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食べ放題 [フランスのグルメ]

 作曲家のフランシス・レイが亡くなりました。86歳でした。

 有名なのが、映画「男と女」のテーマ曲。“ラ・ラ・ラ シャバダバダ、シャバダバダ・・・” ってやつですね。

 それに「白い恋人たち」。1968年にグルノーブルで開催された冬季オリッピンクの記録映画のテーマ曲。こっちは “たらららららら〜、たらららららら〜” です。

 そんなことより、青字のタイトルをクリックしてYouTubeでオリジナル曲をお聞きいただければどんな曲かわかります。

 音楽が豊かで奥ゆかしかった時代を思い出します。

 さて、本日はレストランのお話です。フランスで最も大きなレストランの一つを訪ねてみましょう。

 そのお店はフランス南部の都市ナルボンヌ(Narbonne)にあります。

Paris_Narbonne.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月7日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 おお、エビ!それにフォワグラも!

 ビュフェスタイルのこのレストランLes Grands Buffetsには、毎日300種類のお料理と50種類のデザートが並びます。料金は一律で35.90ユーロ8(飲み物別)。日本円で約4,600円ほど。

 これでエビやらフォワグラ料理を好きなだけ食べられるとなるとかなりお得。年間30万人以上のグルメがこのレストランを訪れるそうです。

 お店はナルボンヌの郊外にあり、すぐ隣には、ボーリング場やプールのあるスポーツ複合施設があります。

 繁盛しているようですが、これだけのメニューを揃えるとなると準備が大変そうです。

 お店の厨房は朝から大忙し。巨大なロースターはすでにフル稼働。焼けたら切り分けます。そして食材はすべて地元の生産者から調達します。大きなかぼちゃ!ナルボンヌは海も近いですから海の幸も豊富。牡蠣は毎日900個ほどの殻を開けることになるそうです。

 そしてデザート作りは朝の7時から始まります。これまでの経験から大体どの種類のデザートをどれくらい作ればいいのか見当がつくらしい。

 こんな便利な焦がし器があるんですね。クレーム・ブリュレなんかこれで作っちゃうんでしょうか?

 また、新しいメニューの開発も大事です。今回提案されたのが、マグレ・オ・フォワグラ(カモのフィレ肉にフォワグラを詰めたもの)とパテ・アン・クルート(加工肉のパテをパイ生地で包んで焼いたもの)。この道30年のキャリアを持つオーナーのルイさんが試食します。

 「お客様に選んで食べていただくからには、常に新しい料理を提案していく必要があります」とルイさん。

 生ハムもお客さんが自分で切り取って食べるようです。これは日本のビュフェでは見られない光景。

 そして食欲を増進させる盛り付けも無視できません。“オマールエビの滝” や “チョコレートの噴水” で演出。

 その演出をさらに盛り上げるのが照明です。フロアーには数え切れないほどの電球が使われています。その管理のためにフルタイムの従業員を雇用しているそうです。

 「料理が置かれる場所は常に同じとは限りませんから、毎日、位置を確認して回っています」と担当者。

 従業員の数は全部で110名と言いますから、それなりの人件費がかかります。どうやって採算を取っているんでしょう?

 どうやら大量に仕入れることで単価を安くしてもらっているようです。とは言っても利益はそこそこ、とオーナーはおっしゃってます。

 大量に仕入れて大量にメニューを揃えるとなると、残ったものもまた大量では?と思ってしまいますが、ここではその対応もしっかりしています。残ったものは従業員のお腹に納まるそうです。

 お店にはこんな風にガイドツアーもあるそうです。ガイドさんが料理について細かく教えてくれます。

 このお店、ひとり旅なんかには良さそうです。ちょっと贅沢したいなと思っても、一人だと躊躇してしまうようなお店が多いですが、ここなら一人でも遠慮なくお腹いっぱい食べられそうです。

******* フランス人のつぶやき *******

今日、病院で出産した。夫の立会いはなし。何しろ夫は中華料理の食べ放題に行って留守[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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終戦記念日 [トピックニュース]

 アメリカの中間選挙、民主党が盛り返してホッとしましたあ〜。あの変な大統領に妙なことを好き放題にやられたんじゃ堪りませんもんねえ。

 選挙といえば、フランス領のニューカレドニアでも先週、フランスからの独立の是非を問う住民投票が行われました。結果は、辛くも過半数がノー。これからもフランスの領土としてやっていくらしい。

 それはさておき、今月の11日は第一次世界大戦の終戦記念日です。終戦から今年でちょうど100年目に当たるせいか、フランスのニュース番組は特集を組んで様々な角度からこの大戦について報道しています。

 戦争で重要なのは、当然ながら武器。しかし、もう一つ重要なのは情報です。

 今は何と言ってもインターネットの時代ですが、当時はそんなものはありません。戦争中の通信手段はもっぱらモールス信号で行われていたそうです。

 ここで登場するのがエッフェル塔。エッフェル塔には通信センターが設置され、モールス信号を受信することができました。

 そして1918年11月5日の朝10時、モーリス・アコ伍長が、ドイツ軍参謀本部から送られてくる信号に気がつきます。その信号は、休戦の話し合いを始めたいと言っていました。これが11日の休戦協定につながったそうです。

 フランスではこの11月11日が祝日にまでなっているのに、ドイツではあまりそのような話は聞いたことがありません。どうしてなんでしょう?

Germany_Berlin.jpg


下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月6日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 やってきたのはベルリンにある墓地。第一次世界大戦の痕跡を求めて探し回ってみますがなかなか見つけることはできません。

 そこで責任者の方に聞いてみると、ありました。第一次世界大戦中に亡くなった兵士のお墓です。

 「現在、12基ほど残っています。以前はもっとたくさんあったんですが、時の流れとともに傷んでなくなってしまいました」

 ドイツでは11月11日は祝日ではありません。そして、街をゆく人たちに聞いても、この日が何の日かを知っている人はあまりいないようです。

 「う〜ん、フランス革命の日かしら?」

 「ベルリンの壁の崩壊だっけ?」

 こちらは歴史博物館。中に入ってみると、ほとんどが第二次世界大戦とベルリンの壁の崩壊についての展示物ばかり。第一次世界大戦の終戦に関するものは数枚の写真だけ。

 「ドイツではその二日前の11月9日の方が重要なんです。帝政が終わって共和国になった日ですからね」と博物館の責任者の方。

 そして、専門家の中には別の見方をする人もいます。

 「フランスにとっては終戦というだけでなく、ドイツ領だったアルザス・ロレーヌ地方を解放したというお祝いの日でもあるんです。つまりフランスにとっては勝利だったわけです。その点がドイツとはまるで異なっています」

 確かに、この方のおっしゃるとおりかもしれません。

 地方の自治体では毎年記念日としての式典が行われているようですが、国家として大々的な式典が行われることはありません。

 その代わり、11月18日に地球上で起きたすべての戦争で犠牲になった人たちへの慰霊祭が行われるそうです。

 一方、フランスはと言えば、今週に入ってマクロン大統領が激戦地だった場所を一つ一つ訪ね歩いては犠牲になった人たちを追悼しています。

 そのクライマックスが11月11日に行われる終戦記念日の式典です。アメリカのあの方も招待されているらしい。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、授業で、終戦記念日の11月11日には何をしたか?について英作文することになった。ささっと書き上げてホッとしたのもつかの間、僕が書いたのは9月11日だったことに気がついた[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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秋の味覚 [フランスのグルメ]

 やっとニンジンの価格が元に戻ってきました。長さ15センチくらいのしっかりしたのが3本で180円くらい。

 一時は、この半分もないような貧弱なニンジンが2本で200円くらいしてました。

 どうもフランスでも同じことが起きていたようで驚きました。やはり例年にない異常気象の影響のようです。

 お嫌いな方もいらっしゃるようですが(拙宅にもニンジン嫌いが一名おります)、カロチンという体内で抗酸化作用を起こしてくれる大切な栄養素を含んだ野菜です。

 元気なニンジンが食べられるようになって一安心です。

 さて、秋も深まったフランスのペリゴール地方では、3年ぶりにセープ茸市が始まったそうです。

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下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月29日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 鐘の音を合図にセープ茸の市が始まりました。

 なんだか年代物の屋根付きの市場。19世紀に改築され、トスカーナ風の柱と、穀物を量るバケツのような計量器が保存されているそうです。

 興味のある方は→こちら。市場の写真が見られます。

 それはさておき、先月末の週末にここで開かれたのがセープ茸市。

 トリュフ市なら知っていますが、セープ茸市は初めて聞きました。

 「ペリゴール地方のセープ茸は世界一ですよ」とマダム。

 「去年もその前の年も、セープ茸がなかったので市は開かれませんでした。今年は何としても手に入れたかったんです」と別のマダム。

 トリュフ市では売る側と買う側の値段交渉が繰り広げられますが、このセープ茸ではとてもそんな時間はなかったそうです。

 皆さんこの機会を逃さないという一心だったのか、値段交渉なんてまどろっこしいことはやっていられない!と、1時間で売り切れてしまいました。

 お値段はと言うと、キロあたり15ユーロ、木箱に一盛りで30ユーロ。

 「1キロで15ユーロはちょっと高いですが、収穫量が少ないですからね」と男性。

 それにしてもこのセープ茸は丸々と太って立派ですね。

 「今朝はたくさん収穫できました。重さにして40キロくらいですかね」と男性。

 モニクさん、念願のセープ茸を買うことができて笑みがこぼれます。市場を後にして自宅に戻ります。

 それにしてもこの市場、やっぱり美しいですね。

 さて、モニクさん宅のキッチンでは調理が始まりました。セープ茸は埃を払ってスライスします。

 「汚れが付いていても水道の水で洗ってはダメですよ」とモニクさん。

 出来上がったのはバター炒めでしょうか?美味しそうですね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、野菜嫌いの子供たちに『野菜を食べないと大きくなれません』とか『野菜は体にいいのよ』とか言っても効き目なし。しかし、こう言えば効果てきめん。『野菜を食べないとパパみたいになるわよ』」

VDM(Vie de Merde)より



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シャランテーズ [メイド・イン・フランス]

 月曜日恒例の節約晩ご飯シリーズは放送がなかったのでお休みです。

 さて、気温が下がったせいか、最近は火を使った料理を作ることが多くなってきました。つまりはまともな料理が作れるようになったということでしょうか。

 食欲の秋っていいますが、そういうところからも来ているのかもしれません。

 季節は冬に向かって歩を進めていますが、寒くなると暖かくしたいのが足。冷えますよねえ。

 そんな時はやっぱりパントゥッフル。毛糸のいっぱい詰まったふかふかの室内履きです。

 特にフランスのシャラント県でつくられるパントゥッフルは “シャランテーズ” と呼ばれて冬になると活躍します。

Paris_Charent.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月2日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 こちらがそのシャランテーズ(charentaise)。あったかそうですね。

 私も冬になると愛用してますが、実際、あったかいのですよ〜。しかも素足で履くと心地いい。さらに底がフエルト生地でできているので歩いても静か。もう手放せなくなります。

 お値段はといえば約4,000円〜6,000円くらい。

 シャラント県で作られているからシャランテーズなのですが、最近は外国産の安価なものが出回り始めてのんびりしていられない状況だそうです。

 県内にある6つの生産者は例のIGP(保護地理的表示)を申請中だそうです。これが承認されれば、シャラント県で生産されないシャランテーズは “シャランテーズ” という名称を使用することはできなくなります。

 「IGPが認められれば、中国製ではなくフランスにある弊社で製造されたものだということを保証することができます。これは我々にとっても消費者にとっても重要なことなんです」と責任者の方。

 その本物のシャランテーズは、こんな風に裏返しのまま縫製されます。これが何年も前から続いてきた伝統の作り方です。最後の最後にひっくり返して完成です。

 どうやってひっくり返すのかと思っていたら、こんな道具を使うんですね。まずかかとの部分を軽く返して、最後につま先をひっくり返す。

 この道具、単純な道具に見えますが、長い経験があってこそこの形になったんでしょうね。

 クリスチャンさんは14年もこの作業を続けているベテランです。

 「裏地を表にして作るので、最後に表にしてあげないといけないんです」

 考えてみれば、あの分厚い生地を表にしたまま靴の形に作り上げるのは難しいですね。

 そうかと思えば、こちらの工場ではひっくり返す必要のないシャランテーズを製造しているそうです。

 そのためには特殊な縫製機が必要です。こちらがその機械。

 「新しい市場の開拓が必要なんです。そのためにもフランス製だというしっかりとして保証が大切になってくるんです」と責任者の方。

 IGPが承認されれば市場の拡大が見込まれています。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、残業続きの一週間が終わって疲れ切っていたせいか、パントゥッフルを履いたままシャワーにかかってしまった[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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続・週末はシラクーザで [イタリア]

 特色のあるフランスの小さな村々を訪ねている間に、月が変わって11月になっていました。

 さすがに朝晩は冷えてきました。どんどん寒くなって欲しい!

 そうすれば冬物を着ればいいだけだから単純。今のままだとどうも曖昧な天気で困ります。

 それはさておき、日曜日恒例の週末旅は放送がなかったのでお休みです。本日は、先々週に紹介した週末旅のシラクーザの続編です。

 シラクーザは、古代ギリシャの時代にまで遡る長い歴史を持つ重要な町と言われていますが、あの週末旅だけでは今ひとつピンときませんでした。

 しかし、今日、紹介する映像をご覧いただくと、それがよ〜くわかります。何しろ、町に残るギリシャの遺跡が3Dで再現されているからです。

Italy_Syracusa.jpg

下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月17日に放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 地中海のシチリア島にある町シラクーザ。バロック様式の大聖堂にレモンの木。まさにイタリアそのもの。しかし・・・。

 「最初にここに住んでいたのはギリシャ人だったのです」と専門家。

 紀元前7世紀頃、ギリシャ人たちがこの地を発見し町を築いたと言われています。この巨大な野外円形劇場跡がその繁栄ぶりを伝えています(青印)。

 「この劇場を見ていると当時の力強いエネルギーを感じます」と女性。

 今から2500年ほど前、ここには神殿が立っていました(赤印)。

 「今いるところには、こんなアポロン神殿が建っていました。柱の数は42本、高さは15メートル。上部の壁は細かな装飾が施された木の板で覆われていました」とリポーター。

 これはちょっとすごいですね。当時の人々は神への貢物を手に携えてここにやってきたと言われています。

 「大勢の人が集まって儀式が行われたはずです。生贄の動物もいたでしょう。音楽も奏でられていたと思います」と専門家。

 そして映像の最初に登場した野外円形劇場。

 「ここには舞台がありました。豪華な王宮を表した建物が建てられ、役者たちを上階まで持ち上げる装置も設置されていました。さらに音響装置もありました。大きな音を立てて嵐を再現していたようです」

 改めて高度な文明があったことを思い知らされます。

 地元の子供達は教室で歴史を習うだけでなく、こうして実際に遺跡に触れながら学びます。

 「感動します。埃を払うと石がよく見えて、いつ頃の石かがわかるんです」と男の子。

 「市民はここを大切にしてきました。そして、その文化を次世代に伝えていくことが自分たちの使命だと思ってきたんです」と考古学の先生。

 当時のギリシャ人たちは地中海に面した様々な地域を植民地にしていました。その中心がシラクーザだったのです。

 そして各植民地と結ぶために全長210メートルにも及ぶ巨大な船を建造したと言われています。

 「その船は “シラクジア” と呼ばれたところから、シラクーザの繁栄ぶりをうかがい知ることができます」と専門家。

 船には神殿の他に庭があり、そこで植物が栽培されていたとか。水やりの装置も完備されていたと言いますから驚きです。

 これにはシラクーザ出身の天才アルキメデスが一役買っていたようです。

 やはりこの町は、ただのものではありませんでしたね。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、哲学の教師としてバカロレアの追試の口頭試験を担当した。で、ある受験生によると、古代ギリシャでは自殺した者は死刑になったそうだ[あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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個性ある小さな市町村5 [ミディ=ピレネー地方]

 「個性ある小さな市町村(Petites Cités de caractère)」の称号を持つ村を訪ねるシリーズも最後となりました。

 五回目の今日は、フランス中南部アヴェロン県の小さな村コンブレ(Combret)を訪ねます。

 人口は270人ほど。赤い石でできた家々がこの村の特徴です。

Paris_Combret.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月26日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 山奥にひょっこり現れる村。階段状に肩を寄せ合うように石の家が並んでいます。

 「ここの秋はいいですよ。色づいた木々に光が降り注いでとても美しいです。コンブレは秋に来るのが一番です」と女性。

 遠くからの姿を堪能したら、村の中へと入ってみましょう。

 目を引くのは、やはり建物の色。太陽の光によっては緋色から紫へと色がうつろいます。

 建物はこの地方に豊富な赤色砂岩で出来ているそうです。

 それにしてもすごい道ですね。石がギシギシに敷き詰められていて歩きにくそうな感じ。でも、坂道なら滑らずに済むかもしれません。

 こちらはアリスさんのお宅。アリスさんのお年は88歳、この家で生まれたそうです。村の歴史の生き字引のような方。

 昔は別の場所から水を汲んでこの村まで運んできたようです。

 この立て込んだ地域、つまり村の中心地には約30人ほどが住んでいるそうです。その他はそれを取り囲む郊外で暮らしています。

 そんな村の暮らしに惹きつけられ、都会から移住してきた人もいるとか。

 皆さん、ペタンクを楽しんでらっしゃいます。試合だけあって本気だそうです。後ろの壁にはスコアボードみたいなのがかけありました。

 一方、噴水のある広場にはオーベルジュがあります。料理が美味しいと評判です。

 シェフは女性、ブリジットさんです。今から10年ほど前にこの村に移住してきました。

 料理はすべて地元産の食材を使っています。川魚が美味しそう。そういえば村の麓には川が流れてましたっけ。

 「材料は麓まで行って買い揃えてきます。もちろん自分の手で持って上がってきますよ」とブリジットさん。

 階段状の村は、交通がちょっと不便ですね。でも、体を鍛えるためと思えば耐えられるかもしれません。

 コンブレは「個性ある小さな市町村」の称号を獲得してから観光客が増えたと言います。

 「村が活性化されるのでいいことだと思います。それに、外から人が来て、いろんな話ができるのもいいですね」と村人。

 麓のランス川には古いアーチ型の橋がかかっていました。美しい眺め・・・。

 川岸を歩きながら秋色に染まった村の姿を堪能するのもいいですね。

 「個性ある小さな市町村」の称号を持つ村々は確かにそれぞれに強い個性を持つ村々でした。

 終わり。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、妹が口紅をつけられないなら幼稚園には行かないと言う。妹によると、私みたいに男の子に相手にされなくなるのはごめんだそうだ

VDM(Vie de Merde)より



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個性ある小さな市町村4 [ブルゴーニュ地方]

 シリーズの四回目は、ブルゴーニュ地方のヨンヌ県にある、人口1600人あまりの村サン=ファルジョー(Saint-Fargeau)を訪ねます。

 ここには大きなお城があるようです。

Paris_StFarfeau2.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月25日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 ピアノの自動演奏をバックに、サン=ファルジョー村を訪ねてみましょう。

 とても小さな村とは思えない立派な建物、それに天を突き刺すように長く伸びた教会の塔が見えてきました。

 広場では青空市が立っています。買い物かごやショッピングカートを手に村人たちが食料を買い込んでいきます。

 その傍らに見えるのが、サン=ファルジョー城の門。いかにもお城の門という感じの立派な門ですね。

 そして、村人の生活の一部に組み込まれているように見えます。

 「ここはいい場所です。日当たりはいいですし、眺めも抜群。ここにお店を出すときはいつもあの門を見てますよ」とお店の女性。

 「こっちにはお城、あっちには時計塔。仕事をしていても休んでいても、いつもバカンス気分ですよ」と別の女性。

 サン=ファルジョーは、間もなく「個性ある小さな市町村(Petites Cités de Caractère)」の称号を獲得することになっています。

 そのためにこの3年間、頑張ってきました。たとえばこのサン=フェレオル教会。あの長く伸びた塔のある教会です。

 4年前から修復が続けられています。40メートルの塔の修復が終わり、今は屋根の修復の真っ最中。

 「どれもきちっと測ってから作業を進めなくてはなりません。それに土台の石の形が変わっていたりするので、手早く適当に済ませるわけにはいかないんです」とジョナタンさん。

 そしてここにも洗濯場がありました。

 「共同の洗濯場もありますが、他にも個人所有の洗濯場がいくつもあります。教会と同じで村の宝ですよ。しっかり修復するべきなんです」と男性。

 そして大御所の登場です。サン=ファルジョー城。

 ルネッサンス様式のこのお城、ルイ14世の従姉妹にあたるアンヌ=マリー=ルイーズ・ドルレアン(Anne-Marie-Louise d’Oeléans)の住まいだったそうです。相当のお金持ちだったらしい。

 年間の見学者は38,000人ほど。称号を獲得したらさらに増えるかもしれません。

 このお城の現在のオーナーがこの写真の方、ミッシェルさんです。1979年から修復を初めて現在に至っています。

 「私はお城の歴史を理解してもらえるように努力しています。単に石を積みかさねてボンとできた建物じゃなく、様々な出来事を体験してきた城だということをわかって欲しいんです」とガイドさん。

 最後にちょっと変わった場所に行ってみましょう。

 ここは博物館。何が置いてあるかといえば、蓄音機。250台が展示されています。しかも、どれも今もちゃんと音を出してくれます。

 冒頭に出てきた自動演奏のピアノはここに展示されていました。

 続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、12歳になる娘とヴェルサイユ宮殿を見に行った。『ここにはルイという有名な人が住んでいたのよ』と私が言うと、娘が言った。『ああ、ルイ・ヴィトンね』 

VDM(Vie de Merde)より



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個性ある小さな市町村3 [リムザン地方]

 今週は「個性ある小さな市町村(Petites Cités de caractère)」の称号を持つフランスの市町村を紹介しています。

 シリーズの三回目は、リムザン地方にある人口1,700人ほどの小さな村ル・ドラ(Le Dorat)を訪ねます。

 今回はどんな特色を持つ村なんでしょう?

Paris_LeDorat.jpg



下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年10月24日に生放送)

映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。


 中世以来、宗教の中心地として栄えたのがル・ドラです。

 最も知られているのが、このサン=ピエール・コレジアル教会。存在感のあるロマネスク様式の教会です。

 そしてこちらが、城壁の門。ル・ドラはかつては城壁に囲まれていました。

 さらに、こちらは個人のお屋敷だった建物です。

 「この裏あたりにはこの村にしかない建物が並んでます。それにお花も咲いてきれいですよ」と女性。

 「修道院もあれば古い門もあります。それに城壁も残っています。のんびり散策するのも楽しいですよ」と別の女性。

 そんなル・ドラが「個性ある小さな市町村」の称号を獲得したのは今から2年前のこと。

 これだけ見事な建築物が集まっているとなると称号を手に入れるのは容易いように思いますが、それなりの苦労があったようです。

 建物の修復や日頃のメンテナンスが重要でした。そう言われると、手入れが行き届いているのがよくわかります。

 ここはサン=ピエール・コレジアル教会。ファサードも中も見事ですね。そして修復は今も続いています。

 村には宗教施設があちこちに残っています。例えばこちらのお宅。階段を上がって居間に向かうと、なんとそこはかつての礼拝堂でした。

 19世紀に建てられた礼拝堂だそうです。そう言われると天井の形が19世紀風ですね。

 こちらも修復作業が続いているそうです。そして、一般の人も自由に見学ができます。

 「この村の人たちは小さい時からオープンな状況の中で育ってきたんです」と家主。

 それにしても礼拝堂付きの居間とはおどろきです。

 さて、こちらはアーティスの皆さんの住まいと展示場が一つになった施設。

 鐘の合図と共に活動が始まります。

  こちらは陶器工房。見学者は自由に陶器づくりの現場を見ることができます。

  ソフィーさん、作品を作るだけでなく教えてもいるそうです。

  そしてこちらは牧場。この村では、来年の7月に羊の毛刈り国際コンテストが開催されるそうです。

  当日は50,000人ほどの人出が見込まれ、村の新しい個性を引き出してくれる機会になるかもしれないと期待されています。

  続く・・・。


******* フランス人のつぶやき *******

今日、教会で行われた妹の聖体拝領の式で思わず泣いてしまった。信心深い両親も感動していた。とは言っても私の場合、感動の涙ではなく、あまりに勢いよくあくびをしたせいで顎がひどく痛かったからだ [あせあせ(飛び散る汗)]

VDM(Vie de Merde)より



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