デモ対策 [トピックニュース]
ジレ・ジョーヌ事件で、日曜日恒例の週末旅はぶっ飛んでしまいました。次回の分を、放送してくれるかどうか微妙。どうもまたデモが激しくなってるような・・・。
このジレ・ジョーヌとは一体何者なのか?ずっと謎だったのですが、それが少しわかるようなデータが出てきました。
自分のことをジレ・ジョーヌだと思いますか?との問いに、イエスと答えたフランス人は20%(実際にデモに参加しているかしていないかは不明)。
その構成はといえば、労働者が29%、会社員が26%、会社役員が13%。
さらに学歴では、大卒かバカロレアの資格を持つのが12%なら、無資格者が27%で二倍以上になっています。
地域別で見ると、地方の市町村が27%、地方の大都市が14%、そして首都パリは12%。
次が興味深い数字なのですが、昨年の大統領選の1回目の投票で支持したのは、マリーヌ・ルペンが42%、メランションが20%、フィヨンが16%、そしてマクロンに至ってはわずかに5%。
どうりで反マクロンになるわけです。デモが激しくなりつつある頃に、内務大臣のカスタネールがマリーヌ・ルペンを非難していたのもうなずけます。
ジレ・ジョーヌは「マクロン、辞めろ!」と言っているようですが、マクロンが辞めたら、次はいったい誰が大統領をやるんでしょ???フランスの方には申し訳ないけど、めぼしい人が一人もいないような・・・。
それはさておき、この週末に予定されているデモに備えて、前日のパリではこんなことが起きていました。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月7日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
金曜日の朝、戸板を裁断してバリケードを設置する人たちの姿がありました。ここは飲食店のようです。そして銀行も商店もすでにこんな具合になっています。
バスティーユからすぐの飲食店も間も無くバリケードの準備を始めるようです。
「一部はすでに板で覆いました。窓は金属の枠で補強することににしています」
その費用は数千ユーロにもなるようですが、週末は営業を続けるようです。
こちらは酒屋さん。
「ディスプレイのボトルは全て保管庫に引き上げて、中から板を貼り付けることにしています。それで十分かどうかわかりませんけどね」
さらにこちらはフランス銀行。ご覧のとおり頑丈そうな金属のバリケードで覆われています。これなら少々のことでは壊れそうにありません。
そして高級店の並ぶシャンゼリゼ通りはどうなっているでしょう?
ここは金網のバリケードが取り付けられています。またこちらの店では、夜のうちに特殊な強化ガラスを前面に取り付けることになっているようです。
一方、香水店では、先週の土曜日には外のデモがあまりに激しいので二階に避難したとか。
「今週は従業員とお客様の安全を第一に考えて、お店を休むことにしました」
パリ観光の中心となる、エッフェル塔、ルーブル美術館、オルセー美術館、グランパレ、プチパレも閉鎖。あのクリスマスマーケットの開かれているチュイルリー公園も閉鎖です。
さらに、二つのオペラ座も休みなら、各デパートも軒並み営業を休むそうです。観光客にとっては災難ですねえ〜。
シャンゼリゼ通りに近い高級店では、こんなものを独自に設置したそうです。物ものしい・・・。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、私は仲間のジレ・ジョーヌとデモに参加した。奇しくも私の彼は機動隊員。デモの最中に互いにばったり出くわした。彼は私を捕まえ護送車に放り込むと言った。『一度、君に手錠をかけてみたかったんだよ』」
VDM(Vie de Merde)より
お祭り気分もそこそこ [トピックニュース]
フランスでは11月中、ジレ・ジョーヌ(ベスト)の値段が高騰していたそうです。
ジレ・ジョーヌもピンからキリまであるようで、3.99ユーロだったものが5.90ユーロに、また0.50ユーロだったものが0.73ユーロに値上がりしていたそうです。
さらに在庫切れの店もあったとか。おかげで販売店の方は潤いました。
しかしこんな状況なのでクリスマス気分もそこそこ、というのが今のフランスの現実。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 3で2018年12月6日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
デモ騒ぎで、冬のパリのどんよりした空模様のように、市民の心も今ひとつ。
「まあこんなですけど、クリスマスは家族でお祝いしますよ。子供たちにとってはデモなんて関係ないですからねえ」と男性。
ある調査によれば、将来について不安だと感じている人たちが全体の85%で、10月の調査に比べると9ポイントもアップしました。
「ええ、ちょっと悲しいですね。12月だと言うのにこれでしょ」と女性。
「わずかなお給料しかもらえませんからお金がないんです。それなのになんでも値上げ。税金のかけすぎなんですよ」と別の女性。
「フランスは本当につまらない平凡な国になってしまったんです」とお店の女性。
ま、そんなこともないと思いますけどねえ〜。観光客だって記録的に増加したというニュースもあったじゃないですか。
こちらはフランス南部の都市モンペリエ。クリスマスまであと2週間ほどですが、商店街の皆さんの顔色は今ひとつ。
売り上げが40〜50%も落ち込んだというお店もあるそうです。
「お客さんが土曜日は外出はしないわと言ってました。私だってその気持ちはよくわかりますよ」とお店の女性。
先週末のヴァランスでは、デモ隊によって商業地区が広範囲にわたってブロックされてしまいました。
今はバリケードも無くなりましたが、6日の駐車場はこんな感じでガランとしています。
「最初に影響を受けるのはうちのような従業員3人ほどの零細企業なんです。残業の必要がないから残業代はありません。普通なら年末でもう少し稼げるはずなんですが、逆に給料は少なくなってしまいます。それに売り上げが落ちればボーナスだって出せなくなります」と社長。
なんだか気の毒。今週末のデモはやめて、買い物した方が経済の活性化につながるんじゃないですかね?
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、ひどい花粉症に悩まされ悶々としている僕にやる気を出させようと母が言った。「ほら、このブログを見て。花粉症に悩まされてるのはあんた一人じゃないのよ」ママ、それは僕が数週間前位に始めたブログだよ」
VDM(Vie de Merde)より
コキーユ・ドゥ・ノエル [フランスのお菓子]
2月6日は聖ニコラ(=セント・ニコラス)の日でした。
名前からして、あのサンタクロースの起源になった人物か?そのあたりははっきりしません。
ただ、フランスでは、貧しい人たちに食べ物を与えたり、死刑になりかけた無実の人を助けたりなど、さまざまな伝説に彩られている人物です。そして子供の守護聖人になっています。
う〜む、やっぱりあのサンタクロースと結びつけたくなる。
この聖ニコラの日に食べられる菓子パンがフランス各地にあるようですが、その一つが→こちら。
マヌレ(Mannele)という人の形をした菓子パンで、アルザス地方のもの。
でも、いつものマヌレと違って、黄色いベストのようなもの、つまりジレ・ジョーヌを着ています。世相を反映してますねえ〜。どこか地方のパン屋さんが思いついて販売しているらしいです。
で、今日紹介するのはフランス北部で生まれた菓子パンのコキーユ・ドゥ・ノエル(coquille de Noël)。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年12月5日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
司会者のペルノーさん、クリスマスらしいセットに囲まれて楽しそうですね。つい先日まで前立腺がんの治療でお休みされてましたが無事復帰されたようです。
それはさておき、これからパン屋さんがコキーユ・ドゥ・ノエルを作って見せてくれます。
材料は、小麦粉、牛乳、玉子、バター。ものすごい量ですね。まずは全部を混ぜて生地を作ります。
これなら普通のブリオッシュの生地ですが、違うところは、この白いつぶつぶが入っていること。このつぶつぶは砂糖の塊。
つぶつぶ入りの生地をこれくらいの棒状に伸ばして、最後に両端にくぼみを作ります。この形、産着に包まれた幼子イエスを表しているのだそうです。
「そもそもは25日の夜のミサの後に食べていたものなんです。だからイエスの形をしているんです」とパン屋さん。
それがいつの間にか早めに食べるようになったんだそうです。食いしん坊の国ですからねえ〜。
砂糖の粒を包むように成形したら、脇に挟みを入れます。これをオーブンに入れて焼くと、こんな感じに。
切り目を入れたところから砂糖の白い粒が見えて美味しそう!
お客様がたも出来上がるのを待っていたようです。こちらのコキーユは一つが500グラムという大型。これで8ユーロ(約1,000円)。
これをスライスして、ホットココアに浸しながら食べるそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、お皿洗いをしていて気がついた。うちの人、花瓶でホットココアを作って飲んだらしい」
VDM(Vie de Merde)より
中国製vs西国製 [トピックニュース]
フランスは大騒動ですが、英国も大変そうですね。せっかくEUと合意に達した離脱条件も議会を通過しない見込みだとか。一体、どうなっちゃうんでしょ?
もう一度国民投票をしようという話も浮上しているようですが・・・。もう一回やったら離脱反対派が勝つんでしょうか???それならさっさとやって、離脱中止した方がいいんじゃないですかねえ〜。
それはさておき、いよいよクリスマスまでのカウントダウンが始まりました。
その日が来るまでに用意しておかなくてはならないのがプレゼント。大人はともかくとして、子供たちへのプレゼントは絶対に欠かせません。
子供たちへのプレゼントとなると、たいていはおもちゃということになりますが、市場を席巻しているのはやっぱり中国製。
しかし、中にはヨーロッパで製造されているものが善戦しているものもあるそうです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局France 2で2018年12月4日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらは量販店のおもちゃコーナー。女の子に人気のお人形さんが並んでいます。ほとんどが中国製。
このお人形も中国製。しかし、負けず劣らず人気なのがこっちのスペイン製のお人形。
「どうしてこのお人形がいいの?」
「小さくて可愛いから」
お値段は、スペイン製は28ユーロ、中国製が25ユーロ。ただし、中国製にはこのベビーカーが無料で付いてきます。
それなら中国製がお得ですが、スペイン製が人気ですでに1000体ほど売れているそうです。
その秘密を解き明かすためにスペインの製造元Super Jugeteにやってきました。
ここは地中海沿岸の都市アリカンテ。通称おもちゃバレーと呼ばれています。
この会社で作っている人形は100種類ほどあるそうです。
「それでは中国製とスペイン製の違いを見ていただきましょう。スペイン製は目が閉じたり開いたりできます。中国製は開いたままで動きません。また口の作りもスペイン製の方はきれいな仕上がりになっています」
こちらの会社では100年前から人形を作りづつけています。最初は陶器でしたが、今はビニールです。
オートメーションではなく必ず人の手を通して作られています。型に材料を流し込んだら、200℃の高熱で5分間焼きます。
するとご覧の通り、スポ〜ンと人形の首が出てきます。焼きたては熱々(笑)。
次は唇を赤く染めます。工員の方によると、一つ一つ表情が違うそうです。
工員の月給は1200ユーロほど。中国の場合は600ユーロ。この差をカバーするために、人形一体あたりの利益を少なくしているそうです。
「市場に食い込むためには犠牲にしなくてはならないものもあります」と責任者の方。
偉いですね。給料カットではなく利益の方をカットするなんて。
もう一つの工場ではロボット化を進めることで人件費を節約しています。
製造しているのはこちらの三輪車。どうしても人の手でなくては出来ない作業もありますが、ほとんどの工程を産業用ロボットが担っており、8人分の仕事をこなすそうです。
しかし、ロボット導入後も従業員の削減はしていません。というのも輸送費が中国の6分の1で済むからだそうです。
その結果、スペイン製は一台49ユーロ、中国製は59ユーロという予想外の価格になっています。
とはいうものの、これらは例外的な商品で、相変わらず中国製おもちゃが優勢だそうです。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、後ろの座席に座っている娘が電話に出てという。娘が持っているのはプラスチック製のピンクのおもちゃの電話。で、私が電話に出たら、数分後、問答無用でおまわりさんに止められた 」
VDM(Vie de Merde)より
続・ジレ・ジョーヌ [トピックニュース]
フランス政府は燃料税の引き上げを6ヶ月先延ばしにしたようです。
しかし、これであのジレ・ジョーヌの運動が収まるかどうか・・・。
あれだけデモ好きの人たちが盛り上がっているのにブレーキをかけるのは簡単ではなさそうな気がします。
先週末に終わったばかりのデモですが、また今週の土曜日にデモをしよう!という呼びかけが行われているとか。
本当にデモ好きとしか言いようがありませんねえ〜。
あれだけ暴力的になってしまったデモにパリ市民もさすがに不安を隠せません。翌日の月曜日、パリの街角はどうなっているでしょう?
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月3日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはクリスマスのショーウィンドウで有名なデパートのある通り。前日の悪夢のような日曜日を一時でも忘れさせてくれそうです。記念写真を撮る親子もいます。
「あの週末のことは不愉快ですね。というか、皆、がっかりしていると思いますよ。何しろ一番の被害を受けましたからね」と女性。
年末のこの時期になると観光客と買い物客で賑わっているこの通りは、先週の土曜日は通行止になっていました。
月曜日になって穏やかさを取り戻したようです。
「せっかくの楽しい時期ですから、楽しみたいですね。私の場合、子供がいるのでイヤなことを忘れさせてくれます」と母親。
「クリスマスの楽しいイベントが普通にやれるようになることを願ってますよ」と男性。
一方、こちらはあのピラミッドのある通り。月曜日だけあって車で混雑しています。
「仕事があるんでがんばりますよ」と男性ドライバー。
「まあ、何にでもどさくさに紛れて悪いことをする奴はいますからね」と別の男性ドライバー。
かなりの被害を受けたにも変わらず、パリ市民の多くがジレ・ジョーヌを支持しているとか。
「ジレ・ジョーヌは真面目に取り組んでいるんですから、一部の暴徒のせいでダメになってはいけないと思います」と若い男性。
「暴力的になってしまったのは残念ですね。それに政府が聞く耳を持たないのも残念です。両極端になってしまいましたからね」
「私は1968年を経験してますよ。皆んなでスクラムを組んで団結の歌を歌いました。でも、今回のデモはねえ、ちょっと違いますよね」
今週末のパリはどのようなことになっているのやら。
やっぱりフランス革命の激しい血は、脈々とフランス人に引き継がれているんでしょうかねえ〜。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、小学3年生のフランス革命についての宿題を添削した。問題:1789年7月14日には何が起きたか?答え:花火が上がった」
VDM(Vie de Merde)より
アヴェントスリース [トピックニュース]
フランスに今年の流行語大賞があるとすれば、“ジレ・ジョーヌ” ですな。
ま、とにかく先週末もすごかったらしい。どさくさに紛れてジレ・ジョーヌのふりをして暴れまわっている輩がいるようです。
凱旋門がこんなことになってました→こちら。機動隊との衝突、略奪行為。ひどいですねえ〜。
そもそも具体的に何が目的でジレ・ジョーヌ運動をやっているのかよくわからない。よくわからないけど、全国規模で広がってる、そんな感じです。
それはさておき、騒がしいフランスですが、クリスマスに向けての準備は着々と進んでいるようです。
本日は、12月最初の日曜日に用意されるアヴェントスリースのお話です。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月30日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
ここはアルザス地方の小さな村カイザスベルク(Kaysersberg)。ここでもクリスマスマーケットが開かれています。
素敵な装飾品がたくさん並んでいて、思わずあれこれ買い込んでツリーを飾りたくなります。
中でも注目されるのがアヴェントスリース。毎年テーマを決めて家族で作るのが伝統です。
こちらのアトリエでは、シルヴィさんが昔ながらのアヴェントスリースを作っています。
藁で作ったドーナツ型の輪っかに、森で拾い集めてきた緑の小枝を巻きつけます。この緑の小枝は生命と復活を表しているのだとか。
「樅の木、松の木など様々な小枝を混ぜ合わせて作ります。自然のものを使うので、庭や森に出かけて拾ってくるんです」とシルヴィーさん。
このリース、12月最初の日曜日に作ることになっています。
「これを作ることでクリスマスのお祝いに参加し、その準備をすることになるんです。これを作らないとクリスマスにはならないですよ」と女性。
その他、飾り付けに使うのはドライフルーツ、松ぼっくり、シナモンなど。
最後に紅白の4本のろうそくを立てたら完成です。
一本目のろうそくはこの日に火を灯します。二本目は次の日曜日、三本目は次の次の日曜日という具合に1週間おきに日を灯していきます。
6歳になるレアちゃん、完成したアヴェントスリースをテーブルまで運びます。
そしてロウソクに火を灯す日を、文字どおり指折り数えて待っています。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、道路を走っていると車が故障してしまった。仕方がないのでジレ・ジョーヌを着て別の車を止めようとした。しかし、誰も止まってくれず、皆、クラクションを鳴らして通り過ぎるだけ。デモ隊に間違えられたらしい」
VDM(Vie de Merde)より
30ユーロで晩ご飯43 [お料理実践編]
月曜日は恒例の節約晩ご飯シリーズ。30ユーロで4人分の晩ご飯をフルメニュー(前菜+メイン+デザート)で作ってもらいます。
今回のチャレンジャーは、オンラインTVで料理を教えているキャサリーンさん。アメリカ出身で20年前からパリを拠点に活躍しています。
この放送があった日は感謝祭でした。それにちなんだ料理を作ってくれるようです。
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
夜7時、インターネットTVで料理教室が始まります。ここで教えているのが本日のチャレンジャーです。ミネソタ出身。
「アメリカ人にとって感謝祭はとても大切な日なんです」とキャサリーンさん。
早速、30ユーロを渡して材料を揃えていただきましょう。
感謝祭といえば七面鳥。詰め物をして一羽丸ごと焼きます。今回は予算の関係で胸肉になりました。一人一枚で計4枚。
さらに詰め物用にソーセージを一本、デザート用に玉子6個を購入。これが全部で11.02ユーロ、残りは18.98ユーロ。
次は八百屋さんにやってきました。リンゴ、玉ねぎ、フェンネルの球根、セロリ、ジャガイモ、カボチャを購入。合計で5.57ユーロ、残りは13.41ユーロ。
また別のお店でハーブを買います。ローズマリーとセージで2ユーロ。残りは11.41ユーロ。
最後に、デザート用の材料を手にれるためにスーパーへ。
4種類のスパイスをブレンドしたもの、カシューナッツ一袋、生クリームで合計11.30ユーロ。手元に残ったのは0.11ユーロでセーフ。
スーパーを出たところで、偶然、料理教室の視聴者に出会いました。
では厨房で調理開始!
まずはメインの胸肉の詰め物料理から。
玉ねぎ、セロリ、カシューナッツをみじん切りにしたらソーセージの中身と混ぜ合わせます。
一方、お鍋にジャガイモとざく切りにしたフェンネルの球根を入れて茹でます。
その間に、七面鳥の胸肉を叩いて広げ、先ほど作っておいた詰め物をのせ巻いたらバターで炒めます。
茹でたジャガイモとフェンネルの球根はピュレにします。このピュレとリンゴのコンポートが付け合わせになります。
盛り合わせるとこんな感じ。この一皿で前菜も兼ねているとか。確かにボリュームがありますね。
最後のデザートはパンプキンパイでした。
生地はサブレを使っているそうです。生クリームを絞ったら4種類のスパイスをふりかけて出来上がり。
感謝祭らしい晩ご飯になりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、バレー教室の発表会の予行演習。どういうわけか夫が見に来た。そして帰り道、夫が言った。『あれは “白鳥の湖” じゃなくて、“七面鳥の湖” だな』」
VDM(Vie de Merde)より
週末はコロンジュで [パリから週末旅]
日曜日は恒例の週末旅。
今回はスランス中南部にあるコロンジュ=ラ=ルージュ(Collonges-la-Rouge)、略してコロンジュ村を旅します。
パリからは空路で1時間強。ここは「フランスで最も美しい村」発祥の地。今年5月にも当ブログで紹介しました。以前の記事は→こちら。
今回はさらに詳しく旅してみましょう!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月25日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
かつてはサンティアゴ巡礼の人々が歩いたという道をたどるご夫婦。
一緒に歩いていると、目の前に見えてきたのがコロンジュ村。お尻にルージュ(赤)という名前が付いている理由がよくわかります。
こんな小さな村でありながら、歴史的文化財として指定を受けている場所は27か所もあるそうです。
旅人を迎えてくれたのはルネさん。村の文化財を守るために結成されたコロンジュ同好会の会長さんです。
まずはサン=ピエール教会を案内してもらいました(青印)。もちろん国の文化財です。一見、レンガでできているように見えますが、レンガではなく赤い石です。
入り口上部のタンパンは12世紀のもの。なぜかここだけは茶色の石灰岩でできています。
中に入ると興味深い作りになっていました。宗教戦争の激しかった時代に、この教会はカトリック信者とプロテスタント信者が分け合って使っていたそうです。
「こちらがプロテスタントの場所、そしてこちらがカトリックの場所でした」
それでも対立することがあったようで、もう一つの解決策を用意していたようです。
「これはプロテスタント用の可動式祈祷台です。聖職者がこの地域の村々を回って職務を果たしていたんです」
この教会の向かいにあるのがペニタン礼拝堂(赤印)。ステンドグラスから差し込んだ光が赤い石の壁を照らし、現代アートのよう。
コロンジュ村には毎年数十万人が見学に訪れるそうです。路地を歩いていると現れたのがこの古い建物メゾン・ドゥ・ラ・シレーヌ(人魚の家)(緑印)。角のところに小さな人魚(シレーヌ)の像が飾られています。
コロンジュの建物を作っているこの赤い石は、ここから数キロ離れたところから運ばれてきました。
「この石の特徴は切り出しやすく、それでいて密度が高いことです」とルネさん。
そろそろお腹がすいてきました。地元のグルメを堪能できるお店があるのでそこへ行ってみましょう。
その店La Halle Fermière des Gariottes(オレンジ印)では周辺50キロ以内の地域の食材を使った料理を出してくれます。これはサラダですが、トラウトを使ったものと、お肉を使ったものの二種類があるそうです。
旅人さんが選んだのは、ハムとチーズの盛り合わせ。これまた美味しそうですね。サラダにはクルミもトッピングされていました。ここではクルミ油などの加工品も販売されています。
お腹がいっぱいになったら腹ごなしにまた村を散策してみましょう。
今度は、この女性が案内してくれます。ラジオの司会者であり俳優でもあったモーリス・ビローの奥様。ビローは1982年に亡くなっていますが、この村がお気に入りだったそうです。
「赤い石も魅力的ですが、どれもこじんまりとしているところが魅力的なんです。もちろん村には立派なお城もありますよ。でも大きくはありません」
ビローはパリ生まれですが、奥様の方は500年も前から代々この村に住んできた家系の末裔です。
さて今晩の宿La Mérelleは、その小さな家の一つです(こげ茶印)。ドアには帆立貝の飾り。観光客だけでなくサンティアゴ巡礼者も利用する宿のようです。シンプルで小ぎれいなお部屋。
翌朝はカヌーに乗って川下り。30キロほど離れたアルジャンタに向かってドルドーニュ川を下っていきます。ルアー釣りの人もいて、のんびりした川と思いきや、次第に激しくなっていきます。ガイドさんなしではちょっと厳しですね。
難所を過ぎると秋の山々が見えてきました。魚が飛び跳ねたり、鳥が飛び立ったり・・・。
最後はちょっと変わった体験をしてみましょう。
車のトランクに入っていたのは肉片の残った豚の骨。アカトビを観察するために用意した餌です。10月末から翌年の2月までは巣立った雛鳥が活発に餌を食べる時期に当たります。普通のトビとは異なり美しい羽をしています。
さて今回の旅の費用は、ガイド付き村見学が5ユーロ、食事代が12ユーロ、宿泊代が31ユーロ、カヌーの川下りが16ユーロで、締めて64ユーロ(約8,200円)でした。週末旅シリーズ史上、最安値の旅となりました。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、21歳になる妹は、赤い金魚がいつになったら息を吐くために水から出てくるか、一日中、金魚鉢の前で見ていたそうな」
VDM(Vie de Merde)より
パリのクリスマス市2018 [パリ]
今日から12月。大晦日まではあっという間に過ぎてしまいそうな予感。
おっと、その前にクリスマスもありました。
そう言えば、毎年、シャンゼリゼ通りで行われていたパリのクリスマスマーケットはチュイルリー公園にお引越しすることになっていました。
もう始まったんでしょうか?ちょっと状況を確認してみましょう!
下記ウィンドウの▸をクリックして番組をご覧ください。(フランスのTV局TF1で2018年11月28日に放送)
映像が途切れ途切れになってしまう皆さん。どうも映像の読み込みと再生の速度がうまく噛み合ないのが問題のようです。解決策として、本編が始まったところで一旦ポーズボタンをクリックし再生を止め、映像を読み込むまでしばらく待ちます。ある程度映像を読み込んだところで、もう一度再生ボタンをクリックすると途切れずに見ることができるようになります。少し手間ですが試していただけると幸いです。
こちらは今のシャンゼリゼ通りの様子です。クリスマスマーケットは・・・どこにもありません。
それもそのはず、今年はチュイルリー公園で開催されているのです!
夜はこんな感じ。そして昼間はこんな感じ。
「とても素敵です。シャンゼリゼでやってた頃よりずっといいですよ」と男性。
「いい気分だね。ちょっと雪がないのが残念だけど、そのうち降るんじゃないのかな」と別の男性。
あの移動遊園地業界のドン、マルセル・カンピオンさんが運営しているだけあって、娯楽施設が充実しています。
シーズン中に200万人以上の入場者を見込んでいるそうです。
すでにパリを訪れている観光客がマーケットの見物にやってきています。
「オーストラリアのクリスマスは気温が20℃以上もあって、ワクワクするような気分にはならないわ」とオーストラリアからの観光客。
こちらは等身大のサンタクロースと記念撮影できるコーナー。お客様はアメリカ人。
「あのサンタクロース、メガネをかけてるわ。ちょっと変わってるけど、アメリカのにとてもよく似てます」
そして韓国からやってきた方たちもいます。こういう時はこういう甘いものを食べながらウロウロするのが楽しいんですよね。
こちらはガラス細工のお店。
今年は、このような職人さんたち18名を招いて開催されています。職人さんが作っているところを目の前で見学することができます。
「国内だけでなく外国の方にも作品を買ってもらえるのでありがたいです」と職人さん。
ガラスのツリーがきれいですね。
さて、夜になったらやっぱりこれ、ホットワインで乾杯。体も心も温まります。
******* フランス人のつぶやき *******
「今日、二ヶ月ほど前から家の向かいの茂みに小さな猫が居座り始めた。しかし、メガネをかけてよく見たら、それは石だった・・・」
VDM(Vie de Merde)より