 目につくのは高級車に豪華なクルーザーやヨット。タックス・ヘイヴンでお金持ちが集まってるのかしら???

 それはさて置き、まずは一番の観光名所へと向かいましょう。

 ここは宮殿前の広場(緑印)。正午には宮殿を守る衛兵の交代式が行われます。この様子を一目見ようと観光客が集まってきました。隊長の訓示が終わるといよいよ交代式の開始です。

 モナコの歴史は13世紀から始まります。宮殿の中を見学しながらその歴史をたどってみましょう。

 入り口を入ると、謁見や様々なセレモニーが行われるルネッサンス様式の前庭が迎えてくれます。2011年には、アルベール2世とシャーリーン・リネット・ウィットストックさんの結婚の祝賀式がここで行われました。

 宮殿内の一部は一般公開されており8ユーロで見学することができます。

 さて、そろそろお昼の時間になりました。近くのコンファミヌ市場へ向かいます(赤印)。

 ここのお店A ROCAでいただいたのがモナコの郷土料理バールバジュアン(Barbajuan)。

 「ほうれん草とリコッタチーズをベースに、少し加工肉を加えた料理です」と料理人。

 西洋風揚げ餃子といった感じですね。美味しそう。

 この市場なら普通のホテルやレストランでは出てこないようなものが食べられるとか。旅人さんが食べている盛り合わせは12.50ユーロ。

 次はモナコのお宝を見に行きましょう。ここは海洋博物館(青印)。すごいところに建ってますね!1910年に開館。

 海洋学者であり優秀な船乗りとして知られるアルベール1世が建てた博物館です。約100個の水槽には300種類もの魚が展示されています。

 旅人さんがやってきたのは水槽の上。ここでは水槽の生き物たちの健康状態に異常がないか定期的にチェックしています。

 またここには標本も展示されています。目を引くのは天井のクジラの骨。長さは18メートルもあるそうです。

 さて、そろそろ今晩の宿へと向かいましょう。予算を考えるとモナコ国内では難しいので、電車で3分、徒歩なら25分のフランスにあるユースホステルClaj Relais Cap d’Ail “Thalassa”に泊まることに(黄緑印)。

 ユースホステルにしては豪華な造り。イタリア風に言うとヴィラのよう。しかし、お部屋に入ってみると、やっぱりユースホステル。一人一泊20ユーロで、オシャンビューと朝食付き。これはお得。

 ひと休みしたらスーツを着込んでまたモナコに戻りましょう。

 ここは世界で最も古いカジノの一つ Casino de Monte-Carlo(こげ茶印)。中に入るとその美しさに目を奪われます。

 さすがにお金持ちの特権階級だけに許されたお遊びと思いきや、そうでもなさそうです。17ユーロ出せばこのルーレットを楽しむことができます。それに5ユーロで遊べるスロットマシンもあります。

 もう一つ、モナコの名物と言えばF1レースですが、ここには車の博物館があります(紫印)。大公家で収集されてきたクラシックカー100点ほどが展示されています。すべて動きます。

 こちらは1928年製ブガッティ。260台しか製造されていないうちの一つ。そしてこれはルノーのフロリッド。ブリジット・バルドーにプレゼントされたモデルと同じだそうです。

 最後はちょっと変わった場所へ行ってみましょう。なんとこのお店Les Perles de Monte-Carloでは地中海で育った牡蠣が食べられるそうです(オレンジ印)。

 ブルターニュで育った牡蠣を地中海の水深12メートルのところに1ヶ月ほど沈めておくと地中海ならではの牡蠣を味わえるようになるそうです。どうも味の決め手になるのが地中海のプランクトンにあるようです。

 24ユーロでこの豪華な海の幸の盛り合わせを堪能することができます。

 さて今回の旅の費用は、博物館の入場料が57ユーロ、カジノの入場料が34ユーロ、ランチとディナー代が123ユーロ、宿泊代が40ユーロで、締めて254ユーロ(約33,000円)でした。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、マルタ島にあるカジノから受け取った20ユーロの小切手を入金するために銀行に行くと、窓口の係員が言った。『27ユーロの手数料がかかりますけど・・・』

VDM(Vie de Merde)より



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入場制限の観光地 [イタリア]

 世界有数の観光地ヴェネツィア。住民数は約264,000人。

 そこへ年間3,000万人の観光客が訪れるそうです。

 ということは平均で一ヶ月250万人、1日にすると84,000人。これはかなりの人数ですね!

 一番多い時で住民の数百倍もの観光客が押し寄せるとか。

 余りの急激な人口集中のせいか、ユネスコから “危険な都市” の指定を受けてしまう可能性があるそうです。

 そこで市は対策に乗り出しました。

  Rome_Venise1.jpg




下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年5月2日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 観光客を乗せて運河を行くゴンドラ。観光客のいないヴェネツィアは想像もできません。

 しかし、そのために危険な都市になってしまっては元も子もありません。

 市は実験的に、5月1日から数カ所にご覧のような入場門を設置し、入場制限を実施することにしました。

 設置されたのは、リベルタ橋、コスティトゥツィオーネ橋、ストラーダ・ノーヴァの三箇所。

 「ハイシーズン中の幾つかの期間だけヴェネツィアに来るのを思いとどまっていただくための措置なんです」と市長さん。

 そう言えば、あまりに観光客が多くて住民の皆さんが悲鳴を上げているという話を思い出しました。

 日常を返せ!とデモに訴える人もいれば、諦めて街を出て行く人もいるようです。

 そのため、混雑する2月のカーニバルの時も入場制限が実施されたそうです。

 「どうしたら対処したらいいのか分からなかったのですが、今回の措置はいい方法だと思います」と住人の男性。

 そしてあの豪華客船も大きな問題になっていました。

 こうしてみると巨大ですね。こんなのが何隻もやって来て一度に多くの観光客を運んでくるのですから大変です。

 入場制限もやむなしと思いますが、観光客の中には不満を持つ人もいます。

 「ちょっと残念ですね。見学したい場所に自由に行けないので不満が募ります」と男性。

 市は、入場制限をする一方で、混雑する人気スポットの代わりに静かにのんびりと観光のできる穴場スポットも紹介しているそうです。

 この入場制限は始まったばかり。これが広く周知されるようになれば、それに合わせて観光客の動向も変わってくるんじゃないでしょうか。

 あの美しいヴェネツィアが危険な都市になるのは見たくないですもんね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、真夜中に突如目が覚めた。18キロはあるわが家のワン公が危険を知らせるために私のベッドに飛び乗ってきたのだ。危険とは・・・ハエが飛んでいたこと[あせあせ(飛び散る汗)]

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さよなら電報 [トピックニュース]

 ゴールデンウィークも後半に入り冬物の片付けがひと段落して、やっとのんびりできるようになりました。

 お天気も、5月の嵐と聞いて警戒していたのですが、東京はあまり影響がなかったようです。

 さて、フランスでは先月の4月30日をもって、139年間続いてきた電報サービスに終止符が打たれました。

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下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年5月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 昔懐かしい白黒映像。

 あれ、イヴ・モンタンさんじゃないですかね。電話で電報を依頼しているようです。

 映画の中のワンシーンのようなそうじゃないような・・・。

 ま、とにかく昔はこうやって電報を打っていたのです。

 当時はメッセージを送るにはこれが一番早い手段でした。

 フランスで電報サービスが始まったのは1879年のこと。

 ここは郵便局の電報受付窓口。男性が依頼にやってきました。

 「こちらはお祝い用の美しいイラスト入り電報です」と受付の女性。

 依頼されたメッセージはオペレーターが書き取り、郵便局や電話を通じて送信先に転送していました。

 こうして、2005年までは毎年90万通の電報が送られていたそうです。

 しかし、ケータイやスマホの普及で利用されなくなり、サービスを終了することになりました。

 世界ではじめて電報が送られたのは1844年5月28日のこと。送ったのは電報の発明者であるアメリカ人のサミュエル・モールス。当時の機械がこれ。

 モールスと言えばモールス信号。最初の電報はモールス信号でした。メッセージを信号で送り、その信号を解読してメッセージに戻し配達していたわけです。

 調べたところ発祥の地アメリカではすでに2006年1月に電報サービスは廃止されていました。

 これに遅れること12年あまり、フランスでもその幕を閉じることとなりました。

 これが最後に送られた電報です。

 「これは電子通信が新しいテクノロジーへと転換する歴史の一頁となる。このサービスを運営し続けてくれた皆さん、お疲れ様、そしてありがとう。終わり」

 さて、日本の電報はといえば、付加価値をつけることでまだまだ続いているようです。運営しているのはNTT。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、うちの4才になる娘とパパは、モールス信号で楽しそうに会話する。プップップッ、プープープー、プップッ、プープー、プップップッ・・・・。そう、オナラで

VDM(Vie de Merde)より



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便利グッズ [パリ]

 先日、ソネットのポイントを使って買い込んだ推理小説(刑事+探偵物)を電子書籍で読んでいたら、登場人物がやたらと公衆電話をかけまくったりタバコを吸ったりするシーンが出てくる。

 あれえ、一体いつ頃書かれた作品なんだろうと調べてみたら、なんと30年ほど前でした。

 ストーリーはよくできていて面白いから少々時代遅れなのは仕方がない。

 ただただ、この30年で世の中こんなにも変わってしまったのかと思うばかりです。

 くわえ煙草の刑事がホシを上げるなんてのは昔のイメージ。最近、テレビでそんな刑事はお見かけしません。

 それに連絡を取りたい時は携帯かスマホ。小銭不足で電話できず犯人を取り逃がすというような設定はありえないですもんね。

 とにかく、時代とともに人の考え方も変われば科学技術も発展するというわけです。

 さて、現在開催中のパリ見本市では小さな発明品が入場者を楽しませています。今日は、その一部を紹介しましょう。

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下記のウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局Tf1で2018年5月1日に配信)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 少々ご高齢のおじさまが実演してくれているのがこの商品。球拾い器です。

 軽く上から押すと玉を一つずつ拾い上げてくれます。

 「年をとると腰を曲げて球拾いをするのはしんどいでしょう?だからこんなのを作ってみたんですよ」

 確かに、これなら楽ですね。しかもペタンクのボールなどは重そうですが、これなら車輪が付いているからこのまま引っ張って持って帰れます。

 しかし、お値段が250ユーロ。ちょっと高いような・・・。

 一方、こちらは伸縮性の靴ひもを実演中。どうやら紐を結ぶ代わりに穴に通すだけでしっかり締めてくれるようです。

 「靴を履くときにかがんで紐を結んでたけど、これならチャッチャと履けるわね」とマダム。

 お値段は5ユーロ。問題は耐久性。どれくらいもつのかしら?

 そしてこちらはシャワーヘッド。3種類の鉱物が入っていて水道水のカルキ等々を取り除いてくれるらしい。

 「髪に優しい、肌に優しい水に変えてくれます。そしてシャンプーの節約にもなりますよ」

 なんだかかつての秋葉原駅前を彷彿とさせる商品の実演ですね。

 早速このカップルがお買い求めになったようです。お値段は35ユーロ。

 そして最後がこの保温タンブラー。蓋がありませんが心配ご無用。くるっと回せば閉まります。

 これ、仕事場に一つ欲しいような・・・。



******* フランス人のつぶやき *******

今日、レストランのトイレにある洗面台に携帯を落としてしまいアウト。自動感知器で水が出る洗面台が発明されてなかったらどんなに良かったかとつくづく思う

VDM(Vie de Merde)より



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野生のスズラン [トピックニュース]

 パリの地下鉄の色がグリーンからブルーに変わるそうです。

 新しい車両はこんな感じ→こちら。ドアはボタン式?

 パリの地下鉄のドアは全自動開閉のもありますが、降りたい人や乗りたい人が自分で操作をしてドアを開けるのがほとんどです。

 新しい車両はボタン式ですが、古い車両はハンドルをぐるっと回して開けるようになっていて、古き良き時代を感じさせてくれます。

 しかし、そういうのはそろそろ姿を消す運命にあるような・・・。

 さて、先日もお話ししたように昨日の5月1日はフランスではスズランの日。

 花屋さんで売るのは至極当たり前ですが、この日は誰でもスズランを売っていいそうです。

 野生のスズランを摘んで、街角で売ってもいいわけです。しかし、ちょっとした規則があるようです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年4月30日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらはディジョン近郊のシトーの森。

 ピエールさんは花屋ではありませんが、年に一度、5月1日だけスズランを売るためにここで花を摘んでいます。

 しかし、次の3つの規則を守らなくてはなりません。

 1. 野生のスズランに限る。

 2. 花屋のすぐそばで売ってはいけない。

 3. テーブルや屋台を使ってはいけない。

 一方、こちらはパリの花屋さん。従業員5人ほどが次々をスズランのブーケを作っています。

 この花屋さんによると、先ほどの3つの規則はないに等しいそうです。

 「ランジスの市場で野生のスズランを買った人が、通りで売っているのを見かけますよ。全く許せないですよ。しかもうちのすぐ近くで売ってるんですからね。規則では最低でも40メートル離れていなくてはいけないんです」と花屋さん。

 そんな規則があったとは知りませんでした。どこでも構わず皆、通りで売っているような気がします。

 花屋さんにとってはスズランが一番よく売れる日が5月1日です。

 調べによると売上高は花屋さんだけで2500万ユーロにもなるそうです。

 しかし、それ以外で売られているスズランを足すと1億ユーロにもなると言われています。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、歴史の授業でスライドがうまく動かず、先生が四つん這いになってコンセントを入れ直していると、何か閃いたように突然叫んだ。『さあ、皆で原始時代に戻って野生になろう!』

VDM(Vie de Merde)より



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